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-.TH AIO_CANCEL 3 2012\-04\-18 "" "Linux Programmer's Manual"
+.TH AIO_CANCEL 3 2012\-05\-08 "" "Linux Programmer's Manual"
.SH 名前
aio_cancel \- 完了していない非同期 I/O リクエストをキャンセルする
.SH 書式
.sp
\fI\-lrt\fP でリンクする。
.SH 説明
-\fBaio_cancel\fP() 関数は、ファイルディスクリプタ \fIfd\fP についての完了していない
-非同期 I/O リクエストをキャンセルしようとする。 \fIaiocbp\fP が NULL の場合、そ
-のような全てのリクエストがキャンセルされる。 \fIaiocbp\fP が NULL でない場合、
-\fIaiocbp\fP で指された制御ブロックで記述されたリクエストのみがキャンセルされる。
-(\fIaiocb\fP 構造体の説明は \fBaio\fP(7) を参照)
+\fBaio_cancel\fP() 関数は、ファイルディスクリプタ \fIfd\fP についての完了して
+いない非同期 I/O リクエストをキャンセルしようとする。 \fIaiocbp\fP が
+NULL の場合、そのような全てのリクエストがキャンセルされる。 \fIaiocbp\fP
+が NULL でない場合、\fIaiocbp\fP で指された制御ブロックで記述されたリクエ
+ストのみがキャンセルされる。(\fIaiocb\fP 構造体の説明は \fBaio\fP(7) を参照)
.LP
-キャンセルされたリクエストに対して、通常の非同期通知が起こる。
+キャンセルされたリクエストに対して、通常の非同期通知が起こる
+(\fBaio\fP(7) と \fBsigevent\fP(7) を参照)。
リクエストの返り値 (\fBaio_return\fP(3)) は \-1 に設定され、
リクエストのエラー状態 (\fBaio_error\fP(3)) は \fBECANCELED\fP に設定される。
キャンセルできないリクエストの制御ブロックは変更されない。
.LP
+リクエストがキャンセルできない場合には、
+\fBaio_cancel\fP() は通常の I/O 操作の実行後と同じように終了する。
+(この場合、 \fBaio_error\fP(3) はステータス \fBEINPROGRESSS\fP を返す)。
+.LP
\fIaiocbp\fP が NULL でなく、かつ \fIfd\fP が非同期操作が開始されたファイルディスクリプタと異なる場合、 生じる結果は不定である。
.LP
.\" FreeBSD: not those on raw disk devices.
.TP
\fBEBADF\fP
\fIfd\fP が有効なファイルディスクリプタでない。
+.TP
+\fBENOSYS\fP
+\fBaio_cancel\fP() は実装されていない。
.SH バージョン
\fBaio_cancel\fP() 関数は glibc 2.1 以降で利用できる。
.SH 準拠
\fBaio_error\fP(3), \fBaio_fsync\fP(3), \fBaio_read\fP(3), \fBaio_return\fP(3),
\fBaio_suspend\fP(3), \fBaio_write\fP(3), \fBlio_listio\fP(3), \fBaio\fP(7)
.SH この文書について
-この man ページは Linux \fIman\-pages\fP プロジェクトのリリース 3.40 の一部
+この man ページは Linux \fIman\-pages\fP プロジェクトのリリース 3.41 の一部
である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は
http://www.kernel.org/doc/man\-pages/ に書かれている。