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GNU_gdb: Generate release and draft from po4a.
authorAkihiro MOTOKI <amotoki@gmail.com>
Sat, 2 Jun 2012 17:13:56 +0000 (02:13 +0900)
committerAkihiro MOTOKI <amotoki@gmail.com>
Sat, 2 Jun 2012 17:13:56 +0000 (02:13 +0900)
manual/GNU_gdb/draft/man1/gdb.1 [new file with mode: 0644]
manual/GNU_gdb/draft/man1/gdbserver.1 [new file with mode: 0644]
manual/GNU_gdb/release/man1/gdb.1
manual/GNU_gdb/release/man1/gdbserver.1 [new file with mode: 0644]

diff --git a/manual/GNU_gdb/draft/man1/gdb.1 b/manual/GNU_gdb/draft/man1/gdb.1
new file mode 100644 (file)
index 0000000..3977236
--- /dev/null
@@ -0,0 +1,242 @@
+.\" Copyright (C) 1991, 1999, 2010 Free Software Foundation, Inc.
+.\" See section COPYING for conditions for redistribution
+.\" $Id: gdb.1,v 1.4 1999/01/05 00:50:50 jsm Exp $
+.\"*******************************************************************
+.\"
+.\" This file was generated with po4a. Translate the source file.
+.\"
+.\"*******************************************************************
+.TH gdb 1 22may2002 "GNU Tools" "GNU Tools"
+.SH 名前
+gdb \- GNU デバッガ
+.SH 書式
+.na
+.TP 
+\fBgdb\fP
+[\|\fB\-help\fP\|] [\|\fB\-nx\fP\|] [\|\fB\-q\fP\|] [\|\fB\-batch\fP\|] [\|\fB\-cd=\fP\fIdir\fP\|]
+[\|\fB\-f\fP\|] [\|\fB\-b\ \fP\fIbps\fP\|] [\|\fB\-tty=\fP\fIdev\fP\|] [\|\fB\-s
+\fP\fIsymfile\fP\&\|] [\|\fB\-e \fP\fIprog\fP\&\|] [\|\fB\-se \fP\fIprog\fP\&\|] [\|\fB\-c
+\fP\fIcore\fP\&\|] [\|\fB\-x \fP\fIcmds\fP\&\|] [\|\fB\-d \fP\fIdir\fP\&\|]
+[\|\fIprog\fP[\|\fIcore\fP\||\|\fIprocID\fP\&\|]\&\|]
+.ad b
+.SH 説明
+GDB
+をはじめとするデバッガは、プログラムが実行中もしくはクラッシュした時にそのプログラムの「内部」で何が行なわれているか/行われていたかを調べるのに使用されます。
+
+GDB は、4 つの機能 (加えてこれらをサポートする機能) によって 実行中にバグを見つけることを手助けします。
+
+.TP 
+\ \ \ \(bu
+プログラムの動作を詳細に指定してプログラムを実行させる。
+
+.TP 
+\ \ \ \(bu
+指定した条件でプログラムを停止させる。
+
+.TP 
+\ \ \ \(bu
+プログラムが止まった時に、何が起こったか調べる。
+
+.TP 
+\ \ \ \(bu
+バグによる副作用を修正し、別のバグを調べるためプログラムの状態を変更する。
+.PP
+
+GDB では C, C++, Modula\-2 などで書かれたプログラムのデバッグが行なえます。 GNU Fortran コンパイラが完成すれば
+Fortran もサポートされます。
+
+GDB はシェルコマンド\fBgdb\fP\&で起動されます。いったん起動すると、GDB
+コマンド\fBquit\fP\&を実行して終了するまで、端末からコマンドを読み続けます。 \fBgdb\fP\&のオンラインヘルプは(\fBgdb\fPの中で)
+\fBhelp\fP\&コマンドを実行すれば表示されます。
+
+\fBgdb\fP\& は引数やオプション無しで起動できますが、 たいてい、1 つか 2 つの引数を付けて起動します。実行プログラムを
+引数にする場合は以下のようになります:
+.sp
+.br
+gdb\ program
+.br
+.sp
+
+また実行プログラムと core ファイルの両方を指定することもできます:
+.sp
+.br
+gdb\ program\ core
+.br
+.sp
+
+もし実行中のプロセスのデバッグを行ないたい場合には、 第 2 引数として core の代わりにプロセス ID を指定します:
+.sp
+.br
+gdb\ program\ 1234
+.br
+.sp
+
+これは GDB をプロセス ID \fB1234\fP\&
+のプロセスに接続します(このとき`\|\fB1234\fP\&\|'という名前のファイルが存在してはいけません。 GDB はまず core
+ファイルを最初にチェックしにいくからです)。
+
+よく利用される GDB コマンドには以下のようなものがあります:
+.TP 
+\fBbreak \fP[\|\fIfile\fP\fB:\fP\|]\fIfunction\fP
+\& プレークポイントを \& (\fIfile\fP\&内の)  \fIfunction\fPに設定します。
+.TP 
+\fBrun \fP[\|\fIarglist\fP\|]
+プログラムの実行を開始します(もしあれば \fIarglist\fP\&を引数として)。
+.TP 
+\fBbt\fP
+バックトレース: プログラムのスタックを表示します。
+.TP 
+\fBprint\fP\fI expr\fP\&
+式の値を表示します。
+.TP 
+\fBc\fP
+プログラムの実行を再開します。(たとえばブレークポイントで実行を中断した後で)
+.TP 
+\fBnext\fP
+次のプログラム行を実行します 。 その行内の全ての関数は 1 ステップで実行されます。
+.TP 
+\fBedit \fP[\|\fIfile\fP\fB:\fP\|]\fIfunction\fP
+現在中断している場所のプログラムの行をエディタで開きます。
+.TP 
+\fBlist \fP[\|\fIfile\fP\fB:\fP\|]\fIfunction\fP
+現在中断している場所の近辺のプログラムのソースを表示します。
+.TP 
+\fBstep\fP
+次のプログラム行を実行します。 もしその行に関数が含まれていれば、その関数内をステップ実行していきます。
+.TP 
+\fBhelp \fP[\|\fIname\fP\|]
+GDB コマンド \fIname\fP\&についての情報や、 GDB を使う上での一般的な情報を表示します。
+.TP 
+\fBquit\fP
+GDB を終了します。
+.PP
+GDB の詳細については\fIUsing GDB: A Guide to the GNU Source\-Level Debugger\fP\&, by
+Richard M. Stallman and Roland H. Pesch. を参照して下さい。 同じテキストは、 \fBinfo\fP\&
+プログラム内の \fBgdb\fP\& エントリからオンラインで参照できます。
+.SH オプション
+オプション以外の引数は、実行ファイルと core ファイル (もしくはプロセス ID)
+を表します。つまりオプションフラグでもオプションフラグの引数でもない最初の 引数は `\|\fB\-se\fP\&\|'
+オプションで指定するファイルと同じになり、(もしあれば)次の 2 番目の引数は `\|\fB\-c\fP\&\|'
+オプションで指定するファイルと同じになります。 オプションの多くは、長い表記法と短い表記法の両方で指定することができま
+すが、ここではその両方を示します。 長い表記法は、どのオプションであるのかが明確であれば、短く切り詰めても 構いません。 (好みにより
+`\|\fB\-\fP\&\|' の代わりに `\|\fB+\fP\&\|' が使用できますが、ここではよく用いられる表記で記します。)
+
+全てのオプションとコマンドライン引数は指定した順番に処理されます。 `\|\fB\-x\fP\&\|' オプションが使用されると、この順番は変わってきます。
+
+.TP 
+\fB\-help\fP
+.TP 
+\fB\-h\fP
+短い説明つきで、全てのオプションを表示します。
+
+.TP 
+\fB\-symbols=\fP\fIfile\fP
+.TP 
+\fB\-s \fP\fIfile\fP\&
+シンボルテーブルをファイル \fIfile\fP\&から読みます。
+
+.TP 
+\fB\-write\fP
+実行ファイルやコアファイルへの書き込みを有効にします。
+
+.TP 
+\fB\-exec=\fP\fIfile\fP
+.TP 
+\fB\-e \fP\fIfile\fP\&
+ファイル \fIfile\fP\& を実行可能ファイルとして利用します。 core dump と連係して pure data を調べるのにも用いられます。
+
+.TP 
+\fB\-se=\fP\fIfile\fP
+\& ファイル \fIfile\fP\& からシンボルテーブルを読み、同時にそれを実行可能ファイルとして利用します。
+
+.TP 
+\fB\-core=\fP\fIfile\fP
+.TP 
+\fB\-c \fP\fIfile\fP\&
+ファイル \fIfile\fP\& を core dump として利用します。
+
+.TP 
+\fB\-command=\fP\fIfile\fP
+.TP 
+\fB\-x \fP\fIfile\fP\&
+ファイル \fIfile\fP\&から GDB のコマンドを読み込み、実行します。
+
+.TP 
+\fB\-directory=\fP\fIdirectory\fP
+.TP 
+\fB\-d \fP\fIdirectory\fP\&
+ソースファイルを探すサーチパスに \fIdirectory\fP\& を追加します。
+.PP
+
+.TP 
+\fB\-nx\fP
+.TP 
+\fB\-n\fP
+初期化ファイル `\|\fB.gdbinit\fP\&\|' からコマンドを読み込みません。 通常は、 全てのコマンドオプションと引数が処理された後で、
+初期化ファイル内のコマンドが実行されます。
+
+
+.TP 
+\fB\-quiet\fP
+.TP 
+\fB\-q\fP
+起動時のメッセージおよび copyright を表示しません。 これらのメッセージはバッチモードでも抑制されます。
+
+.TP 
+\fB\-batch\fP
+バッチモードで動作します。`\|\fB\-x\fP\&\|' で指定したファイル(および、\-nx か \-n で抑制されていなければ
+`\|\fB.gdbinit\fP\&\|') 内の全てのコマンドを 処理した後、戻り値として \fB0\fP\& を返して終了します。 コマンドファイル内の
+GDB コマンドの実行中にエラーが生じた場合は、 0 以外の値で終了します。
+
+バッチモードは GDB をフィルタとして実行する場合、 たとえばプログラムをダウンロードして別のコンピュータ上で実行したりする場合 に便利です。
+以下のメッセージ
+.sp
+.br
+Program\ exited\ normally. (プログラムは正常に終了しました。)
+.br
+.sp
+
+は通常、GDB の制御端末上で実行されるプログラムが終了するたびに 出力されるものですが、 バッチモードではこのようなメッセージは出力されません。
+
+.TP 
+\fB\-cd=\fP\fIdirectory\fP\&
+カレントディレクトリの代わりに \fIdirectory\fP\& を GDB の作業用ディレクトリとして実行します。
+
+.TP 
+\fB\-fullname\fP
+.TP 
+\fB\-f\fP
+Emacs が GDB をサブプロセスとして実行する際にこのオプションを付加します。 このとき GDB
+は、スタックフレームが表示される度(プログラムが中断する度を 含みます)に、完全なファイル名と行番号を標準的な認識しやすい形式で表示します。
+この表示書式は 2 つの `\|\fB\032\fP\&\|' 文字、ファイル名、コロンで区切られた行番号と文字位置、改行の順になっ ています。これは
+Emacs→GDB インタフェースプログラムにおいて、 フレームに対応するソースコードを表示するために 2 つの `\|\fB\032\fP\&\|'
+文字を使うことになっているからです。
+
+.TP 
+\fB\-b \fP\fIbps\fP\&
+リモートデバッグ用に GDB が利用するシリアルインタフェースの転送速度を (ボーレートまたはビット/秒で)セットします。
+
+.TP 
+\fB\-tty=\fP\fIdevice\fP\&
+プログラムの標準入出力に \fIdevice\fP\& を利用します。
+.PP
+
+.SH 関連項目
+\fBinfo\fP 内の `\|\fBgdb\fP\|' エントリー\&; \fIUsing GDB: A Guide to the GNU
+Source\-Level Debugger\fP, Richard M. Stallman and Roland H. Pesch, July 1991.
+.SH 著作権
+Copyright (c) 1991 Free Software Foundation, Inc.
+.PP
+Permission is granted to make and distribute verbatim copies of this manual
+provided the copyright notice and this permission notice are preserved on
+all copies.
+.PP
+Permission is granted to copy and distribute modified versions of this
+manual under the conditions for verbatim copying, provided that the entire
+resulting derived work is distributed under the terms of a permission notice
+identical to this one.
+.PP
+Permission is granted to copy and distribute translations of this manual
+into another language, under the above conditions for modified versions,
+except that this permission notice may be included in translations approved
+by the Free Software Foundation instead of in the original English.
diff --git a/manual/GNU_gdb/draft/man1/gdbserver.1 b/manual/GNU_gdb/draft/man1/gdbserver.1
new file mode 100644 (file)
index 0000000..c6a42ce
--- /dev/null
@@ -0,0 +1,95 @@
+.\" Copyright (C) 1993 Free Software Foundation, Inc.
+.\" See section COPYING for conditions for redistribution
+.\"*******************************************************************
+.\"
+.\" This file was generated with po4a. Translate the source file.
+.\"
+.\"*******************************************************************
+.TH gdbserver 1 "2 November 1993" "Cygnus Support" "GNU Development Tools"
+.SH 名前
+gdbserver \- GNU デバッガ用リモートサーバ
+.SH 書式
+.na
+.TP 
+\fBgdbserver\fP
+tty prog [\|\fBargs...\fP\|]
+.PP
+\fBgdbserver\fP tty \fB\-\-attach\fP PID
+.ad b
+.SH 説明
+GDBSERVER は、デバッグ対象のプログラムを実行しているマシンとは異なる マシン上で GDB を実行することを可能にするプログラムです。
+
+使用方法 (サーバ(ターゲット)側):
+
+まず、デバッグ対象のプログラムのコピーをターゲットシステムに用意します。 GDBserver は、シンボルを関知しないので、使用スペースを節約するために
+プログラムをストリップしても構いません。全てのシンボルは、ホストシステムで 実行される GDB によって考慮されます。
+
+サーバを使用するためには、ターゲットシステムにログインし、`gdbserver' プログラムを実行します。(a) GDB との通信方法、(b)
+プログラム名、 (c) プログラムへの引数 を指定する必要があります。一般的な書式は以下のように なります:
+
+  target> gdbserver COMM PROGRAM [ARGS ...]
+
+例えば、シリアルポートを使用する場合は、以下のようになります。
+
+  target> gdbserver /dev/com1 emacs foo.txt
+
+この例では、emacs を引数 foo.txt を用いてデバッグすることを指定し、 GDB との通信に /dev/com1
+を使用します。gdbserver は、ホストの GDB が 通信して来ることを辛抱強く待ちます。
+
+TCP 接続を使用する場合は、以下のようになります。
+
+  target> gdbserver host:2345 emacs foo.txt
+
+この例では、ホストの GDB との通信に TCP を用いる以外は、前の例と同じです。 引数 `host:2345' は、`host' からの TCP
+接続が ローカルの TCP ポート 2345 に接続されるのを待つ、という意味です。(現状では `host' 部は無視されます。)
+ターゲットシステムで存在する TCP ポートとの衝突が無ければ、ポート番号は 自由に選ぶことができます。ホストの GDB の `target
+remote' コマンドで、 同じポート番号を指定する必要があります。他のサービスと衝突するポート番号を 選んだ場合、gdbserver
+はエラーメッセージを出力して終了します。
+
+いくつかのターゲットでは、 gdbserver を実行中のプログラムに接続することができます。これを行うには \-\-attach
+引き数を使用します。書式は次の通りです。
+
+  target> gdbserver COMM \-\-attach PID
+
+PID は現在実行中のプロセスのプロセス ID です。
+gdbserver に実行中のプロセスのバイナリを指定する必要はありません。
+
+使用方法 (ホスト側):
+
+GDB がシンボルテーブルを検査したりするため、ホストシステムには、ターゲット プログラムのストリップされていないコピーが必要です。通常の場合同様、
+最初の引数にターゲットプログラムを指定して GDB を起動します。(シリアルラインが 9600 baud 以外で動作している場合は、\-\-baud
+オプションが必要です。)  つまり、`gdb TARGET\-PROG' あるいは、`gdb \-\-baud BAUD TARGET\-PROG' のように
+起動します。その後、新たに覚える必要のあるコマンドは、`target remote' だけです。
+コマンドの引数は、デバイス名(通常、`/dev/ttyb' のようなシリアルデバイス)か、 HOST:PORT 記述子です。例えば、
+
+  (gdb) target remote /dev/ttyb
+
+は、シリアルライン /dev/ttyb を使用してサーバと通信します。また、
+
+  (gdb) target remote the\-target:2345
+
+は、TCP 接続で、ホスト `the\-target' の gdbserver を起動した時に指定した ポートと同じポート 2345
+を使用してサーバと通信します。TCP 接続の場合、 `target remote' コマンドを実行する前に gdbserver
+を実行しておく必要があります。 そうしないと、`Connection refused' というようなエラーになるでしょう。
+.SH オプション
+デバッグの対象となるプログラムの名前と、通信に使用する tty を指定する 必要があります。他の全てのことはリモートの GDB が行います。
+その他の引数は、そのままプログラムに渡されます。
+.SH 関連項目
+\fBinfo\fP 内の `\|\fBgdb\fP\|' エントリー\&; \fIUsing GDB: A Guide to the GNU
+Source\-Level Debugger\fP, Richard M. Stallman and Roland H. Pesch, July 1991.
+.SH 著作権
+Copyright (c) 1993 Free Software Foundation, Inc.
+.PP
+Permission is granted to make and distribute verbatim copies of this manual
+provided the copyright notice and this permission notice are preserved on
+all copies.
+.PP
+Permission is granted to copy and distribute modified versions of this
+manual under the conditions for verbatim copying, provided that the entire
+resulting derived work is distributed under the terms of a permission notice
+identical to this one.
+.PP
+Permission is granted to copy and distribute translations of this manual
+into another language, under the above conditions for modified versions,
+except that this permission notice may be included in translations approved
+by the Free Software Foundation instead of in the original English.
index 64968ea..3977236 100644 (file)
-.\" Copyright (c) 1991 Free Software Foundation
+.\" Copyright (C) 1991, 1999, 2010 Free Software Foundation, Inc.
 .\" See section COPYING for conditions for redistribution
-.\" $Id: gdb.1,v 1.1.1.1 1999/07/19 01:49:11 cvs Exp $
-.TH gdb 1 "4nov1991" "GNU Tools" "GNU Tools"
-.SH 名称
-gdb \- The GNU Debugger
+.\" $Id: gdb.1,v 1.4 1999/01/05 00:50:50 jsm Exp $
+.\"*******************************************************************
+.\"
+.\" This file was generated with po4a. Translate the source file.
+.\"
+.\"*******************************************************************
+.TH gdb 1 22may2002 "GNU Tools" "GNU Tools"
+.SH 名前
+gdb \- GNU デバッガ
 .SH 書式
 .na
-.TP
-.B gdb
-.RB "[\|" \-help "\|]"
-.RB "[\|" \-nx "\|]"
-.RB "[\|" \-q "\|]"
-.RB "[\|" \-batch "\|]"
-.RB "[\|" \-cd=\c
-.I dir\c
-\|]
-.RB "[\|" \-f "\|]"
-.RB "[\|" "\-b\ "\c
-.IR bps "\|]"
-.RB "[\|" "\-tty="\c
-.IR dev "\|]"
-.RB "[\|" "\-s "\c
-.I symfile\c
-\&\|]
-.RB "[\|" "\-e "\c
-.I prog\c
-\&\|]  
-.RB "[\|" "\-se "\c
-.I prog\c
-\&\|]
-.RB "[\|" "\-c "\c
-.I core\c
-\&\|]
-.RB "[\|" "\-x "\c
-.I cmds\c
-\&\|]
-.RB "[\|" "\-d "\c
-.I dir\c
-\&\|]
-.RB "[\|" \c
-.I prog\c
-.RB "[\|" \c
-.IR core \||\| procID\c
-\&\|]\&\|]
+.TP 
+\fBgdb\fP
+[\|\fB\-help\fP\|] [\|\fB\-nx\fP\|] [\|\fB\-q\fP\|] [\|\fB\-batch\fP\|] [\|\fB\-cd=\fP\fIdir\fP\|]
+[\|\fB\-f\fP\|] [\|\fB\-b\ \fP\fIbps\fP\|] [\|\fB\-tty=\fP\fIdev\fP\|] [\|\fB\-s
+\fP\fIsymfile\fP\&\|] [\|\fB\-e \fP\fIprog\fP\&\|] [\|\fB\-se \fP\fIprog\fP\&\|] [\|\fB\-c
+\fP\fIcore\fP\&\|] [\|\fB\-x \fP\fIcmds\fP\&\|] [\|\fB\-d \fP\fIdir\fP\&\|]
+[\|\fIprog\fP[\|\fIcore\fP\||\|\fIprocID\fP\&\|]\&\|]
 .ad b
-.SH 解説
-GDB のようなデバッガの目的は、プログラムが実行中もしくはクラッシュした時にその
-プログラムの ``内部'' で何が行われているかを見ることができるようにする
-ことです。
+.SH 説明
+GDB
+をはじめとするデバッガは、プログラムが実行中もしくはクラッシュした時にそのプログラムの「内部」で何が行なわれているか/行われていたかを調べるのに使用されます。
 
-GDB は、実行中にバグを見つけることを手助けするために、
-主に 4 種類の仕事 (加えて、これらをサポートするもの) を行うことが出来ます。
+GDB は、4 つの機能 (加えてこれらをサポートする機能) によって 実行中にバグを見つけることを手助けします。
 
-.TP
+.TP 
 \ \ \ \(bu
 プログラムの動作を詳細に指定してプログラムを実行させる。
 
-.TP
+.TP 
 \ \ \ \(bu
-詳細な条件でプログラムを停止させる。
+指定した条件でプログラムを停止させる。
 
-.TP
+.TP 
 \ \ \ \(bu
 プログラムが止まった時に、何が起こったか調べる。
 
-.TP
+.TP 
 \ \ \ \(bu
\83\97ã\83­ã\82°ã\83©ã\83 ã\81®ç\8a¶æ\85\8bã\82\92å¤\89æ\9b´ã\81\97ã\80\81ã\81²ã\81¨ã\81¤ã\81®ã\83\90ã\82°ã\81®å½±é\9f¿ã\82\92修正ã\81\97ã\81¦å\88¥ã\81®é\83¨å\88\86ã\82\92調ã\81¹る。
\83\90ã\82°ã\81«ã\82\88ã\82\8bå\89¯ä½\9cç\94¨ã\82\92修正ã\81\97ã\80\81å\88¥ã\81®ã\83\90ã\82°ã\82\92調ã\81¹ã\82\8bã\81\9fã\82\81ã\83\97ã\83­ã\82°ã\83©ã\83 ã\81®ç\8a¶æ\85\8bã\82\92å¤\89æ\9b´ã\81\99る。
 .PP
 
-GDB は C, C++, Modula-2 などで書かれたプログラムのデバッグが行えます。
-Fortran は、GNU Fortran が出来たときにサポートします。
-
-GDB はシェルコマンド\c
-.B gdb\c
-\&で起動されます。いったんスタートすると、GDB コマンド\c
-.B quit\c
-\&を実行して終了するまで、端末からコマンドを読み続けます。
-.B gdb\c
-\&自身のオンラインヘルプは\c
-.B help\c
-\&コマンドで得られます。
-
-.B gdb\c
-\& は引数やオプション無しで起動できますが、
-たいてい、起動時には 1 つか2 つの引数をとります。実行プログラムを
-引数としてとる場合は以下のようになります:
+GDB では C, C++, Modula\-2 などで書かれたプログラムのデバッグが行なえます。 GNU Fortran コンパイラが完成すれば
+Fortran もサポートされます。
+
+GDB はシェルコマンド\fBgdb\fP\&で起動されます。いったん起動すると、GDB
+コマンド\fBquit\fP\&を実行して終了するまで、端末からコマンドを読み続けます。 \fBgdb\fP\&のオンラインヘルプは(\fBgdb\fPの中で)
+\fBhelp\fP\&コマンドを実行すれば表示されます。
+
+\fBgdb\fP\& は引数やオプション無しで起動できますが、 たいてい、1 つか 2 つの引数を付けて起動します。実行プログラムを
+引数にする場合は以下のようになります:
 .sp
 .br
 gdb\ program
 .br
 .sp
 
-実行プログラムと core ファイルの両方を指定することも出来ます:
+また実行プログラムと core ファイルの両方を指定することもできます:
 .sp
 .br
 gdb\ program\ core
 .br
 .sp
 
-もし実行中のプロセスのデバッグを行いたい場合には、
-第 2 引数にプロセス ID を指定すれば、デバッグが行えます:
+もし実行中のプロセスのデバッグを行ないたい場合には、 第 2 引数として core の代わりにプロセス ID を指定します:
 .sp
 .br
 gdb\ program\ 1234
 .br
 .sp
 
-これは GDB をプロセス\c
-.B 1234\c
-\& 番に接続します(`\|\c
-.B 1234\c
-\&\|'という名前のファイルが存在しない限り。
-GDB はそのファイルが core ファイルであるかどうかを最初にチェックします)。
-
-頻繁に利用される GDB コマンドを以下に挙げます:
-.TP
-.B break \fR[\|\fIfile\fB:\fR\|]\fIfunction
-\&
-プレークポイントを \c
-.I function\c
-\& (\c
-.I file\c
-\&内の)に設定します。
-.TP
-.B run \fR[\|\fIarglist\fR\|]
-プログラムの実行を開始します(もし指定された場合は\c
-.I arglist\c
-\&もいっしょに)。
-.TP
-.B bt
-バックトレースです。プログラムのスタックを表示します。
-.TP
-.BI print " expr"\c
-\&
+これは GDB をプロセス ID \fB1234\fP\&
+のプロセスに接続します(このとき`\|\fB1234\fP\&\|'という名前のファイルが存在してはいけません。 GDB はまず core
+ファイルを最初にチェックしにいくからです)。
+
+よく利用される GDB コマンドには以下のようなものがあります:
+.TP 
+\fBbreak \fP[\|\fIfile\fP\fB:\fP\|]\fIfunction\fP
+\& プレークポイントを \& (\fIfile\fP\&内の)  \fIfunction\fPに設定します。
+.TP 
+\fBrun \fP[\|\fIarglist\fP\|]
+プログラムの実行を開始します(もしあれば \fIarglist\fP\&を引数として)。
+.TP 
+\fBbt\fP
+バックトレース: プログラムのスタックを表示します。
+.TP 
+\fBprint\fP\fI expr\fP\&
 式の値を表示します。
-.TP
-.B c
-プログラムの実行を再開します(ブレークポイントで停止中に)。
-.TP
-.B next
-次のプログラム行を実行します (停止中に)。
-その行内の全ての関数は 1 ステップとみなされます。
-.TP
-.B step
-次のプログラム行を実行します (停止中に)。
-その行内の関数内へは、ステップ実行しにいきます。
-.TP
-.B help \fR[\|\fIname\fR\|]
-GDB command \c
-.I name\c
-\&についての情報を表示するか、または、
-GDB を使う上での一般的な情報を表示します。
-.TP
-.B quit
+.TP 
+\fBc\fP
+プログラムの実行を再開します。(たとえばブレークポイントで実行を中断した後で)
+.TP 
+\fBnext\fP
+次のプログラム行を実行します 。 その行内の全ての関数は 1 ステップで実行されます。
+.TP 
+\fBedit \fP[\|\fIfile\fP\fB:\fP\|]\fIfunction\fP
+現在中断している場所のプログラムの行をエディタで開きます。
+.TP 
+\fBlist \fP[\|\fIfile\fP\fB:\fP\|]\fIfunction\fP
+現在中断している場所の近辺のプログラムのソースを表示します。
+.TP 
+\fBstep\fP
+次のプログラム行を実行します。 もしその行に関数が含まれていれば、その関数内をステップ実行していきます。
+.TP 
+\fBhelp \fP[\|\fIname\fP\|]
+GDB コマンド \fIname\fP\&についての情報や、 GDB を使う上での一般的な情報を表示します。
+.TP 
+\fBquit\fP
 GDB を終了します。
 .PP
-GDB の詳細については\c
-.I 
-Using GDB: A Guide to the GNU Source-Level Debugger\c
-\&, by Richard M. Stallman and Roland H. Pesch. を参照して下さい。
-同じテキストは、
-.B info\c
-\& プログラム内の
-.B gdb\c
-\& エントリで、オンラインで得られます。
+GDB の詳細については\fIUsing GDB: A Guide to the GNU Source\-Level Debugger\fP\&, by
+Richard M. Stallman and Roland H. Pesch. を参照して下さい。 同じテキストは、 \fBinfo\fP\&
+プログラム内の \fBgdb\fP\& エントリからオンラインで参照できます。
 .SH オプション
-オプションのない引数は、実行ファイルと core ファイル (もしくはプロセス ID)
-を表します。つまり、オプションフラグ無しの第 1 引数は `\|\c
-.B \-se\c
-\&\|' オプションの引数とみなされ、第 2 引数が同様にオプションがなく
-ファイル名であった場合は `\|\c
-.B \-c\c
-\&\|' オプションの引数とみなされます。
-多くのオプションが、長い表記法と短い表記法の両方を持ちます。
-ここでは両方を示してあります。
-長い表記法は、そのオプションが不明瞭でない長さまで切り詰められたものであれば
-きちんと解釈されます。(好みにより、`\|\c
-.B \-\c
-\&\|' の代わりに
-`\|\c
-.B +\c
-\&\|' が使用できます。)
-
-全てのオプションとコマンドライン引数は順番に処理されます。
-この順番は
-`\|\c
-.B \-x\c
-\&\|' オプションが使用された時は変わります。
-
-.TP
-.B \-help
-.TP
-.B \-h
+オプション以外の引数は、実行ファイルと core ファイル (もしくはプロセス ID)
+を表します。つまりオプションフラグでもオプションフラグの引数でもない最初の 引数は `\|\fB\-se\fP\&\|'
+オプションで指定するファイルと同じになり、(もしあれば)次の 2 番目の引数は `\|\fB\-c\fP\&\|'
+オプションで指定するファイルと同じになります。 オプションの多くは、長い表記法と短い表記法の両方で指定することができま
+すが、ここではその両方を示します。 長い表記法は、どのオプションであるのかが明確であれば、短く切り詰めても 構いません。 (好みにより
+`\|\fB\-\fP\&\|' の代わりに `\|\fB+\fP\&\|' が使用できますが、ここではよく用いられる表記で記します。)
+
+全てのオプションとコマンドライン引数は指定した順番に処理されます。 `\|\fB\-x\fP\&\|' オプションが使用されると、この順番は変わってきます。
+
+.TP 
+\fB\-help\fP
+.TP 
+\fB\-h\fP
 短い説明つきで、全てのオプションを表示します。
 
-.TP
-.BI "\-symbols=" "file"\c
-.TP
-.BI "\-s " "file"\c
-\&
-シンボルテーブルを、ファイル \c
-.I file\c
-\&から読みます。
-
-.TP
-.BI "\-exec=" "file"\c
-.TP
-.BI "\-e " "file"\c
-\&
-ファイル \c
-.I file\c
-\& を実行可能ファイルとして利用します。
-
-.TP
-.BI "\-se=" "file"\c
-\&
-ファイル \c
-.I file\c
-\& からシンボルテーブルを読み、実行可能ファイルとして利用します。
-
-.TP
-.BI "\-core=" "file"\c
-.TP
-.BI "\-c " "file"\c
-\&
-ファイル \c
-.I file\c
-\& を調査用の core dump として利用します。
-
-.TP
-.BI "\-command=" "file"\c
-.TP
-.BI "\-x " "file"\c
-\&
-ファイル \c
-.I file\c
-\&から GDB のコマンドを読み込みます。
-
-.TP
-.BI "\-directory=" "directory"\c
-.TP
-.BI "\-d " "directory"\c
-\&
-ソースファイルを探索するためのパスに \c
-.I directory\c
-\& を追加します。
+.TP 
+\fB\-symbols=\fP\fIfile\fP
+.TP 
+\fB\-s \fP\fIfile\fP\&
+シンボルテーブルをファイル \fIfile\fP\&から読みます。
+
+.TP 
+\fB\-write\fP
+実行ファイルやコアファイルへの書き込みを有効にします。
+
+.TP 
+\fB\-exec=\fP\fIfile\fP
+.TP 
+\fB\-e \fP\fIfile\fP\&
+ファイル \fIfile\fP\& を実行可能ファイルとして利用します。 core dump と連係して pure data を調べるのにも用いられます。
+
+.TP 
+\fB\-se=\fP\fIfile\fP
+\& ファイル \fIfile\fP\& からシンボルテーブルを読み、同時にそれを実行可能ファイルとして利用します。
+
+.TP 
+\fB\-core=\fP\fIfile\fP
+.TP 
+\fB\-c \fP\fIfile\fP\&
+ファイル \fIfile\fP\& を core dump として利用します。
+
+.TP 
+\fB\-command=\fP\fIfile\fP
+.TP 
+\fB\-x \fP\fIfile\fP\&
+ファイル \fIfile\fP\&から GDB のコマンドを読み込み、実行します。
+
+.TP 
+\fB\-directory=\fP\fIdirectory\fP
+.TP 
+\fB\-d \fP\fIdirectory\fP\&
+ソースファイルを探すサーチパスに \fIdirectory\fP\& を追加します。
 .PP
 
-.TP
-.B \-nx
-.TP
-.B \-n
-初期化ファイル \c
-.B .gdbinit\c
-\&\|' からコマンドを読み込みません。
-通常は、
-全てのコマンドオプションと引数が処理された後で、
-このファイル内のコマンドが実行されます。
-
-.TP
-.B \-quiet
-.TP
-.B \-q
-``Quiet''です。起動時のメッセージおよび copyright メッセージを表示しません。
-これらのメッセージはバッチモードでも削除されます。
-
-.TP
-.B \-batch
-バッチモードで動作します。`\|\c
-.B \-x\c
-\&\|' (および、実行を抑制されなければ `\|\c
-.B .gdbinit\c
-\&\|') で指定したファイル内の全てのコマンドを
-処理した後で戻り値として \c
-.B 0\c
-\& を返します。
-コマンドファイル内の GDB コマンドの実行中にエラーが起こった場合は
-0 でない値が返ります。
-
-バッチモードは GDB をフィルタとして実行する場合に有効です。
-
-.TP
-.BI "\-cd=" "directory"\c
-\&
-GDB のワーキングディレクトリを、カレントディレクトリの代わりに \c
-.I directory\c
-\& にして実行します。
-
-.TP
-.BI "\-b " "bps"\c
-\&
-リモートデバッグ用の GDB が利用するシリアルインタフェースの転送速度を
-セットします。
-
-.TP
-.BI "\-tty=" "device"\c
-\&
-プログラムの標準入出力に \c
-.I device\c
-\& を利用します。
+.TP 
+\fB\-nx\fP
+.TP 
+\fB\-n\fP
+初期化ファイル `\|\fB.gdbinit\fP\&\|' からコマンドを読み込みません。 通常は、 全てのコマンドオプションと引数が処理された後で、
+初期化ファイル内のコマンドが実行されます。
+
+
+.TP 
+\fB\-quiet\fP
+.TP 
+\fB\-q\fP
+起動時のメッセージおよび copyright を表示しません。 これらのメッセージはバッチモードでも抑制されます。
+
+.TP 
+\fB\-batch\fP
+バッチモードで動作します。`\|\fB\-x\fP\&\|' で指定したファイル(および、\-nx か \-n で抑制されていなければ
+`\|\fB.gdbinit\fP\&\|') 内の全てのコマンドを 処理した後、戻り値として \fB0\fP\& を返して終了します。 コマンドファイル内の
+GDB コマンドの実行中にエラーが生じた場合は、 0 以外の値で終了します。
+
+バッチモードは GDB をフィルタとして実行する場合、 たとえばプログラムをダウンロードして別のコンピュータ上で実行したりする場合 に便利です。
+以下のメッセージ
+.sp
+.br
+Program\ exited\ normally. (プログラムは正常に終了しました。)
+.br
+.sp
+
+は通常、GDB の制御端末上で実行されるプログラムが終了するたびに 出力されるものですが、 バッチモードではこのようなメッセージは出力されません。
+
+.TP 
+\fB\-cd=\fP\fIdirectory\fP\&
+カレントディレクトリの代わりに \fIdirectory\fP\& を GDB の作業用ディレクトリとして実行します。
+
+.TP 
+\fB\-fullname\fP
+.TP 
+\fB\-f\fP
+Emacs が GDB をサブプロセスとして実行する際にこのオプションを付加します。 このとき GDB
+は、スタックフレームが表示される度(プログラムが中断する度を 含みます)に、完全なファイル名と行番号を標準的な認識しやすい形式で表示します。
+この表示書式は 2 つの `\|\fB\032\fP\&\|' 文字、ファイル名、コロンで区切られた行番号と文字位置、改行の順になっ ています。これは
+Emacs→GDB インタフェースプログラムにおいて、 フレームに対応するソースコードを表示するために 2 つの `\|\fB\032\fP\&\|'
+文字を使うことになっているからです。
+
+.TP 
+\fB\-b \fP\fIbps\fP\&
+リモートデバッグ用に GDB が利用するシリアルインタフェースの転送速度を (ボーレートまたはビット/秒で)セットします。
+
+.TP 
+\fB\-tty=\fP\fIdevice\fP\&
+プログラムの標準入出力に \fIdevice\fP\& を利用します。
 .PP
 
-.SH "関連項目"
-.B info\c
-内の
-.RB "`\|" gdb "\|'"
-エントリ
-\&;
-.I 
-Using GDB: A Guide to the GNU Source-Level Debugger\c
-, Richard M. Stallman and Roland H. Pesch, July 1991.
-.SH COPYING
+.SH 関連項目
+\fBinfo\fP 内の `\|\fBgdb\fP\|' エントリー\&; \fIUsing GDB: A Guide to the GNU
+Source\-Level Debugger\fP, Richard M. Stallman and Roland H. Pesch, July 1991.
+.SH 著作権
 Copyright (c) 1991 Free Software Foundation, Inc.
 .PP
-Permission is granted to make and distribute verbatim copies of
-this manual provided the copyright notice and this permission notice
-are preserved on all copies.
+Permission is granted to make and distribute verbatim copies of this manual
+provided the copyright notice and this permission notice are preserved on
+all copies.
 .PP
 Permission is granted to copy and distribute modified versions of this
-manual under the conditions for verbatim copying, provided that the
-entire resulting derived work is distributed under the terms of a
-permission notice identical to this one.
+manual under the conditions for verbatim copying, provided that the entire
+resulting derived work is distributed under the terms of a permission notice
+identical to this one.
 .PP
-Permission is granted to copy and distribute translations of this
-manual into another language, under the above conditions for modified
-versions, except that this permission notice may be included in
-translations approved by the Free Software Foundation instead of in
-the original English.
+Permission is granted to copy and distribute translations of this manual
+into another language, under the above conditions for modified versions,
+except that this permission notice may be included in translations approved
+by the Free Software Foundation instead of in the original English.
diff --git a/manual/GNU_gdb/release/man1/gdbserver.1 b/manual/GNU_gdb/release/man1/gdbserver.1
new file mode 100644 (file)
index 0000000..c6a42ce
--- /dev/null
@@ -0,0 +1,95 @@
+.\" Copyright (C) 1993 Free Software Foundation, Inc.
+.\" See section COPYING for conditions for redistribution
+.\"*******************************************************************
+.\"
+.\" This file was generated with po4a. Translate the source file.
+.\"
+.\"*******************************************************************
+.TH gdbserver 1 "2 November 1993" "Cygnus Support" "GNU Development Tools"
+.SH 名前
+gdbserver \- GNU デバッガ用リモートサーバ
+.SH 書式
+.na
+.TP 
+\fBgdbserver\fP
+tty prog [\|\fBargs...\fP\|]
+.PP
+\fBgdbserver\fP tty \fB\-\-attach\fP PID
+.ad b
+.SH 説明
+GDBSERVER は、デバッグ対象のプログラムを実行しているマシンとは異なる マシン上で GDB を実行することを可能にするプログラムです。
+
+使用方法 (サーバ(ターゲット)側):
+
+まず、デバッグ対象のプログラムのコピーをターゲットシステムに用意します。 GDBserver は、シンボルを関知しないので、使用スペースを節約するために
+プログラムをストリップしても構いません。全てのシンボルは、ホストシステムで 実行される GDB によって考慮されます。
+
+サーバを使用するためには、ターゲットシステムにログインし、`gdbserver' プログラムを実行します。(a) GDB との通信方法、(b)
+プログラム名、 (c) プログラムへの引数 を指定する必要があります。一般的な書式は以下のように なります:
+
+  target> gdbserver COMM PROGRAM [ARGS ...]
+
+例えば、シリアルポートを使用する場合は、以下のようになります。
+
+  target> gdbserver /dev/com1 emacs foo.txt
+
+この例では、emacs を引数 foo.txt を用いてデバッグすることを指定し、 GDB との通信に /dev/com1
+を使用します。gdbserver は、ホストの GDB が 通信して来ることを辛抱強く待ちます。
+
+TCP 接続を使用する場合は、以下のようになります。
+
+  target> gdbserver host:2345 emacs foo.txt
+
+この例では、ホストの GDB との通信に TCP を用いる以外は、前の例と同じです。 引数 `host:2345' は、`host' からの TCP
+接続が ローカルの TCP ポート 2345 に接続されるのを待つ、という意味です。(現状では `host' 部は無視されます。)
+ターゲットシステムで存在する TCP ポートとの衝突が無ければ、ポート番号は 自由に選ぶことができます。ホストの GDB の `target
+remote' コマンドで、 同じポート番号を指定する必要があります。他のサービスと衝突するポート番号を 選んだ場合、gdbserver
+はエラーメッセージを出力して終了します。
+
+いくつかのターゲットでは、 gdbserver を実行中のプログラムに接続することができます。これを行うには \-\-attach
+引き数を使用します。書式は次の通りです。
+
+  target> gdbserver COMM \-\-attach PID
+
+PID は現在実行中のプロセスのプロセス ID です。
+gdbserver に実行中のプロセスのバイナリを指定する必要はありません。
+
+使用方法 (ホスト側):
+
+GDB がシンボルテーブルを検査したりするため、ホストシステムには、ターゲット プログラムのストリップされていないコピーが必要です。通常の場合同様、
+最初の引数にターゲットプログラムを指定して GDB を起動します。(シリアルラインが 9600 baud 以外で動作している場合は、\-\-baud
+オプションが必要です。)  つまり、`gdb TARGET\-PROG' あるいは、`gdb \-\-baud BAUD TARGET\-PROG' のように
+起動します。その後、新たに覚える必要のあるコマンドは、`target remote' だけです。
+コマンドの引数は、デバイス名(通常、`/dev/ttyb' のようなシリアルデバイス)か、 HOST:PORT 記述子です。例えば、
+
+  (gdb) target remote /dev/ttyb
+
+は、シリアルライン /dev/ttyb を使用してサーバと通信します。また、
+
+  (gdb) target remote the\-target:2345
+
+は、TCP 接続で、ホスト `the\-target' の gdbserver を起動した時に指定した ポートと同じポート 2345
+を使用してサーバと通信します。TCP 接続の場合、 `target remote' コマンドを実行する前に gdbserver
+を実行しておく必要があります。 そうしないと、`Connection refused' というようなエラーになるでしょう。
+.SH オプション
+デバッグの対象となるプログラムの名前と、通信に使用する tty を指定する 必要があります。他の全てのことはリモートの GDB が行います。
+その他の引数は、そのままプログラムに渡されます。
+.SH 関連項目
+\fBinfo\fP 内の `\|\fBgdb\fP\|' エントリー\&; \fIUsing GDB: A Guide to the GNU
+Source\-Level Debugger\fP, Richard M. Stallman and Roland H. Pesch, July 1991.
+.SH 著作権
+Copyright (c) 1993 Free Software Foundation, Inc.
+.PP
+Permission is granted to make and distribute verbatim copies of this manual
+provided the copyright notice and this permission notice are preserved on
+all copies.
+.PP
+Permission is granted to copy and distribute modified versions of this
+manual under the conditions for verbatim copying, provided that the entire
+resulting derived work is distributed under the terms of a permission notice
+identical to this one.
+.PP
+Permission is granted to copy and distribute translations of this manual
+into another language, under the above conditions for modified versions,
+except that this permission notice may be included in translations approved
+by the Free Software Foundation instead of in the original English.