+多くの場合、 C ライブラリのラッパー関数が行うのは以下のことだけである。
+.IP * 3
+引き数と一意なシステムコール番号をカーネルが期待するレジスターにコピーする
+.IP *
+カーネルがシステムコールの実際の処理を行う時点でカーネルモードに入る
+.IP *
+カーネルが CPU をユーザーモードに返した際にシステムコールがエラー番号を返したいれば \fIerrno\fP を設定する
+.LP
+しかし、ラッパー関数がこれ以上のことを行う場合もいくつかある。例えば、カーネルモードに入る前に引き数に対する前処理を実行したり、システムコールが返した値に対する後処理を行うなどである。このような場合、セクション
+2 のマニュアルページでは、基本的に、C ライブラリ API インターフェース (通常は GNU C ライブラリのもの)
+と生のシステムコールの両方の詳細をできるだけ説明しようとする。ほとんどの場合、メインとなる「説明」では C
+ライブラリのインターフェースに焦点をあてて説明し、システムコールでの差分については「注意」のセクションに説明がある。
+