From: ribbon Date: Fri, 25 Mar 2022 00:03:39 +0000 (+0900) Subject: update release directory X-Git-Url: http://git.osdn.net/view?a=commitdiff_plain;h=d7aaa9bf6cf895ece324f359219b39f1cc21b341;p=linuxjm%2Fjm.git update release directory --- diff --git a/manual/at/release/man1/at.1 b/manual/at/release/man1/at.1 index a25494bb..336a81f8 100644 --- a/manual/at/release/man1/at.1 +++ b/manual/at/release/man1/at.1 @@ -1,33 +1,8 @@ +.\"******************************************************************* .\" -.\" Original man-page is part of at-3.1.14. +.\" This file was generated with po4a. Translate the source file. .\" -.\" This is the Debian GNU/Linux prepackaged version of the deferred -.\" execution scheduler called at. -.\" -.\" This package was debianized by its author Thomas Koenig -.\" , taken over and re-packaged first by Martin -.\" Schulze and then by Siggy Brentrup , -.\" and then taken over by Ryan Murray . -.\" -.\" In August 2009 the upstream development and Debian packaging were taken over -.\" by Ansgar Burchardt and Cyril Brulebois . -.\" -.\" This may be considered the experimental upstream source, and since there -.\" doesn't seem to be any other upstream source, the only upstream source. -.\" -.\" Copyright: 1993, 1994, 1995, 1996, 1997 (c) Thomas Koenig -.\" 1993 (c) David Parsons -.\" 2002, 2005 (c) Ryan Murray -.\" -.\" This program is free software; you can redistribute it and/or modify -.\" it under the terms of the GNU General Public License as published by -.\" the Free Software Foundation; either version 2 of the License, or -.\" (at your option) any later version. -.\" -.\" This program is distributed in the hope that it will be useful, -.\" but WITHOUT ANY WARRANTY; without even the implied warranty of -.\" MERCHANTABILITY or FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE. See the -.\" GNU General Public License for more details. +.\"******************************************************************* .\" .\" Japanese Version Copyright (c) 1996 Tanoshima Hidetohsi .\" all rights reserved. @@ -42,304 +17,162 @@ .\" Modified to reflect changes at-3.1.14 .\" Fri 1 Aug 2014, by Takayuki Ogawa .\" -.TH AT 1 2009-11-14 +.\" To be ranslated for 3.2.4, 2022-02-13 +.\" +.\" Medified some translation +.\" Fri 25 March 2022, by ribbon +.\" +.TH AT 1 2009\-11\-14 .SH 名前 -at, batch, atq, atrm \- 後で実行するコマンドジョブをキューに入れたり、そのようなジョブの閲覧・削除を行なう +at, batch, atq, atrm \- 後に実行するジョブのキュー操作、確認、削除 .SH 書式 -.B at -.RB [ -V ] -.RB [ -q -.IR queue ] -.RB [ -f -.IR file ] -.RB [ -mMlv ] -.IR timespec ... +\fBat\fP [\fB\-V\fP] [\fB\-q\fP \fIqueue\fP] [\fB\-f\fP \fIfile\fP] [\fB\-u\fP \fIusername\fP] +[\fB\-mMlv\fP] \fItimespec\fP ..." .br -.B at -.RB [ -V ] -.RB [ -q -.IR queue ] -.RB [ -f -.IR file ] -.RB [ -mMkv ] -.RB [ -t -.IR time ] +\fBat\fP [\fB\-V\fP] [\fB\-q\fP \fIqueue\fP] [\fB\-f\fP \fIfile\fP] [\fB\-u\fP \fIusername\fP] +[\fB\-mMkv\fP] [\fB\-t\fP \fItime\fP] .br -.B "at -c" -.I job -.RI [ job... ] +\fBat \-c\fP \fIjob\fP [...\&] .br -.B atq -.RB [ -V ] -.RB [ -q -.IR queue ] +\fBat\fP [\fB\-V\fP] \-l [\fB\-o\fP \fItimeformat\fP] \fI[job\fP \fI...\fP] .br -.B at -.RB [ -rd ] -.I job -.RI [ job... ] +\fBatq\fP [\fB\-V\fP] [\fB\-q\fP \fIqueue\fP] [\fB\-o\fP \fItimeformat\fP] \fI[job\fP \fI...\fP] .br -.B atrm -.RB [ -V ] -.I job -.RI [ job... ] +\fBat\fP [\fB\-rd\fP] \fIjob\fP [...\&] .br -.B batch +\fBatrm\fP [\fB\-V\fP] \fIjob\fP [...\&] .br -.B "at -b" +\fBbatch\fP +.br +\fBat \-b\fP .SH 説明 -.B at -と -.B batch -は、標準入力や指定されたファイルからコマンドを読み取り、後で -.BR /bin/sh -を使って実行する。 -.TP 8 -.BR at -指定された時刻にコマンドを実行する。 -.TP 8 -.BR atq -このコマンドを起動したユーザーの、実行されていないジョブを表 -示する。スーパーユーザーで起動すると、全てのユーザー -のジョブを表示する。 (各ジョブごとに一行ずつ) 出力される行の形式は、 -ジョブ番号・日付・時間・キュー・ユーザー名 -となる。 -.TP 8 -.BR atrm -ジョブ番号で識別されるジョブを削除する。 -.TP 8 -.BR batch -システムの負荷レベルが許可したときコマンドを実行する。 -すなわち、負荷平均が 0.8 か、または -.B atd -で指定された値を下回るとコマンドを実行する。 +\fBat\fP と \fBbatch\fP は、 標準入力や指定されたファイルからコマンドを読み取って、 \fB/bin/sh\fP を使って後で実行します。 +.TP 8 +\fBat\fP +指定された時間にコマンドを実行します。 +.TP 8 +\fBatq\fP +ペンディングとなっているユーザージョブの一覧を表示します。 ただしスーパーユーザーが起動した場合には、 全ユーザーのジョブを表示します。 出力行の書式は +(各ジョブを 1 行ずつに) 、ジョブ番号、日付、時間、キュー、ユーザー名を表示します。 +.TP 8 +\fBatrm\fP +ジョブ番号によって識別されるジョブを削除します。 +.TP 8 +\fBbatch\fP +システムの負荷レベルが許容される範囲にある場合にコマンドを実行します。 つまり負荷平均が 0.8 以下、 または \fBatd\fP +で指定された値以下の場合にコマンドを実行します。 +.PP +\fBat\fP では複雑な時間指定ができます。 これは POSIX.2 標準を拡張したものです。 ジョブを実行する時刻は \fBHH:MM\fP +という形式で指定できます。 (すでにその時刻が過ぎている場合は、 次の日として扱われます。) また \fBmidnight\fP (真夜中), \fBnoon\fP +(正午), \fBteatime\fP (午後 4 時のティータイム) を指定できます。 午前午後を表す \fBAM\fP, \fBPM\fP も指定可能です。 +さらにコマンドを実行する日付を指定することもできます。 日付の書式は \fBmonth\-name\fP \fBday\fP であり、 任意として \fByear\fP +を指定します。 あるいは \fIMMDD\fP[\fICC\fP]\fIYY\fP, \fIMM\fP/\fIDD\fP/[\fICC\fP]\fIYY\fP, +\fIDD\fP.\fIMM\fP.[\fICC\fP]\fIYY\fP, [\fICC\fP]\fIYY\fP\-\fIMM\fP\-\fIDD\fP が可能です。 日付の指定は、 +時刻の指定の後に行わなければなりません。 時間の指定において、 \fBnow\fP \fB+\fP \fIcount\fP \fItime\-units\fP +といった記述もできます。 ここにおいて time\-units とは \fBminutes\fP, \fBhours\fP, \fBdays\fP, \fBweeks\fP +のことです。 \fBat\fP に対しては、 時刻の後ろにサフィックスとして \fBtoday\fP をつければ、 本日の実行を指示することになります。 +サフィックスとして \fBtomorrow\fP をつければ明日の実行となります。 .PP -.B at -ではある程度複雑な -.B TIME -指定ができる。これは POSIX.2 標準を拡張したものである。 -ジョブを実行する時刻は -.B HH:MM -という形式で指定できる。 -(すでにその時刻を過ぎているときは次の日に実行する。) -また -.B midnight -(真夜中), -.B noon -(正午), -.B teatime -(午後4時のお茶の時間) -とか、 -.B AM -, -.B PM -も指定できる。 -さらに、コマンドの実行日を指定することもできる。 -日付の指定は -.B month-name -.B day -( -.B year -も追加できる) のようにする。または -.IR MMDD [ CC ] YY 、 -.IR MM / DD /[ CC ] YY 、 -.IR DD . MM .[ CC ] YY 、 -.RI [ CC ] YY - MM - DD -なども可能である。 -日付の指定は、その日の時刻の\fI後に\fP指定しなければならない。 -また -.B now -.B \+ -.I count -.I time-units, -と指定することでコマンドをどのくらい後に実行するか指定できる。 -時間の単位には -.B minutes, -.B hours, -.B days, -.B weeks -が使える。 -さらにジョブを今日実行したい場合は -.B today -を、明日実行したい場合は -.B tomorrow -を、それぞれ時刻の後に付ければ良い。 +たとえば今から 3 日後の午後 4 時にジョブを実行する場合は、 \fBat 4pm + 3 days\fP と指定します。 7 月 31 日の +10:00am にジョブを実行するには、 \fBat 10am Jul 31\fP と指定します。 明日の 1am であれば \fBat 1am +tomorrow\fP とします。 .PP -例えば、今日から 3 日後の午後 4 時にジョブを実行する場合 -.B at 4pm + 3 days, -とし、 7 月 31 日の午前 10 時にジョブを実行するときは -.B at 10am Jul 31 -とし、明日の午前 1 時に実行するときは -.B at 1am tomorrow -とする。 +ジョブの実行に指定された時刻、日付が完全に過去であった場合、 ジョブはできる限りそのときに実行されます。 たとえば今が 8pm であって \fBat +6pm today\fP と実行すると、 8:05pm には実行されているはずです。 .PP -時間指定方法の定義は -.IR /usr/share/doc/at/timespec -に書いてある。 +時間指定に関する定義は \fI/usr/share/doc/at/timespec\fP に記述されています。 .PP -.BR at " と " batch -はいずれも、コマンドを標準入力から、あるいは -.B -f -オプションで指定されたファイルから読み込んで、実行する。 -作業ディレクトリ、環境 (環境変数 -.BR BASH_VERSINFO ", " DISPLAY ", " EUID ", " GROUPS ", " SHELLOPTS ", " TERM ", " UID ", " _ -を除く)、 umask には、 -.BR at " や " batch -が起動されたときのものが保存される。 +\fBat\fP と \fBbatch\fP はともに標準入力から読み込みを行い、 あるいは \fB\-f\fP オプションが指定されていればファイルから読み込みを行って、 +処理が実行されます。 ワーキングディレクトリ、 環境変数 (ただし \fBBASH_VERSINFO\fP, \fBDISPLAY\fP, \fBEUID\fP, +\fBGROUPS\fP, \fBSHELLOPTS\fP, \fBTERM\fP, \fBUID\fP, \fB_\fP を除く)、 umask は、 +いずれも処理実行時の値が保持されます。 -.BR at -は現在では setuid プログラムとして実装されているので、上記以外の環境変数、例えば -.BR LD_LIBRARY_PATH " や " LD_PRELOAD -のようなものもエクスポートされない。これは将来変更されるかもしれない。回避策として、 -これらの変数はジョブ内で明示的にセットする必要がある。 +現在の \fBat\fP は setuid プログラムとして実装されています。 したがって他の環境変数 (つまり \fBLD_LIBRARY_PATH\fP や +\fBLD_PRELOAD\fP など) も、 同様にエクスポートされません。 これは将来変更されるかもしれません。 これを回避するには、 +ジョブ内において明示的にそれらの変数を設定してください。 -.B su(1) -したあとのシェルから起動された -.B at -(または -.BR "batch " ) -コマンドでは、カレントのユーザー ID が用いられる。 -コマンドを実行した結果、標準エラー出力や標準出力が出ると、ユーザー -はメールを受け取る。 -メールの配送には -.BR /usr/sbin/sendmail -が用いられる。 -.B at -が -.B su(1) -したあとのシェルから起動されたときは、ログインシェルのオーナーがメール -を受け取る。 +\fBat\fP と \fBbatch \fP のコマンドが \fBsu\fP(1) シェルから呼び出された場合、 現在の userid が保持されます。 +このユーザーに対しては、 コマンド実行によって標準エラー出力や標準出力への書き込みが発生した際には、 その内容がメール送信されます。 メールは +\fB/usr/sbin/sendmail\fP コマンドを使って送信されます。 \fBsu\fP(1) シェルから \fBat\fP が実行されると、 +ログインシェルの所有者がメールを受信します。 .PP -スーパーユーザーは、どんな場合でもこのコマンドを使うことができる。 -他のユーザについて、at を使用できるかどうかを決めているのは、 -.I /etc/at.allow -と -.I /etc/at.deny -の二つのファイルである。 -詳細は -.BR at.allow (5) -を参照。 +スーパーユーザーであれば、 いつでもこのコマンドを使用できます。 それ以外のユーザーが利用できるかどうかは、 \fI/etc/at.allow\fP +ファイルまたは \fI/etc/at.deny\fP によって決まります。 詳しくは \fBat.allow\fP(5) を参照してください。 .SH オプション -.TP 8 -.B -V -バージョン情報を標準エラー出力に表示し、正常終了する。 -.TP 8 -.BI \-q " queue" -キュー指定をする。指定は英字1文字で行う。 -有効な文字は -.B a -から -.BR z -と -.B A -から -.BR Z -である。 -.B a -キューが -.B at -のデフォルトキューで、 -.B b -キューが -.BR batch -のデフォルトキューである。 -後のほうの文字のキューほど、より nice レベルが大きくなる -(実行の優先度が下がる)。特殊キュー "=" は現在実行されているジョブのため -に予約されている。 +.TP 8 +\fB\-V\fP +標準エラー出力にバージョン番号を表示して、 正常終了します。 +.TP 8 +\fB\-q\fP\fI queue\fP +指定されたキューを使用します。 キューの指定には英字 1 文字を使います。 有効な文字は \fBa\fP から \fBz\fP と \fBA\fP から \fBZ\fP +です。 キュー \fBa\fP は \fBat\fP に対するデフォルトであり、 キュー \fBb\fP は \fBbatch\fP に対するデフォルトです。 +これ以降の文字を使ったキューは、 それだけ nice 値が大きいものとして実行されます。 特別なキューとして "=" があり、 +現在実行中のキューを示すものとして、 この文字が予約されています。 .P -大文字のキューに登録したジョブは、そのジョブの実行時に、 -batch に対して登録されたものであるかのように処理される。 -すなわち、実行時刻になると、負荷平均に関するバッチ処理のルールが適用されることになる。 -.BR atq -でキューを指定すると、そのキューにたまっている -未実行ジョブだけを表示する。 -.TP 8 -.B \-m -ジョブが完了したとき、そのジョブがなにも出力しなくても、 -ユーザーに完了通知をメールする。 -.TP 8 -.B \-M -ユーザーにメールしない。 -.TP 8 -.BI \-f " file" -標準入力でなく、 -.I file -からジョブを読み取る。 -.TP 8 -.BI \-t " time" -ジョブを [[CC]YY]MMDDhhmm[.ss] の形式で指定した日時 -.RI ( time ) -に実行する。 -.TP 8 -.B \-l -.B atq -と同じ働きをする。 -.TP -.B \-r -.B atrm -と同じ働きをする。 -.TP -.B \-d -.B atrm -と同じ働きをする。 -.TP -.B \-b -.BR batch -と同じ働きをする。 -.TP -.B \-v -ジョブの読み込み前に、ジョブが実行される日時を表示する。 +英大文字を指定してジョブが登録された場合、 そのジョブは指定時刻に batch を使って実行されるものとして扱われます。 指定時刻になると、 +負荷平均に関するバッチ処理ルールが適用されます。 \fBatq\fP に対して特定のキューが指定されると、 そのキュー内にある未実行ジョブを表示するだけです。 +.TP 8 +\fB\-m\fP +ジョブが終了する際に、 出力が何もなくても、 ユーザーに対してメールを送信します。 +.TP 8 +\fB\-M\fP +ユーザーにメールを送信しません。 +.TP 8 +\fB\-u\fP\fI username\fP +現在ユーザーではなく \fIusername\fP にメールを送信します。 +.TP 8 +\fB\-f\fP\fI file\fP +ジョブを標準入力からではなく \fIfile\fP から読み込みます。 +.TP 8 +\fB\-t\fP\fI time\fP +時刻 \fItime\fP にジョブを実行します。 書式は [[CC]YY]MMDDhhmm[.ss] とします。 +.TP 8 +\fB\-l\fP +\fBatq\fP のエイリアスです。 +.TP +\fB\-r\fP +\fBatrm\fP のエイリアスです。 +.TP +\fB\-d\fP +\fBatrm\fP のエイリアスです。 +.TP +\fB\-b\fP +\fBbatch\fP のエイリアスです。 +.TP +\fB\-v\fP +ジョブを読み込む前に、 ジョブが実行される時間を表示します。 .P -時刻は "Thu Feb 20 14:50:00 1997" の形式で表示される。 -.TP -.B -\-c -コマンドラインで指定したジョブを標準出力に表示する。 +表示される時間は "Thu Feb 20 14:50:00 1997" といった書式です。 +.TP +\fB\-c\fP +コマンドラインから指定されたジョブの内容を標準出力に表示します。 +.TP 8 +\fB\-o\fP\fI fmt\fP +ジョブ一覧に対して strftime のような時間書式を用います。 .SH ファイル -.I /var/spool/cron/atjobs +\fI/var/spool/atjobs\fP .br -.I /var/spool/cron/atspool +\fI/var/spool/atspool\fP .br -.I /proc/loadavg +\fI/proc/loadavg\fP .br -.I /var/run/utmp +\fI/var/run/utmp\fP .br -.I /etc/at.allow +\fI/etc/at.allow\fP .br -.I /etc/at.deny +\fI/etc/at.deny\fP .SH 関連項目 -.BR at.allow (5), -.BR at.deny (5), -.BR atd (8), -.BR cron (1), -.BR nice (1), -.BR sh (1), -.BR umask (2) +\fBat.allow\fP(5), \fBat.deny\fP(5), \fBatd\fP(8), \fBcron\fP(1), \fBnice\fP(1), \fBsh\fP(1), +\fBumask\fP(2). .SH バグ -Linux で -.B batch -が正しく動作するためには、 -.IR /proc -にマウントされた -.IR proc -形式のディレクトリが必要である。 +Linux において \fBbatch\fP が正しく処理されるためには、 \fI/proc\fP にマウントされた \fIproc\fP +タイプのディレクトリが存在している必要があります。 .PP -もし -.I /etc/utmp -が壊れて使えなかったり、 -.B at -がジョブを実行するときにユーザーがログインしてなかったりすると、 -環境変数 -.BR LOGNAME -で指定されたユーザー ID にメールを送る。もしこの変数が定義されて -いなかったり、空だったりした場合、カレントのユーザー ID に送られる。 +ファイル \fI/var/run/utmp\fP が利用できないか壊れている場合、 あるいは \fBat\fP の実行時にユーザーがログインしていない場合は、 +環境変数 \fBLOGNAME\fP に示される userid のユーザーにメールが送信されます。 これが未定義かあるいは空の場合は、 現在の userid +に対して処理が行われます。 .PP -.B at -と -.B batch -の現在の実装は、ユーザーが資源を取り合っているような状況下では -適当なものではない。このような場合は他の batch システム、たとえば -.BR nqs -などを考えるべきだろう。 -.SH 作者 -at のほとんどの部分を書いたのは Thomas Koenig, ig25@rz.uni-karlsruhe.de である。 +現在実装されている \fBAt\fP や \fBbatch\fP では、 ユーザー間でのリソース競合時には適していません。 +利用環境においてこれが発生する場合は、\fBnqs\fP のような別のバッチシステムの利用が必要かもしれません。 +.SH 著者 +Thomas Koenig がほとんどを作りました。 diff --git a/manual/at/release/man5/at.allow.5 b/manual/at/release/man5/at.allow.5 index 5ed2f726..1072524b 100644 --- a/manual/at/release/man5/at.allow.5 +++ b/manual/at/release/man5/at.allow.5 @@ -1,75 +1,29 @@ +.\"******************************************************************* .\" -.\" Original man-page is part of at-3.1.14. +.\" This file was generated with po4a. Translate the source file. .\" -.\" This is the Debian GNU/Linux prepackaged version of the deferred -.\" execution scheduler called at. -.\" -.\" This package was debianized by its author Thomas Koenig -.\" , taken over and re-packaged first by Martin -.\" Schulze and then by Siggy Brentrup , -.\" and then taken over by Ryan Murray . -.\" -.\" In August 2009 the upstream development and Debian packaging were taken over -.\" by Ansgar Burchardt and Cyril Brulebois . -.\" -.\" This may be considered the experimental upstream source, and since there -.\" doesn't seem to be any other upstream source, the only upstream source. -.\" -.\" Copyright: 1993, 1994, 1995, 1996, 1997 (c) Thomas Koenig -.\" 1993 (c) David Parsons -.\" 2002, 2005 (c) Ryan Murray -.\" -.\" This program is free software; you can redistribute it and/or modify -.\" it under the terms of the GNU General Public License as published by -.\" the Free Software Foundation; either version 2 of the License, or -.\" (at your option) any later version. -.\" -.\" This program is distributed in the hope that it will be useful, -.\" but WITHOUT ANY WARRANTY; without even the implied warranty of -.\" MERCHANTABILITY or FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE. See the -.\" GNU General Public License for more details. +.\"******************************************************************* .\" .\" Japanese Version Copyright (c) 2014 Takayuki Ogawa .\" all rights reserved. -.\" Fri 1 Aug 2014, by Takayuki Ogawa +.\" To be ranslated for 3.2.4, 2022-02-13 .\" -.TH AT.ALLOW 5 "Sep 1997" "" "Linux Programmer's Manual" +.TH AT.ALLOW 5 1997/09 "" "Linux プログラマーマニュアル" .SH 名前 -at.allow, at.deny \- at や batch にジョブを登録できるユーザーを決める +at.allow, at.deny \- at や batch によるジョブ実行が可能なユーザーを定める .SH 説明 -.I /etc/at.allow -と -.I /etc/at.deny -ファイルは、 -.BR at (1) -や -.BR batch (1) -経由で後刻実行するコマンドを、どのユーザが登録できるかを決定する。 +\fI/etc/at.allow\fP ファイルと \fI/etc/at.deny\fP ファイルは、 \fBat\fP(1) または \fBbatch\fP(1) によって、 +後に実行されることになるコマンドを、 どのユーザーが登録できるかを定めます。 .PP -ファイルの書式は、1 行に 1 ユーザ名を書いたリストである。空白 (whitespace) は許されない。 +ファイルのフォーマットはユーザー名のリストであり、 1 行に 1 ユーザーずつ記述します。 空白文字を記述することはできません。 .PP -.I /etc/at.allow -があれば、そこに書かれたユーザーのみが -.BR at -を使える。 +ファイル \fI/etc/at.allow\fP が存在する場合、 そこに記述されているユーザーのみが \fBat\fP を使用することができます。 .PP -.I /etc/at.allow -がなければ -.I /etc/at.deny -をチェックし、そこに書かれて「いない」ユーザーすべてが -.BR at -を使える。 +\fI/etc/at.allow\fP がない場合は \fI/etc/at.deny\fP がチェックされます。 そしてそこに記述されていないユーザーであれば、 +\fBat\fP を使用することができます。 .PP -したがって、空の -.I /etc/at.deny -のみがあるときは、全てのユーザーが -.BR at -を使うことができる。 +\fI/etc/at.deny\fP がないということは、 すべてのユーザーが \fBat\fP を使用できることを表しています。 .PP -もしどちらのファイルもなければ、スーパーユーザーのみ -at を使うことができる。 +どちらのファイルもない場合、 at を使用できるのはスーパーユーザーのみです。 .SH 関連項目 -.BR at (1), -.BR cron (8), -.BR crontab (1), -.BR atd (8) +\fBat\fP(1), \fBcron\fP(8), \fBcrontab\fP(1), \fBatd\fP(8). diff --git a/manual/at/release/man8/atd.8 b/manual/at/release/man8/atd.8 index 024b4359..de4c3d87 100644 --- a/manual/at/release/man8/atd.8 +++ b/manual/at/release/man8/atd.8 @@ -1,116 +1,49 @@ +.\"******************************************************************* .\" -.\" Original man-page is part of at-3.1.14. +.\" This file was generated with po4a. Translate the source file. .\" -.\" This is the Debian GNU/Linux prepackaged version of the deferred -.\" execution scheduler called at. -.\" -.\" This package was debianized by its author Thomas Koenig -.\" , taken over and re-packaged first by Martin -.\" Schulze and then by Siggy Brentrup , -.\" and then taken over by Ryan Murray . -.\" -.\" In August 2009 the upstream development and Debian packaging were taken over -.\" by Ansgar Burchardt and Cyril Brulebois . -.\" -.\" This may be considered the experimental upstream source, and since there -.\" doesn't seem to be any other upstream source, the only upstream source. -.\" -.\" Copyright: 1993, 1994, 1995, 1996, 1997 (c) Thomas Koenig -.\" 1993 (c) David Parsons -.\" 2002, 2005 (c) Ryan Murray -.\" -.\" This program is free software; you can redistribute it and/or modify -.\" it under the terms of the GNU General Public License as published by -.\" the Free Software Foundation; either version 2 of the License, or -.\" (at your option) any later version. -.\" -.\" This program is distributed in the hope that it will be useful, -.\" but WITHOUT ANY WARRANTY; without even the implied warranty of -.\" MERCHANTABILITY or FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE. See the -.\" GNU General Public License for more details. +.\"******************************************************************* .\" .\" Japanese Version Copyright (c) 1996 NAKANO Takeo all rights reserved. .\" Translated Mon 22 Jun 1998 by NAKANO Takeo +.\" To be ranslated for 3.2.4, 2022-02-13 .\" -.\" Modified to reflect changes at-3.1.14 -.\" Fri 1 Aug 2014, by Takayuki Ogawa -.\" -.TH ATD 8 2009-11-14 +.TH ATD 8 2009\-11\-14 .SH 名前 -atd \- 後で実行するためにキューに入れられたジョブを実行する +atd \- 後の実行のためにキューに入れられたジョブを実行する .SH 書式 -.B atd -.RB [ -l -.IR load_avg ] -.RB [ -b -.IR batch_interval ] -.RB [ -d ] -.RB [ -f ] -.RB [ -s ] +\fBatd\fP [\fB\-l\fP \fIload_avg\fP] [\fB\-b\fP \fIbatch_interval\fP] [\fB\-d\fP] [\fB\-f\fP] [\fB\-s\fP] .SH 説明 -.B atd -は -.BR at (1) -によってキューに入れられたジョブを実行する。 +\fBatd\fP は \fBat\fP(1) によってキューに入れられたジョブを実行します。 .PP .SH オプション -.TP 8 -.B -l -負荷レベル (load factor) の限界値を指定する。これより大きい状態では、 -batch ジョブは起動されない。コンパイル時のデフォルトの値は 0.8 である。 -.I n -個の CPU からなる SMP システムでは、この値は -.I n-1 -より大きくすると良いだろう。 -.TP 8 -.B -b -バッチジョブの起動間隔の最小値を秒単位で指定する (デフォルトは 60)。 -.TP 8 -.B -d -デバッグモード。エラーメッセージを -.BR syslog (3) -に渡すのではなく、標準エラー出力に表示する。 -このオプションは -.BR -f -も意味する。 -.TP -.B -f -.BR atd -をフォアグラウンドで実行する。 -.TP 8 -.B -s -at/batch キューを一回しか処理しない。これは主として古いバージョンの -.B at -との互換性を保つために用いられる。 +.TP 8 +\fB\-l\fP +負荷の制限を設定します。 バッチジョブは、 これを超えた場合には実行されません。 これはコンパイル時に設定された 0.8 を上書きします。 \fIn\fP +個の CPU を持つ SMP システムにおいては、 おそらくは \fIn\-1\fP に設定するのが適切です。 +.TP 8 +\fB\-b\fP +2 つのバッチジョブを起動する間隔の最小値を、 秒単位で指定します (デフォルトは 60)。 +.TP 8 +\fB\-d\fP +デバッグモード。 \fBsyslog\fP(3) を利用せずに、 エラーメッセージを標準エラー出力に表示します。 \fB\-f\fP の指定を暗に含みます。 +.TP +\fB\-f\fP +\fBatd\fP をフォアグラウンドで実行します。 +.TP 8 +\fB\-s\fP +at/batch キューを一回のみ処理します。 これは \fBat\fP の旧版との互換性のために主に使用します。 \fBatd \-s\fP は古い +\fBatrun\fP コマンドと同じです。 .SH 警告 -スプールディレクトリが NFS 経由でマウントされている場合は、たとえ -.I no_root_squash -を設定していても、 -.B atd -はうまく動作しないだろう。 +スプールディレクトリが NFS 経由でマウントされている場合は、 \fIno_root_squash\fP が設定されていても \fBatd\fP は動作しません。 .SH ファイル -.I /var/spool/cron/atjobs -ジョブを保存するディレクトリ。このディレクトリはモードを 700、オーナーを -daemon にするべきである。 +\fI/var/spool/atjobs\fP ジョブを保存するディレクトリです。 モードは 700、 所有者は daemon とします。 .PP -.I /var/spool/cron/atspool -出力を保存するディレクトリ。このディレクトリはモードを 700、オーナーを -daemon にするべきである。 +\fI/var/spool/atspool\fP 出力結果を保存するディレクトリです。 モードは 700、 所有者は daemon とします。 .PP -.IR /etc/at.allow , -.IR /etc/at.deny -によって、だれが -.B at -システムを利用できるか決定できる。 +\fI/etc/at.allow\fP, \fI/etc/at.deny\fP は、 \fBat\fP システムを使用できるユーザーを定めます。 .SH 関連項目 -.BR at (1), -.BR at.deny (5), -.BR at.allow (5), -.BR cron (8), -.BR crontab (1), -.BR syslog (3) +\fBat\fP(1), \fBat.deny\fP(5), \fBat.allow\fP(5), \fBcron\fP(8), \fBcrontab\fP(1), +\fBsyslog\fP(3). .SH バグ -.B atd -の機能は -.BR cron (8) -へ統合されるべきである。 +\fBatd\fP の機能は \fBcron\fP(8) にマージされることが必要です。 diff --git a/manual/at/release/man8/atrun.8 b/manual/at/release/man8/atrun.8 index 4334d7b2..ed67a214 100644 --- a/manual/at/release/man8/atrun.8 +++ b/manual/at/release/man8/atrun.8 @@ -1,61 +1,25 @@ +.\"******************************************************************* .\" -.\" Original man-page is part of at-3.1.14. +.\" This file was generated with po4a. Translate the source file. .\" -.\" This is the Debian GNU/Linux prepackaged version of the deferred -.\" execution scheduler called at. -.\" -.\" This package was debianized by its author Thomas Koenig -.\" , taken over and re-packaged first by Martin -.\" Schulze and then by Siggy Brentrup , -.\" and then taken over by Ryan Murray . -.\" -.\" In August 2009 the upstream development and Debian packaging were taken over -.\" by Ansgar Burchardt and Cyril Brulebois . -.\" -.\" This may be considered the experimental upstream source, and since there -.\" doesn't seem to be any other upstream source, the only upstream source. -.\" -.\" Copyright: 1993, 1994, 1995, 1996, 1997 (c) Thomas Koenig -.\" 1993 (c) David Parsons -.\" 2002, 2005 (c) Ryan Murray -.\" -.\" This program is free software; you can redistribute it and/or modify -.\" it under the terms of the GNU General Public License as published by -.\" the Free Software Foundation; either version 2 of the License, or -.\" (at your option) any later version. -.\" -.\" This program is distributed in the hope that it will be useful, -.\" but WITHOUT ANY WARRANTY; without even the implied warranty of -.\" MERCHANTABILITY or FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE. See the -.\" GNU General Public License for more details. +.\"******************************************************************* .\" .\" Japanese Version Copyright (c) 1996 NAKANO Takeo all rights reserved. .\" Translated Mon 22 Jun 1998 by NAKANO Takeo .\" .\" Modified to reflect changes at-3.1.14 .\" Fri 1 Aug 2014, by Takayuki Ogawa +.\" To be ranslated for 3.2.4, 2022-02-13 .\" -.TH ATRUN 8 "Nov 1996" local "Linux Programmer's Manual" +.TH ATRUN 8 1996/11 local "Linux プログラマーマニュアル" .SH 名前 -atrun \- 後で起動するためにキューに入れられたジョブを実行する +atrun \- 後の実行のためにキューに入れられたジョブを実行する .SH 書式 -.B atrun -.RB [ -l -.IR load_avg ] -.RB [ -d ] +\fBatrun\fP [\fB\-l\fP \fIload_avg\fP] [\fB\-d\fP] .SH 説明 -.B atrun -は -.BR at (1) -によってキューに入れられたジョブを実行する。 -これは -.B /usr/sbin/atd -を -.I \-s -オプションを指定して起動するシェルスクリプトである。昔に -インストールされたシステムに対する互換性を保つために用意された。 +\fBatrun\fP は \fBat\fP(1) によってキューに入れられたジョブを実行します。 これはシェルスクリプトであり、 \fB/usr/sbin/atd\fP +に \fI\-s\fP オプションをつけてこれを実行します。 これは旧版との後方互換性のために用意されています。 .SH 関連項目 -.BR at (1), -.BR atd (8) -.SH 作者 -at のほとんどの部分を書いたのは Thomas Koenig, ig25@rz.uni-karlsruhe.de である。 +\fBat\fP(1), \fBatd\fP(8). +.SH 著者 +Thomas Koenig がほとんどを作りました。