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[linuxjm/LDP_man-pages.git] / draft / man5 / resolv.conf.5
index 37e80f2..a5b0a61 100644 (file)
@@ -1,6 +1,7 @@
 .\" Copyright (c) 1986 The Regents of the University of California.
 .\" All rights reserved.
 .\"
+.\" %%%LICENSE_START(PERMISSIVE_MISC)
 .\" Redistribution and use in source and binary forms are permitted
 .\" provided that the above copyright notice and this paragraph are
 .\" duplicated in all such forms and that any documentation,
@@ -12,6 +13,7 @@
 .\" THIS SOFTWARE IS PROVIDED ``AS IS'' AND WITHOUT ANY EXPRESS OR
 .\" IMPLIED WARRANTIES, INCLUDING, WITHOUT LIMITATION, THE IMPLIED
 .\" WARRANTIES OF MERCHANTABILITY AND FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE.
+.\" %%%LICENSE_END
 .\"
 .\"    @(#)resolver.5  5.9 (Berkeley) 12/14/89
 .\"    $Id: resolver.5,v 8.6 1999/05/21 00:01:02 vixie Exp $
 .\" This file was generated with po4a. Translate the source file.
 .\"
 .\"*******************************************************************
-.TH RESOLV.CONF 5 2012\-04\-23 "" "Linux Programmer's Manual"
+.\"
+.\" Japanese Version Copyright (c) 2000, 2005 Yuichi SATO
+.\"         all rights reserved.
+.\" Translated 2000-09-15, Yuichi SATO <sato@complex.eng.hokudai.ac.jp>
+.\" Updated & Modified 2005-01-22, Yuichi SATO <ysato444@yahoo.co.jp>
+.\" Updated 2010-04-18, Akihiro MOTOKI <amotoki@dd.iij4u.or.jp>, LDP v3.24
+.\" Updated 2012-04-30, Akihiro MOTOKI <amotoki@gmail.com>
+.\" Updated 2012-05-06, Akihiro MOTOKI <amotoki@gmail.com>
+.\" Updated 2012-05-29, Akihiro MOTOKI <amotoki@gmail.com>
+.\" Updated 2013-05-01, Akihiro MOTOKI <amotoki@gmail.com>
+.\" Updated 2013-05-06, Akihiro MOTOKI <amotoki@gmail.com>
+.\" Updated 2013-08-16, Akihiro MOTOKI <amotoki@gmail.com>
+.\"
+.TH RESOLV.CONF 5 2014\-12\-31 "" "Linux Programmer's Manual"
 .UC 4
 .SH 名前
 resolv.conf \- レゾルバ設定ファイル
@@ -32,25 +47,29 @@ resolv.conf \- レゾルバ設定ファイル
 .SH 説明
 \fIresolver\fP は、インターネットのドメインネームシステム (DNS) へのアクセスを提供する C ライブラリのルーチン群である。
 レゾルバ設定ファイルには、レゾルバルーチンがプロセスによって最初に 起動されたときに読み込まれる情報が格納されている。
-このファイルは人間に可読なように設計されている。 キーワードと値のリストが含まれ、いろいろなタイプのレゾルバ情報を提供する。
+このファイルは人間に可読なように設計されている。 キーワードと値のリストが含まれ、いろいろなタイプのレゾルバ情報を提供する。 設定ファイルは DNS
+情報の信頼できる情報源とみなされる (例えば、このファイルからの DNSSEC AD ビット情報は変更されずにそのまま返される)。
 .LP
-普通に設定されたシステムでは、このファイルは必要ない。 問い合わせをされる唯一のネームサーバはローカルマシン上にある。
-ドメイン名はホスト名から決定され、 ドメインの検索パスはドメイン名から作成される。
+このファイルが存在しない場合、問い合わせはローカルマシン上の
+ネームサーバに対してのみ行われる。ドメイン名はホスト名から決定され、
+ドメインの検索パスはドメイン名から作成される。
 .LP
 この状態を変更するための設定オプションには、以下のようなものがある。
 .TP 
 \fBnameserver\fP ネームサーバの IP アドレス
-レゾルバが問い合わせをするネームサーバの (ドット表記の) インターネットアドレス。 このキーワード 1 つごとに 1 台づつ、 \fBMAXNS\fP 台
-(現状では 3 台、\fI<resolv.h>\fP を参照) までのネームサーバをリストできる。
-複数のサーバが指定された場合、レゾルバライブラリは リストされた順に問い合わせを行う。 \fBnameserver\fP エントリがない場合、
-デフォルトではローカルマシン上のネームサーバが使われる。 (ここで使われるアルゴリズムは以下のようなものである。
+レゾルバが問い合わせをするネームサーバのインターネットアドレス。 アドレスには IPv4 アドレスか IPv6 アドレスを指定する。 IPv4
+アドレスはドット表記で、 IPv6 アドレスは RFC 2373 で定められたコロン表記 (おそらくドット表記も可) で指定する。 このキーワード 1
+つごとに 1 台づつ、 \fBMAXNS\fP 台 (現状では 3 台、\fI<resolv.h>\fP を参照)
+までのネームサーバをリストできる。 複数のサーバが指定された場合、レゾルバライブラリは リストされた順に問い合わせを行う。 \fBnameserver\fP
+エントリーがない場合、 デフォルトではローカルマシン上のネームサーバが使われる。 (ここで使われるアルゴリズムは以下のようなものである。
 はじめにネームサーバに問い合わせを試みる。 この問い合わせがタイムアウトになった場合、 次のネームサーバに問い合わせを試みる。
 これをネームサーバがなくなるまで続ける。 それでも応答がない場合は、リトライ最大回数に達するまで 全てのネームサーバに問い合わせを繰り返す。)
 .TP 
 \fBdomain\fP ローカルドメイン名
-このドメインにある名前の問い合わせのほとんどに、 このローカルドメインにおける短い名前を使用することができる。 \fBdomain\fP
-エントリがない場合、ドメイン名は \fBgethostname\fP(2)  で返されるローカルホスト名から決定され、 最初の \(aq.\(aq
-以降の全ての部分がドメイン名とされる。 このホスト名にもドメイン部を含んでいない場合、ルートドメインが仮定される。
+このドメインにある名前の問い合わせのほとんどに、 このローカルドメインに対する短い名前を使用することができる。 \(aq.\(aq が設定された場合、
+ルートドメインが指定されたとみなされる。 \fBdomain\fP エントリーがない場合、ドメイン名は \fBgethostname\fP(2)
+で返されるローカルホスト名から決定され、 最初の \(aq.\(aq 以降の全ての部分がドメイン名とされる。
+このホスト名にもドメイン部を含んでいない場合、ルートドメインが仮定される。
 .TP 
 \fBsearch\fP ホスト名ルックアップのための検索リスト
 .\" When having a resolv.conv with a line
@@ -94,7 +113,8 @@ options により、レゾルバの内部変数を変更することができる
 .TP 
 \fBdebug\fP
 .\" Since glibc 2.2?
-\fI_res.options\fP に \fBRES_DEBUG\fP を設定する。
+\fBRES_DEBUG\fP を \fI_res.options\fP にセットする (glibc
+がデバッグを有効にしてコンパイルされている場合にのみ有効である; \fBresolver\fP(3) を参照)。
 .TP 
 \fBndots:\fP\fIn\fP
 .\" Since glibc 2.2
@@ -116,9 +136,9 @@ options により、レゾルバの内部変数を変更することができる
 .TP 
 \fBrotate\fP
 .\" Since glibc 2.2
-\fI_res.options\fP に RES_ROTATE を設定する。 リストされているネームサーバから選ぶときに、 ラウンドロビン (round
-robin) 選択を行わせる。 リストされている全てのサーバで問い合わせの負荷を分散する効果があり、 最初にリストされたサーバに全てのクライアントが
-毎回最初に問い合わせを行うわけではなくなる。
+\fI_res.options\fP に RES_ROTATE を設定する。リストされているネームサーバから選ぶときに、ラウンドロビン
+(round\-robin)
+選択を行わせる。リストされている全てのサーバで問い合わせの負荷を分散する効果があり、最初にリストされたサーバに全てのクライアントが毎回最初に問い合わせを行うわけではなくなる。
 .TP 
 \fBno\-check\-names\fP
 .\" since glibc 2.2
@@ -154,6 +174,18 @@ IPv4 と IPv6 の検索を並行して実行する。
 このオプションをセットすると、このデフォルトの動作が無効になり、
 glibc は IPv6 と IPv4 の検索を順番に実行するようになる
 (名前解決処理が若干遅くなるというデメリットがある)。
+.TP 
+\fBsingle\-request\-reopen\fP (glibc 2.9 以降)
+リゾルバは同じソケットを使って A レコードと AAAA レコードの検索要求を行う。
+いくつかのハードウェアは実装が間違っており、応答を一つしか返さない。 この状況になると、クライアントシステムは 2 番目の応答を待ち続けてしまう。
+このオプションを有効にすると、この動作が変更され、 同じポートからの 2 つの検索要求が正しく処理されなかった場合、 2
+番目の検索要求を送信する前にソケットをクローズし 新しいソケットをオープンするようになる。
+.TP 
+\fBno\-tld\-query\fP (glibc 2.14 以降)
+RES_NOTLDQUERY を \fI_res.options\fP にセットする。 このオプションを設定すると、 \fBres_nsearch\fP()
+が完全なドメイン名ではない名前のトップレベルドメイン (TLD) としての検索を行わなくなる。 これにより、localhost
+に検索リストの要素をつけるのではなく、\*(lqlocalhost\*(rq を TLD として設定しているようなサイトでは問題が起こる可能性がある。
+RES_DEFNAMES も RES_DNSRCH もセットされていない場合には、このオプションは効果はない。
 .RE
 .LP
 \fIdomain\fP と \fIsearch\fP キーワードは、互いに排他的である。 これらのキーワードが 2 つ以上記述されている場合、
@@ -176,6 +208,6 @@ glibc は IPv6 と IPv4 の検索を順番に実行するようになる
 .br
 BIND のネームサーバオペレーションガイド
 .SH この文書について
-この man ページは Linux \fIman\-pages\fP プロジェクトのリリース 3.40 の一部
+この man ページは Linux \fIman\-pages\fP プロジェクトのリリース 3.79 の一部
 である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は
 http://www.kernel.org/doc/man\-pages/ に書かれている。