X-Git-Url: http://git.osdn.net/view?a=blobdiff_plain;f=release%2Fman5%2Fservices.5;h=5e94b19e276bfb2829d7bef5d43254973119d892;hb=9bab846d3fbabd0a6c37bcac1ec38299cae9683b;hp=fa62ce2229a22b53a110b2987ce504f346a48b54;hpb=ce024239a1d8e74a7a44f7c24cee4375cb13b3ef;p=linuxjm%2FLDP_man-pages.git diff --git a/release/man5/services.5 b/release/man5/services.5 index fa62ce22..5e94b19e 100644 --- a/release/man5/services.5 +++ b/release/man5/services.5 @@ -1,9 +1,8 @@ -.\" Hey Emacs! This file is -*- nroff -*- source. -.\" .\" This manpage is Copyright (C) 1996 Austin Donnelly , .\" with additional material Copyright (c) 1995 Martin Schulze .\" .\" +.\" %%%LICENSE_START(VERBATIM) .\" Permission is granted to make and distribute verbatim copies of this .\" manual provided the copyright notice and this permission notice are .\" preserved on all copies. @@ -12,7 +11,7 @@ .\" manual under the conditions for verbatim copying, provided that the .\" entire resulting derived work is distributed under the terms of a .\" permission notice identical to this one. -.\" +.\" .\" Since the Linux kernel and libraries are constantly changing, this .\" manual page may be incorrect or out-of-date. The author(s) assume no .\" responsibility for errors or omissions, or for damages resulting from @@ -20,9 +19,10 @@ .\" have taken the same level of care in the production of this manual, .\" which is licensed free of charge, as they might when working .\" professionally. -.\" +.\" .\" Formatted or processed versions of this manual, if unaccompanied by .\" the source, must acknowledge the copyright and authors of this work. +.\" %%%LICENSE_END .\" .\" This manpage was made by merging two independently written manpages, .\" one written by Martin Schulze (18 Oct 95), the other written by @@ -31,140 +31,88 @@ .\" Thu Jan 11 12:14:41 1996 Austin Donnelly .\" * Merged two services(5) manpages .\" -.\" Japanese Version Copyright (c) 1997 MOTOKI Akihiro -.\" all rights reserved. -.\" Translated Wed Aug 20 08:32:26 JST 1997 -.\" by MOTOKI Akihiro +.\"******************************************************************* .\" -.TH SERVICES 5 2010-05-22 "Linux" "Linux Programmer's Manual" +.\" This file was generated with po4a. Translate the source file. +.\" +.\"******************************************************************* +.TH SERVICES 5 2010\-05\-22 Linux "Linux Programmer's Manual" .SH 名前 services \- インターネット ネットワークサービス リスト .SH 説明 -.B services -は、人が分かりやすい形のインターネットサービスの名前と、 -それらのサービスに割り当てられたポート番号や -プロトコル種別の対応関係が書かれているテキストファイルである。 -ネットワーク上で動作するプログラムはすべて、 -そのサービスに対応するポート番号 (とプロトコル) を得るために、 -このファイルを調べる必要がある。 -C ライブラリ関数である -.BR getservent (3), -.BR getservbyname (3), -.BR getservbyport (3), -.BR setservent (3), -.BR endservent (3) +\fBservices\fP は、人が分かりやすい形のインターネットサービスの名前と、 それらのサービスに割り当てられたポート番号や +プロトコル種別の対応関係が書かれているテキストファイルである。 ネットワーク上で動作するプログラムはすべて、 そのサービスに対応するポート番号 +(とプロトコル) を得るために、 このファイルを調べる必要がある。 C ライブラリ関数である \fBgetservent\fP(3), +\fBgetservbyname\fP(3), \fBgetservbyport\fP(3), \fBsetservent\fP(3), \fBendservent\fP(3) を利用することで、プログラムはこのファイルを調べることができる。 ポート番号は、IANA (Internet Assigned Numbers Authority) によって -割り当てられており、現在はポート番号を割り当てる際に -TCP と UDP の両方のプロトコルを割り当てることになっている。 -そのため、ほとんどのサービスに対して、 -たとえ TCP だけのサービスの場合であっても、対応する項目が二つあることになる。 +割り当てられており、現在はポート番号を割り当てる際に TCP と UDP の両方のプロトコルを割り当てることになっている。 +そのため、ほとんどのサービスに対して、 たとえ TCP だけのサービスの場合であっても、対応する項目が二つあることになる。 -1024 より小さいポート番号 (いわゆる "low numbered" ポート) は -管理者 (root) 権限によってのみ使用することができる -.RB ( bind (2), -.BR tcp (7), -.BR udp (7) -参照)。 -これは、これらのポートに接続するクライアントに対して、 -そのポートで動いているサービスが標準的な実装であり、 -その計算機のユーザーが動かしている -不正なサービスではないことを保証するためである。 -IANA に明記されているよく使用されるポート番号は、 -通常このような管理者だけが使用できる範囲に配置される。 +1024 より小さいポート番号 (いわゆる "low numbered" ポート) は 管理者 (root) 権限によってのみ使用することができる +(\fBbind\fP(2), \fBtcp\fP(7), \fBudp\fP(7) 参照)。 これは、これらのポートに接続するクライアントに対して、 +そのポートで動いているサービスが標準的な実装であり、 その計算機のユーザーが動かしている 不正なサービスではないことを保証するためである。 IANA +に明記されているよく使用されるポート番号は、 通常このような管理者だけが使用できる範囲に配置される。 -.B services -ファイルにあるサービスに対する項目があっても、必ずしもそのサービスが現 -在その計算機で動いている訳ではない。利用可能なインターネットサービスの設定に -ついては -.BR inetd.conf (5) -に記述されている。ただし、すべてのサービスが -.BR inetd (8) -によって起動されるわけではないので、 -.BR inetd.conf (5) -には書かれていないサービスもあることに注意する必要がある。 -特に、ネットニュース (NNTP) や メール (SMTP) のサーバーは、システム起動時の +\fBservices\fP ファイルにあるサービスに対する項目があっても、必ずしもそのサービスが現 +在その計算機で動いている訳ではない。利用可能なインターネットサービスの設定に ついては \fBinetd.conf\fP(5) +に記述されている。ただし、すべてのサービスが \fBinetd\fP(8) によって起動されるわけではないので、 \fBinetd.conf\fP(5) +には書かれていないサービスもあることに注意する必要がある。 特に、ネットニュース (NNTP) や メール (SMTP) のサーバーは、システム起動時の スクリプトから起動されることが多い。 -.B services -ファイルの場所は、 -.I -中の -.B _PATH_SERVICES -によって定義されている。 -この値は通常 -.I /etc/services -に設定されている。 +\fBservices\fP ファイルの場所は、 \fI\fP 中の \fB_PATH_SERVICES\fP によって定義されている。 +この値は通常 \fI/etc/services\fP に設定されている。 - 1 行につき 1 サービスが記述されており、その形式は以下の通りである。 +1 行につき 1 サービスが記述されており、以下の形式である。 .IP -\f2service-name\ \ \ port\f3/\f2protocol\ \ \ \f1[\f2aliases ...\f1] -.TP -.TP 10 -.I service-name -サービスを表す分かりやすい名前であり、検索の際にも使用される。 -大文字と小文字は区別される。 -クライアントプログラムは -.I service-name +\fIservice\-name\ \ \ port\fP\fB/\fP\fIprotocol\ \ \ \fP[\fIaliases ...\fP] +.TP +各項目は以下の通り。 +.TP 10 +\fIservice\-name\fP +サービスを表す分かりやすい名前であり、検索の際にも使用される。 大文字と小文字は区別される。 クライアントプログラムは \fIservice\-name\fP にちなんで名付けられることが多い。 -.TP -.I port +.TP +\fIport\fP サービスに対して使用されるポート番号。10 進数で指定する。 -.TP -.I protocol -使用されるプロトコルの種類。この欄は、 -.BR protocols (5) -ファイルの中の項目と一致している必要がある。 -通常使用される値は、 -.B tcp -と -.B udp -である。 -.TP -.I aliases -サービスに対する別名のリスト (区切はスペースまたはタブ) で、この欄は -必要にならば書くことができる。 -また、別名は大文字と小文字は区別される。 +.TP +\fIprotocol\fP +使用されるプロトコルの種類。この欄は、 \fBprotocols\fP(5) ファイルの中の項目と一致している必要がある。 通常使用される値は、 +\fBtcp\fP と \fBudp\fP である。 +.TP +\fIaliases\fP +サービスに対する別名のリスト (区切はスペースまたはタブ) で、この欄は 必要にならば書くことができる。 また、別名は大文字と小文字は区別される。 .PP それぞれの欄の区切りには、スペースまたはタブが使用される。 -コメントはシャープ (#) で始まり、その行の終わりまでがコメントとみなされる。 -空行は飛ばされる。 +コメントはシャープ (#) で始まり、その行の終わりまでがコメントとみなされる。 空行は飛ばされる。 -行の始めのスペースは無視されないので、 -.I service-name -は、行頭から書かなければならない。 -.I service-names -は、スペースとタブ以外の印字可能な文字なら何でもよいが、しかしながら -互換性の問題を少なくするような文字を選択すべきである。 -例えば、a\-z 、0\-9 、ハイフォン (\-) を使用するのが無難と思われる。 +行の始めのスペースは無視されないので、 \fIservice\-name\fP は、行頭から書かなければならない。 \fIservice\-names\fP +は、スペースとタブ以外の印字可能な文字なら何でもよいが、しかしながら 互換性の問題を少なくするような文字を選択すべきである。 例えば、a\-z 、0\-9 +、ハイフォン (\-) を使用するのが無難と思われる。 -指定された形式に合わない行はあってはならない (現在は、そのような行は -.BR getservent (3), -.BR getservbyname (3), -.BR getservbyport (3) -によって無視される。しかし、その場合の挙動は信頼できない)。 +指定された形式に合わない行はあってはならない (現在は、そのような行は \fBgetservent\fP(3), \fBgetservbyname\fP(3), +\fBgetservbyport\fP(3) によって無視される。しかし、その場合の挙動は信頼できない)。 .\" The following is not true as at glibc 2.8 (a line with a comma is .\" ignored by getservent()); it's not clear if/when it was ever true. -.\" 古いバージョンとの整合性の問題から、実際には +.\" As a backward compatibility feature, the slash (/) between the .\" .I port -.\" 番号と +.\" number and .\" .I protocol -.\" の間のスラッシュ (/) は、スラッシュかコンマ (,) のどちらでも構わない。 -.\" しかしながら、今なおコンマを使用するのは望ましいことではない。 -.\" -このファイルは、Yellow Pages/NIS や BIND/Hesiod のようなネットワーク上の名前 -サービスを用いて、ネットワークを通じて配布される可能性もある。 +.\" name can in fact be either a slash or a comma (,). +.\" Use of the comma in +.\" modern installations is deprecated. +.\" +このファイルは Yellow Pages/NIS や BIND/Hesiod +のようなネットワーク上の名前サービスを用いて、ネットワークを通じて配布される可能性もある。 -.B services -ファイルの見本を以下に示す。 +\fBservices\fP ファイルの見本を以下に示す。 .RS .nf .sp -.ta 3i -netstat 15/tcp +\f(CWnetstat 15/tcp qotd 17/tcp quote msp 18/tcp # message send protocol msp 18/udp # message send protocol @@ -172,40 +120,40 @@ chargen 19/tcp ttytst source chargen 19/udp ttytst source ftp 21/tcp # 22 \- unassigned -telnet 23/tcp +telnet 23/tcp\fP .fi .RE .SH ファイル -.TP -.I /etc/services +.TP +\fI/etc/services\fP インターネット ネットワークサービスのリスト -.TP -.I -.B _PATH_SERVICES -の定義 -.\" .SH バグ +.TP +\fI\fP +.\" .SH BUGS .\" It's not clear when/if the following was ever true; .\" it isn't true for glibc 2.8: +.\" There is a maximum of 35 aliases, due to the way the .\" .BR getservent (3) -.\" のコードの書き方の問題で、35 個までしか別名を付けることができない。 +.\" code is written. .\" .\" It's not clear when/if the following was ever true; .\" it isn't true for glibc 2.8: -.\" .B BUFSIZ -.\" (現在は 1024) 文字より長い行は、 -.\" .BR getservent (3), -.\" .BR getservbyname (3), -.\" .BR getservbyport (3) -.\" により無視される。さらに、このことは次の行が正しく解釈されない原因となる。 +.\" Lines longer than +.\" .B BUFSIZ +.\" (currently 1024) characters will be ignored by +.\" .BR getservent (3), +.\" .BR getservbyname (3), +.\" and +.\" .BR getservbyport (3). +.\" However, this will also cause the next line to be mis-parsed. +\fB_PATH_SERVICES\fP の定義 .SH 関連項目 -.BR listen (2), -.BR endservent (3), -.BR getservbyname (3), -.BR getservbyport (3), -.BR getservent (3), -.BR setservent (3), -.BR inetd.conf (5), -.BR protocols (5), -.BR inetd (8) +\fBlisten\fP(2), \fBendservent\fP(3), \fBgetservbyname\fP(3), \fBgetservbyport\fP(3), +\fBgetservent\fP(3), \fBsetservent\fP(3), \fBinetd.conf\fP(5), \fBprotocols\fP(5), +\fBinetd\fP(8) ポート番号の割り当てを定めている RFC (最新版は RFC\ 1700、別名 STD0002) +.SH この文書について +この man ページは Linux \fIman\-pages\fP プロジェクトのリリース 3.52 の一部 +である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は +http://www.kernel.org/doc/man\-pages/ に書かれている。