可能性のある操作の前後で cancelability を無効にしたりする際には
注意すること。なぜなら、無効にしてしまうと、キャンセル要求に対して
スレッドが応答しない状態になってしまうからである。
-.SS "Asynchronous cancelability"
+.SS 非同期キャンセル
cancelability type を \fBPTHREAD_CANCEL_ASYNCHRONOUS\fP
に設定して役に立つことはめったにない。スレッドは\fIいつでも\fPキャンセルすることができることになるので、スレッドが安全にリソースの確保 (例えば
\fBmalloc\fP(3) でメモリを割り当てる) や
一般的には、それ以外のライブラリ関数は、非同期にキャンセルできるスレッドから安全に呼び出すことはできない。
非同期でのキャンセルが有効な数少ない状況としては、純粋に計算だけを行うループに入っているスレッドをキャンセルするといった場面がある。
-.SS "Portability notes"
+.SS 移植性に関する注意
.\" It looks like at least Solaris, FreeBSD and Tru64 support this.
Linux のスレッド実装では、 \fBpthread_setcancelstate\fP() の \fIoldstate\fP
引き数に NULL を指定することを認めている。 NULL が指定された場合、