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(split) LDP: Update the version to 3.53 in PO files
[linuxjm/LDP_man-pages.git] / draft / man2 / sigwaitinfo.2
index 5bc90bb..b6c9640 100644 (file)
@@ -1,5 +1,6 @@
 .\" Copyright (c) 2002 Michael Kerrisk <mtk.manpages@gmail.com>
 .\"
+.\" %%%LICENSE_START(VERBATIM)
 .\" Permission is granted to make and distribute verbatim copies of this
 .\" manual provided the copyright notice and this permission notice are
 .\" preserved on all copies.
 .\"
 .\" Formatted or processed versions of this manual, if unaccompanied by
 .\" the source, must acknowledge the copyright and authors of this work.
+.\" %%%LICENSE_END
 .\"
 .\"*******************************************************************
 .\"
 .\" This file was generated with po4a. Translate the source file.
 .\"
 .\"*******************************************************************
-.TH SIGWAITINFO 2 2012\-05\-02 Linux "Linux Programmer's Manual"
+.TH SIGWAITINFO 2 2012\-07\-21 Linux "Linux Programmer's Manual"
 .SH 名前
 sigwaitinfo, sigtimedwait \- キューに入れられたシグナルを同期して待つ
 .SH 書式
@@ -44,15 +46,16 @@ glibc 向けの機能検査マクロの要件 (\fBfeature_test_macros\fP(7)  参
 .sp
 \fBsigwaitinfo\fP(), \fBsigtimedwait\fP(): _POSIX_C_SOURCE\ >=\ 199309L
 .SH 説明
-\fBsigwaitinfo\fP()  は \fIset\fP のうちのどれかのシグナルが配送されるまで、 呼び出しスレッドの実行を一時停止する
+\fBsigwaitinfo\fP()  は \fIset\fP のうちのどれかのシグナルが処理待ちになるまで、 呼び出しスレッドの実行を一時停止する
 (呼び出しスレッドに対して \fIset\fP のうちのどれかのシグナルが既に待機中 (pending) である場合、 \fBsigwaitinfo\fP()
\81¯ã\81\9dã\81®ã\82·ã\82°ã\83\8aã\83«ã\81®æ\83\85å ±ã\82\92è¿\94ã\81\97ã\81¦ã\81\99ã\81\90ã\81«æ\88»ã\82\8b\80\82
+はすぐに戻る)。
 
-\fBsigwaitinfo\fP()  は配送されたシグナルを待機中のシグナルの集合から削除し、 関数の結果としてシグナル番号を返す。 \fIinfo\fP
-引き数が NULL でない場合、配送されたシグナルの情報が入った \fIsiginfo_t\fP 型 (\fBsigaction\fP(2)  を参照)
-の構造体を返す。
+\fBsigwaitinfo\fP()  はそのシグナルを待機中のシグナルの集合から削除し、関数の結果としてシグナル番号を返す。 \fIinfo\fP 引き数が
+NULL でない場合、配送されたシグナルの情報が入った \fIsiginfo_t\fP 型 (\fBsigaction\fP(2)  を参照) の構造体を
+\fIinfo\fP が指すバッファに入れて返す。
 .PP
-\fBsigwaitinfo\fP()  で返されるシグナルは、通常の順番で配送される。 詳細は \fBsignal\fP(7)  を参照すること。
+呼び出し元に対して \fIset\fP の複数のシグナルが処理待ちの場合、 \fBsigwaitinfo\fP()
+で取得するシグナルは通常の順序決定ルールに基づいて決定される。 詳細は \fBsignal\fP(7) を参照のこと。
 .PP
 \fBsigtimedwait\fP() は、 \fBsigwaitinfo\fP() と次の点を除いて全く同じように
 動作する。この関数にはもう 1 つの引き数 \fItimeout\fP があり、シグナル待ち
@@ -77,7 +80,7 @@ struct timespec {
 .SH エラー
 .TP 
 \fBEAGAIN\fP
-\fIset\fP のうちのどのシグナルも \fBsigtimedwait\fP()  に指定された \fItimeout\fP の期間内に配送されなかった。
+\fIset\fP のうちのどのシグナルも \fBsigtimedwait\fP()  に指定された \fItimeout\fP の期間内に処理待ちにならなかった。
 .TP 
 \fBEINTR\fP
 シグナル待ちがシグナルハンドラによって中断 (interrupt) された (このハンドラは \fIset\fP にあるシグナル以外のものである)。
@@ -90,9 +93,9 @@ POSIX.1\-2001.
 .SH 注意
 通常の使用法では、呼び出し側プロセスはこれらの関数より先に \fBsigprocmask\fP(2)  の呼び出すことにより \fIset\fP
 に含まれるシグナルをブロックし (そのためにこれらのシグナルがこの後に続く \fBsigwaitinfo\fP()  や \fBsigtimedwait\fP()
-の呼び出しの間に配送された場合には、 デフォルトの配置は行われず)、 これらのシグナルに対するハンドラは設定しない。 マルチスレッドプログラムでは、
-\fBsigwaitinfo\fP()  や \fBsigtimedwait\fP()  を呼び出したスレッド以外のスレッドにそのシグナルが配送されないように、
-全てのスレッドで該当シグナルをブロックすべきである。
+の呼び出しの間に処理待ちになった場合には、デフォルトの動作は行われず)、 これらのシグナルに対するハンドラは設定しない。 マルチスレッドプログラムでは、
+\fBsigwaitinfo\fP()  や \fBsigtimedwait\fP()
+を呼び出したスレッド以外のスレッドで、そのシグナルがデフォルトの動作に基いて処理されないように、全てのスレッドで該当シグナルをブロックすべきである。
 
 指定されたスレッドに対する処理待ちのシグナルの集合は、 そのスレッド自体宛ての処理待ちのシグナル集合と、プロセス全体宛ての
 処理待ちのシグナル集合をあわせたものである (\fBsignal\fP(7)  参照)。
@@ -100,7 +103,7 @@ POSIX.1\-2001.
 \fBSIGKILL\fP と \fBSIGSTOP\fP を待とうとした場合、黙って無視される。
 
 一つのプロセス内の複数のスレッドが \fBsigwaitinfo\fP()  や \fBsigtimedwait\fP()  で同じシグナルを待って停止した場合、
-プロセス全体宛てのシグナルが配送されると、複数のスレッドのうち一つだけが 実際にそのシグナルを受信することになる。
+プロセス全体宛てのシグナルが処理待ちになると、複数のスレッドのうち一つだけが 実際にそのシグナルを受信することになる。
 どのスレッドがシグナルを受信するかは決まっていない。
 
 POSIX では \fBsigtimedwait\fP()  の引き数 \fItimeout\fP の値を NULL にした場合の意味を未定義としている。
@@ -112,6 +115,6 @@ Linux では、 \fBsigwaitinfo\fP()  は \fBsigtimedwait\fP()  を用いて実
 \fBsigprocmask\fP(2), \fBsigqueue\fP(3), \fBsigsetops\fP(3), \fBsigwait\fP(3),
 \fBsignal\fP(7), \fBtime\fP(7)
 .SH この文書について
-この man ページは Linux \fIman\-pages\fP プロジェクトのリリース 3.41 の一部
+この man ページは Linux \fIman\-pages\fP プロジェクトのリリース 3.53 の一部
 である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は
 http://www.kernel.org/doc/man\-pages/ に書かれている。