.\" Chris Torek and the American National Standards Committee X3,
.\" on Information Processing Systems.
.\"
+.\" %%%LICENSE_START(BSD_4_CLAUSE_UCB)
.\" Redistribution and use in source and binary forms, with or without
.\" modification, are permitted provided that the following conditions
.\" are met:
.\" LIABILITY, OR TORT (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE) ARISING IN ANY WAY
.\" OUT OF THE USE OF THIS SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE POSSIBILITY OF
.\" SUCH DAMAGE.
+.\" %%%LICENSE_END
.\"
.\" @(#)fseek.3 6.11 (Berkeley) 6/29/91
.\"
.\" Converted for Linux, Mon Nov 29 15:22:01 1993, faith@cs.unc.edu
.\"
+.\"*******************************************************************
+.\"
+.\" This file was generated with po4a. Translate the source file.
+.\"
+.\"*******************************************************************
.\"
.\" Japanese Version Copyright (c) 1998 NAKANO Takeo all rights reserved.
.\" Translated Mon Apr 27 1998 by NAKANO Takeo <nakano@apm.seikei.ac.jp>
.\"
-.\" WORD: file position indicator ファイル位置表示子
-.\" WORD: error indicator エラー表示子
-.\"
-.TH FSEEK 3 1993-11-29 "GNU" "Linux Programmer's Manual"
+.TH FSEEK 3 2014\-05\-28 GNU "Linux Programmer's Manual"
.SH 名前
fgetpos, fseek, fsetpos, ftell, rewind \- ストリームの位置を変更する
.SH 書式
-.B #include <stdio.h>
+\fB#include <stdio.h>\fP
.sp
-.BI "int fseek(FILE *" stream ", long " offset ", int " whence );
+\fBint fseek(FILE *\fP\fIstream\fP\fB, long \fP\fIoffset\fP\fB, int \fP\fIwhence\fP\fB);\fP
-.BI "long ftell(FILE *" stream );
+\fBlong ftell(FILE *\fP\fIstream\fP\fB);\fP
-.BI "void rewind(FILE *" stream );
+\fBvoid rewind(FILE *\fP\fIstream\fP\fB);\fP
-.BI "int fgetpos(FILE *" stream ", fpos_t *" pos );
+\fBint fgetpos(FILE *\fP\fIstream\fP\fB, fpos_t *\fP\fIpos\fP\fB);\fP
.br
-.BI "int fsetpos(FILE *" stream ", fpos_t *" pos );
+\fBint fsetpos(FILE *\fP\fIstream\fP\fB, const fpos_t *\fP\fIpos\fP\fB);\fP
.SH 説明
-.BR fseek ()
-関数は
-.I stream
-によって指定されたストリームにおいて、ファイル位置表示子
-(file position indicator) をセットする。新たな位置 (バイト単位)
-は
-.I whence
-で指定された位置に
-.I offset
-バイトを加えることによって与えられる。
-.I whence
-が
-.BR SEEK_SET ,
-.BR SEEK_CUR ,
-.B SEEK_END
-のどれかになっている場合は、それぞれファイルの先頭、現在の位置表示子、
-ファイルの末尾からのオフセットが取られる。
-.BR fseek ()
-関数の呼び出しが成功すると、ストリームの end-of-file 表示子は
-クリアされ、それまでに
-.BR ungetc (3)
+\fBfseek\fP() 関数は \fIstream\fP によって指定されたストリームにおいて、ファイル位置表示子 (file position
+indicator) をセットする。新たな位置 (バイト単位) は \fIwhence\fP で指定された位置に \fIoffset\fP
+バイトを加えることによって与えられる。 \fIwhence\fP が \fBSEEK_SET\fP, \fBSEEK_CUR\fP, \fBSEEK_END\fP
+のどれかになっている場合は、それぞれファイルの先頭、現在の位置表示子、 ファイルの末尾からのオフセットが取られる。 \fBfseek\fP()
+関数の呼び出しが成功すると、ストリームの end\-of\-file 表示子は クリアされ、それまでに \fBungetc\fP(3)
関数で戻したデータはなかったことになる。
.PP
-.BR ftell ()
-関数は
-.I stream
-によって指定されたストリームにおける、ファイル位置表示子
-の現時点での値を与える。
+\fBftell\fP() 関数は \fIstream\fP によって指定されたストリームにおける、ファイル位置表示子 の現時点での値を与える。
.PP
-.BR rewind ()
-関数は
-.I stream
-によって指定されたストリームにおいて、ファイル位置表示子
+\fBrewind\fP() 関数は \fIstream\fP によって指定されたストリームにおいて、ファイル位置表示子
をファイルの先頭にセットする。この関数は以下と等価である。
.PP
.RS
(void) fseek(stream, 0L, SEEK_SET)
.RE
.PP
-ただし
-.BR rewind ()
-ではストリームに対するエラー表示子 (error indicator) も同時に
-クリアされる (
-.BR clearerr (3)
-を見よ)。
+ただし \fBrewind\fP() ではストリームに対するエラー表示子 (error indicator) も同時に クリアされる (
+\fBclearerr\fP(3) を見よ)。
.PP
-.BR fgetpos ()
-関数と
-.BR fsetpos ()
-関数は、それぞれ
-.BR ftell ()
-と
-.BR fseek ()
-で
-.I whence
-に
-.B SEEK_SET
-を指定した場合と同様の機能を、異なるインターフェースで提供する。
-.BR fgetpos ()
-はファイルオフセットの現在の値を
-.I pos
-が参照するオブジェクトに保存し、
-.BR fsetpos ()
-はファイルオフセットを
-.I pos
-に設定する。
-UNIX 以外のシステムにおいては、
-.I fpos_t
-が構造体などの複雑なオブジェクトになっていて、これらのルーチンがテキス
-トストリームでファイル位置を変更する方法のうち、移植性のある唯一のもの
-になっている場合もある。
+\fBfgetpos\fP() 関数と \fBfsetpos\fP() 関数は、それぞれ \fBftell\fP() と \fBfseek\fP() で
+\fIwhence\fP に \fBSEEK_SET\fP を指定した場合と同様の機能を、異なるインターフェースで提供する。 \fBfgetpos\fP()
+はファイルオフセットの現在の値を \fIpos\fP が参照するオブジェクトに保存し、 \fBfsetpos\fP() はファイルオフセットを \fIpos\fP
+に設定する。 UNIX 以外のシステムにおいては、 \fIfpos_t\fP が構造体などの複雑なオブジェクトになっていて、これらのルーチンがテキス
+トストリームでファイル位置を変更する方法のうち、移植性のある唯一のもの になっている場合もある。
.SH 返り値
-.BR rewind ()
-は返り値を持たない。
-.BR fgetpos (),
-.BR fseek (),
-.BR fsetpos ()
-は成功すると 0 を返す。
-.BR ftell ()
-は現在のオフセットを返す。失敗した場合は返り値は \-1 となり、
-.I errno
-にエラーを示す値がセットされる。
+\fBrewind\fP() は返り値を持たない。 \fBfgetpos\fP(), \fBfseek\fP(), \fBfsetpos\fP() は成功すると 0
+を返す。 \fBftell\fP() は現在のオフセットを返す。失敗した場合は返り値は \-1 となり、 \fIerrno\fP にエラーを示す値がセットされる。
.SH エラー
-.TP
-.B EBADF
-指定した
-.I stream
-がシークできない。
-.TP
-.B EINVAL
-.BR fseek ()
-関数に対して与えた
-.I whence
-引数が
-.BR SEEK_SET ,
-.BR SEEK_END ,
-.B SEEK_CUR
-以外の値であった。
+.TP
+\fBEBADF\fP
+指定した \fIstream\fP がシークできない。
+.TP
+\fBEINVAL\fP
+\fBfseek\fP() 関数に対して与えた \fIwhence\fP 引数が \fBSEEK_SET\fP, \fBSEEK_END\fP, \fBSEEK_CUR\fP
+以外の値であった。 または、更新後のファイルオフセットが負になってしまう。
.PP
-.BR fgetpos (),
-.BR fseek (),
-.BR fsetpos (),
-.BR ftell ()
-は、それぞれ
-.BR fflush (3),
-.BR fstat (2),
-.BR lseek (2),
-.BR malloc (3)
-などのルーチンを呼び出す際に失敗する可能性がある。この場合は
-それぞれ対応した
-.I errno
-が設定される。
+\fBfgetpos\fP(), \fBfseek\fP(), \fBfsetpos\fP(), \fBftell\fP() は、それぞれ \fBfflush\fP(3),
+\fBfstat\fP(2), \fBlseek\fP(2), \fBmalloc\fP(3) などのルーチンを呼び出す際に失敗する可能性がある。この場合は
+それぞれ対応した \fIerrno\fP が設定される。
.SH 準拠
C89, C99.
.SH 関連項目
-.BR lseek (2),
-.BR fseeko (3)
+\fBlseek\fP(2), \fBfseeko\fP(3)
+.SH この文書について
+この man ページは Linux \fIman\-pages\fP プロジェクトのリリース 3.68 の一部
+である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は
+http://www.kernel.org/doc/man\-pages/ に書かれている。