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[linuxjm/LDP_man-pages.git] / draft / man7 / sem_overview.7
index 2a79141..7b2e092 100644 (file)
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+.\"
+.\" Japanese Version Copyright (c) 2006 Akihiro MOTOKI all rights reserved.
+.\" Translated 2006-04-18, Akihiro MOTOKI <amotoki@dd.iij4u.or.jp>
+.\" Updated 2008-08-07, Akihiro MOTOKI, LDP v3.05
+.\" Updated 2009-02-23, Akihiro MOTOKI, LDP v3.19
+.\"
 .TH SEM_OVERVIEW 7 2012\-05\-13 Linux "Linux Programmer's Manual"
 .SH 名前
 sem_overview \- POSIX セマフォの概要
@@ -52,7 +58,7 @@ POSIX セマフォには、名前付きセマフォ (named semaphore) と 名前
 .\" required permissions if a user wants to create a semaphore
 .\" object in a subdirectory.
 名前付きセマフォは \fI/somename\fP という形式の名前で識別される。 その名前は、最大で \fBNAME_MAX\fP\fI\-4\fP (すなわち 251)
-文字の NULL 終端された文字列で、 スラッシュで始まり、スラッシュ以外の文字が 1 文字以上続く形式である。 \fBsem_open\fP(3)
+文字のヌル終端された文字列で、 スラッシュで始まり、スラッシュ以外の文字が 1 文字以上続く形式である。 \fBsem_open\fP(3)
 に同じ名前を渡すことにより、2 つのプロセス間で同じ名前のセマフォ に対し操作を行うことができる。
 
 \fBsem_open\fP(3)  関数は、新しい名前付きセマフォを作成するか、既に存在する名前付き セマフォをオープンする。 セマフォをオープンした後は、
@@ -60,16 +66,16 @@ POSIX セマフォには、名前付きセマフォ (named semaphore) と 名前
 \fBsem_close\fP(3)  を使ってセマフォをクローズできる。 あるセマフォをどのプロセスも使用しなくなると、 \fBsem_unlink\fP(3)
 を使ってそのセマフォをシステムから削除することができる。
 .TP 
-\fBå\90\8då\89\8dã\81ªã\81\97ã\82»ã\83\9eã\83\95ã\82© (ã\83¡ã\83¢ã\83ªã\83\99ã\83¼ã\82¹ã\83»セマフォ)\fP
-名前なしセマフォは名前を持たない。その代わり、セマフォは、 複数スレッド間で共有されるメモリ領域、もしくは複数プロセス間で
-共有されたメモリ領域に置かれる (前者を \fIスレッド共有セマフォ (thread\-shared semaphore)\fP、 後者を
+\fBå\90\8då\89\8dã\81ªã\81\97ã\82»ã\83\9eã\83\95ã\82© (ã\83¡ã\83¢ã\83ªã\83¼ã\83\99ã\83¼ã\82¹セマフォ)\fP
+名前なしセマフォは名前を持たない。その代わり、セマフォは、 複数スレッド間で共有されるメモリ領域、もしくは複数プロセス間で
+共有されたメモリ領域に置かれる (前者を \fIスレッド共有セマフォ (thread\-shared semaphore)\fP、 後者を
 \fIプロセス共有セマフォ (process\-shared semaphore)\fP
-と呼ぶ)。スレッド共有セマフォは、同じプロセス内のスレッド間で共有される メモリ領域、例えば大域変数 (global variable) に配置される。
\83\97ã\83­ã\82»ã\82¹å\85±æ\9c\89ã\82»ã\83\9eã\83\95ã\82©ã\81¯ã\80\81å\85±æ\9c\89ã\83¡ã\83¢ã\83ªé \98å\9f\9f (ä¾\8bã\81\88ã\81°ã\80\81 \fBshmget\fP(2)  ã\82\92使ã\81£ã\81¦ä½\9cæ\88\90ã\81§ã\81\8dã\82\8b System V å\85±æ\9c\89ã\83¡ã\83¢ã\83ªã\83»ã\82»ã\82°ã\83¡ã\83³ã\83\88ã\82\84
-\fBshm_open\fP(3)  を使って作成できる POSIX 共有メモリ・オブジェクト)  内に配置しなければならない。
+と呼ぶ)。スレッド共有セマフォは、同じプロセス内のスレッド間で共有される メモリー領域、例えば大域変数 (global variable)
\81«é\85\8dç½®ã\81\95ã\82\8cã\82\8bã\80\82 ã\83\97ã\83­ã\82»ã\82¹å\85±æ\9c\89ã\82»ã\83\9eã\83\95ã\82©ã\81¯ã\80\81å\85±æ\9c\89ã\83¡ã\83¢ã\83ªã\83¼é \98å\9f\9f (ä¾\8bã\81\88ã\81°ã\80\81 \fBshmget\fP(2)  ã\82\92使ã\81£ã\81¦ä½\9cæ\88\90ã\81§ã\81\8dã\82\8b System V
+共有メモリーセグメントや \fBshm_open\fP(3)  を使って作成できる POSIX 共有メモリーオブジェクト)  内に配置しなければならない。
 
 名前なしセマフォは、使用する前に \fBsem_init\fP(3)  を使って初期化しなければならない。 セマフォは \fBsem_post\fP(3)  と
-\fBsem_wait\fP(3)  を使って操作できる。 セマフォがもはや必要なくなったときや、 セマフォが置かれているメモリを解放する前には、
+\fBsem_wait\fP(3)  ã\82\92使ã\81£ã\81¦æ\93\8dä½\9cã\81§ã\81\8dã\82\8bã\80\82 ã\82»ã\83\9eã\83\95ã\82©ã\81\8cã\82\82ã\81¯ã\82\84å¿\85è¦\81ã\81ªã\81\8fã\81ªã\81£ã\81\9fã\81¨ã\81\8dã\82\84ã\80\81 ã\82»ã\83\9eã\83\95ã\82©ã\81\8cç½®ã\81\8bã\82\8cã\81¦ã\81\84ã\82\8bã\83¡ã\83¢ã\83ªã\83¼ã\82\92解æ\94¾ã\81\99ã\82\8bå\89\8dã\81«ã\81¯ã\80\81
 \fBsem_destroy\fP(3)  を使ってセマフォを破棄すべきである。
 .PP
 この節の残りでは、POSIX セマフォの Linux の実装の詳細 について説明する。
@@ -88,12 +94,12 @@ Linux では、名前付きセマフォは仮想ファイルシステム (virtua
 \fBNAME_MAX\fP ではなく \fBNAME_MAX\fP\fI\-4\fP となっている理由である。)
 
 Linux 2.6.19 以降では、このディレクトリ配下のファイルに対して ACL を
-設定でき、オブジェクトへの許可をユーザ単位、グループ単位で制御することが できる。
+設定でき、オブジェクトへの許可をユーザ単位、グループ単位で制御することが できる。
 .SH 準拠
 POSIX.1\-2001.
 .SH 注意
 System V セマフォ (\fBsemget\fP(2), \fBsemop\fP(2)  など) は古いセマフォ API である。 POSIX セマフォは
-System V よりも 簡単で、うまく設計されたインタフェースを提供している。 一方で、POSIX セマフォは System V セマフォと比べると
+System V ã\82\88ã\82\8aã\82\82 ç°¡å\8d\98ã\81§ã\80\81ã\81\86ã\81¾ã\81\8f設è¨\88ã\81\95ã\82\8cã\81\9fã\82¤ã\83³ã\82¿ã\83¼ã\83\95ã\82§ã\83¼ã\82¹ã\82\92æ\8f\90ä¾\9bã\81\97ã\81¦ã\81\84ã\82\8bã\80\82 ä¸\80æ\96¹ã\81§ã\80\81POSIX ã\82»ã\83\9eã\83\95ã\82©ã\81¯ System V ã\82»ã\83\9eã\83\95ã\82©ã\81¨æ¯\94ã\81¹ã\82\8bã\81¨
 利用できるシステムが少ない (特に、古いシステムでは少ない)。
 .SH 例
 各種の POSIX セマフォ関数を使用した例が \fBsem_wait\fP(3)  に記載されている。
@@ -102,6 +108,6 @@ System V よりも 簡単で、うまく設計されたインタフェースを
 \fBsem_open\fP(3), \fBsem_post\fP(3), \fBsem_unlink\fP(3), \fBsem_wait\fP(3),
 \fBpthreads\fP(7)
 .SH この文書について
-この man ページは Linux \fIman\-pages\fP プロジェクトのリリース 3.52 の一部
+この man ページは Linux \fIman\-pages\fP プロジェクトのリリース 3.79 の一部
 である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は
 http://www.kernel.org/doc/man\-pages/ に書かれている。