.\" Updated 2013-05-01, Akihiro MOTOKI <amotoki@gmail.com>
.\" Updated 2013-05-06, Akihiro MOTOKI <amotoki@gmail.com>
.\"
-.TH QUERY_MODULE 2 2013\-01\-27 Linux "Linux Programmer's Manual"
+.TH QUERY_MODULE 2 2014\-05\-10 Linux "Linux Programmer's Manual"
.SH 名前
query_module \- モジュールに関連する各種の情報をカーネルに問い合わせる
.SH 書式
\fB size_t \fP\fIbufsize\fP\fB, size_t *\fP\fIret\fP\fB);\fP
.fi
-\fI注\fP: このシステムコールには glibc のラッパー関数は存在しない。「注意」の節を参照。
+\fINote\fP: No declaration of this function is provided in glibc headers; see
+NOTES.
.SH 説明
-\fB注意\fP: このシステムコールが存在するのは、カーネル 2.6 より前の Linux だけである。
+\fI注意\fP: このシステムコールが存在するのは、カーネル 2.6 より前の Linux だけである。
\fBquery_module\fP() は、ローダブルモジュールに関する情報をカーネルに問い合わせる。 情報は \fIbuf\fP
が指し示すバッファに格納されて返される。 呼び出し元は \fIbuf\fP のサイズを \fIbufsize\fP に指定しなければならない。
.TP
\fBQM_MODULES\fP
.\" ret is set on ENOSPC
-ロードされている全てのモジュールの名前を返す。 バッファには、NULL 終端された文字列が順に入る。 返されるバッファ \fIret\fP
+ロードされている全てのモジュールの名前を返す。 バッファには、ヌル終端された文字列が順に入る。 返されるバッファ \fIret\fP
にはモジュールの数が設定される。
.TP
\fBQM_DEPS\fP
.\" ret is set on ENOSPC
-指定されたモジュールが使用している全モジュールの名前を返す。 バッファには、NULL 終端された文字列が順に入る。 返されるバッファ \fIret\fP
+指定されたモジュールが使用している全モジュールの名前を返す。 バッファには、ヌル終端された文字列が順に入る。 返されるバッファ \fIret\fP
にはモジュールの数が設定される。
.TP
\fBQM_REFS\fP
.\" ret is set on ENOSPC
-指定されたモジュールを使用している全モジュールの名前を返す。 これは \fBQM_DEPS\fP と逆の機能である。 バッファには、NULL
-終端された文字列が順に入る。 返されるバッファ \fIret\fP にはモジュールの数が設定される。
+指定されたモジュールを使用している全モジュールの名前を返す。 これは \fBQM_DEPS\fP と逆の機能である。
+バッファには、ヌル終端された文字列が順に入る。 返されるバッファ \fIret\fP にはモジュールの数が設定される。
.TP
\fBQM_SYMBOLS\fP
.\" ret is set on ENOSPC
-カーネルまたは指定されたモジュールがエクスポートしているシンボルと 値を返す。 バッファのデータは、 以下の構造体の配列に NULL
-終端された文字列が続く形となる。
+カーネルまたは指定されたモジュールがエクスポートしているシンボルと 値を返す。 バッファのデータは、
+以下の構造体の配列にヌル終端された文字列が続く形となる。
.in +4n
.nf
以前 \fBquery_module\fP() で得られた情報のいくつかは、 \fI/proc/modules\fP, \fI/proc/kallsyms\fP および
\fI/sys/module\fP ディレクトリ内のファイルから取得できる。
-glibc はこのシステムコールに対するラッパー関数を提供していない。おそらくないと思うが、古いカーネルでこのシステムコールを使いたい場合は
-\fBsyscall\fP(2) を使うこと。
+The \fBquery_module\fP() system call is not supported by glibc. No
+declaration is provided in glibc headers, but, through a quirk of history,
+glibc does export an ABI for this system call. Therefore, in order to
+employ this system call, it is sufficient to manually declare the interface
+in your code; alternatively, you can invoke the system call using
+\fBsyscall\fP(2).
.SH 関連項目
\fBcreate_module\fP(2), \fBdelete_module\fP(2), \fBget_kernel_syms\fP(2),
\fBinit_module\fP(2), \fBlsmod\fP(8), \fBmodinfo\fP(8)
.SH この文書について
-この man ページは Linux \fIman\-pages\fP プロジェクトのリリース 3.65 の一部
+この man ページは Linux \fIman\-pages\fP プロジェクトのリリース 3.67 の一部
である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は
http://www.kernel.org/doc/man\-pages/ に書かれている。