X-Git-Url: http://git.osdn.net/view?a=blobdiff_plain;f=release%2Fman7%2Finotify.7;h=cee8620717f66c462dbcf0f995d698f597785730;hb=c1dfa2f6ab1bbed84992d3c59ee9925f4d453668;hp=e259ab319db843342578bc90111bb9f4397b4abc;hpb=05edc1c11c5b516ab7b254b23c5927d6bd36ce34;p=linuxjm%2FLDP_man-pages.git diff --git a/release/man7/inotify.7 b/release/man7/inotify.7 index e259ab31..cee86207 100644 --- a/release/man7/inotify.7 +++ b/release/man7/inotify.7 @@ -1,8 +1,7 @@ .\" t -.\" Hey Emacs! This file is -*- nroff -*- source. -.\" .\" Copyright (C) 2006 Michael Kerrisk .\" +.\" %%%LICENSE_START(VERBATIM) .\" Permission is granted to make and distribute verbatim copies of this .\" manual provided the copyright notice and this permission notice are .\" preserved on all copies. @@ -22,13 +21,14 @@ .\" .\" Formatted or processed versions of this manual, if unaccompanied by .\" the source, must acknowledge the copyright and authors of this work. +.\" %%%LICENSE_END .\" .\"******************************************************************* .\" .\" This file was generated with po4a. Translate the source file. .\" .\"******************************************************************* -.TH INOTIFY 7 2012\-04\-26 Linux "Linux Programmer's Manual" +.TH INOTIFY 7 2013\-07\-21 Linux "Linux Programmer's Manual" .SH 名前 inotify \- ファイルシステムイベントを監視する .SH 説明 @@ -84,13 +84,13 @@ struct inotify_event { \fIcookie\fP は関連するイベントを関連づけるための一意な整数である。 現在のところ、この値は rename イベントに対してのみ使われており、 -結果のペアである \fBIN_MOVE_FROM\fP と \fBIN_MOVE_TO\fP イベントを +結果のペアである \fBIN_MOVED_FROM\fP と \fBIN_MOVED_TO\fP イベントを アプリケーションで関連づけることができる。 他のイベント種別の場合には、 \fIcookie\fP は 0 に設定する。 \fIname\fP フィールドは監視しているディレクトリ内のファイルに対して イベントが返される場合のためにだけ存在する。 監視するディレクトリからのファイルの相対パス名を表す。 このパス名は NULL で終端され、 その後の読み込みで適切なアドレス境界に調整するために、 -さらに NULL バイトが含まれる場合もある。 +さらに NULL バイト (\(aq\e0\(aq) が含まれる場合もある。 \fIlen\fP フィールドは NULL バイトを含む \fIname\fP の全てのバイト数を表す。 よって、 \fIinotify_event\fP 構造体のサイズは @@ -105,7 +105,6 @@ struct inotify_event { sizeof(struct inotify_event) + NAME_MAX + 1 を指定すれば、少なくとも 1 イベントで読み出しを行うには十分である。 - .SS "inotify イベント" \fBinotify_add_watch\fP(2) の \fImask\fP 引き数と、inotify ファイル構造体を \fBread\fP(2) したときに返される \fIinotify_event\fP 構造体の \fImask\fP フィールドは、ともに inotify イベントを識別するための @@ -144,10 +143,12 @@ struct inotify_event { 監視対象のディレクトリまたはファイル自身が移動された。 .TP \fBIN_MOVED_FROM\fP -ファイルが監視対象ディレクトリ外へ移動された。(*) +Generated for the directory containing the old filename when a file is +renamed (*). .TP \fBIN_MOVED_TO\fP -ファイルが監視対象ディレクトリ内へ移動された。(*) +Generated for the directory containing the new filename when a file is +renamed (*). .TP \fBIN_OPEN\fP ファイルがオープンされた。(*) @@ -174,14 +175,11 @@ struct inotify_event { .TP \fBIN_EXCL_UNLINK\fP (Linux 2.6.36 以降) .\" commit 8c1934c8d70b22ca8333b216aec6c7d09fdbd6a6 -デフォルトでは、あるディレクトリの子ファイルに関するイベントを監視 (watch) -した際、ディレクトリからその子ファイルが削除 (unlink) された場合であっても -その子ファイルに対してイベントが生成される。このことは、アプリケーションに -よってはあまり興味のないイベントが大量に発生することにつながる (例えば、\fI/tmp\fP -を監視している場合、たくさんのアプリケーションが、すぐにその名前が削除される -一時ファイルをそのディレクトリにに作成する)。 \fBIN_EXCL_UNLINK\fP を指定すると -このデフォルトの動作を変更でき、監視対象のディレクトリから子ファイルが削除 -された後に子ファイルに関するイベントが生成されなくなる。 +デフォルトでは、あるディレクトリの子ファイルに関するイベントを監視 (watch) した際、ディレクトリからその子ファイルが削除 (unlink) +された場合であってもその子ファイルに対してイベントが生成される。このことは、アプリケーションによってはあまり興味のないイベントが大量に発生することにつながる +(例えば、\fI/tmp\fP を監視している場合、たくさんのアプリケーションが、すぐにその名前が削除される一時ファイルをそのディレクトリに作成する)。 +\fBIN_EXCL_UNLINK\fP +を指定するとこのデフォルトの動作を変更でき、監視対象のディレクトリから子ファイルが削除された後に子ファイルに関するイベントが生成されなくなる。 .TP \fBIN_MASK_ADD\fP \fIpathname\fP に対する監視マスクが既に存在する場合、 (マスクの置き換えではなく) イベントを追加 (OR) する。 @@ -227,8 +225,7 @@ struct inotify_event { 作成可能な監視対象の数の実 UID 単位の上限を指定する。 .SH バージョン inotify は 2.6.13 の Linux カーネルに組込まれた。 これに必要なライブラリのインターフェースは、 glibc のバージョン 2.4 -に追加された (\fBIN_DONT_FOLLOW\fP, \fBIN_MASK_ADD\fP, \fBIN_ONLYDIR\fP だけはバージョン 2.5 -で追加された)。 +に追加された (\fBIN_DONT_FOLLOW\fP, \fBIN_MASK_ADD\fP, \fBIN_ONLYDIR\fP はバージョン 2.5 で追加された)。 .SH 準拠 inotify API は Linux 独自のものである。 .SH 注意 @@ -256,8 +253,8 @@ inotify によるディレクトリの監視は再帰的に行われない: あ サブディレクトリを監視する場合、 監視対象を追加で作成しなければならない。 大きなディレクトリツリーの場合には、この作業にかなり時間がかかることがある。 -inotify API では inotify イベントのきっかけとなったユーザやプロセスに関する -情報が提供されない。 +inotify API では、inotify イベントが発生するきっかけとなったユーザやプロセスに関する情報は提供されない。とりわけ、inotify +経由でイベントを監視しているプロセスが、自分自身がきっかけとなったイベントと他のプロセスがきっかけとなったイベントを区別する簡単な手段はない。 イベントキューは溢れる場合があることに注意すること。この場合にはイベントは 失われてしまう。堅牢性が必要なアプリケーションでは、イベントが失われる可能性 @@ -280,9 +277,10 @@ inotify API では影響が受けるファイルをファイル名で特定す をチェックするようになっていた。 .SH 関連項目 \fBinotify_add_watch\fP(2), \fBinotify_init\fP(2), \fBinotify_init1\fP(2), -\fBinotify_rm_watch\fP(2), \fBread\fP(2), \fBstat\fP(2), -\fIDocumentation/filesystems/inotify.txt\fP. +\fBinotify_rm_watch\fP(2), \fBread\fP(2), \fBstat\fP(2) + +Linux カーネルソース内の \fIDocumentation/filesystems/inotify.txt\fP .SH この文書について -この man ページは Linux \fIman\-pages\fP プロジェクトのリリース 3.40 の一部 +この man ページは Linux \fIman\-pages\fP プロジェクトのリリース 3.53 の一部 である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は http://www.kernel.org/doc/man\-pages/ に書かれている。