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[linuxjm/LDP_man-pages.git] / release / man3 / regex.3
index 44bbbe2..012f3dc 100644 (file)
@@ -55,7 +55,7 @@ regcomp, regexec, regerror, regfree \- POSIX regex 関数
 \fBvoid regfree(regex_t *\fP\fIpreg\fP\fB);\fP
 .fi
 .SH 説明
-.SS "POSIX regex compiling"
+.SS "POSIX regex コンパイル"
 \fBregcomp\fP()  は、正規表現をコンパイルして、 \fBregexec\fP()  での検索処理に適合する形態にする。
 
 \fBregcomp\fP()  はパターンを記憶するバッファへのポインタ \fIpreg\fP、 ヌル文字で終端された文字列 \fIregex\fP、
@@ -74,9 +74,8 @@ regcomp, regexec, regerror, regfree \- POSIX regex 関数
 関数を呼び出すと、大文字小文字の区別を付けずに検索が行われる。
 .TP 
 \fBREG_NOSUB\fP
-Do not report position of matches.  The \fInmatch\fP and \fIpmatch\fP arguments to
-\fBregexec\fP()  are ignored if the pattern buffer supplied was compiled with
-this flag set.
+マッチの場所を報告しない。渡されたパターンバッファがこのフラグを設定してコンパイルされていた場合、 \fBregexec\fP() の引き数
+\fInmatch\fP, \fIpmatch\fP が無視される。
 .TP 
 \fBREG_NEWLINE\fP
 全ての文字にマッチするオペレータに改行をマッチさせない。
@@ -88,7 +87,7 @@ this flag set.
 
 \fIeflags\fP に \fBREG_NOTEOL\fP を含むかどうかにかかわらず、行末にマッチするオペレータ (\fB$\fP)
 を改行直前の空文字列にマッチさせる。
-.SS "POSIX regex matching"
+.SS "POSIX regex マッチング"
 \fBregexec\fP()  は、 プリコンパイルされたパターンバッファ \fIpreg\fP をヌル文字で終端された文字列にマッチさせる。 \fInmatch\fP
 と \fIpmatch\fP はマッチングの位置に関する情報を取得するのに用いられる。 \fIeflags\fP には \fBREG_NOTBOL\fP と
 \fBREG_NOTEOL\fP のどちらか、もしくは両方のビットごとの \fBOR\fP (bitwise\-\fBor\fP)
@@ -100,16 +99,12 @@ this flag set.
 .TP 
 \fBREG_NOTEOL\fP
 行末にマッチするオペレータは、必ずマッチに失敗する (コンパイル時のフラグ \fBREG_NEWLINE\fP の項目も参照)。
-.SS "Byte offsets"
-Unless \fBREG_NOSUB\fP was set for the compilation of the pattern buffer, it is
-possible to obtain match addressing information.  \fIpmatch\fP must be
-dimensioned to have at least \fInmatch\fP elements.  These are filled in by
-\fBregexec\fP()  with substring match addresses.  The offsets of the
-subexpression starting at the \fIi\fPth open parenthesis are stored in
-\fIpmatch[i]\fP.  The entire regular expression's match addresses are stored in
-\fIpmatch[0]\fP.  (Note that to return the offsets of \fIN\fP subexpression
-matches, \fInmatch\fP must be at least \fIN+1\fP.)  Any unused structure elements
-will contain the value \-1.
+.SS バイトオフセット
+パターンバッファのコンパイル時に \fBREG_NOSUB\fP が設定されない場合は、マッチング位置情報を得ることができる。 \fIpmatch\fP
+は、少なくとも \fInmatch\fP の大きさを持つように指定しなければならない。 \fBregexec\fP()
+の実行によって、それらに部分文字列マッチング位置情報が代入される。 \fIi\fP 番目の括弧で始まる部分正規表現のオフセットは \fIpmatch[i]\fP
+に格納される。正規表現全体のマッチアドレスは \fIpmatch[0]\fP に格納される。 (\fIN\fP 個の部分正規表現のマッチのオフセットを返すためには、
+\fInmatch\fP は最低限 \fIN+1\fP でなければならない点に注意すること。) 未使用の構造体要素には \-1 が値として代入される。
 
 \fIpmatch\fP の型である \fIregmatch_t\fP 構造体は、 \fI<regex.h>\fP 内で定義される。
 
@@ -124,7 +119,7 @@ typedef struct {
 
 構造体要素 \fIrm_so\fP の値が \-1 でない場合、それは文字列内での次の最大のマッチング部分の開始 オフセット位置を示す。それに対し、構造体要素
 \fIrm_eo\fP はマッチング部分の終了オフセット位置を示し、 マッチング部分の直後の文字のオフセット位置が使用される。
-.SS "POSIX error reporting"
+.SS "POSIX エラーレポート"
 \fBregerror\fP()  は、 \fBregcomp\fP()  と \fBregexec\fP()
 の実行によって得られるエラーコードから、エラーメッセージ文字列を 得るのに用いられる。
 
@@ -133,7 +128,7 @@ typedef struct {
 この関数は、ヌル文字で終端されたエラーメッセージ文字列を格納するのに必要な \fIerrbuf\fP のサイズを返す。もし \fIerrbuf\fP と
 \fIerrbuf_size\fP の両方が非 0 値であれば、 \fIerrbuf\fP には最初の \fIerrbuf_size \- 1\fP
 文字分にエラーメッセージと終端の NULL バイト (\(aq\e0\(aq)  が収まるように代入される。
-.SS "POSIX pattern buffer freeing"
+.SS "POSIX パターンバッファ解放"
 引数にコンパイルされたパターンバッファ \fIpreg\fP を与えて \fBregfree\fP()  を呼び出すと、 \fBregcomp\fP()
 によるコンパイル時にパターンバッファに割り当てられたメモリが解放される。
 .SH 返り値
@@ -165,7 +160,7 @@ typedef struct {
 未知のキャラクタクラス名。
 .TP 
 \fBREG_EEND\fP
-Nonspecific error.  This is not defined by POSIX.2.
+未定義エラー。これは POSIX.2 には定義されていない。
 .TP 
 \fBREG_EESCAPE\fP
 正規表現がバックスラッシュで終っている。
@@ -189,7 +184,7 @@ POSIX.1\-2001.
 .SH 関連項目
 \fBgrep\fP(1), \fBregex\fP(7)
 .br
-The glibc manual section, \fIRegular Expression Matching\fP
+glibc マニュアルのセクション \fIRegular Expression Matching\fP
 .SH この文書について
 この man ページは Linux \fIman\-pages\fP プロジェクトのリリース 3.50 の一部
 である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は