メモリのロックは累積しない。 すなわち複数回 \fBmlock\fP() や \fBmlockall\fP() を呼び出してロックされたページでも、
対応する範囲に対して \fBmunlock\fP() を 1 回呼び出したり \fBmunlockall\fP() を呼び出したりするだけでロック解除される。
複数の場所や複数のプロセスにマップされているページは、少なくとも一つの場所、 一つのプロセスでロックされている限りは RAM に残り続ける。
-.SS "Linux notes"
+.SS "Linux での注意"
Linux では、 \fBmlock\fP() と \fBmunlock\fP() は自動的に \fIaddr\fP
を端数切り捨てにより一番近いページ境界へと丸める。 しかし POSIX.1\-2001 は \fIaddr\fP
がページ境界に合っていることを要求する実装も許している。 そのため移植性を意図したアプリケーションではきちんと境界に合わせた方が良い。
\fBmmap\fP(2), \fBsetrlimit\fP(2), \fBshmctl\fP(2), \fBsysconf\fP(3), \fBproc\fP(5),
\fBcapabilities\fP(7)
.SH この文書について
-この man ページは Linux \fIman\-pages\fP プロジェクトのリリース 3.50 の一部
+この man ページは Linux \fIman\-pages\fP プロジェクトのリリース 3.53 の一部
である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は
http://www.kernel.org/doc/man\-pages/ に書かれている。