.\" Copyright (C) 2003 Free Software Foundation, Inc. .\" This file is distributed according to the GNU General Public License. .\" See the file COPYING in the top level source directory for details. .\" .\" .de Sh \" Subsection .\" .br .\" .if t .Sp .\" .ne 5 .\" .PP .\" \fB\$1\fP .\" .PP .\" .. .\" .de Sp \" Vertical space (when we can't use .PP) .\" .if t .sp .5v .\" .if n .sp .\" .. .\" .de Ip \" List item .\" .br .\" .ie \n(.$>=3 .ne \$3 .\" .el .ne 3 .\" .IP "\$1" \$2 .\" .. .\"******************************************************************* .\" .\" This file was generated with po4a. Translate the source file. .\" .\"******************************************************************* .TH IO_CANCEL 2 2008\-06\-18 Linux "Linux Programmer's Manual" .SH 名前 io_cancel \- 未処理の非同期 I/O 操作の取り消し .SH 書式 .nf .\" .ad l .\" .hy 0 .\" .\"#include \fB#include \fP .sp .\" .HP 16 .\" .ad .\" .hy \fBint io_cancel(aio_context_t \fP\fIctx_id\fP\fB, struct iocb *\fP\fIiocb\fP\fB,\fP \fB struct io_event *\fP\fIresult\fP\fB);\fP .sp \fI\-laio\fP とリンクする。 .fi .SH 説明 .PP \fBio_cancel\fP() は、過去に \fBio_submit\fP(2) を使って登録された非同期 I/O (AIO) 操作の取り消しを行おうとする。 \fIctx_id\fP は、取り消しを行う操作の AIO コンテキストの ID である。 指定した AIO コンテキストが見つかると、 対象のイベントの取り消しが行われ、その後 \fIresult\fP で指されたメモリに コピーされる (このとき、完了キューへの移動は行われない)。 .SH 返り値 成功した場合、 \fBio_cancel\fP() は 0 を返す。 失敗時の返り値については、「注意」の節を参照すること。 .SH エラー .TP \fBEAGAIN\fP 指定された \fIiocb\fP の取り消しが行われなかった。 .TP \fBEFAULT\fP データ構造の中に無効なデータを指しているものがある。 .TP \fBEINVAL\fP \fIctx_id\fP で指定された AIO コンテキストが無効である。 .TP \fBENOSYS\fP \fBio_cancel\fP() はこのアーキテクチャでは実装されていない。 .SH バージョン .PP 非同期 I/O システム・コールは 2002年8月に Linux 2.5 で初めて登場した。 .SH 準拠 .PP \fBio_cancel\fP() は Linux 固有であり、移植を想定したプログラムで使用すべきではない。 .SH 注意 glibc はこのシステムコール用のラッパー関数を提供していない。 \fIlibaio\fP で \fBio_cancel\fP() 用に提供されているラッパー関数は、エラーの通知が通常の C ライブラリの 慣習にしたがっておらず、エラーの場合には負のエラー番号 (エラーの節に列挙されている値の一つを負にしたもの) が返り値となる。 \fBsyscall\fP(2) 経由でシステムコールを起動すると、返り値は通常のエラー通知の慣習に したがってものとなり、エラーの場合には \-1 が返り、 \fIerrno\fP にエラーを示す (正の) 値が設定される。 .SH 関連項目 \fBio_destroy\fP(2), \fBio_getevents\fP(2), \fBio_setup\fP(2), \fBio_submit\fP(2), \fBaio\fP(7) .\" .SH "NOTES" .\" .\" .PP .\" The asynchronous I/O system calls were written by Benjamin LaHaise. .\" .\" .SH AUTHOR .\" Kent Yoder.