-.\" Hey Emacs! This file is -*- nroff -*- source.
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.\" This manpage is Copyright (C) 1992 Drew Eckhardt;
-.\" 1993 Michael Haardt, Ian Jackson.
+.\" and Copyright (C) 1993 Michael Haardt, Ian Jackson.
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.\" Modified Sat Jul 24 00:06:00 1993 by Rik Faith <faith@cs.unc.edu>
.\" Modified Wed Jan 17 16:02:32 1996 by Michael Haardt
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-.TH READ 2 2009\-02\-23 Linux "Linux Programmer's Manual"
+.TH READ 2 2013\-02\-12 Linux "Linux Programmer's Manual"
.SH 名前
read \- ファイルディスクリプタから読み込む
.SH 書式
.SH 説明
\fBread\fP() はファイルディスクリプタ (file descriptor) \fIfd\fP から最大 \fIcount\fP バイトを \fIbuf\fP
で始まるバッファーへ読み込もうとする。
-.PP
-\fIcount\fP が 0 ならば、 \fBread\fP() は 0 を返し、他に何も起きない。 \fIcount\fP が \fBSSIZE_MAX\fP
-より大きければ、結果は特定できない。
+
+seek に対応しているファイルでは、read
+は現在のファイルオフセットから行われ、ファイルオフセットは読み込んだバイト数分だけ進められる。現在のファイルオフセットがファイル末尾かそれより先の場合は、読み出しは行われず、
+\fBread\fP() は 0 を返す。
+
+\fIcount\fP が 0 の場合、 \fBread\fP() は以下で説明するエラーを検出する\fI場合がある\fP。 どのエラーもなかった場合、もしくは
+\fBread\fP() がエラーのチェックを行わない場合、 \fIcount\fP が 0 で呼び出された \fBread\fP() は 0 を返し、何も行わない。
+
+\fIcount\fP が \fBSSIZE_MAX\fP より大きければ、結果は規定できない。
.SH 返り値
成功した場合、読み込んだバイト数を返す (0 はファイルの終りを意味する)。 ファイル位置はこの数だけ進められる。
この数が要求した数より小さかったとしてもエラーではない; 例えば今すぐには実際にそれだけの数しかない場合 (ファイルの最後に近いのかも
さらなる情報は \fBtimerfd_create\fP(2) を参照のこと。
.TP
\fBEIO\fP
-I/O エラー。これは例えばプロセスがバックグランド・プロセスグループで、 それを制御している tty から読み込もうとし、 \fBSIGTTIN\fP
-が無視 (ignore) または禁止 (blocking) されている場合や、 そのプロセスグループが孤立 (orphan) している場合に起こる。
+I/O エラー。これは例えばプロセスがバックグランド・プロセスグループで、それを制御している端末から読み込もうとし、 \fBSIGTTIN\fP が無視
+(ignore) または禁止 (blocking) されている場合や、 そのプロセスグループが孤立 (orphan) している場合に起こる。
またディスクやテープを読んでいる時に低レベル I/O エラー が発生した場合にも起こる。
.TP
\fBEISDIR\fP
(最終ファイルアクセス時刻) の更新をサーバーに送らず、クライアント側でキャッシュを読むことに満足して いれば、サーバー側での read
は発生しないので st_atime の更新は行なわれからだ。 UNIX の方式では、クライアント側の属性のキャッシングを無効にすることで、
これを得ることができる。しかしほとんどの状況ではこれは続くサーバーの 負荷を増加させ、パフォーマンスの低下をもたらす。
-.PP
-多くのファイルシステムやディスクは \fBO_NONBLOCK\fP の実装はしなくても済むくらいに十分に高速であると考えられている。
-それでそのようなファイルやディスクには \fBO_NONBLOCK\fP は利用できないかもしれない。
.SH 関連項目
\fBclose\fP(2), \fBfcntl\fP(2), \fBioctl\fP(2), \fBlseek\fP(2), \fBopen\fP(2), \fBpread\fP(2),
\fBreaddir\fP(2), \fBreadlink\fP(2), \fBreadv\fP(2), \fBselect\fP(2), \fBwrite\fP(2),
\fBfread\fP(3)
.SH この文書について
-この man ページは Linux \fIman\-pages\fP プロジェクトのリリース 3.40 の一部
+この man ページは Linux \fIman\-pages\fP プロジェクトのリリース 3.52 の一部
である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は
http://www.kernel.org/doc/man\-pages/ に書かれている。