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[linuxjm/LDP_man-pages.git] / release / man2 / prctl.2
index e2e7c89..f79ceff 100644 (file)
 .\" 2008-06-13 Erik Bosman, <ejbosman@cs.vu.nl>
 .\"     Document PR_GET_TSC and PR_SET_TSC.
 .\" 2008-06-15 mtk, Document PR_SET_SECCOMP, PR_GET_SECCOMP
+.\" 2009-10-03 Andi Kleen, document PR_MCE_KILL
+.\" 2012-04 Cyrill Gorcunov, Document PR_SET_MM
+.\" 2012-04-25 Michael Kerrisk, Document PR_TASK_PERF_EVENTS_DISABLE and
+.\"                            PR_TASK_PERF_EVENTS_ENABLE
 .\"
-.\" Japanese Version Copyright (c) 1998-1999 HANATAKA Shinya
-.\"         all rights reserved.
-.\" Translated 1999-04-03, HANATAKA Shinya <hanataka@abyss.rim.or.jp>
-.\" Updated 2002-12-20, Kentaro Shirakata <argrath@ub32.org>
-.\" Updated 2005-09-06, Akihiro MOTOKI <amotoki@dd.iij4u.or.jp>
-.\" Updated 2005-10-07, Akihiro MOTOKI
-.\" Updated 2007-01-08, Akihiro MOTOKI, LDP v2.43
-.\" Updated 2007-10-12, Akihiro MOTOKI, LDP v2.66
-.\" Updated 2008-08-12, Akihiro MOTOKI, LDP v3.05
+.\" FIXME: Document PR_SET_TIMERSLACK and PR_GET_TIMERSLACK (new in 2.6.28)
+.\"            commit 6976675d94042fbd446231d1bd8b7de71a980ada
 .\"
-.\"WORD:       capability      ケーパビリティ
-.\"WORD:       keep capabilities       ケーパビリティ保持
+.\"*******************************************************************
 .\"
-.TH PRCTL 2 2008-07-16 "Linux" "Linux Programmer's Manual"
+.\" This file was generated with po4a. Translate the source file.
+.\"
+.\"*******************************************************************
+.TH PRCTL 2 2012\-04\-23 Linux "Linux Programmer's Manual"
 .SH 名前
 prctl \- プロセスの操作を行なう
 .SH 書式
 .nf
-.B #include <sys/prctl.h>
+\fB#include <sys/prctl.h>\fP
 .sp
-.BI "int prctl(int " option ", unsigned long " arg2 ", unsigned long " arg3 ,
-.BI "          unsigned long " arg4 ", unsigned long " arg5 );
+\fBint prctl(int \fP\fIoption\fP\fB, unsigned long \fP\fIarg2\fP\fB, unsigned long \fP\fIarg3\fP\fB,\fP
+\fB          unsigned long \fP\fIarg4\fP\fB, unsigned long \fP\fIarg5\fP\fB);\fP
 .fi
 .SH 説明
-.BR prctl ()
-の動作は最初の引き数によって決定される (この値は
-\fI<linux/prctl.h>\fP に定義されている)。
-残りの引き数は最初の引き数によって変化する。
-一番目の引き数として以下のものを指定できる:
-.TP
-.BR PR_CAPBSET_READ " (Linux 2.6.25 以降)"
-で指定されたケーパビリティが呼び出したスレッドのケーパビリティ
-バインディングセット (capability bounding set) に含まれている場合、
-(関数の返り値として) 1 を返し、そうでない場合 0 を返す
-(ケーパビリティ定数は
-.I <linux/capability.h>
-で定義されている)。
-ケーパビリティバウンディングセットは、
-.BR execve (2)
-を呼び出した際に、ファイルの許可 (permitted) ケーパビリティの中で
-そのプロセスが獲得できるケーパビリティを指示するものである。
+\fBprctl\fP()  の動作は最初の引き数によって決定される (この値は \fI<linux/prctl.h>\fP に定義されている)。
+残りの引き数は最初の引き数によって変化する。 一番目の引き数として以下のものを指定できる:
+.TP 
+\fBPR_CAPBSET_READ\fP (Linux 2.6.25 以降)
+で指定されたケーパビリティが呼び出したスレッドのケーパビリティ バインディングセット (capability bounding set)
+に含まれている場合、 (関数の返り値として) 1 を返し、そうでない場合 0 を返す (ケーパビリティ定数は
+\fI<linux/capability.h>\fP で定義されている)。 ケーパビリティバウンディングセットは、 \fBexecve\fP(2)
+を呼び出した際に、ファイルの許可 (permitted) ケーパビリティの中で そのプロセスが獲得できるケーパビリティを指示するものである。
 
-.I arg2
-に指定されたケーパビリティが有効でない場合、
-呼び出しはエラー
-.B EINVAL
-で失敗する。
-.TP
-.BR PR_CAPBSET_DROP " (Linux 2.6.25 以降)"
-呼び出したスレッドがケーパビリティ
-.B CAP_SETPCAP
-を持っている場合、
-呼び出したスレッドのケーパビリティバウンディングセットから
-.I arg2
-で指定されたケーパビリティを外す。
-呼び出したスレッドの子プロセスは変更後のバウンディングセットを
-継承する。
+\fIarg2\fP に指定されたケーパビリティが有効でない場合、 呼び出しはエラー \fBEINVAL\fP で失敗する。
+.TP 
+\fBPR_CAPBSET_DROP\fP (Linux 2.6.25 以降)
+呼び出したスレッドがケーパビリティ \fBCAP_SETPCAP\fP を持っている場合、 呼び出したスレッドのケーパビリティバウンディングセットから
+\fIarg2\fP で指定されたケーパビリティを外す。 呼び出したスレッドの子プロセスは変更後のバウンディングセットを 継承する。
 
-呼び出したスレッドが
-.B CAP_SETPCAP
-を持っていない場合、呼び出しはエラー
-.B EPERM
-で失敗する。
-.I arg2
-に指定されたケーパビリティが有効でない場合、
-.B EINVAL
-で失敗する。
-ファイルケーパビリティがカーネルで有効になっていない場合
-(この場合にはバウンディングセットがサポートされない)、
-.B EINVAL
-で失敗する。
-.TP
-.BR PR_SET_DUMPABLE " (Linux 2.3.20 以降)"
-(Linux 2.3.20 以降)
-デフォルトの振る舞いではコアダンプを引き起こすようなシグナルを受信したときに、
-コアダンプするかどうかを決定するフラグを設定する
-(通常このフラグは、デフォルトではセットされているが、
-set-user-ID あるいは set-group-ID プログラムが実行されたり、
-さまざまなシステムコールによってプロセスの UID や GID が操作されたときに
-クリアされる)。
-2.6.12 以前のカーネルでは、
-.I arg2
-は 0 (プロセスはダンプ不可) あるいは 1 (プロセスはダンプ可能) の
-どちらかでなければならない。
-2.6.13 から 2.6.17 までのカーネルでは、値 2 も認められていた。
-この値を指定すると、通常はダンプされないバイナリが root だけが
-読み込み可能な形でダンプされた。
-セキュリティ上の理由から、この機能は削除された
+呼び出したスレッドが \fBCAP_SETPCAP\fP を持っていない場合、呼び出しはエラー \fBEPERM\fP で失敗する。 \fIarg2\fP
+に指定されたケーパビリティが有効でない場合、 \fBEINVAL\fP で失敗する。 ファイルケーパビリティがカーネルで有効になっていない場合
+(この場合にはバウンディングセットがサポートされない)、 \fBEINVAL\fP で失敗する。
+.TP 
+\fBPR_SET_DUMPABLE\fP (Linux 2.3.20 以降)
 .\" See http://marc.theaimsgroup.com/?l=linux-kernel&m=115270289030630&w=2
 .\" Subject:    Fix prctl privilege escalation (CVE-2006-2451)
 .\" From:       Marcel Holtmann <marcel () holtmann ! org>
 .\" Date:       2006-07-12 11:12:00
-.RB ( proc (5)
-の
-.I /proc/sys/fs/suid_dumpable
-の説明も参照)。
-.TP
-.BR PR_GET_DUMPABLE " (Linux 2.3.20 以降)"
-(Linux 2.3.20 以降)
-呼び出し元プロセスにおけるダンプ可能フラグの
-現在の状態を (関数の返り値として) 返す。
-.\" [要修正] Linux 2.6.13 以降では、ダンプ可能フラグは値 2 をとることが
-.\" できるが、2.6.13 では PR_GET_DUMPABLE はダンプ可能フラグが 0 以外の
-.\" 値の場合 1 を返すだけである。これは 2.6.14 で修正された。
-.TP
-.BR PR_SET_ENDIAN " (Linux 2.6.18 以降、PowerPC のみ)"
-呼び出し元プロセスのエンディアン設定 (endian-ness) を
-\fIarg2\fP で指定された値に設定する。
-指定できる値は
-.\" それぞれ 0, 1, 2
-.BR PR_ENDIAN_BIG ,
-.BR PR_ENDIAN_LITTLE ,
-.B PR_ENDIAN_PPC_LITTLE
-(PowerPC 擬似リトルエンディアン)
-のいずれか一つである。
-.TP
-.BR PR_GET_ENDIAN " (Linux 2.6.18 以降、PowerPC のみ)"
-呼び出し元プロセスのエンディアン設定 (endian-ness) を
-.I "(int\ *) arg2"
-が指す場所に格納して返す。
-.TP
-.BR PR_SET_FPEMU " (Linux 2.4.18 以降, 2.5.9, ia64 のみ)"
-浮動小数点エミュレーション (floating-point emulation) 制御ビットを
-\fIarg2\fP で指定された値に設定する。
-指定できる値は \fBPR_FPEMU_NOPRINT\fP (浮動小数点命令アクセスを黙って
-エミュレートする) か \fBPR_FPEMU_SIGFPE\fP (浮動小数点命令をエミュレートせず、
-代わりに
-.B SIGFPE
-を送る) である。
-.TP
-.BR PR_GET_FPEMU " (Linux 2.4.18 以降, 2.5.9, ia64 のみ)"
-浮動小数点エミュレーション制御ビットの値を
-.I "(int\ *) arg2"
-が指す場所に格納して返す。
-.TP
-.BR PR_SET_FPEXC " (Linux 2.4.21 および 2.5.32 以降、PowerPC のみ)"
-浮動小数点例外モード (floating-point exception mode) を
-\fIarg2\fP で指定された値に設定する。
-指定できるのは以下の値である:
-\fBPR_FP_EXC_SW_ENABLE\fP (FPEXC で浮動小数点例外を有効にする)、
-\fBPR_FP_EXC_DIV\fP (0 除算)、
-\fBPR_FP_EXC_OVF\fP (オーバーフロー)、
-\fBPR_FP_EXC_UND\fP (アンダーフロー)、
-\fBPR_FP_EXC_RES\fP (不正確な結果 (inexact result))、
-\fBPR_FP_EXC_INV\fP (不正な命令 (invalid operation))、
-\fBPR_FP_EXC_DISABLED\fP (浮動小数点例外を無効にする)、
+(Linux 2.3.20 以降) デフォルトの振る舞いではコアダンプを引き起こすよう
+なシグナルを受信したときに、 コアダンプするかどうかを決定するフラグを
+設定する (通常このフラグは、デフォルトではセットされているが、
+set\-user\-ID あるいは set\-group\-ID プログラムが実行されたり、 さまざまな
+システムコールによってプロセスの UID や GID が操作されたときに クリアさ
+れる)。 2.6.12 以前のカーネルでは、 \fIarg2\fP は 0 (プロセスはダンプ不可)
+あるいは 1 (プロセスはダンプ可能) の どちらかでなければならない。
+2.6.13 から 2.6.17 までのカーネルでは、値 2 も認められていた。 この値を
+指定すると、通常はダンプされないバイナリが root だけが 読み込み可能な形
+でダンプされた。 セキュリティ上の理由から、この機能は削除された
+(\fBproc\fP(5) の \fI/proc/sys/fs/suid_dumpable\fP の説明も参照)。
+ダンプ不可のプロセスを \fBptrace(2)\fP \fBPTRACE_ATTACH\fP 経由で接続すること
+はできない。
+.TP 
+\fBPR_GET_DUMPABLE\fP (Linux 2.3.20 以降)
+.\" Since Linux 2.6.13, the dumpable flag can have the value 2,
+.\" but in 2.6.13 PR_GET_DUMPABLE simply returns 1 if the dumpable
+.\" flags has a nonzero value.  This was fixed in 2.6.14.
+(Linux 2.3.20 以降)  呼び出し元プロセスにおけるダンプ可能フラグの 現在の状態を (関数の返り値として) 返す。
+.TP 
+\fBPR_SET_ENDIAN\fP (Linux 2.6.18 以降、PowerPC のみ)
+.\" Respectively 0, 1, 2
+呼び出し元プロセスのエンディアン設定 (endian\-ness) を \fIarg2\fP で指定された値に設定する。 指定できる値は
+\fBPR_ENDIAN_BIG\fP, \fBPR_ENDIAN_LITTLE\fP, \fBPR_ENDIAN_PPC_LITTLE\fP (PowerPC
+擬似リトルエンディアン)  のいずれか一つである。
+.TP 
+\fBPR_GET_ENDIAN\fP (Linux 2.6.18 以降、PowerPC のみ)
+呼び出し元プロセスのエンディアン設定 (endian\-ness) を \fI(int\ *) arg2\fP が指す場所に格納して返す。
+.TP 
+\fBPR_SET_FPEMU\fP (Linux 2.4.18 以降, 2.5.9, ia64 のみ)
+浮動小数点エミュレーション (floating\-point emulation) 制御ビットを \fIarg2\fP で指定された値に設定する。
+指定できる値は \fBPR_FPEMU_NOPRINT\fP (浮動小数点命令アクセスを黙って エミュレートする) か \fBPR_FPEMU_SIGFPE\fP
+(浮動小数点命令をエミュレートせず、 代わりに \fBSIGFPE\fP を送る) である。
+.TP 
+\fBPR_GET_FPEMU\fP (Linux 2.4.18 以降, 2.5.9, ia64 のみ)
+浮動小数点エミュレーション制御ビットの値を \fI(int\ *) arg2\fP が指す場所に格納して返す。
+.TP 
+\fBPR_SET_FPEXC\fP (Linux 2.4.21 および 2.5.32 以降、PowerPC のみ)
+浮動小数点例外モード (floating\-point exception mode) を \fIarg2\fP で指定された値に設定する。
+指定できるのは以下の値である: \fBPR_FP_EXC_SW_ENABLE\fP (FPEXC で浮動小数点例外を有効にする)、
+\fBPR_FP_EXC_DIV\fP (0 除算)、 \fBPR_FP_EXC_OVF\fP (オーバーフロー)、 \fBPR_FP_EXC_UND\fP
+(アンダーフロー)、 \fBPR_FP_EXC_RES\fP (不正確な結果 (inexact result))、 \fBPR_FP_EXC_INV\fP
+(不正な命令 (invalid operation))、 \fBPR_FP_EXC_DISABLED\fP (浮動小数点例外を無効にする)、
 \fBPR_FP_EXC_NONRECOV\fP (async nonrecoverable exception mode)、
-\fBPR_FP_EXC_ASYNC\fP (async recoverable exception mode)、
-\fBPR_FP_EXC_PRECISE\fP (precise exception mode)。
-.TP
-.BR PR_GET_FPEXC "(Linux 2.4.21 および 2.5.32 以降、PowerPC のみ)"
-浮動小数点例外モードの値を
-.I "(int\ *) arg2"
-が指す場所に格納して返す。
-.TP
-.BR PR_SET_KEEPCAPS " (Linux 2.2.18 以降)"
+\fBPR_FP_EXC_ASYNC\fP (async recoverable exception mode)、 \fBPR_FP_EXC_PRECISE\fP
+(precise exception mode)。
+.TP 
+\fBPR_GET_FPEXC\fP(Linux 2.4.21 および 2.5.32 以降、PowerPC のみ)
+浮動小数点例外モードの値を \fI(int\ *) arg2\fP が指す場所に格納して返す。
+.TP 
+\fBPR_SET_KEEPCAPS\fP (Linux 2.2.18 以降)
 スレッドの「ケーパビリティ保持」フラグを設定する。
-このフラグは、スレッドの実 UID、実効 UID、保存 set-user-ID のうち少なくとも
-一つが 0 であった状態から、これら全てが 0 以外に変更されたとき、
-スレッドの実効/許可のケーパビリティ集合がクリアされるかどうかを決定する
-(デフォルトでは、これらのケーパビリティ集合はクリアされる)。
-.I arg2
-は 0 (ケーパビリティをクリアする) あるいは 1 (ケーパビリティを保持する) の
-どちらかでなければならない。
-.BR execve (2)
-が呼び出されると、この値は 0 にリセットされる。
-.TP
-.BR PR_GET_KEEPCAPS " (Linux 2.2.18 以降)"
-呼び出し元スレッドにおける「ケーパビリティ保持」フラグの
-現在の状態を (関数の返り値として) 返す。
-.TP
-.BR PR_SET_NAME " (Linux 2.6.9 以降)"
-呼び出し元プロセスのプロセス名を
-.I "(char\ *) arg2"
-が指す場所に格納された値を使って設定する。
-名前は最大で 16 バイトであり、
+このフラグは、スレッドの実 UID、実効 UID、保存 set\-user\-ID のうち少なく
+とも一つが 0 であった状態から、これら全てが 0 以外に変更されたとき、
+スレッドの許可ケーパビリティ集合がクリアされるかどうかを決定する。
+デフォルトでは、このような変更が行われた場合、許可ケーパビリティセット
+はクリアされる。「ケーパビリティ保持」フラグを設定すると、
+許可ケーパビリティセットはクリアされなくなる。
+\fIarg2\fP は 0 (許可ケーパビリティをクリアする) か 1 (許可ケーパビリティ
+を保持する) の どちらかでなければならない。
+(このような ID の変更が行われた場合、「ケーパビリティ保持」フラグの設定
+に関わらず、スレッドの\fI実効\fPケーパビリティセットは常にクリアされる。)
+\fBexecve\fP(2) が呼び出されると、「ケーパビリティ保持」フラグは 0
+にリセットされる。
+.TP 
+\fBPR_GET_KEEPCAPS\fP (Linux 2.2.18 以降)
+呼び出し元スレッドにおける「ケーパビリティ保持」フラグの 現在の状態を (関数の返り値として) 返す。
+.TP 
+\fBPR_SET_NAME\fP (Linux 2.6.9 以降)
 .\" TASK_COMM_LEN in include/linux/sched.h
+呼び出し元プロセスのプロセス名を \fI(char\ *) arg2\fP が指す場所に格納された値を使って設定する。 名前は最大で 16 バイトであり、
 それより少ないバイト数の場合は NULL で終端すべきである。
-.TP
-.BR PR_GET_NAME " (Linux 2.6.11 以降)"
-呼び出し元プロセスのプロセス名を
-.I "(char\ *) arg2"
-が指す場所に格納して返す。
-バッファは最大で 16 バイトを格納できるようにすべきである。
-返される文字列は、長さが 16 バイトより短い場合は NULL 終端される。
-.TP
-.BR PR_SET_PDEATHSIG " (Linux 2.1.57 以降)"
-親プロセス死亡シグナル (parent process death signal) を \fIarg2\fP に設定する
-(設定できるシグナル値の範囲は 1..maxsig であり、0 は通知の解除である)。
-呼び出し元プロセスの親プロセスが死んだ際に、ここで設定した値が
-シグナルとして通知される。この値は
-.BR fork (2)
-の子プロセスでは解除される。
-.TP
-.BR PR_GET_PDEATHSIG " (Linux 2.3.15 以降)"
-親プロセス死亡シグナルの現在の値を
-.I "(int\ *) arg2"
-が指す場所に格納して返す。
-.TP
-.BR PR_SET_SECCOMP " (Linux 2.6.23 以降)"
+.TP 
+\fBPR_GET_NAME\fP (Linux 2.6.11 以降)
+呼び出し元プロセスのプロセス名を \fI(char\ *) arg2\fP が指す場所に格納して返す。 バッファは最大で 16
+バイトを格納できるようにすべきである。 返される文字列は、長さが 16 バイトより短い場合は NULL 終端される。
+.TP 
+\fBPR_SET_PDEATHSIG\fP (Linux 2.1.57 以降)
+親プロセス死亡シグナル (parent process death signal) を \fIarg2\fP に設定
+する (設定できるシグナル値の範囲は 1..maxsig であり、0 は通知の解除であ
+る)。 呼び出し元プロセスの親プロセスが死んだ際に、ここで設定した値が シ
+グナルとして通知される。この値は \fBfork\fP(2) の子プロセスでは解除される。
+(Linux 2.5.36 以降および 2.6.23 以降では) set\-user\-ID もしくは
+set\-group\-ID されたバイナリを実行した場合にも、このフラグは解除される。
+.TP 
+\fBPR_GET_PDEATHSIG\fP (Linux 2.3.15 以降)
+親プロセス死亡シグナルの現在の値を \fI(int\ *) arg2\fP が指す場所に格納して返す。
+.TP 
+\fBPR_SET_SECCOMP\fP (Linux 2.6.23 以降)
 .\" See http://thread.gmane.org/gmane.linux.kernel/542632
 .\" [PATCH 0 of 2] seccomp updates
 .\" andrea@cpushare.com
-呼び出したスレッドの secure computing モードを設定する。
-現在の実装では、
-.I arg2
-は 1 にしなければならない。
-secure computing モードを 1 に設定すると、
-そのスレッドが呼び出しを許可されるシステムコールは
-.BR read (2),
-.BR write (2),
-.BR _exit (2),
-.BR sigreturn (2)
-だけになる。
-それ以外のシステムコールを呼び出すと、シグナル
-.B SIGKILL
-が配送される。
-パイプやソケットから読み込んだ、信頼できないバイトコードを実行する
-必要がある大量の演算を行うアプリケーションにおいて、
-secure computing モードは役立つ。
-この操作は利用できるのは、カーネルが CONFIG_SECCOMP を有効にして
-作成されている場合だけである。
-.TP
-.BR PR_GET_SECCOMP " (Linux 2.6.23 以降)"
-呼び出したスレッドの secure computing モードを返す。
-現在の実装 (モードは 1 固定) はあまり役に立たないが、
-将来他のモードが実装されると役立つようになるかもしれない。
-呼び出したスレッドが secure computing モードでなかった場合、
-この操作は 0 を返す。
-呼び出したスレッドが secure computing モードの場合、
-.BR prctl ()
-を呼び出すとシグナル
-.B SIGKILL
-がそのプロセスに送信される。
-この操作が利用できるのは、カーネルが CONFIG_SECCOMP を有効にして
-作成されている場合だけである。
-.TP
-.BR PR_SET_SECUREBITS " (Linux 2.6.26 以降)"
-呼び出したスレッドの "securebits" フラグを
-.I arg2
-で渡された値に設定する。
-.BR capabilities (7)
-参照。
-.TP
-.BR PR_GET_SECUREBITS " (Linux 2.6.26 以降)"
-呼び出したスレッドの "securebits" フラグを
-(関数の返り値として) 返す。
-.BR capabilities (7)
-参照。
-.TP
-.BR PR_SET_TIMING " (Linux 2.6.0-test4 以降)"
-(通常の、伝統的に使われてきた) 統計的なプロセスタイミングを使用するか、
-正確なタイムスタンプに基づくプロセスタイミングを使用するかを設定する。
-\fIarg2\fP に指定できる値は
-.B PR_TIMING_STATISTICAL
+呼び出したスレッドの secure computing モードを設定する。 現在の実装では、 \fIarg2\fP は 1 にしなければならない。
+secure computing モードを 1 に設定すると、 そのスレッドが呼び出しを許可されるシステムコールは \fBread\fP(2),
+\fBwrite\fP(2), \fB_exit\fP(2), \fBsigreturn\fP(2)  だけになる。 それ以外のシステムコールを呼び出すと、シグナル
+\fBSIGKILL\fP が配送される。 パイプやソケットから読み込んだ、信頼できないバイトコードを実行する
+必要がある大量の演算を行うアプリケーションにおいて、 secure computing モードは役立つ。 この操作は利用できるのは、カーネルが
+CONFIG_SECCOMP を有効にして 作成されている場合だけである。
+.TP 
+\fBPR_GET_SECCOMP\fP (Linux 2.6.23 以降)
+呼び出したスレッドの secure computing モードを返す。 現在の実装 (モードは 1 固定) はあまり役に立たないが、
+将来他のモードが実装されると役立つようになるかもしれない。 呼び出したスレッドが secure computing モードでなかった場合、 この操作は
+0 を返す。 呼び出したスレッドが secure computing モードの場合、 \fBprctl\fP()  を呼び出すとシグナル \fBSIGKILL\fP
+がそのプロセスに送信される。 この操作が利用できるのは、カーネルが CONFIG_SECCOMP を有効にして 作成されている場合だけである。
+.TP 
+\fBPR_SET_SECUREBITS\fP (Linux 2.6.26 以降)
+呼び出したスレッドの "securebits" フラグを \fIarg2\fP で渡された値に設定する。 \fBcapabilities\fP(7)  参照。
+.TP 
+\fBPR_GET_SECUREBITS\fP (Linux 2.6.26 以降)
+呼び出したスレッドの "securebits" フラグを (関数の返り値として) 返す。 \fBcapabilities\fP(7)  参照。
+.TP 
+\fBPR_SET_TIMING\fP (Linux 2.6.0\-test4 以降)
 .\" 0
-か
-.B PR_TIMING_TIMESTAMP
 .\" 1
-である。
-.B PR_TIMING_TIMESTAMP
-は現在のところ実装されていない
-(このモードに設定しようとするとエラー
-.B EINVAL
-が起こることだろう)。
-.\" 2.6.26-rc8 では PR_TIMING_TIMESTAMP は何もしない。
-.\" パッチの履歴を見たが、過去にも何かをしたこともない。
-.TP
-.BR PR_GET_TIMING " (Linux 2.6.0-test4 以降)"
+.\" PR_TIMING_TIMESTAMP doesn't do anything in 2.6.26-rc8,
+.\" and looking at the patch history, it appears
+.\" that it never did anything.
+(通常の、伝統的に使われてきた) 統計的なプロセスタイミングを使用するか、
+正確なタイムスタンプに基づくプロセスタイミングを使用するかを設定する。
+\fIarg2\fP に指定できる値は \fBPR_TIMING_STATISTICAL\fP か
+\fBPR_TIMING_TIMESTAMP\fP である。 \fBPR_TIMING_TIMESTAMP\fP は現在のところ実
+装されていない (このモードに設定しようとするとエラー \fBEINVAL\fP が起こる
+ことだろう)。
+.TP 
+\fBPR_GET_TIMING\fP (Linux 2.6.0\-test4 以降)
 現在使用中のプロセスタイミングを決める方法を返す。
-.TP
-.BR PR_SET_TSC " (Linux 2.6.26 以降, x86 のみ)"
-そのプロセスがタイムスタンプ・カウンタを読み出せるかを決定する
-フラグの状態を設定する。
-読み出しを許可する場合は
-.I arg2
-に
-.B PR_TSC_ENABLE
-を、そのプロセスがタイムスタンプ・カウンタを読み出そうとした際に
-.B SIGSEGV
-を発生させる場合には
-.B PR_TSC_SIGSEGV
-を渡す。
-.TP
-.BR PR_GET_TSC " (Linux 2.6.26 以降, x86 のみ)"
-そのプロセスがタイムスタンプ・カウンタを読み出せるかを決定する
-フラグの状態を
-.I "(int\ *) arg2"
-が指す場所に格納して返す。
-.TP
-.B PR_SET_UNALIGN
-(ia64 では Linux 2.3.48 以降;
-parisc では Linux 2.6.15 以降;
-PowerPC では Linux 2.6.18 以降;
-Alpha では Linux 2.6.22 以降;
-これらのアーキテクチャのみ)
-unaligned アクセス制御ビットを \fIarg2\fP で指定された値に設定する。
-指定できる値は \fBPR_UNALIGN_NOPRINT\fP (unaligned なユーザアクセスを黙って
-修正する) か \fBPR_UNALIGN_SIGBUS\fP (unaligned なユーザアクセスがあった場合
-.B SIGBUS
-を生成する) である。
-.TP
-.B PR_GET_UNALIGN
-(バージョンとアーキテクチャの情報は
-.B PR_SET_UNALIGN
-参照)
-unaligned アクセス制御ビットの値を
-.I "(int\ *) arg2"
-が指す場所に格納して返す。
+.TP 
+\fBPR_TASK_PERF_EVENTS_DISABLE\fP (Linux 2.6.31 以降)
+Disable all performance counters attached to the calling process, regardless
+of whether the counters were created by this process or another process.
+Performance counters created by the calling process for other processes are
+unaffected.  For more information on performance counters, see the kernel
+source file \fItools/perf/design.txt\fP.
+.IP
+.\" commit 1d1c7ddbfab358445a542715551301b7fc363e28
+Originally called \fBPR_TASK_PERF_COUNTERS_DISABLE\fP; renamed (with same
+numerical value)  in Linux 2.6.32.
+.TP 
+\fBPR_TASK_PERF_EVENTS_ENABLE\fP (Linux 2.6.31 以降)
+The converse of \fBPR_TASK_PERF_EVENTS_DISABLE\fP; enable performance counters
+attached to the calling process.
+.IP
+.\" commit 1d1c7ddbfab358445a542715551301b7fc363e28
+.\" commit cdd6c482c9ff9c55475ee7392ec8f672eddb7be6
+Originally called \fBPR_TASK_PERF_COUNTERS_ENABLE\fP; renamed in Linux 2.6.32.
+.TP 
+\fBPR_SET_TSC\fP (Linux 2.6.26 以降, x86 のみ)
+そのプロセスがタイムスタンプ・カウンタを読み出せるかを決定する フラグの状態を設定する。 読み出しを許可する場合は \fIarg2\fP に
+\fBPR_TSC_ENABLE\fP を、そのプロセスがタイムスタンプ・カウンタを読み出そうとした際に \fBSIGSEGV\fP を発生させる場合には
+\fBPR_TSC_SIGSEGV\fP を渡す。
+.TP 
+\fBPR_GET_TSC\fP (Linux 2.6.26 以降, x86 のみ)
+そのプロセスがタイムスタンプ・カウンタを読み出せるかを決定する フラグの状態を \fI(int\ *) arg2\fP が指す場所に格納して返す。
+.TP 
+\fBPR_SET_UNALIGN\fP
+(ia64 では Linux 2.3.48 以降; parisc では Linux 2.6.15 以降; PowerPC では Linux 2.6.18
+以降; Alpha では Linux 2.6.22 以降; これらのアーキテクチャのみ)  unaligned アクセス制御ビットを \fIarg2\fP
+で指定された値に設定する。 指定できる値は \fBPR_UNALIGN_NOPRINT\fP (unaligned なユーザアクセスを黙って 修正する) か
+\fBPR_UNALIGN_SIGBUS\fP (unaligned なユーザアクセスがあった場合 \fBSIGBUS\fP を生成する) である。
+.TP 
+\fBPR_GET_UNALIGN\fP
+(バージョンとアーキテクチャの情報は \fBPR_SET_UNALIGN\fP 参照)  unaligned アクセス制御ビットの値を \fI(int\ *)
+arg2\fP が指す場所に格納して返す。
+.TP 
+\fBPR_MCE_KILL\fP (Linux 2.6.32 以降)
+Set the machine check memory corruption kill policy for the current thread.
+If \fIarg2\fP is \fBPR_MCE_KILL_CLEAR\fP, clear the thread memory corruption kill
+policy and use the system\-wide default.  (The system\-wide default is defined
+by \fI/proc/sys/vm/memory_failure_early_kill\fP; see \fBproc\fP(5).)  If \fIarg2\fP
+is \fBPR_MCE_KILL_SET\fP, use a thread\-specific memory corruption kill policy.
+In this case, \fIarg3\fP defines whether the policy is \fIearly kill\fP
+(\fBPR_MCE_KILL_EARLY\fP), \fIlate kill\fP (\fBPR_MCE_KILL_LATE\fP), or the
+system\-wide default (\fBPR_MCE_KILL_DEFAULT\fP).  Early kill means that the
+thread receives a \fBSIGBUS\fP signal as soon as hardware memory corruption is
+detected inside its address space.  In late kill mode, the process is only
+killed when it accesses a corrupted page.  See \fBsigaction\fP(2)  for more
+information on the \fBSIGBUS\fP signal.  The policy is inherited by children.
+The remaining unused \fBprctl\fP()  arguments must be zero for future
+compatibility.
+.TP 
+\fBPR_MCE_KILL_GET\fP (Linux 2.6.32 以降)
+Return the current per\-process machine check kill policy.  All unused
+\fBprctl\fP()  arguments must be zero.
+.TP 
+\fBPR_SET_MM\fP (Linux 3.3 以降)
+Modify certain kernel memory map descriptor fields of the calling process.
+Usually these fields are set by the kernel and dynamic loader (see
+\fBld.so\fP(8)  for more information) and a regular application should not use
+this feature.  However, there are cases, such as self\-modifying programs,
+where a program might find it useful to change its own memory map.  This
+feature is available only if the kernel is built with the
+\fBCONFIG_CHECKPOINT_RESTORE\fP option enabled.  The calling process must have
+the \fBCAP_SYS_RESOURCE\fP capability.  The value in \fIarg2\fP is one of the
+options below, while \fIarg3\fP provides a new value for the option.
+.RS
+.TP 
+\fBPR_SET_MM_START_CODE\fP
+Set the address above which the program text can run.  The corresponding
+memory area must be readable and executable, but not writable or sharable
+(see \fBmprotect\fP(2)  and \fBmmap\fP(2)  for more information).
+.TP 
+\fBPR_SET_MM_END_CODE\fP
+Set the address below which the program text can run.  The corresponding
+memory area must be readable and executable, but not writable or sharable.
+.TP 
+\fBPR_SET_MM_START_DATA\fP
+Set the address above which initialized and uninitialized (bss) data are
+placed.  The corresponding memory area must be readable and writable, but
+not executable or sharable.
+.TP 
+\fBPR_SET_MM_END_DATA\fP
+Set the address below which initialized and uninitialized (bss) data are
+placed.  The corresponding memory area must be readable and writable, but
+not executable or sharable.
+.TP 
+\fBPR_SET_MM_START_STACK\fP
+Set the start address of the stack.  The corresponding memory area must be
+readable and writable.
+.TP 
+\fBPR_SET_MM_START_BRK\fP
+Set the address above which the program heap can be expanded with \fBbrk\fP(2)
+call.  The address must be greater than the ending address of the current
+program data segment.  In addition, the combined size of the resulting heap
+and the size of the data segment can't exceed the \fBRLIMIT_DATA\fP resource
+limit (see \fBsetrlimit\fP(2)).
+.TP 
+\fBPR_SET_MM_BRK\fP
+.\" FIXME The following (until ========) is not yet in mainline kernel,
+.\" so commented out for the moment.
+.\" .TP
+.\" .BR PR_SET_MM_ARG_START
+.\" Set the address above which the program command line is placed.
+.\" .TP
+.\" .BR PR_SET_MM_ARG_END
+.\" Set the address below which the program command line is placed.
+.\" .TP
+.\" .BR PR_SET_MM_ENV_START
+.\" Set the address above which the program environment is placed.
+.\" .TP
+.\" .BR PR_SET_MM_ENV_END
+.\" Set the address below which the program environment is placed.
+.\" .IP
+.\" The address passed with
+.\" .BR PR_SET_MM_ARG_START ,
+.\" .BR PR_SET_MM_ARG_END ,
+.\" .BR PR_SET_MM_ENV_START ,
+.\" and
+.\" .BR PR_SET_MM_ENV_END
+.\" should belong to a process stack area.
+.\" Thus, the corresponding memory area must be readable, writable, and
+.\" (depending on the kernel configuration) have the
+.\" .BR MAP_GROWSDOWN
+.\" attribute set (see
+.\" .BR mmap (2)).
+.\" .TP
+.\" .BR PR_SET_MM_AUXV
+.\" Set a new auxiliary vector.
+.\" The
+.\" .I arg3
+.\" argument should provide the address of the vector.
+.\" The
+.\" .I arg4
+.\" is the size of the vector.
+.\" .TP
+.\" .BR PR_SET_MM_EXE_FILE
+.\" Supersede the
+.\" .IR /proc/pid/exe
+.\" symbolic link with a new one pointing to a new executable file
+.\" identified by the file descriptor provided in
+.\" .I arg3
+.\" argument.
+.\" The file descriptor should be obtained with a regular
+.\" .BR open (2)
+.\" call.
+.\" .IP
+.\" To change the symbolic link, one needs to unmap all existing
+.\" executable memory areas, including those created by the kernel itself
+.\" (for example the kernel usually creates at least one executable
+.\" memory area for the ELF
+.\" .IR .text
+.\" section).
+.\" .IP
+.\" The second limitation is that such transitions can be done only once
+.\" in a process life time.
+.\" Any further attempts will be rejected.
+.\" This should help system administrators to monitor unusual
+.\" symbolic-link transitions over all process running in a system.
+.\" ========== END FIXME
+Set the current \fBbrk\fP(2)  value.  The requirements for the address are the
+same as for the \fBPR_SET_MM_START_BRK\fP option.
+.RE
+.\"
 .SH 返り値
-成功すると、
-.BR PR_GET_DUMPABLE ,
-.BR PR_GET_KEEPCAPS ,
-.BR PR_CAPBSET_READ ,
-.BR PR_GET_TIMING ,
-.BR PR_GET_SECUREBITS ,
-.BR PR_GET_SECCOMP
-は上述の負でない値を返す
-.RB ( PR_GET_SECCOMP
-は返らない場合もある)。
-.I option
-が他の値の場合は成功時に 0 を返す。
-エラーの場合、\-1 を返し、
-.I errno
-に適切な値を設定する。
+成功すると、 \fBPR_GET_DUMPABLE\fP, \fBPR_GET_KEEPCAPS\fP,
+\fBPR_CAPBSET_READ\fP, \fBPR_GET_TIMING\fP, \fBPR_GET_SECUREBITS\fP,
+\fBPR_MCE_KILL_GET\fP, \fBPR_GET_SECCOMP\fP は上述の負でない値を返す (なお、
+\fBPR_GET_SECCOMP\fP は返らない場合もある)。 \fIoption\fP が他の値の場合は
+成功時に 0 を返す。
+エラーの場合、\-1 を返し、 \fIerrno\fP に適切な値を設定する。
 .SH エラー
-.TP
-.B EFAULT
-.I arg2
-が不正なアドレスである。
-.TP
-.B EINVAL
-.I option
-の値が理解できない。
-.TP
-.B EINVAL
-.I arg2
-が指定された
-.I option
-で有効な値ではない。
-.TP
-.B EINVAL
-.I option
-が
-.BR PR_SET_SECCOMP
-か
-.BR PR_GET_SECCOMP
-だが、カーネルが
-.B CONFIG_SECCOMP
+.TP 
+\fBEFAULT\fP
+\fIarg2\fP が不正なアドレスである。
+.TP 
+\fBEINVAL\fP
+\fIoption\fP の値が理解できない。
+.TP 
+\fBEINVAL\fP
+\fIoption\fP is \fBPR_MCE_KILL\fP or \fBPR_MCE_KILL_GET\fP or \fBPR_SET_MM\fP, and
+unused \fBprctl\fP()  arguments were not specified as zero.
+.TP 
+\fBEINVAL\fP
+\fIarg2\fP が指定された \fIoption\fP で有効な値ではない。
+.TP 
+\fBEINVAL\fP
+\fIoption\fP が \fBPR_SET_SECCOMP\fP か \fBPR_GET_SECCOMP\fP だが、カーネルが \fBCONFIG_SECCOMP\fP
 を有効にして作成されていなかった。
-.TP
-.B EPERM
-.I option
-が
-.B PR_SET_SECUREBITS
-で、呼び出し元がケーパビリティ
-.B CAP_SETPCAP
-を持っていない。
-または、"locked" フラグを解除しようとした。
-または、locked フラグがセットされているフラグをセットしようとした
-.RB ( capabilities (7)
-参照)。
-.TP
-.B EPERM
-.I option
-が
-.B PR_SET_KEEPCAPS
-で、呼び出し元のフラグ
-.B SECURE_KEEP_CAPS_LOCKED
-がセットされている
-.RB ( capabilities (7)
-参照)。
-.TP
-.B EPERM
-.I option
-が
-.B PR_CAPBSET_DROP
-で、呼び出し元がケーパビリティ
-.B CAP_SETPCAP
-を持っていない。
+.TP 
+\fBEINVAL\fP
+\fIoption\fP is \fBPR_SET_MM\fP, and one of the following is true
+.RS
+.IP * 3
+\fIarg4\fP or \fIarg5\fP is nonzero;
+.IP *
+\fIarg3\fP is greater than \fBTASK_SIZE\fP (the limit on the size of the user
+address space for this architecture);
+.IP *
+\fIarg2\fP is \fBPR_SET_MM_START_CODE\fP, \fBPR_SET_MM_END_CODE\fP,
+\fBPR_SET_MM_START_DATA\fP, \fBPR_SET_MM_END_DATA\fP, or \fBPR_SET_MM_START_STACK,\fP
+and the permissions of the corresponding memory area are not as required;
+.IP *
+\fIarg2\fP is \fBPR_SET_MM_START_BRK\fP or \fBPR_SET_MM_BRK\fP, and \fIarg3\fP is less
+than or equal to the end of the data segment or specifies a value that would
+cause the \fBRLIMIT_DATA\fP resource limit to be exceeded.
+.RE
+.TP 
+\fBEPERM\fP
+\fIoption\fP が \fBPR_SET_SECUREBITS\fP で、呼び出し元がケーパビリティ \fBCAP_SETPCAP\fP を持っていない。
+または、"locked" フラグを解除しようとした。 または、locked フラグがセットされているフラグをセットしようとした
+(\fBcapabilities\fP(7)  参照)。
+.TP 
+\fBEPERM\fP
+\fIoption\fP が \fBPR_SET_KEEPCAPS\fP で、呼び出し元のフラグ \fBSECURE_KEEP_CAPS_LOCKED\fP
+がセットされている (\fBcapabilities\fP(7)  参照)。
+.TP 
+\fBEPERM\fP
+\fIoption\fP が \fBPR_CAPBSET_DROP\fP で、呼び出し元がケーパビリティ \fBCAP_SETPCAP\fP を持っていない。
+.TP 
+\fBEPERM\fP
+.\" FIXME The following (until ========) is not yet in mainline kernel,
+.\" so commented out for the moment.
+.\" .TP
+.\" .B EACCES
+.\" .I option
+.\" is
+.\" .BR PR_SET_MM ,
+.\" and
+.\" .I arg3
+.\" is
+.\" .BR PR_SET_MM_EXE_FILE ,
+.\" the file is not executable.
+.\" .TP
+.\" .B EBUSY
+.\" .I option
+.\" is
+.\" .BR PR_SET_MM ,
+.\" .I arg3
+.\" is
+.\" .BR PR_SET_MM_EXE_FILE ,
+.\" and this the second attempt to change the
+.\" .I /proc/pid/exe
+.\" symbolic link, which is prohibited.
+.\" .TP
+.\" .B EBADF
+.\" .I option
+.\" is
+.\" .BR PR_SET_MM ,
+.\" .I arg3
+.\" is
+.\" .BR PR_SET_MM_EXE_FILE ,
+.\" and the file descriptor passed in
+.\" .I arg4
+.\" is not valid.
+.\" ========== END FIXME
 .\" The following can't actually happen, because prctl() in
 .\" seccomp mode will cause SIGKILL.
 .\" .TP
@@ -426,24 +477,22 @@ unaligned アクセス制御ビットの値を
 .\" is
 .\" .BR PR_SET_SECCOMP ,
 .\" and secure computing mode is already 1.
+\fIoption\fP が \fBPR_SET_MM\fP で、呼び出し元がケーパビリティ
+\fBCAP_SYS_RESOURCE\fP を持っていない。
 .SH バージョン
-.BR prctl ()
-システムコールは Linux 2.1.57 で導入された。
-.\" ライブラリ・インタフェースは glibc 2.0.6 で追加された。
+.\" The library interface was added in glibc 2.0.6
+\fBprctl\fP()  システムコールは Linux 2.1.57 で導入された。
 .SH 準拠
-このコールは Linux 特有である。
-IRIX には
-.BR prctl ()
-システム・コールがあるが (MIPS アーキテクチャにおいて
-irix_prctl として Linux 2.1.44 で同様に導入された)、
-そのプロトタイプは
+このコールは Linux 特有である。 IRIX には \fBprctl\fP()  システム・コールがあるが (MIPS アーキテクチャにおいて
+irix_prctl として Linux 2.1.44 で同様に導入された)、 そのプロトタイプは
 .sp
-.BI "ptrdiff_t prctl(int " option ", int " arg2 ", int " arg3 );
+\fBptrdiff_t prctl(int \fP\fIoption\fP\fB, int \fP\fIarg2\fP\fB, int \fP\fIarg3\fP\fB);\fP
 .sp
-である。ユーザー当りのプロセス最大数を取得するオプション、
-プロセスの使用できる最大プロッサー数を取得するオプション、
-現在特定のプロセスが停止(block)させられているかどうか調べるオプション、
-スタックサイズの最大値の取得や設定を行なうオプションなどがある。
+である。ユーザー当りのプロセス最大数を取得するオプション、 プロセスの使用できる最大プロッサー数を取得するオプション、
+現在特定のプロセスが停止(block)させられているかどうか調べるオプション、 スタックサイズの最大値の取得や設定を行なうオプションなどがある。
 .SH 関連項目
-.BR signal (2),
-.BR core (5)
+\fBsignal\fP(2), \fBcore\fP(5)
+.SH この文書について
+この man ページは Linux \fIman\-pages\fP プロジェクトのリリース 3.40 の一部
+である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は
+http://www.kernel.org/doc/man\-pages/ に書かれている。