X-Git-Url: http://git.osdn.net/view?a=blobdiff_plain;f=release%2Fman4%2Fconsole_ioctl.4;h=03b27957acda0ad35e72dc140a0fa89be2aea07b;hb=385329a00e7910812cffee7720cbd7ae0321afc5;hp=9d0e6842b8b9ff76ce717f3a78ddf3a5c7c63e56;hpb=36c5ac3d4ca02dc3a3bbc495b36839f1789ef17d;p=linuxjm%2FLDP_man-pages.git diff --git a/release/man4/console_ioctl.4 b/release/man4/console_ioctl.4 index 9d0e6842..03b27957 100644 --- a/release/man4/console_ioctl.4 +++ b/release/man4/console_ioctl.4 @@ -42,79 +42,115 @@ .\" This file was generated with po4a. Translate the source file. .\" .\"******************************************************************* +.\" +.\" Japanese Version Copyright (c) 1996,1997 TAKAHASHI Mutsuji +.\" 1998 ISHIKAWA Mutsumi +.\" all rights reserved. +.\" Translated Sun Jan 11 03:24:14 JST 1998 +.\" by TAKAHASHI Mutsuji +.\" and ISHIKAWA Mutsumi +.\" Updated 2013-03-26, Akihiro MOTOKI +.\" Updated 2013-07-22, Akihiro MOTOKI +.\" Updated 2013-07-31, Akihiro MOTOKI +.\" Updated 2013-08-16, Akihiro MOTOKI +.\" .TH CONSOLE_IOCTL 4 2009\-02\-28 Linux "Linux Programmer's Manual" .SH 名前 console_ioctl \- コンソール端末と仮想コンソールの ioctl .SH 説明 次のような Linux 固有の \fBioctl\fP(2) がサポートされている。 それぞれ3番目の引数が必要である、ここでは \fIargp\fP とする。 -.IP \fBKDGETLED\fP +.TP +\fBKDGETLED\fP LED の状態を取得する。 \fIargp\fP は \fIchar\fP のポインターである。 \fI*argp\fP の下位 3 ビットに以下のように LED の状態がセットされる。 - - LED_CAP 0x04 キャピタルロックが点灯 - LEC_NUM 0x02 ナンバーロックが点灯 - LED_SCR 0x01 スクロールロックが点灯 -.IP \fBKDSETLED\fP +.TS +l l l. +LED_CAP 0x04 キャピタルロック LED 点灯 +LEC_NUM 0x02 ナンバーロック LED 点灯 +LED_SCR 0x01 スクロールロック LED 点灯 +.TE +.TP +\fBKDSETLED\fP LEDを点灯させる。LEDは \fIargp\fP の下位 3 ビットに従い点灯される。 しかし、より高位のビットがセットされている時には、キャピタルロック、 ナンバーロック、スクロールロックのキーボード機能の状態を表示する LED は 通常状態に戻る。 .LP -カーネル 1.1.54 以前は、LED はそれぞれのキーボードフラグの状態を反映する だけで、KDGETLED/KDSETLED -もキーボードフラグを変更するだけであった。 カーネルl 1.1.54 からは LED に任意の表示をする事ができるようになったが、 +カーネル 1.1.54 以前は、LED はそれぞれのキーボードフラグの状態を反映するだけで、KDGETLED/KDSETLED +もキーボードフラグを変更するだけであった。 カーネル 1.1.54 からは LED に任意の表示をすることができるようになったが、 デフォルトではキーボードフラグを表示する。 次に示す 2 つの ioctl はキーボードフラグにアクセスするのに用いられる。 -.IP \fBKDGKBLED\fP +.TP +\fBKDGKBLED\fP キャピタルロック、ナンバーロック、スクロールロックの(LED の表示では なく)キーボードフラグを得る。 \fIargp\fP はフラグの状態がセットされる文字変数を指す。 (0x7)でマスクして得られる下位 3 ビットが現在のフラグの状態を示し、 (0x70)でマスクして得られる次の 3 ビットがデフォルトのフラグの状態を 示す。(カーネル 1.1.54以降) -.IP \fBKDSKBLED\fP +.TP +\fBKDSKBLED\fP キャピタルロック、ナンバーロック、スクロールロックの(LED の表示ではなく) キーボードフラグをセットする。 \fIargp\fP がセットしたいフラグである。 (0x7)でマスクして得られる下位 3 ビットがフラグの状態で、(0x70)でマスクして 得られる次の 3 ビットがデフォルトのフラグの状態である。(カーネル 1.1.54以降) -.IP \fBKDGKBTYPE\fP +.TP +\fBKDGKBTYPE\fP キーボードの種類を得る。これは値 0x02 と定義されている KB_101を返す。 -.IP \fBKDADDIO\fP +.TP +\fBKDADDIO\fP I/Oポートを有効な物として加える。これは \fIioperm(arg,1,1)\fP と等価である。 -.IP \fBKDDELIO\fP +.TP +\fBKDDELIO\fP I/Oポートを有効な物から外す。これは \fIioperm(arg,1,0)\fP と等価である。 -.IP \fBKDENABIO\fP +.TP +\fBKDENABIO\fP ビデオボードへの I/O を可能にする。 これは \fIioperm(0x3b4, 0x3df\-0x3b4+1, 1)\fP と等価である。 -.IP \fBKDDISABIO\fP +.TP +\fBKDDISABIO\fP ビデオボードへの I/O を不可能にする。 これは \fIioperm(0x3b4, 0x3df\-0x3b4+1, 0)\fP と等価である。 -.IP \fBKDSETMODE\fP +.TP +\fBKDSETMODE\fP テキスト/グラフィクスモードを設定する。 \fIargp\fP は次のうちのどれか: - KD_TEXT 0x00 - KD_GRAPHICS 0x01 -.IP \fBKDGETMODE\fP +.TS +l l. +KD_TEXT 0x00 +KD_GRAPHICS 0x01 +.TE +.TP +\fBKDGETMODE\fP テキスト/グラフィクスモードを取得する。 \fIargp\fP が指す \fIlong\fP 型変数に 上述の値のどちらかがセットされる。 -.IP \fBKDMKTONE\fP +.TP +\fBKDMKTONE\fP 指定された長さのトーンを発生する。 \fIargp\fP の下位 16 ビットはクロックサイクルを単位にして周期を指定し、 上位 16 ビットが msec の単位で表した、(トーンを発生させる)時間を指定する。 トーンを発生させる時間がゼロのときは、サウンドはオフになる。 制御は直ちに戻る。 例えば、\fIargp\fP = (125<<16) + 0x637 とすれば、通常 ctrl\-G を押した時に 発生する音になる。 (カーネル 0.99pl1 以降;この機能は カーネル 2.1.49 から 2.1.50 ではバグのため動作しない) -.IP \fBKIOCSOUND\fP +.TP +\fBKIOCSOUND\fP 音の発生の開始や停止を行う。 \fIargp\fP の下位 16 ビットはクロックサイクルを単位として周期を示す。 (つまり \fIargp\fP = 1193180/周波数)。 \fIargp\fP = 0 の場合、サウンドはオフになる。 どちらの場合でも、ただちに制御は戻る。 -.IP \fBGIO_CMAP\fP +.TP +\fBGIO_CMAP\fP 現在のデフォルトのカラーマップをカーネルより取得する。 -.IP \fBPIO_CMAP\fP +.TP +\fBPIO_CMAP\fP デフォルトのテキストモードのカラーマップを変更する。 \fIargp\fP が指す 48 バイトの配列中には、16 の可能なスクリーンの色を、 赤、緑、青の順に 0 をオフ、255を最大強度とした値として納める。 デフォルトの色は順に、黒、濃い赤、濃い緑、茶、濃い青、濃い紫、濃いシアン、 明るい灰色、濃い灰色、明るい赤、明るい緑、黄、明るい青、明るい紫、 明るいシアン、白である。(カーネル 1.3.3以降) -.IP \fBGIO_FONT\fP +.TP +\fBGIO_FONT\fP 拡張された形式で 256 文字のスクリーンフォントを得る。 \fIargp\fP は 8192 バイトの配列を指す。 現在ロードされているフォントが 512 文字のフォントであるか、コンソールが テキストモードでない時には失敗し \fBEINVAL\fP のエラーコードを返す。 -.IP \fBGIO_FONTX\fP +.TP +\fBGIO_FONTX\fP スクリーンフォントとそれに関連した情報を取得する。 \fIargp\fP は構造体 consolefontdesc (\fBPIO_FONTX\fP を参照のこと)を指す。 関数呼び出しのときには、\fIcharcount\fP には、\fIchardata\fP が指す バッファにおさまる最大の文字数をセットしなければならない。 関数呼び出しから戻った時には \fIcharcount\fP と \fIcharheight\fP には、 現在ロードされているフォントの該当するデータが収められている。 配列 \fIchardata\fP には、最初に \fIcharcount\fP にいれた値によって フォントを収めるのに十分なスペースがあるとわかればフォントデータが収められる。 そうでない時には、バッファは変更されず、 \fIerrno\fP に \fBENOMEM\fP が セットされる(カーネル 1.3.1 以降)。 -.IP \fBPIO_FONT\fP +.TP +\fBPIO_FONT\fP 256 文字のフォントをセットする。EGA/VGA キャラクタージェネレーター (character generator) にフォントをロードする。 \fIargp\fP は、8192 バイト(一文字 32 バイト)のマップを指す。 マップのうち、最初の \fIN\fP のみが 8x\fIN\fP のフォントのために 用いられる(0 < \fIN\fP <= 32)。 この呼び出しをすると Unicode のマッピングが無効になる。 -.IP \fBPIO_FONTX\fP +.TP +\fBPIO_FONTX\fP スクリーンフォントと、それに関連するレンダリング情報をセットする。 \fIargp\fP は、以下の構造体を指す。 .in +4n @@ -131,25 +167,31 @@ struct consolefontdesc { 必要ならスクリーンは適当にサイズ変更され、\fBSIGWINCH\fP が適切な プロセスに送られる。 このコールにより Unicode のマッピングが無効になる。 -.IP \fBPIO_FONTRESET\fP +.TP +\fBPIO_FONTRESET\fP スクリーンフォント、サイズ、 Unicode マッピングをブート時のデフォルト値に リセットする。\fIargp\fP は用いられないが、将来のバージョンの Linux との互換性を保つために NULL にセットすべきである。 -.IP \fBGIO_SCRNMAP\fP +.TP +\fBGIO_SCRNMAP\fP スクリーンマッピングをカーネルより取得する。\fIargp\fP はサイズ E_TABSZ の 領域を指す。その領域には各キャラクターを表示するのに用いられるフォントの 位置がロードされている。 この呼び出しは現在ロードされているフォントが 256 文字よりも多い時には 無意味な情報を返す事が多い。 -.IP \fBGIO_UNISCRNMAP\fP -フル Unicode スクリーンマッピングをカーネルより取得する。 \fIargp\fP はサイズ E_TABSZ*sizeof(unsigned -short) の領域を指す。 その領域には各キャラクターを示す Unicode がロードされている。 U+F000 に始まる Unicode -の特別な集合は、「フォント直接な(direct to font)」 マッピングを示すのに用いられる(カーネル 1.3.1 以降)。 -.IP \fBPIO_SCRNMAP\fP +.TP +\fBGIO_UNISCRNMAP\fP +フル Unicode スクリーンマッピングをカーネルより取得する。 \fIargp\fP はサイズ \fIE_TABSZ*sizeof(unsigned +short)\fP の領域を指す。 その領域には各キャラクターを示す Unicode がロードされている。 U+F000 に始まる Unicode +の特別な集合は、「フォント直接な (direct to font)」 マッピングを示すのに用いられる (カーネル 1.3.1 以降)。 +.TP +\fBPIO_SCRNMAP\fP 「ユーザー定義可能な(user definable)」(4番目の)テーブルをカーネルに ロードする。そのテーブルは各バイトをスクリーンシンボルにマッピングする。 \fIargp\fP はサイズE_TABSZの領域を指す。 -.IP \fBPIO_UNISCRNMAP\fP +.TP +\fBPIO_UNISCRNMAP\fP 「ユーザー定義可能な」(4番目の)テーブルをカーネルにロードする。 そのテーブルは各バイトをユニコードにマッピングし、その後、 現在ロードされているユニコードからフォントへのマップに従い スクリーンシンボルに変換される。 U+F000 に始まるユニコードは直接フォントシンボルにマッピングするのに 使える(カーネル 1.3.1 以降) -.IP \fBGIO_UNIMAP\fP +.TP +\fBGIO_UNIMAP\fP Unicode からフォントへのマッピングをカーネルから取得する。 \fIargp\fP は、 .in +4n @@ -173,11 +215,12 @@ struct unipair { .in (カーネル 1.1.92 以降) -.IP \fBPIO_UNIMAP\fP -Unicode からフォントへのマッピングをカーネルにセットする。 -\fIargp\fP は構造体 \fIstruct unimapdesc\fP へのポインターである。 -(カーネル 1.1.92 以降) -.IP \fBPIO_UNIMAPCLR\fP +.TP +\fBPIO_UNIMAP\fP +Unicode からフォントへのマッピングをカーネルにセットする。 \fIargp\fP は構造体 \fIstruct unimapdesc\fP +へのポインターである。 (カーネル 1.1.92 以降) +.TP +\fBPIO_UNIMAPCLR\fP テーブルをクリアし、その事をハシュアルゴリズムに伝える。 \fIargp\fPは .in +4n @@ -191,24 +234,35 @@ struct unimapinit { .in (カーネル 1.1.92 以降) -.IP \fBKDGKBMODE\fP +.TP +\fBKDGKBMODE\fP 現在のキーボードモードを取得する。\fIargp\fP の指す \fIlong\fP 型変数が、 次のうちのどれかに設定される。 - K_RAW 0x00 - K_XLATE 0x01 - K_MEDIUMRAW 0x02 - K_UNICODE 0x03 -.IP \fBKDSKBMODE\fP +.TS +l l. +K_RAW 0x00 +K_XLATE 0x01 +K_MEDIUMRAW 0x02 +K_UNICODE 0x03 +.TE +.TP +\fBKDSKBMODE\fP 現在のキーボードモードを設定する。 \fIargp\fP は上記の値のうちのどれかに等しい \fIlong\fP にする。 -.IP \fBKDGKBMETA\fP +.TP +\fBKDGKBMETA\fP メタキーハンドリングモード(meta key handling mode)を取得する。 \fIargp\fP が指す \fIlong\fP 型変数は、次のうちのどれかに設定される。 - K_METABIT 0x03 set high order bit - K_ESCPREFIX 0x04 escape prefix -.IP \fBKDSKBMETA\fP +.TS +l l l. +K_METABIT 0x03 上位ビットをセット +K_ESCPREFIX 0x04 エスケーププレフィックス +.TE +.TP +\fBKDSKBMETA\fP メタキーハンドリングモードを設定する。 \fIargp\fP は上記の値のどれかに等しい \fIlong\fP にする。 -.IP \fBKDGKBENT\fP +.TP +\fBKDGKBENT\fP キーコードをアクションコードに変換するキー変換表のエントリーの一つを 取得する。 \fIargp\fP は、 .in +4n @@ -225,9 +279,11 @@ struct kbentry { MAX_NR_KEYMAPS)、\fIkb_index\fP にはキーコード(0 <= \fIkb_index\fP < NR_KEYS)を設定する。 \fIkb_value\fP は対応するアクションコード、または、そのようなキーが ないときには K_HOLE、\fIkb_table\fP が無効な時には K_NOSUCHMAP に設定される。 -.IP \fBKDSKBENT\fP +.TP +\fBKDSKBENT\fP 変換テーブルのエントリーの一つを設定する。\fIargp\fP は 構造体 \fIstruct kbentry\fP へのポインターである。 -.IP \fBKDGKBSENT\fP +.TP +\fBKDGKBSENT\fP ファンクションキーの文字列を取得する。\fIargp\fP は 以下の構造体へのポインターである。 .in +4n @@ -239,11 +295,12 @@ struct kbsentry { .fi .in -\fIkb_func\fP 番目のファンクションキーのアクションコードに対応する (NULL で終端された) 文字列が \fIkb_string\fP -に設定される。 -.IP \fBKDSKBSENT\fP +\fIkb_func\fP 番目のファンクションキーのアクションコードに対応する (ヌルで終端された) 文字列が \fIkb_string\fP に設定される。 +.TP +\fBKDSKBSENT\fP ファンクションキーの文字列のエントリーを設定する。\fIargp\fP は、 構造体 \fIstruct kbsentry\fP へのポインターである。 -.IP \fBKDGKBDIACR\fP +.TP +\fBKDGKBDIACR\fP カーネルのアクセントテーブル(accent table)を読み込む。\fIargp\fPは、 次の構造体へのポインターである。 .in +4n @@ -266,7 +323,8 @@ struct kbdiacr { }; .fi .in -.IP \fBKDGETKEYCODE\fP +.TP +\fBKDGETKEYCODE\fP カーネルの(スキャンコードからキーコードへ 変換する)キーコードテーブルエントリーを読み込む。 \fIargp\fP は、 .in +4n @@ -281,17 +339,22 @@ struct kbkeycode { へのポインターである。 \fIkeycode\fP は、\fIscancode\fP に対応した値に設定される。(ただし、89 <= \fIscancode\fP <= 255 のみについて。1 <= \fIscancode\fP <= 88 では \fIkeycode\fP == \fIscancode\fP である。) (カーネル 1.1.63 以降) -.IP \fBKDSETKEYCODE\fP +.TP +\fBKDSETKEYCODE\fP カーネルのキーコードテーブルエントリーを書き込む。\fIargp\fP は構造体 \fIstruct kbkeycode\fP へのポインターである。 (カーネル 1.1.63 以降) -.IP \fBKDSIGACCEPT\fP +.TP +\fBKDSIGACCEPT\fP この関数呼び出しは、特別な組合せでキーを押した時に発生するシグナル \fIargp\fP (1 <= \fIargp\fP <= NSIG) -を進んで受け付けるかどうかを示す。 (linux/drivers/char/keyboard.c の Spawn_console() を見よ。) -.IP \fBVT_OPENQRY\fP +を進んで受け付けるかどうかを示す。 (\fIlinux/drivers/char/keyboard.c\fP の \fIspawn_console\fP() +を見よ。) +.TP +\fBVT_OPENQRY\fP 最初の空いている(まだオープンされていない)コンソールを返す。 \fIargp\fP の指す \fIint\fP 型の整数には、vt の番号がセットされる (1 <= \fI*argp\fP <= MAX_NR_CONSOLES)。 -.IP \fBVT_GETMODE\fP -アクティブな vt のモードを取得する。\fIargp\fPは、 +.TP +\fBVT_GETMODE\fP +アクティブな vt のモードを取得する。 \fIargp\fP は、 .in +4n .nf @@ -305,14 +368,19 @@ struct vt_mode { .fi .in -という構造体を指すポインタであり、アクティブな vt のモードが セットされる。 \fImode\fP は次のどれかに設定される: +という構造体を指すポインタであり、 アクティブな vt のモードがセットされる。 \fImode\fP は次のどれかに設定される。 - VT_AUTO 自動vt切替え - VT_PROCESS プロセスコントロール切替え - VT_ACKACQ アクノリッジ切替え -.IP \fBVT_SETMODE\fP +.TS +l l. +VT_AUTO 自動 vt 切替 +VT_PROCESS プロセス制御切替 +VT_ACKACQ アクノリッジ切替 +.TE +.TP +\fBVT_SETMODE\fP アクティブな vt のモードを設定する。\fIargp\fP は構造体 \fIstruct vt_mode\fP への ポインターである。 -.IP \fBVT_GETSTATE\fP +.TP +\fBVT_GETSTATE\fP グローバルな vt の状態の情報を取得する。\fIargp\fPは、 .in +4n @@ -327,15 +395,20 @@ struct vt_stat { へのポインターである。 使用されているそれぞれの vt につき \fIv_state\fP の対応するビットが セットされる。 (カーネルl 1.0 から 1.1.92 まで) -.IP \fBVT_RELDISP\fP +.TP +\fBVT_RELDISP\fP ディスプレーを解放する。 -.IP \fBVT_ACTIVATE\fP +.TP +\fBVT_ACTIVATE\fP \fIargp\fP (1 <= \fIargp\fP <= MAX_NR_CONSOLES)の vt に切替える。 -.IP \fBVT_WAITACTIVE\fP +.TP +\fBVT_WAITACTIVE\fP \fIargp\fPの vt がアクティブになるまで待つ。 -.IP \fBVT_DISALLOCATE\fP +.TP +\fBVT_DISALLOCATE\fP \fIargp\fP の vt に結びつけられたメモリーを解放する。 (カーネル 1.1.54 以降) -.IP \fBVT_RESIZE\fP +.TP +\fBVT_RESIZE\fP カーネルが認識するスクリーンサイズを設定する。\fIargp\fP は、 .in +4n @@ -349,7 +422,8 @@ struct vt_sizes { .in へのポインターである。 これはビデオモードを変更しない事に注意。 \fBresizecons\fP(8) を見よ(カーネル 1.1.54 以降)。 -.IP \fBVT_RESIZEX\fP +.TP +\fBVT_RESIZEX\fP カーネルが認識する各種のスクリーンパラメータを設定する。\fIargp\fP は、 以下の構造体へのポインターである。 .in +4n @@ -375,12 +449,15 @@ struct vt_consize { .PP 以下の ioctl がどのように動作をするかは、\fIargp\fP が指す構造体の 最初のバイト(ここでは \fIsubcode\fP と呼ぶ)に依存する。 これらの呼出しは、スーパーユーザーか現在の端末のオーナにのみ許される。 -.IP "\fBTIOCLINUX, subcode=0\fP" -スクリーンをダンプ(dump)する カーネル 1.1.92 以降でなくなった(1.1.92 以降では、代わりに /dev/vcsN または -/dev/vcsaN より読み込む)。 -.IP "\fBTIOCLINUX, subcode=1\fP" +.TP +\fBTIOCLINUX, subcode=0\fP +スクリーンをダンプ(dump)する カーネル 1.1.92 以降でなくなった(1.1.92 以降では、代わりに \fI/dev/vcsN\fP または +\fI/dev/vcsaN\fP より読み込む)。 +.TP +\fBTIOCLINUX, subcode=1\fP タスク情報を取得する。カーネル 1.1.92 でなくなった。 -.IP "\fBTIOCLINUX, subcode=2\fP" +.TP +\fBTIOCLINUX, subcode=2\fP 選択を設定する。 \fIargp\fP が指すのは、 .in +4n .nf @@ -395,44 +472,47 @@ struct { .in であり、ここで \fIxs\fP と \fIys\fP は始めの桁と行で、\fIxe\fP と \fIye\fP は終りの桁と 行である。 (左上の隅が 桁=行=1 ) \fIsel_mode\fP は 0 が文字毎の選択で、1は語毎の選択、2は行毎の選択を 意味する。 示されたスクリーン上の文字はハイライト表示され -devices/char/console.c の 静的配列 sel_buffer に保存される。 -.IP "\fBTIOCLINUX, subcode=3\fP" +\fIdevices/char/console.c\fP の 静的配列 sel_buffer に保存される。 +.TP +\fBTIOCLINUX, subcode=3\fP 選択したものをペーストする。 選択バッファ中の文字 が \fIfd\fP に書き出される。 -.IP "\fBTIOCLINUX, subcode=4\fP" +.TP +\fBTIOCLINUX, subcode=4\fP スクリーンをアンブランク(unblank)する。 -.IP "\fBTIOCLINUX, subcode=5\fP" +.TP +\fBTIOCLINUX, subcode=5\fP 語毎の選択のための「語」中の文字を規定している 256 ビットのルックアップ テーブルの内容を設定する(カーネル 1.1.32 以降)。 -.IP "\fBTIOCLINUX, subcode=6\fP" +.TP +\fBTIOCLINUX, subcode=6\fP \fIargp\fP は文字変数を指すポインタで、その内容がカーネル変数 \fIshift_state\fPの値に設定される(カーネル 1.1.32 以降)。 -.IP "\fBTIOCLINUX, subcode=7\fP" +.TP +\fBTIOCLINUX, subcode=7\fP \fIargp\fP は文字変数を指すポインタで、その内容がカーネル変数 \fIreport_mouse\fP の値に設定される(カーネル 1.1.33 以降)。 -.IP "\fBTIOCLINUX, subcode=8\fP" +.TP +\fBTIOCLINUX, subcode=8\fP スクリーン幅、スクリーン高さ、カーソル位置、全ての文字属性の組をダンプする (カーネル 1.1.67 から 1.1.91までのみ。 カーネル -1.1.92 以降では /dev/vcsa*より読み込む)。 -.IP "\fBTIOCLINUX, subcode=9\fP" +1.1.92 以降では \fI/dev/vcsa*\fP より読み込む)。 +.TP +\fBTIOCLINUX, subcode=9\fP スクリーン幅、スクリーン高さ、カーソル位置、全ての文字属性の組を復元する (カーネル 1.1.67 から 1.1.91 までのみ。 カーネル -1.1.92 以降では /dev/vcsa* に書き込む)。 -.IP "\fBTIOCLINUX, subcode=10\fP" -新世代モニターのパワーセーブ機能を制御する。 VESA スクリーンブランキングモードが \fIargp\fP[1]に設定される。 +1.1.92 以降では \fI/dev/vcsa*\fP に書き込む)。 +.TP +\fBTIOCLINUX, subcode=10\fP +新世代モニターのパワーセーブ機能を制御する。 VESA スクリーンブランキングモードが \fIargp[1]\fPに設定される。 その値はスクリーンブランキングがどのように行われるかを示す。以下がその 値である。 - - \fI0\fP: スクリーンブランキングなし。 - - \fI1\fP:現在のビデオアダプターレジスタが保存されたあと、 -コントローラは垂直同期パルスをオフにするようプログラムされる。 -これにより モニターは「スタンバイ」モードにはいる。 -モニターに Off_Mode タイマが備わっておれば、 -最終的にはモニターが自分で電源を落す。 - - \fI2\fP:現在の設定を保存した後、垂直、水平同期パルスがオフになる。 -これによりモニターは「オフ」モードになる。 -モニターに Off_Mode タイマーがない時、または、blank_timer がタイムアウトしたら -すぐにモニターの電源を落したいときにこの選択肢を選ぶ。 -(注意:頻繁にモニターの電源を切るとモニターを痛める。) - -(カーネル 1.1.76 以降) +.RS +.IP 0: 3 +スクリーンブランキングなし。 +.IP 1: +現在のビデオアダプターレジスタが保存されたあと、 コントローラは垂直同期パルスをオフにするようプログラムされる。 これにより +モニターは「スタンバイ」モードに入る。 モニターに Off_Mode タイマが備わっておれば、 最終的にはモニターが自分で電源を落とす。 +.IP 2: +現在の設定を保存した後、垂直、水平同期パルスがオフになる。 これによりモニターは「オフ」モードになる。 モニターに Off_Mode +タイマーがない時、または、blank_timer がタイムアウトしたらすぐにモニターの電源を落したいときにこの選択肢を選ぶ。 +(\fI注意\fP:頻繁にモニターの電源を切るとモニターを痛める。) (1.1.76 以降) +.RE .SH 返り値 -成功時には 0 が返される。エラーに対しては \-1 が返され、 \fIerrno\fP が設定される。 +成功時には 0 が返される。エラーの場合 \-1 が返され、 \fIerrno\fP が設定される。 .SH エラー \fIerrno\fP は次のような値をとる: .TP @@ -469,6 +549,6 @@ POSIX 機能を使いなさい。 \fI/usr/include/linux/kd.h\fP, \fI/usr/include/linux/vt.h\fP .SH この文書について -この man ページは Linux \fIman\-pages\fP プロジェクトのリリース 3.50 の一部 +この man ページは Linux \fIman\-pages\fP プロジェクトのリリース 3.68 の一部 である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は http://www.kernel.org/doc/man\-pages/ に書かれている。