-.\" Hey Emacs! This file is -*- nroff -*- source.
+.\" %%%LICENSE_START(PUBLIC_DOMAIN)
.\" This page is in the public domain. - aeb
+.\" %%%LICENSE_END
.\"
.\" 2004-12-17, mtk, added description of ptsname_r() + ERRORS
.\"
-.\" Japanese Version Copyright (c) 2003 Akihiro MOTOKI
-.\" all rights reserved.
-.\" Translated 2003-07-08, Akihiro MOTOKI <amotoki@dd.iij4u.or.jp>
-.\" Updated 2005-02-27, Akihiro MOTOKI <amotoki@dd.iij4u.or.jp>
-.\"
-.\"WORD: pseudoterminal 擬似端末
+.\"*******************************************************************
.\"
-.TH PTSNAME 3 2008-09-03 "" "Linux Programmer's Manual"
+.\" This file was generated with po4a. Translate the source file.
+.\"
+.\"*******************************************************************
+.TH PTSNAME 3 2013\-06\-21 "" "Linux Programmer's Manual"
.SH 名前
ptsname, ptsname_r \- スレーブ擬似端末の名前を取得する
.SH 書式
.nf
-.BR "#define _XOPEN_SOURCE" " /* feature_test_macros(7) 参照 */"
+\fB#define _XOPEN_SOURCE\fP /* feature_test_macros(7) 参照 */
.br
-.B #include <stdlib.h>
+\fB#include <stdlib.h>\fP
.sp
-.BI "char *ptsname(int " fd ");"
+\fBchar *ptsname(int \fP\fIfd\fP\fB);\fP
.sp
-.BR "#define _GNU_SOURCE" " /* feature_test_macros(7) 参照 */"
+\fB#define _GNU_SOURCE\fP /* feature_test_macros(7) 参照 */
.br
-.B #include <stdlib.h>
+\fB#include <stdlib.h>\fP
.sp
-.BI "int ptsname_r(int " fd ", char *" buf ", size_t " buflen ");"
+\fBint ptsname_r(int \fP\fIfd\fP\fB, char *\fP\fIbuf\fP\fB, size_t \fP\fIbuflen\fP\fB);\fP
.fi
.SH 説明
-.BR ptsname ()
-関数は
-.I fd
-で参照されるマスタ擬似端末 (pts) デバイスに対応する
-スレーブ擬似端末デバイスの名前を返す。
+\fBptsname\fP() 関数は \fIfd\fP で参照されるマスタ擬似端末 (pts) デバイスに対応する スレーブ擬似端末デバイスの名前を返す。
-.BR ptsname_r ()
-関数は
-.BR ptsname ()
-のリエントラントなバージョンである。
-この関数は、スレーブ疑似端末デバイスの名前を、
-NULL で終端された文字列の形で
-.I buf
-で指定されたバッファに格納して返す。
-.I buflen
-引き数には
-.I buf
+\fBptsname_r\fP() 関数は \fBptsname\fP() のリエントラントなバージョンである。 この関数は、スレーブ疑似端末デバイスの名前を、
+NULL で終端された文字列の形で \fIbuf\fP で指定されたバッファに格納して返す。 \fIbuflen\fP 引き数には \fIbuf\fP
のバイト数を指定する。
.SH 返り値
-成功の場合、
-.BR ptsname ()
-は静的記憶領域の文字列へのポインタを返す。
-この記憶領域はこの後の
-.BR ptsname ()
-の呼び出しで上書きされる。
-このポインタを free してはいけない。
-エラーの場合は NULL ポインタを返す。
+成功の場合、 \fBptsname\fP() は静的記憶領域の文字列へのポインタを返す。 この記憶領域はこの後の \fBptsname\fP()
+の呼び出しで上書きされる。 このポインタを free してはいけない。 エラーの場合は NULL ポインタを返す。
-成功の場合、
-.BR ptsname_r ()
-は 0 を返す。
-エラーの場合、0 以外の値を返し、
-.I errno
-をエラーを示す値に設定する。
-.\" 実際には、errno の値が関数の結果の返り値としても返される。-- MTK, Dec 04
+.\" In fact the errno value is also returned as the function
+.\" result -- MTK, Dec 04
+成功の場合、 \fBptsname_r\fP() は 0 を返す。 エラーの場合、0 以外の値を返し、 \fIerrno\fP をエラーを示す値に設定する。
.SH エラー
-.TP
-.B EINVAL
-.RB ( ptsname_r ()
-のみ)
-.I buf
-が NULL である。
-.TP
-.B ENOTTY
-.I fd
-がマスタ疑似端末デバイスを参照していない。
-.TP
-.B ERANGE
-.RB ( ptsname_r ()
-のみ)
-.I buf
-が小さすぎる。
+.TP
+\fBEINVAL\fP
+(\fBptsname_r\fP() のみ) \fIbuf\fP が NULL である。
+.TP
+\fBENOTTY\fP
+\fIfd\fP がマスタ疑似端末デバイスを参照していない。
+.TP
+\fBERANGE\fP
+(\fBptsname_r\fP() のみ) \fIbuf\fP が小さすぎる。
.SH バージョン
-.BR ptsname ()
-は、バージョン 2.1 以降の glibc で提供されている。
+\fBptsname\fP() は、バージョン 2.1 以降の glibc で提供されている。
+.SH ATTRIBUTES
+.SS "Multithreading (see pthreads(7))"
+The \fBptsname\fP() function is not thread\-safe.
+.LP
+The \fBptsname_r\fP() function is thread\-safe.
.SH 準拠
-.BR ptsname ()
-は UNIX 98 疑似端末仕様の一部である
-.RB ( pts (4)
-を参照のこと)。この関数は POSIX.1-2001 で規定されている。
+\fBptsname\fP() は UNIX 98 疑似端末仕様の一部である (\fBpts\fP(4) を参照のこと)。この関数は POSIX.1\-2001
+で規定されている。
-.BR ptsname_r ()
-は Linux による拡張である。
-この関数についての記載があるものとして Tru64 と HP-UX があるが、
-これらの OS での実装ではエラーの場合 \-1 を返し、
-.I errno
-にエラーを示す値を設定する。
+\fBptsname_r\fP() は Linux による拡張である。 この関数についての記載があるものとして Tru64 と HP\-UX があるが、
+これらの OS での実装ではエラーの場合 \-1 を返し、 \fIerrno\fP にエラーを示す値を設定する。
移植を考慮したプログラムではこの関数の使用は避けること。
.SH 関連項目
-.BR grantpt (3),
-.BR posix_openpt (3),
-.BR ttyname (3),
-.BR unlockpt (3),
-.BR pts (4),
-.BR pty (7)
+\fBgrantpt\fP(3), \fBposix_openpt\fP(3), \fBttyname\fP(3), \fBunlockpt\fP(3), \fBpts\fP(4),
+\fBpty\fP(7)
+.SH この文書について
+この man ページは Linux \fIman\-pages\fP プロジェクトのリリース 3.52 の一部
+である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は
+http://www.kernel.org/doc/man\-pages/ に書かれている。