X-Git-Url: http://git.osdn.net/view?a=blobdiff_plain;f=release%2Fman7%2Fshm_overview.7;h=75e2c4c239fe98095e8d0f78a431e8e9a4ede91a;hb=5356ea62c45cc010e4fd4c12e1afd59384fd3b22;hp=8c98a389d03db85069bfcbebec3ac84b28db2f5d;hpb=25a9ae037fb2517d0cf4e625fb5bdbc5f06e004d;p=linuxjm%2FLDP_man-pages.git diff --git a/release/man7/shm_overview.7 b/release/man7/shm_overview.7 index 8c98a389..75e2c4c2 100644 --- a/release/man7/shm_overview.7 +++ b/release/man7/shm_overview.7 @@ -29,67 +29,72 @@ .\" This file was generated with po4a. Translate the source file. .\" .\"******************************************************************* +.\" +.\" Japanese Version Copyright (c) 2008 Akihiro MOTOKI +.\" all rights reserved. +.\" Translated 2008-08-21, Akihiro MOTOKI , LDP v3.04 +.\" .TH SHM_OVERVIEW 7 2010\-09\-10 Linux "Linux Programmer's Manual" .SH 名前 -shm_overview \- POSIX 共有メモリの概要 +shm_overview \- POSIX 共有メモリーの概要 .SH 説明 -POSIX 共有メモリ API を使用すると、メモリのある領域を共有して、 プロセス間で情報をやり取りすることができる。 +POSIX 共有メモリー API を使用すると、メモリーのある領域を共有して、 プロセス間で情報をやり取りすることができる。 この API では以下のインターフェースが採用されている。 .TP 15 \fBshm_open\fP(3) 新しいオブジェクトを生成しオープンする、もしくは 既存のオブジェクトをオープンする。これは \fBopen\fP(2) -と同じである。下記にある他のインターフェースで使用する ファイルディスクリプタを返す。 +と同じである。下記にある他のインターフェースで使用する ファイルディスクリプターを返す。 .TP \fBftruncate\fP(2) -共有メモリオブジェクトの大きさを設定する。 +共有メモリーオブジェクトの大きさを設定する。 .TP \fBmmap\fP(2) -呼び出したプロセスの仮想アドレス空間に共有メモリオブジェクトを マップする。 +呼び出したプロセスの仮想アドレス空間に共有メモリーオブジェクトを マップする。 .TP \fBmunmap\fP(2) -呼び出したプロセスの仮想アドレス空間から 共有メモリオブジェクトをアンマップする。 +呼び出したプロセスの仮想アドレス空間から 共有メモリーオブジェクトをアンマップする。 .TP \fBshm_unlink\fP(3) -共有メモリオブジェクト名を削除する。 +共有メモリーオブジェクト名を削除する。 .TP \fBclose\fP(2) -\fBshm_open\fP(3) で割り当てられたファイルディスクリプタが不要になった際に、 そのファイルディスクリプタをクローズする。 +\fBshm_open\fP(3) で割り当てられたファイルディスクリプターが不要になった際に、 そのファイルディスクリプターをクローズする。 .TP \fBfstat\fP(2) -その共有メモリオブジェクトについての情報が入った \fIstat\fP 構造体を取得する。 このシステムコールが返す情報には、オブジェクトのサイズ +その共有メモリーオブジェクトについての情報が入った \fIstat\fP 構造体を取得する。 このシステムコールが返す情報には、オブジェクトのサイズ (\fIst_size\fP)、 許可属性 (\fIst_mode\fP)、 所有者 (\fIst_uid\fP)、 グループ (\fIst_gid\fP) がある。 .TP \fBfchown\fP(2) -共有メモリオブジェクトの所有権を変更する。 +共有メモリーオブジェクトの所有権を変更する。 .TP \fBfchmod\fP(2) -共有メモリオブジェクトの許可属性を変更する。 +共有メモリーオブジェクトの許可属性を変更する。 .SS Versions -POSIX 共有メモリは Linux 2.4 と glibc 2.2 以降でサポートされている。 +POSIX 共有メモリーは Linux 2.4 と glibc 2.2 以降でサポートされている。 .SS 持続性 -POSIX 共有メモリオブジェクトはカーネル内で保持される。 共有メモリオブジェクトは、システムがシャットダウンされるか、 +POSIX 共有メモリーオブジェクトはカーネル内で保持される。 共有メモリーオブジェクトは、システムがシャットダウンされるか、 全てのプロセスがそのオブジェクトをアンマップし、 \fBshm_unlink\fP(3) で削除されるまで、存在し続ける。 .SS リンク -POSIX 共有メモリ API を使用したプログラムは \fIcc \-lrt\fP でコンパイルし、リアルタイムライブラリ \fIlibrt\fP +POSIX 共有メモリー API を使用したプログラムは \fIcc \-lrt\fP でコンパイルし、リアルタイムライブラリ \fIlibrt\fP とリンクしなければならない。 -.SS ファイルシステム経由での共有メモリオブジェクトへのアクセス -Linux では、共有メモリオブジェクトは通常 \fI/dev/shm\fP 以下にマウントされる仮想ファイルシステム (\fItmpfs\fP) +.SS ファイルシステム経由での共有メモリーオブジェクトへのアクセス +Linux では、共有メモリーオブジェクトは通常 \fI/dev/shm\fP 以下にマウントされる仮想ファイルシステム (\fItmpfs\fP) 内に作成される。 カーネル 2.6.19 以降の Linux では、 仮想ファイルシステム内のオブジェクトの許可属性の制御に、 アクセス制御リスト (ACL; access control lists) を使うことができる。 .SH 準拠 POSIX.1\-2001. .SH 注意 -通常は、共有メモリオブジェクトにアクセスするプロセスは、 POSIX セマフォなどを使ってプロセス間で同期をとらなければならない。 +通常は、共有メモリーオブジェクトにアクセスするプロセスは、 POSIX セマフォなどを使ってプロセス間で同期をとらなければならない。 -System V 共有メモリ (\fBshmget\fP(2), \fBshmop\fP(2) など) は古い共有メモリ API である。 POSIX -共有メモリは、より簡単で、うまく設計されたインタフェースを提供している。 一方で、POSIX 共有メモリは System V 共有メモリと比べると -利用できるシステムが少ない (特に、古いシステムでは少ない)。 +System V 共有メモリー (\fBshmget\fP(2), \fBshmop\fP(2) など) は古い共有メモリー API である。 POSIX +共有メモリーは、より簡単で、うまく設計されたインターフェースを提供している。 一方で、POSIX 共有メモリーは System V +共有メモリーと比べると 利用できるシステムが少ない (特に、古いシステムでは少ない)。 .SH 関連項目 \fBfchmod\fP(2), \fBfchown\fP(2), \fBfstat\fP(2), \fBftruncate\fP(2), \fBmmap\fP(2), \fBmprotect\fP(2), \fBmunmap\fP(2), \fBshmget\fP(2), \fBshmop\fP(2), \fBshm_open\fP(3), \fBshm_unlink\fP(3), \fBsem_overview\fP(7) .SH この文書について -この man ページは Linux \fIman\-pages\fP プロジェクトのリリース 3.52 の一部 +この man ページは Linux \fIman\-pages\fP プロジェクトのリリース 3.79 の一部 である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は http://www.kernel.org/doc/man\-pages/ に書かれている。