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-.TH SEMOP 2 2008\-10\-04 Linux "Linux Programmer's Manual"
+.TH SEMOP 2 2012\-05\-10 Linux "Linux Programmer's Manual"
.SH 名前
semop, semtimedop \- セマフォの操作
.SH 書式
操作が成功した場合、 \fIsops\fP が指す配列によって操作対象となった各セマフォの \fIsempid\fP メンバーには呼び出したプロセスのプロセス ID
が設定される。 さらに \fIsem_otime\fP に現在時刻が設定される。
.PP
-\fBsemtimedop\fP() 関数の振る舞いは \fBsemop\fP() と全く同じだが、 呼び出し元プロセスが停止する場合、停止期間の上限が
-\fItimeout\fP 引き数の指す \fItimespec\fP 構造体で指定された時間となる点だけが異なる。 指定した制限時間に達した場合は、
-\fBsemtimedop\fP() は失敗し、 \fIerrno\fP に \fBEAGAIN\fP が設定される (このとき \fIsops\fP
-の操作は実行されない)。 \fItimeout\fP 引き数が NULL の場合、 \fBsemtimedop\fP() 関数の振る舞いは \fBsemop\fP()
-関数と全く同じになる。
+\fBsemtimedop\fP() 関数の振る舞いは \fBsemop\fP() と全く同じだが、呼び出し元
+プロセスが停止する場合、停止期間の上限が \fItimeout\fP 引き数の指す
+\fItimespec\fP 構造体で指定された時間となる点だけが異なる (この停止期間は
+システムクロックの粒度に切り上げられ、カーネルのスケジューリング遅延に
+より、この停止期間は少しだけ長くなる可能性がある)。
+指定した制限時間に達した場合は、 \fBsemtimedop\fP() は失敗し、 \fIerrno\fP に
+\fBEAGAIN\fP が設定される (このとき \fIsops\fP の操作は実行されない)。
+\fItimeout\fP 引き数が NULL の場合、 \fBsemtimedop\fP() 関数の振る舞いは
+\fBsemop\fP() 関数と全く同じになる。
.SH 返り値
成功した場合、 \fBsemop\fP() と \fBsemtimedop\fP() は 0 を返す。そうでなければ \-1 を返し、 エラーを示す
\fIerrno\fP を設定する。
\fBsemctl\fP(2), \fBsemget\fP(2), \fBsigaction\fP(2), \fBcapabilities\fP(7),
\fBsem_overview\fP(7), \fBsvipc\fP(7), \fBtime\fP(7)
.SH この文書について
-この man ページは Linux \fIman\-pages\fP プロジェクトのリリース 3.40 の一部
+この man ページは Linux \fIman\-pages\fP プロジェクトのリリース 3.41 の一部
である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は
http://www.kernel.org/doc/man\-pages/ に書かれている。