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Update draft for LDP 3.67
[linuxjm/LDP_man-pages.git] / draft / man7 / credentials.7
index 59bfadb..5e94763 100644 (file)
@@ -34,7 +34,7 @@
 .\" Translated 2007-10-25, Akihiro MOTOKI <amotoki@dd.iij4u.or.jp>, LDP v2.66
 .\" Updated 2008-08-04, Akihiro MOTOKI, LDP v3.05
 .\"
-.TH CREDENTIALS 7 2008\-06\-03 Linux "Linux Programmer's Manual"
+.TH CREDENTIALS 7 2014\-05\-21 Linux "Linux Programmer's Manual"
 .SH 名前
 credentials \- 認証に用いられるプロセスの識別子
 .SH 説明
@@ -81,6 +81,23 @@ PID は各種のシステムコールでそのシステムコールが作用す
 新たなセッションの生成はプロセスが \fBsetsid\fP(2)  を呼び出すことで行う。 \fBsetsid\fP(2)  は、 \fBsetsid\fP(2)
 を呼び出したプロセスの PID と同じ値のセッション ID を持つ 新たなセッションを生成する。
 セッションの生成者は「セッション・リーダー」と呼ばれる。
+
+あるセッションの全プロセスは一つの \fI制御端末\fP を共有する。 セッションリーダーが最初に端末をオープンした際に制御端末は設定される
+(\fBopen\fP(2) の呼び出しで \fBO_NOCTTY\fP フラグが指定された場合を除く)。
+一つの端末は、最大でも一つのセッションの制御端末にしかなれない。
+
+一つのセッションのジョブの中で、\fIフォアグラウンドジョブ\fPになれるのは最大でも一つで、そのセッションの他のジョブは\fIバックグラウンドジョブ\fPである。
+フォアグラウンドジョブだけが端末からの読み込みを行える。 バックグラウンドのプロセスが端末から読み込みを行おうとした場合、
+フォアグラウンドジョブを停止させるシグナルである \fBSIGTTIN\fP が所属するプロセスグループに対して送信される。 端末に \fBTOSTOP\fP
+フラグがセットされていた場合 (\fBtermios\fP(3) 参照)、 フォアグラウンドジョブだけが端末への書き込みを行える。
+バックグラウンドのプロセスが端末への書き込みを行おうとした場合、 フォアグラウンドジョブを停止させるシグナルである \fBSIGTTOU\fP が生成される。
+シグナルを生成する端末キー (例えば \fI中断\fPキー、通常は control\-C) が押された場合、
+そのシグナルはフォアグラウンドジョブのプロセスに送信される。
+
+様々なシステムコールやライブラリ関数で、プロセスグループの全メンバーに対して操作を行うことができる。 例えば、 \fBkill\fP(2),
+\fBkillpg\fP(2), \fBgetpriority\fP(2), \fBsetpriority\fP(2), \fBioprio_get\fP(2),
+\fBioprio_set\fP(2), \fBwaitid\fP(2), \fBwaitpid\fP(2) など。 \fBfcntl\fP(2) の操作
+\fBF_GETOWN\fP, \fBF_GETOWN_EX\fP, \fBF_SETOWN\fP, \fBF_SETOWN_EX\fP の議論も参照。
 .SS "ユーザ ID とグループ ID"
 各プロセスは、数種類のユーザ ID とグループ ID を持つ。 ユーザ ID、グループ ID は整数で、それぞれ \fIuid_t\fP, \fIgid_t\fP
 型で表現される (これらは \fI<sys/types.h>\fP で定義されている)。
@@ -131,7 +148,8 @@ set\-group\-ID を取得するには、 \fBgetresuid(2),\fP \fBgetresgids\fP(2)
 .IP *
 プロセスのスケジューリング関連のパラメータ (nice 値、 リアルタイム・スケジューリングポリシーや優先度、CPU affinity、 入出力優先度)
 の設定許可の判定時。 スケジューリング関連のパラメータ設定には \fBsetpriority\fP(2), \fBsched_setaffinity\fP(2),
-\fBsched_setscheduler\fP(2), \fBsched_setparam\fP(2), \fBioprio_set\fP(2)  が使用される。
+\fBsched_setscheduler\fP(2), \fBsched_setparam\fP(2), \fBsched_setattr\fP(2),
+\fBioprio_set\fP(2)  が使用される。
 .IP *
 リソース上限のチェック時。 \fBgetrlimit\fP(2)  参照。
 .IP *
@@ -152,8 +170,8 @@ POSIX のスレッド仕様では、これらの識別子がプロセス内の
 \fBsetfsgid\fP(2), \fBsetfsuid\fP(2), \fBsetgid\fP(2), \fBsetgroups\fP(2),
 \fBsetresgid\fP(2), \fBsetresuid\fP(2), \fBsetuid\fP(2), \fBwaitpid\fP(2),
 \fBeuidaccess\fP(3), \fBinitgroups\fP(3), \fBtcgetpgrp\fP(3), \fBtcsetpgrp\fP(3),
-\fBcapabilities\fP(7), \fBpath_resolution\fP(7), \fBunix\fP(7)
+\fBcapabilities\fP(7), \fBpath_resolution\fP(7), \fBsignal\fP(7), \fBunix\fP(7)
 .SH この文書について
-この man ページは Linux \fIman\-pages\fP プロジェクトのリリース 3.54 の一部
+この man ページは Linux \fIman\-pages\fP プロジェクトのリリース 3.67 の一部
 である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は
 http://www.kernel.org/doc/man\-pages/ に書かれている。