"MIME-Version: 1.0\n"
"Content-Type: text/plain; charset=UTF-8\n"
"Content-Transfer-Encoding: 8bit\n"
+"Plural-Forms: nplurals=1; plural=0;\n"
+"X-Language: ja_JP\n"
+"X-Source-Language: C\n"
#. type: TH
#: original/man5/locatedb.5:1
"version of B<locate>. The file name databases contain lists of files that "
"were in particular directory trees when the databases were last updated."
msgstr ""
-"このマニュアルページは GNU 版 B<locate> で用いるファイル名データベースの"
-"フォーマットについて記述したものである。ファイル名データベースには、最後に更"
-"新された時点において、特定のディレクトリツリー下に存在していたファイルのリス"
-"トが含まれている。"
+"このマニュアルページは GNU 版 B<locate> "
+"で用いるファイル名データベースのフォーマットについて記述したものです。ファイル名データベースには、最後に更新された時点において、特定のディレクトリツリー下に存在していたファイルのリストが含まれています。"
#. type: Plain text
#: original/man5/locatedb.5:20
"databases are updated by running the B<updatedb> program periodically, "
"typically nightly; see B<updatedb>(1)."
msgstr ""
-"複数のデータベースを共存させることもできる。環境変数やコマンドラインオプショ"
-"ンを指定すれば、ユーザーは \fBlocate\fP に検索させるデータベースを選択するこ"
-"とができる。詳しくは B<locate>(1) を見よ。システム管理者はデフォルトで用いら"
-"れるデータベースの名前や、データベースの更新頻度、またデータベースに入れる"
-"ディレクトリなどを選択することができる。通常ファイル名データベースの更新は "
-"B<updatedb> プログラムを定期的に実行させることによって行なう(夜間が良いだろ"
-"う)。詳細は B<updatedb>(1) を見よ。"
+"複数のデータベースを共存させることもできます。環境変数やコマンドラインオプションを指定すれば、ユーザーは \fBlocate\fP "
+"に検索させるデータベースを選択することができます。詳しくは B<locate>(1) "
+"を参照してください。システム管理者はデフォルトで用いられるデータベースの名前や、データベースの更新頻度、またデータベースに入れるディレクトリなどを選択することができます。通常ファイル名データベースの更新は "
+"B<updatedb> プログラムを定期的に実行させることによって行ないます(夜間が良いでしょう)。詳細は B<updatedb>(1) "
+"を参照してください。"
#. type: SH
#: original/man5/locatedb.5:21
"front-compression, which reduces the database size by a factor of 4 to 5. "
"Front-compression (also known as incremental encoding) works as follows."
msgstr ""
-"これは B<updatedb> により生成されるデフォルトのデータベースフォーマットであ"
-"る。B<updatedb> は B<frcode> というプログラムを呼び出してファイル名のリストを"
-"前置圧縮 (front compression) する。これによってデータベースのサイズは 1/4 か"
-"ら 1/5 になる。前置圧縮 (インクリメンタルエンコーディングとも呼ばれる) は以下"
-"のような動作をする。"
+"これは B<updatedb> により生成されるデフォルトのデータベースフォーマットです。B<updatedb> は B<frcode> "
+"というプログラムを呼び出してファイル名のリストを前置圧縮 (front compression) します。これによってデータベースのサイズは 1/4 "
+"から 1/5 になります。前置圧縮 (インクリメンタルエンコーディングとも呼ばれる) は以下のような動作をします。"
#. type: Plain text
#: original/man5/locatedb.5:41
"can be negative.) Following the count is a null-terminated ASCII remainder "
"\\(em the part of the name that follows the shared prefix."
msgstr ""
-"データベースのエントリはソートされたリストからなっている (ユーザーの利便性の"
-"ため、大文字小文字は区別していない)。従って、各々のエントリは直前のエントリと"
-"最初の数文字が一致していることが多い。それぞれのデータベースエントリには、ま"
-"ずオフセット差分カウントという 1 バイトのデータが入っている。これは現在のエン"
-"トリと直前のエントリの共有部分の文字数から、直前のエントリとそのもうひとつ前"
-"のエントリの共有文字数を引いたものである (従ってこの数値は負になることもあ"
-"る)。カウントの後には共有部分の文字列以降の残りが ASCII 文字列で与えられる。"
-"これはヌル文字で終端するとみなされる。"
+"データベースのエントリは整列されたリストからなってます "
+"(ユーザーの利便性のため、大文字小文字は区別していません)。従って、各々のエントリは直前のエントリと最初の数文字が一致していることが多くなります。それぞれのデータベースエントリには、まずオフセット差分カウントという "
+"1 "
+"バイトのデータが入っています。これは現在のエントリと直前のエントリの共有部分の文字数から、直前のエントリとそのもうひとつ前のエントリの共有文字数を引いたものです "
+"(従ってこの数値は負になることもあります)。カウントの後には共有部分の文字列以降の残りが ASCII "
+"文字列で与えられます。これはヌル文字で終端するとみなされます。"
#. type: Plain text
#: original/man5/locatedb.5:47
"byte order). This count can also be negative (the sign bit being in the "
"first of the two bytes)."
msgstr ""
-"もしオフセット差分カウントがバイトデータで与えられる範囲 (\\(+-127) を越えた"
-"場合は、バイトデータ 0x80 がカウントに代入され、2 バイトのワードデータがその"
-"後に続く。このワードデータでは高位バイトが先に来る (ネットワークバイトオー"
-"ダー)。This count can also be negative (the sign bit being in the first of "
-"the two bytes)."
+"もしオフセット差分カウントがバイトデータで与えられる範囲 (\\(+-127) を越えた場合は、バイトデータ 0x80 がカウントに代入され、2 "
+"バイトのワードデータがその後に続きます。このワードデータでは高位バイトが先に来ます "
+"(ネットワークバイトオーダー)。このカウントは負になることもあります(符号ビットは2バイトの最初の方にあります)。"
#. type: Plain text
#: original/man5/locatedb.5:51
"B<locate> checks for to ensure that the database file has the correct "
"format; it ignores the entry in doing the search."
msgstr ""
-"すべてのデータベースは、ファイルエントリの最初に `LOCATE02' というダミーのエ"
-"ントリを持つ。これは B<locate> によってチェックされ、このデータベースが正しい"
-"フォーマットであることを確認するために用いられる。実際の検索においてはこのエ"
-"ントリは無視される。"
+"すべてのデータベースは、ファイルエントリの最初に `LOCATE02' というダミーのエントリを持ちます。これは B<locate> "
+"によってチェックされ、このデータベースが正しいフォーマットであることを確認するために用いられます。実際の検索においてはこのエントリは無視されます。"
#. type: Plain text
#: original/man5/locatedb.5:56
msgid ""
"Databases cannot be concatenated together, even if the first (dummy) entry "
-"is trimmed from all but the first database. This is because the offset-"
-"differential count in the first entry of the second and following databases "
-"will be wrong."
+"is trimmed from all but the first database. This is because the "
+"offset-differential count in the first entry of the second and following "
+"databases will be wrong."
msgstr ""
-"複数のデータベースを連結することはできない。最初の (ダミー) エントリを結合す"
-"るデータベースから取り去れば良さそうだが、これは正しくない。なぜなら後に続く"
-"データベースの最初のエントリにおけるオフセット差分カウントは正しい値を取り得"
-"ないからである。"
+"複数のデータベースを連結することはできません。最初の (ダミー) "
+"エントリを結合するデータベースから取り去れば良さそうですが、これは正しくはありません。なぜなら後に続くデータベースの最初のエントリにおけるオフセット差分カウントは正しい値を取り得ないからです。"
#. type: Plain text
#: original/man5/locatedb.5:62
"particular order. To obtain sorted results, pipe the output of B<locate> "
"through B<sort -f>."
msgstr ""
-"将来的に locate データベース内のデータは、特定順での並び替えができなくなるか"
-"もしれない。並び替えを必要とする場合は、B<locate> の出力に対してパイプにより "
-"B<sort -f> を処理すること。"
+"将来的に locate データベース内のデータは、特定順での並び替えができなくなるかもしれません。並び替えを必要とする場合は、B<locate> "
+"の出力に対してパイプにより B<sort -f> を処理してください。"
#. type: SH
#: original/man5/locatedb.5:63
"differential count or dummy entry. Instead the differential count for the "
"first item is assumed to be zero."
msgstr ""
-"B<slocate> プログラムが利用するデータベースフォーマットは B<locate> が利用す"
-"るものと似ているが、全く同じというわけではない。データベースの最初のバイトは "
-"I<security> I<level> (セキュリティレベル) を指定している。このセキュリティレ"
-"ベルが 0 のときは B<slocate> が読み込みを行い、データベース内にのみある情報に"
-"基づいて、ファイル名の検索と表示を行う。一方、セキュリティレベルが 1 のとき、"
-"実行ユーザのデータベースアクセスが不能である場合、B<slocate> はエントリ出力を"
-"省略する。データベースの 2 番目のバイトはゼロである。3 番目のバイト以降にデー"
-"タベースエントリが続く。データベースエントリの先頭に、差分カウントやダミーエ"
-"ントリが置かれることはない。その代わりに最初の項目に対する差分カウントは、ゼ"
-"ロとして取り扱われる。"
+"B<slocate> プログラムが利用するデータベースフォーマットは B<locate> "
+"が利用するものと似ていますが、全く同じではありません。データベースの最初のバイトは I<security> I<level> (セキュリティレベル) "
+"を指定しています。このセキュリティレベルが 0 のときは B<slocate> "
+"が読み込みを行い、データベース内にのみある情報に基づいて、ファイル名の検索と表示を行います。一方、セキュリティレベルが 1 "
+"のとき、実行ユーザのデータベースアクセスが不能である場合、B<slocate> はエントリ出力を省略する。データベースの 2 番目のバイトはゼロです。3 "
+"番目のバイト以降にデータベースエントリが続きます。データベースエントリの先頭に、差分カウントやダミーエントリが置かれることはありません。その代わりに最初の項目に対する差分カウントは、ゼロとして取り扱われます。"
#. type: Plain text
#: original/man5/locatedb.5:85
msgid ""
"Starting with the second entry (if any) in the database, data is interpreted "
"as for the GNU LOCATE02 format."
-msgstr ""
-"2 番目のエントリがデータベースに存在していたとすると、データは GNU LOCATE02 "
-"フォーマットと同様のものとして解釈される。"
+msgstr "2 番目のエントリがデータベースに存在していたとすると、データは GNU LOCATE02 フォーマットと同様のものとして解釈されます。"
#. type: SH
#: original/man5/locatedb.5:86
"than their value. The database lines have no termination byte; the start of "
"the next line is indicated by its first byte having a value \\(E<lt>= 30."
msgstr ""
-"Unix 版 B<locate> および B<find> や、以前の GNU 版で用いられていた古いデータ"
-"ベースフォーマットも存在している。この古い形式のデータベースを作成する場合に"
-"は、B<updatedb> は B<bigram> と B<code> というプログラムを呼び出す。古い"
-"フォーマットが上に述べた記述と異なる点を以下に示す。それぞれのエントリがオフ"
-"セット差分カウントのバイトデータで始まりヌル文字で終わる代わりに、0 から 28 "
-"までのバイトデータが -14 から 14 までのオフセット差分カウントとして用いられ、"
-"これがエントリ区切りを兼ねることになる。この範囲外の長いオフセット差分カウン"
-"トを示すデータには、0x80 ではなく 0x1e (30) が使われる。長いカウントを保有す"
-"るデータにはホストのバイトオーダが用いられ (これはネットワークバイトオーダと"
-"等しいとは限らない)、またホストの integer のワードサイズ (4 バイトのことが多"
-"い) が用いられる。またここにストアされるデータは実際の値から 14 を引いた値に"
-"なる。データベースの各エントリには終端バイトが無く、30 以下の値を持つバイト"
-"データが次のエントリの始まりであると認識される。"
+"Unix 版 B<locate> および B<find> や、以前の GNU "
+"版で用いられていた古いデータベースフォーマットも存在しています。この古い形式のデータベースを作成する場合には、B<updatedb> は "
+"B<bigram> と B<code> "
+"というプログラムを呼び出します。古いフォーマットが上に述べた記述と異なる点を以下に示します。それぞれのエントリがオフセット差分カウントのバイトデータで始まりヌル文字で終わる代わりに、0 "
+"から 28 までのバイトデータが -14 から 14 "
+"までのオフセット差分カウントとして用いられ、これがエントリ区切りを兼ねることになります。この範囲外の長いオフセット差分カウントを示すデータには、0x80 "
+"ではなく 0x1e (30) が使われます。長いカウントを保有するデータにはホストのバイトオーダが用いられ "
+"(これはネットワークバイトオーダと等しいとは限りません)、またホストの integer のワードサイズ (4 バイトのことが多い) "
+"が用いられます。またここにストアされるデータは実際の値から 14 を引いた値になります。データベースの各エントリには終端バイトが無く、30 "
+"以下の値を持つバイトデータが次のエントリの始まりであると認識されます。"
#. type: Plain text
#: original/man5/locatedb.5:115
"codes is replaced in the database by a question mark, which not "
"coincidentally is the shell wildcard to match a single character."
msgstr ""
-"さらに古いデータベース形式では、ダミーエントリの代わりに先頭に 256 バイトの"
-"テーブルがあり、ファイルリストでもっとも頻繁に用いられている bigram が並べて"
-"ある。bigram とは隣接した二つのバイトデータをインデックス付けしたものである。"
-"データベースに現われるバイトデータのうち、最高位ビットがセットされているもの"
-"は (残りの 7 ビットをインデックスとして) bigram テーブルのデータと置換され"
-"る。この bigram とオフセット差分カウントを用いることで、データベースの大きさ"
-"は新しいフォーマットより 20-25% 小さくなっている。しかし 8 ビットクリーンでな"
-"いという欠点を併せ持つ。ファイル名に含まれるバイトデータのうち、スペシャル"
-"コードに属するものは、データベース中ではすべてクエスチョンマークで置き換えら"
-"れる。これは任意の一文字を表わすシェルのワイルドカードなので、実際のファイル"
-"名に現われることはない。"
+"さらに古いデータベース形式では、ダミーエントリの代わりに先頭に 256 バイトのテーブルがあり、ファイルリストでもっとも頻繁に用いられている "
+"bigram が並べてあります。bigram "
+"とは隣接した二つのバイトデータをインデックス付けしたものです。データベースに現われるバイトデータのうち、最高位ビットがセットされているものは (残りの "
+"7 ビットをインデックスとして) bigram テーブルのデータと置換されます。この bigram "
+"とオフセット差分カウントを用いることで、データベースの大きさは新しいフォーマットより 20-25% 小さくなっています。しかし 8 "
+"ビットクリーンでないという欠点を併せ持ちます。ファイル名に含まれるバイトデータのうち、スペシャルコードに属するものは、データベース中ではすべてクエスチョンマークで置き換えられます。これは任意の一文字を表わすシェルのワイルドカードなので、実際のファイル名に現われることはありません。"
#. type: SH
#: original/man5/locatedb.5:116
"/usr/src/cmd/armadillo.c\n"
"/usr/tmp/zoo\n"
msgstr ""
-"B<frcode> ã\81¸ã\81®å\85¥å\8a\9bã\81\8c以ä¸\8bã\81®ã\82\88ã\81\86ã\81ªã\82\82ã\81®ã\81¨ã\81\99ã\82\8b:\n"
+"B<frcode> ã\81¸ã\81®å\85¥å\8a\9bã\81\8c以ä¸\8bã\81®ã\82\88ã\81\86ã\81ªã\82\82ã\81®ã\81¨ã\81\97ã\81¾ã\81\99:\n"
"/usr/src\n"
"/usr/src/cmd/aardvark.c\n"
"/usr/src/cmd/armadillo.c\n"
msgid ""
"Output from B<frcode>, with trailing nulls changed to newlines and count "
"bytes made printable:"
-msgstr ""
-"B<frcode> からの出力は、最後のヌル文字を改行に代え、カウントバイトを数字に代"
-"えると以下のようなものになる:"
+msgstr "B<frcode> からの出力は、最後のヌル文字を改行に代え、カウントバイトを数字に代えると以下のようなものになります:"
#. type: Plain text
#: original/man5/locatedb.5:141
#. type: Plain text
#: original/man5/locatedb.5:147
msgid ""
-"GNU findutils online help: E<lt>https://www.gnu.org/software/findutils/#get-"
-"helpE<gt>"
+"GNU findutils online help: "
+"E<lt>https://www.gnu.org/software/findutils/#get-helpE<gt>"
msgstr ""
-"GNU findutils オンラインヘルプ: E<lt>https://www.gnu.org/software/findutils/"
-"#get-helpE<gt>"
+"GNU findutils オンラインヘルプ: "
+"E<lt>https://www.gnu.org/software/findutils/#get-helpE<gt>"
#. type: Plain text
#: original/man5/locatedb.5:149
#. type: Plain text
#: original/man5/locatedb.5:157
msgid ""
-"General topics about the GNU findutils package are discussed at the I<bug-"
-"findutils> mailing list:"
-msgstr ""
-"GNU findutils パッケージのメーリングリスト I<bug-findutils> において議論され"
-"ている全般的なトピック:"
+"General topics about the GNU findutils package are discussed at the "
+"I<bug-findutils> mailing list:"
+msgstr "GNU findutils パッケージのメーリングリスト I<bug-findutils> において議論されている全般的なトピック:"
#. type: Plain text
#: original/man5/locatedb.5:159
msgid ""
"Full documentation E<lt>https://www.gnu.org/software/findutils/locatedbE<gt>"
msgstr ""
-"充実したドキュメントは E<lt>https://www.gnu.org/software/findutils/"
-"locatedbE<gt> を参照のこと。"
+"充実したドキュメントは E<lt>https://www.gnu.org/software/findutils/locatedbE<gt> "
+"を参照してください。"
#. type: Plain text
#: original/man5/locatedb.5:177
msgid "or available locally via: B<info locatedb>"
-msgstr "またローカルにおいては B<info locatedb> により参照可。"
+msgstr "またローカルにおいては B<info locatedb> により参照できます。"