.\" Copyright (c) 1998 Andries Brouwer
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.\" 2003-08-24 fix for / by John Kristoff + joey
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-.TH GLOB 7 2003\-08\-24 Linux "Linux Programmer's Manual"
+.TH GLOB 7 2012\-07\-28 Linux "Linux Programmer's Manual"
.SH 名前
glob \- パス名を glob する
.SH 説明
.SS 空のリスト
先に与えた、わかりやすく簡単なルール、 「ワイルドカードパターンをマッチしたパス名のリストに展開する」と言うのは、 オリジナルの UNIX
における定義であった。 これはパターンが空のリストに展開されることも許可されていた。 例えば
-.br
+
.nf
xv \-wait 0 *.gif *.jpg
.fi
+
において、*.gif ファイルが全くない場合でも、 これは空のリストに展開されるため、エラーにならない。 しかし POSIX
-では、文法的に正しくないパターンや、 マッチがなかったパターンは、 そのまま変更されずに残されることになっている。 \fIbash\fP では
-\fIallow_null_glob_expansion=true\fP を指定することで、以前の振る舞いに設定することができる。
+では、文法的に正しくないパターンや、 マッチがなかったパターンは、 そのまま変更されずに残されることになっている。 \fIbash\fP
+では、次のコマンドで昔からの振る舞いに設定することができる。
+
+.\" In Bash v1, by setting allow_null_glob_expansion=true
+ shopt \-s nullglob
(同様の問題は別のところでも起こっている。例えば、古いスクリプトにおける
-.br
+
.nf
rm \`find . \-name "*~"\`
.fi
+
のような記述は、新しいスクリプトでは
-.br
+
.nf
rm \-f nosuchfile \`find . \-name "*~"\`
.fi
+
のようにしなければならない。さもないと \fIrm\fP を引き数リストなしで呼び出す可能性があり、 エラーメッセージが出てしまう。)
.SH 注意
.SS 正規表現
(v) 照合順序におけるシンボル: "\fI[.ch.]\fP" や "\fI[.a\-acute.]\fP" のように "\fI[.\fP" と "\fI.]\fP"
で挟まれた文字列は、カレントロケールで定義された照合順序の要素となる。 ある一つの要素が複数の文字からなる場合もありうることに注意。
-.\" FIXME . the accented 'a' characters are not rendering properly
-.\" mtk May 2007
(vi) 等価クラス表現 (equivalence class expressions):
"\fI[=a=]\fP" のように "\fI[=\fP" と "\fI=]\fP" とで挟まれた文字列であり、
カレントロケールで定義された等価クラスのメンバーである照合要素のいずれかを表す。
-例えば、"\fI[[=a=]]\fP" は "\fI[aáàäâ]\fP" (注意: これは Latin\-1 表記)、つまり
+例えば、"\fI[[=a=]]\fP" は "\fI[a\('a\(`a\(:a\(^a]\fP"、つまり
"\fI[a[.a\-acute.][.a\-grave.][.a\-umlaut.][.a\-circumflex.]]\fP" と等価になる。
.SH 関連項目
\fBsh\fP(1), \fBfnmatch\fP(3), \fBglob\fP(3), \fBlocale\fP(7), \fBregex\fP(7)
.SH この文書について
-この man ページは Linux \fIman\-pages\fP プロジェクトのリリース 3.41 の一部
+この man ページは Linux \fIman\-pages\fP プロジェクトのリリース 3.52 の一部
である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は
http://www.kernel.org/doc/man\-pages/ に書かれている。