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Update release for LDP 3.67
[linuxjm/LDP_man-pages.git] / release / man2 / setxattr.2
index 57d42b4..62d9fbc 100644 (file)
@@ -1,9 +1,7 @@
-.\"
-.\" Extended attributes system calls manual pages
-.\"
 .\" Copyright (C) Andreas Gruenbacher, February 2001
 .\" Copyright (C) Silicon Graphics Inc, September 2001
 .\"
+.\" %%%LICENSE_START(GPLv2+_DOC_FULL)
 .\" This is free documentation; you can redistribute it and/or
 .\" modify it under the terms of the GNU General Public License as
 .\" published by the Free Software Foundation; either version 2 of
 .\" GNU General Public License for more details.
 .\"
 .\" You should have received a copy of the GNU General Public
-.\" License along with this manual; if not, write to the Free
-.\" Software Foundation, Inc., 59 Temple Place, Suite 330, Boston, MA 02111,
-.\" USA.
+.\" License along with this manual; if not, see
+.\" <http://www.gnu.org/licenses/>.
+.\" %%%LICENSE_END
+.\"
+.\"*******************************************************************
+.\"
+.\" This file was generated with po4a. Translate the source file.
+.\"
+.\"*******************************************************************
 .\"
 .\" Japanese Version Copyright (c) 2003  Akihiro MOTOKI
 .\"         all rights reserved.
 .\" Translated Tue Jul  8 04:43:40 JST 2003
 .\"         by Akihiro MOTOKI <amotoki@dd.iij4u.or.jp>
+.\" Updated 2013-03-27, Akihiro MOTOKI <amotoki@gmail.com>
 .\"
-.\"WORD:       extended attributes     拡張属性
-.\"WORD:       namespace               名前空間
-.\"
-.TH SETXATTR 2 2001-12-31 "Linux" "Linux Programmer's Manual"
+.TH SETXATTR 2 2014\-02\-06 Linux "Linux Programmer's Manual"
 .SH 名前
 setxattr, lsetxattr, fsetxattr \- 拡張属性の値を設定する
 .SH 書式
 .fam C
 .nf
-.B #include <sys/types.h>
-.B #include <attr/xattr.h>
+\fB#include <sys/types.h>\fP
+\fB#include <sys/xattr.h>\fP
 .sp
-.BI "int setxattr(const char\ *" path ", const char\ *" name ,
-.BI "              const void\ *" value ", size_t " size ", int " flags );
-.BI "int lsetxattr(const char\ *" path ", const char\ *" name ,
-.BI "              const void\ *" value ", size_t " size ", int " flags );
-.BI "int fsetxattr(int " fd ", const char\ *" name ,
-.BI "              const void\ *" value ", size_t " size ", int " flags );
+\fBint setxattr(const char\ *\fP\fIpath\fP\fB, const char\ *\fP\fIname\fP\fB,\fP
+\fB              const void\ *\fP\fIvalue\fP\fB, size_t \fP\fIsize\fP\fB, int \fP\fIflags\fP\fB);\fP
+\fBint lsetxattr(const char\ *\fP\fIpath\fP\fB, const char\ *\fP\fIname\fP\fB,\fP
+\fB              const void\ *\fP\fIvalue\fP\fB, size_t \fP\fIsize\fP\fB, int \fP\fIflags\fP\fB);\fP
+\fBint fsetxattr(int \fP\fIfd\fP\fB, const char\ *\fP\fIname\fP\fB,\fP
+\fB              const void\ *\fP\fIvalue\fP\fB, size_t \fP\fIsize\fP\fB, int \fP\fIflags\fP\fB);\fP
 .fi
 .fam T
 .SH 説明
-拡張属性は、inode (ファイル、ディレクトリ、シンボリックリンク等) に
-関連付けられた
-.IR name :\c
-.I value
-の対である。
-これらは、システム上のすべての inode に関連付けられた通常の属性
-.RB ( stat (2)
-が返すデータ) を拡張するものである。
-拡張属性のコンセプトは
-.BR attr (5)
-に書かれている。
+拡張属性は、inode (ファイル、ディレクトリ、シンボリックリンク等) に 関連付けられた \fIname\fP:\fIvalue\fP の対である。
+これらは、システム上のすべての inode に関連付けられた通常の属性 (\fBstat\fP(2)  が返すデータ) を拡張するものである。
+拡張属性のコンセプトは \fBattr\fP(5)  に書かれている。
 .PP
-.BR setxattr ()
-は、ファイルシステム内の指定された
-.I path
-に対応する、名前
-.I name
-の拡張属性の値
-.I value
-を設定する。
-.I value
-の
-.I size
-は必ず指定しなければならない。
+\fBsetxattr\fP()  は、ファイルシステム内の指定された \fIpath\fP に対応する、名前 \fIname\fP の拡張属性の値 \fIvalue\fP
+を設定する。 \fIvalue\fP の \fIsize\fP は必ず指定しなければならない。
 .PP
-.BR lsetxattr ()
-は
-.BR setxattr ()
-と同じだが、シンボリックリンクの場合に、リンクが参照しているファイル
+\fBlsetxattr\fP()  は \fBsetxattr\fP()  と同じだが、シンボリックリンクの場合に、リンクが参照しているファイル
 ではなく、リンクそのものの拡張属性を設定する点だけが異なる。
 .PP
-.BR fsetxattr ()
-は
-.BR setxattr ()
-と同じだが、
-.I path
-の代わりに
-.I fd
-で参照されたオープン済みファイルの情報だけを設定する点が異なる
-.RI ( filedes
-は
-.BR open (2)
-によって返される)。
+\fBfsetxattr\fP()  は \fBsetxattr\fP()  と同じだが、 \fIpath\fP の代わりに \fIfd\fP
+で参照されたオープン済みファイルの情報だけを設定する点が異なる (\fIfiledes\fP は \fBopen\fP(2)  によって返される)。
 .PP
-拡張属性の名前
-は普通の NULL 終端された文字列である。
-.I name
-には、名前空間を表す接頭辞 (prefix) が含まれる。
-個々の inode に対して、互いに独立な名前空間が複数あってもよい。
-拡張属性の値
-.I value
-は、ある一定の長さの任意のテキスト・データまたは
+拡張属性の名前 は普通のヌル終端された文字列である。 \fIname\fP には、名前空間を表す接頭辞 (prefix) が含まれる。 個々の inode
+に対して、互いに独立な名前空間が複数あってもよい。 拡張属性の値 \fIvalue\fP は、ある一定の長さの任意のテキスト・データまたは
 バイナリ・データの集合である。
 .PP
-操作の意味を明確にするために
-.I flags
-引き数を使用することができる。
-.B XATTR_CREATE
-は属性の作成だけを行うことを指定する。
-指定された名前の属性がすでに存在する場合は失敗する。
-.B XATTR_REPLACE
-は属性の置換だけを行うことを指定する。
-指定された名前の属性がまだ存在しない場合は失敗する。
-デフォルトでは (フラグを指定しない場合)、拡張属性は必要な場合は作成され、
+操作の意味を明確にするために \fIflags\fP 引き数を使用することができる。 \fBXATTR_CREATE\fP は属性の作成だけを行うことを指定する。
+指定された名前の属性がすでに存在する場合は失敗する。 \fBXATTR_REPLACE\fP は属性の置換だけを行うことを指定する。
+指定された名前の属性がまだ存在しない場合は失敗する。 デフォルトでは (フラグを指定しない場合)、拡張属性は必要な場合は作成され、
 属性がすでに存在する場合は属性値の置換を行う。
 .SH 返り値
-成功した場合、 0 が返される。
-失敗した場合、 \-1 が返され、
-.I errno
-に適切な値がセットされる。
+成功した場合、0 が返される。 失敗した場合、 \-1 が返され、 \fIerrno\fP に適切な値がセットされる。
+.SH エラー
+.TP 
+\fBEDQUOT\fP
+ディスクのクォータ上限に達した。拡張属性を格納できるだけの空き領域がないことを意味する。
+.TP 
+\fBEEXIST\fP
+\fBXATTR_CREATE\fP が指定されたが、その属性はすでに存在している。
+.TP 
+\fBENOATTR\fP
+\fBXATTR_REPLACE\fP が指定されたが、その属性が存在しない。(\fBENOATTR\fP は \fI<attr/xattr.h>\fP
+で \fBENODATA\fP の同義語として定義されている。)
+.TP 
+\fBENOSPC\fP
+拡張属性を記憶するのに十分なスペースが残っていない。
+.TP 
+\fBENOTSUP\fP
+拡張属性がそのファイルシステムでサポートされていない、もしくは無効になっている。
+\fIerrno\fP に \fBENOTSUP\fP がセットされる。
 .PP
-.B XATTR_CREATE
-が指定され、かつ属性がすでに存在する場合、
-.I errno
-に
-.B EEXIST
-がセットされる。
-.B XATTR_REPLACE
-が指定され、属性がまだ存在しない場合、
-.I errno
-に
-.B ENOATTR
-がセットされる。
-.PP
-拡張属性を記憶するのに十分なスペースが残っていない場合、
-.I errno
-に
-.B ENOSPC
-または
-.B EDQUOT
-(quota による制限が原因の場合) がセットされる。
-.PP
-拡張属性がそのファイルシステムでサポートされていない場合、
-もしくは無効になっている場合、
-.I errno
-に
-.B ENOTSUP
-がセットされる。
-.PP
-.BR stat (2)
-システムコールの説明に書かれているエラーは
-これらのシステムコールにも適用される。
+上記に加えて、 \fBstat\fP(2) に書かれているエラーが発生する場合もある。
 .SH バージョン
-これらのシステムコールはカーネル 2.4 以降の Linux で利用できる。
-glibc でのサポートはバージョン 2.3 以降で行われている。
+これらのシステムコールはカーネル 2.4 以降の Linux で利用できる。 glibc でのサポートはバージョン 2.3 以降で行われている。
 .SH 準拠
-これらのシステムコールは Linux 独自である。
-.\" .SH 著者
+.\" .SH AUTHORS
 .\" Andreas Gruenbacher,
 .\" .RI < a.gruenbacher@computer.org >
-.\" と SGI XFS 開発チーム,
-.\" .RI < linux-xfs@oss.sgi.com >。
-.\" バグレポートやコメントは上記のアドレスまで送って下さい。
+.\" and the SGI XFS development team,
+.\" .RI < linux-xfs@oss.sgi.com >.
+.\" Please send any bug reports or comments to these addresses.
+これらのシステムコールは Linux 独自である。
 .SH 関連項目
-.BR getfattr (1),
-.BR setfattr (1),
-.BR getxattr (2),
-.BR listxattr (2),
-.BR open (2),
-.BR removexattr (2),
-.BR stat (2),
-.BR attr (5),
-.BR symlink (7)
+\fBgetfattr\fP(1), \fBsetfattr\fP(1), \fBgetxattr\fP(2), \fBlistxattr\fP(2), \fBopen\fP(2),
+\fBremovexattr\fP(2), \fBstat\fP(2), \fBattr\fP(5), \fBsymlink\fP(7)
+.SH この文書について
+この man ページは Linux \fIman\-pages\fP プロジェクトのリリース 3.67 の一部
+である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は
+http://www.kernel.org/doc/man\-pages/ に書かれている。