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[linuxjm/LDP_man-pages.git] / release / man3 / getlogin.3
index 985fc7a..e15335d 100644 (file)
 .\" This file was generated with po4a. Translate the source file.
 .\"
 .\"*******************************************************************
-.TH GETLOGIN 3 2008\-06\-29 GNU "Linux Programmer's Manual"
+.\"
+.\" Japanese Version Copyright (c) 1998 NAKANO Takeo all rights reserved.
+.\" Translated 1998-03-01, NAKANO Takeo <nakano@apm.seikei.ac.jp>
+.\" Updated & Modified 1999-08-21, NAKANO Takeo <nakano@apm.seikei.ac.jp>
+.\" Updated & Modified 2005-03-18, Akihiro MOTOKI <amotoki@dd.iij4u.or.jp>
+.\" Updated 2013-03-25, Akihiro MOTOKI <amotoki@gmail.com>
+.\" Updated 2013-07-24, Akihiro MOTOKI <amotoki@gmail.com>
+.\"
+.TH GETLOGIN 3 2013\-04\-19 GNU "Linux Programmer's Manual"
 .SH 名前
 getlogin, getlogin_r, cuserid \- ユーザー名を取得する
 .SH 書式
@@ -52,15 +60,15 @@ glibc 向けの機能検査マクロの要件 (\fBfeature_test_macros\fP(7)  参
 .br
 \fBcuserid\fP(): _XOPEN_SOURCE
 .SH 説明
-\fBgetlogin\fP()  は、現在のプロセスの制御端末にログインしているユーザー名の文字列への ポインタを返す。ユーザー名が決定できない場合は
-NULL ポインタを返す。 文字列は静的領域に割り当てられており、この後でこの関数や \fBcuserid\fP()
-が呼び出された際に上書きされることがある。
+\fBgetlogin\fP()  は、現在のプロセスの制御端末にログインしているユーザー名の文字列への
+ポインターを返す。ユーザー名が決定できない場合はヌルポインターを返す。 文字列は静的領域に割り当てられており、この後でこの関数や
+\fBcuserid\fP()  が呼び出された際に上書きされることがある。
 .PP
-\fBgetlogin_r\fP()  は、上記の同じユーザ名を、大きさ \fIbufsize\fP の配列 \fIbuf\fP に入れて返す。
+\fBgetlogin_r\fP()  は、上記の同じユーザ名を、大きさ \fIbufsize\fP の配列 \fIbuf\fP に入れて返す。
 .PP
-\fBcuserid\fP()  ã\81¯ã\80\81ç\8f¾å\9c¨ã\81®ã\83\97ã\83­ã\82»ã\82¹ã\81®å®\9få\8a¹ã\83¦ã\83¼ã\82¶ã\83¼ID ã\81«å¯¾å¿\9cã\81\99ã\82\8bã\83¦ã\83¼ã\82¶ã\83¼å\90\8dã\81® æ\96\87å­\97å\88\97ã\81¸ã\81®ã\83\9dã\82¤ã\83³ã\82¿ã\82\92è¿\94ã\81\99ã\80\82 \fIstring\fP ã\81\8c NULL
\83\9dã\82¤ã\83³ã\82¿以外の場合、\fIstring\fP は少なくとも \fBL_cuserid\fP 文字を保持できる配列でなければならない。 \fIstring\fP が
-NULL ポインタの場合には、静的領域に置かれた文字列への ポインタが返される。この文字列は静的領域に割り当てられており、後で この関数や
+\fBcuserid\fP()  ã\81¯ã\80\81ç\8f¾å\9c¨ã\81®ã\83\97ã\83­ã\82»ã\82¹ã\81®å®\9få\8a¹ã\83¦ã\83¼ã\82¶ã\83¼ID ã\81«å¯¾å¿\9cã\81\99ã\82\8bã\83¦ã\83¼ã\82¶ã\83¼å\90\8dã\81® æ\96\87å­\97å\88\97ã\81¸ã\81®ã\83\9dã\82¤ã\83³ã\82¿ã\83¼ã\82\92è¿\94ã\81\99ã\80\82 \fIstring\fP
\81\8cã\83\8cã\83«ã\83\9dã\82¤ã\83³ã\82¿ã\83¼以外の場合、\fIstring\fP は少なくとも \fBL_cuserid\fP 文字を保持できる配列でなければならない。 \fIstring\fP が
+ヌルポインターの場合には、静的領域に置かれた文字列への ポインターが返される。この文字列は静的領域に割り当てられており、後で この関数や
 \fBgetlogin\fP()  が呼び出された際に上書きされることがある。
 .PP
 マクロ \fBL_cuserid\fP は integer の定数で、ユーザー名を保持するために 必要な配列の長さを示す。 \fBL_cuserid\fP は
@@ -72,8 +80,8 @@ NULL ポインタの場合には、静的領域に置かれた文字列への 
 たいていの目的では、ユーザーの特定には環境変数 \fBLOGNAME\fP を調べ るほうが便利である。LOGNAME 変数はユーザーが自由に設定できるので
 より柔軟な対応が可能になる。
 .SH 返り値
-\fBgetlogin\fP()  は成功した場合はユーザ名へのポインタを返し、失敗した場合は NULL を返す。 \fBgetlogin_r\fP()
-は成功すると 0 を返し、失敗すると 0 以外を返す。
+\fBgetlogin\fP()  は成功した場合はユーザー名へのポインターを返す。 失敗した場合は NULL を返し、 \fIerrno\fP
\81«ã\82¨ã\83©ã\83¼ã\81®å\8e\9få\9b ã\82\92示ã\81\99å\80¤ã\82\92設å®\9aã\81\99ã\82\8bã\80\82 \fBgetlogin_r\fP()  ã\81¯æ\88\90å\8a\9fã\81\99ã\82\8bã\81¨ 0 ã\82\92è¿\94ã\81\97ã\80\81失æ\95\97ã\81\99ã\82\8bã\81¨ 0 ä»¥å¤\96ã\82\92è¿\94ã\81\99ã\80\82
 .SH エラー
 POSIX では以下のエラーが規定されている:
 .TP 
@@ -87,15 +95,15 @@ POSIX では以下のエラーが規定されている:
 呼び出し元プロセスには制御端末がない。
 .TP 
 \fBERANGE\fP
-(getlogin_r)  (終端の NULL バイトも含めた) ユーザ名の長さが \fIbufsize\fP よりも長い。
+(getlogin_r)  (終端のヌルバイト (\(aq\e0\(aq) も含めた) ユーザー名の長さが \fIbufsize\fP よりも長い。
 .LP
 Linux/glibc には以下のエラーもある。
 .TP 
 \fBENOENT\fP
-utmp ファイルに対応するエントリがなかった。
+utmp ã\83\95ã\82¡ã\82¤ã\83«ã\81«å¯¾å¿\9cã\81\99ã\82\8bã\82¨ã\83³ã\83\88ã\83ªã\83¼ã\81\8cã\81ªã\81\8bã\81£ã\81\9fã\80\82
 .TP 
 \fBENOMEM\fP
-passwd 構造体を割り当てるのに十分なメモリがない。
+passwd æ§\8bé\80 ä½\93ã\82\92å\89²ã\82\8aå½\93ã\81¦ã\82\8bã\81®ã\81«å\8d\81å\88\86ã\81ªã\83¡ã\83¢ã\83ªã\83¼ã\81\8cã\81ªã\81\84ã\80\82
 .TP 
 \fBENOTTY\fP
 標準入力が端末を参照していない (「バグ」の節を参照)。
@@ -106,6 +114,13 @@ passwd 構造体を割り当てるのに十分なメモリがない。
 .TP 
 \fI/var/run/utmp\fP
 (伝統的には \fI/etc/utmp\fP が使われている; libc の中には \fI/var/adm/utmp\fP を使うものもある)
+.SH 属性
+.SS "マルチスレッディング (pthreads(7) 参照)"
+\fBgetlogin\fP() 関数はスレッドセーフではない。
+.LP
+\fBgetlogin_r\fP() 関数はスレッドセーフである。
+.LP
+\fBcuserid\fP() 関数は、例外付きのスレッドセーフである。 パラメーター NULL で呼び出した場合はスレッドセーフではない。
 .SH 準拠
 \fBgetlogin\fP()  と \fBgetlogin_r\fP()  は POSIX.1\-2001 で規定されている。
 
@@ -113,8 +128,8 @@ System V にも \fBcuserid\fP()  があるが、 これは実効ユーザー ID
 \fBcuserid\fP()  関数は 1988 年版の POSIX には含まれていたが、 1990 年版では削除された。 SUSv2
 に存在したが、POSIX.1\-2001 で削除された。
 .LP
-OpenBSD には \fBgetlogin\fP()  と \fBsetlogin\fP()  があり、 セッションに対応したユーザ名がある。制御端末がない
-セッションの場合であっても、対応するユーザ名がある。
+OpenBSD には \fBgetlogin\fP()  と \fBsetlogin\fP()  があり、 セッションに対応したユーザ名がある。制御端末がない
+セッションの場合であっても、対応するユーザ名がある。
 .SH バグ
 残念ながら、 \fBgetlogin\fP() をだますのはそれほど難しいことではない。別のプログラムが utmp ファイルを
 壊してしまうと、全く動作しないこともある。またログイン名の最初の 8 文字
@@ -131,6 +146,6 @@ glibc は POSIX 仕様には従っておらず、 \fI/dev/tty\fP ではなく \f
 .SH 関連項目
 \fBgeteuid\fP(2), \fBgetuid\fP(2), \fButmp\fP(5)
 .SH この文書について
-この man ページは Linux \fIman\-pages\fP プロジェクトのリリース 3.50 の一部
+この man ページは Linux \fIman\-pages\fP プロジェクトのリリース 3.79 の一部
 である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は
 http://www.kernel.org/doc/man\-pages/ に書かれている。