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Update release for LDP 3.67
[linuxjm/LDP_man-pages.git] / release / man3 / rexec.3
index 2e6d491..6b483db 100644 (file)
@@ -1,6 +1,7 @@
 .\" Copyright (c) 1983, 1991, 1993
 .\"     The Regents of the University of California.  All rights reserved.
 .\"
+.\" %%%LICENSE_START(BSD_4_CLAUSE_UCB)
 .\" Redistribution and use in source and binary forms, with or without
 .\" modification, are permitted provided that the following conditions
 .\" are met:
 .\" LIABILITY, OR TORT (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE) ARISING IN ANY WAY
 .\" OUT OF THE USE OF THIS SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE POSSIBILITY OF
 .\" SUCH DAMAGE.
+.\" %%%LICENSE_END
 .\"
 .\"     @(#)rexec.3     8.1 (Berkeley) 6/4/93
 .\" $FreeBSD: src/lib/libcompat/4.3/rexec.3,v 1.12 2004/07/02 23:52:14 ru Exp $
 .\"
 .\" Taken from FreeBSD 5.4; not checked against Linux reality (mtk)
 .\"
-.\" 2007-12-08, mtk, Converted from mdoc to man macros
+.\" 2013-06-21, mtk, Converted from mdoc to man macros
+.\"
+.\"*******************************************************************
+.\"
+.\" This file was generated with po4a. Translate the source file.
+.\"
+.\"*******************************************************************
 .\"
 .\" Japanese Version Copyright (c) 2005 Akihiro MOTOKI all rights reserved.
 .\" Translated 2005-11-20, Akihiro MOTOKI <amotoki@dd.iij4u.or.jp>
+.\" Updated 2012-05-05, Akihiro MOTOKI <amotoki@gmail.com>
+.\" Updated 2013-07-24, Akihiro MOTOKI <amotoki@gmail.com>
 .\"
-.TH REXEC 3 2010-09-10 "Linux" "Linux Programmer's Manual"
+.TH REXEC 3 2013\-09\-26 Linux "Linux Programmer's Manual"
 .SH 名前
-rexec \- リモートコマンドへのストリームを返す
+rexec, rexec_af \- リモートコマンドへのストリームを返す
 .SH 書式
 .nf
-.BR "#define _BSD_SOURCE" "             /* feature_test_macros(7) 参照 */"
-.B #include <netdb.h>
+\fB#define _BSD_SOURCE\fP             /* feature_test_macros(7) 参照 */
+\fB#include <netdb.h>\fP
+.sp
+\fBint rexec(char **\fP\fIahost\fP\fB, int \fP\fIinport\fP\fB, char *\fP\fIuser\fP\fB, \fP
+\fB          char *\fP\fIpasswd\fP\fB, char *\fP\fIcmd\fP\fB, int *\fP\fIfd2p\fP\fB);\fP
 .sp
-.BI "int rexec(char **" ahost ", int " inport ", char *" user ", "
-.BI "          char *" passwd ", char *" cmd ", int *" fd2p );
+\fBint rexec_af(char **\fP\fIahost\fP\fB, int \fP\fIinport\fP\fB, char *\fP\fIuser\fP\fB, \fP
+\fB             char *\fP\fIpasswd\fP\fB, char *\fP\fIcmd\fP\fB, int *\fP\fIfd2p\fP\fB,\fP
+\fB             sa_family_t \fP\fIaf\fP\fB);\fP
 .fi
 .SH 説明
-このインタフェースは
-.BR rcmd (3)
-によって置き換えられた。
+このインタフェースは \fBrcmd\fP(3)  によって置き換えられた。
 
-.BR rexec ()
-関数は
-.BR gethostbyname (3)
-を使ってホスト
-.I *ahost
-を探す。ホストが存在しない場合は \-1 を返し、それ以外の場合には
-.I *ahost
-にそのホストの標準的な名前を設定する。
-ユーザ名とパスワードの両方が指定された場合には、これらは
-接続先のホストへの認証に利用される。そうでない場合には、
-適切な情報を入手するために、環境変数と、そのユーザの
-ホームディレクトリの
-.I .netrc
-ファイルが検索される。情報が見つからなかった時には、
-ユーザに対して情報を入力するプロンプトが表示される。
+The \fBrexec\fP()  function looks up the host \fI*ahost\fP using
+\fBgethostbyname\fP(3), returning \-1 if the host does not exist.  Otherwise,
+\fI*ahost\fP is set to the standard name of the host.  If a username and
+password are both specified, then these are used to authenticate to the
+foreign host; otherwise the environment and then the \fI.netrc\fP file in
+user's home directory are searched for appropriate information.  If all this
+fails, the user is prompted for the information.
 .PP
-ポート
-.I inport
-には、接続に使用する DARPA Internet の well-known ポートを指定する。
-.I "getservbyname(""exec"", ""tcp"")"
-を呼び出すと構造体へのポインタが返され
-.RB ( getservent (3)
-参照)、この構造体には必要なポートが入っている。
-接続に使用されるプロトコルについての詳細は
-.BR rexecd (8)
-に書かれている (訳注: 現在のところ存在しない)。
+ポート \fIinport\fP には、接続に使用する DARPA Internet の well\-known ポートを指定する。
+\fIgetservbyname("exec", "tcp")\fP を呼び出すと構造体へのポインタが返され (\fBgetservent\fP(3)
+参照)、この構造体には必要なポートが入っている。 接続に使用されるプロトコルについての詳細は \fBrexecd\fP(8)  に書かれている (訳注:
+現在のところ存在しない)。
 .PP
-接続に成功すると、インターネットドメインの
-.B SOCK_STREAM
-型のソケットが返され、そのソケットはリモートコマンドの
-標準入力および標準出力となる。
-.I fd2p
-が 0 以外の場合、制御プロセスへの補助チャンネルがセットアップされ、
-補助チャンネルのディスクリプタが
-.I *fd2p
-に書かれる。
-制御プロセスはコマンドからの診断メッセージ出力 (ファイルディスクリプタ 2)
-をこのチャンネルで返す。また、このチャンネル経由で
-UNIX のシグナル番号を示すバイトを受信する。受信したシグナルは
-コマンドが属すプロセスグループに転送される。
-診断情報にはリモートの認証失敗は含まれない。なぜなら、認証の確認が行われた
-後で補助チャンネルの接続はセットアップされるからである。
-.I fd2p
-が 0 の場合、標準エラー (リモートコマンドのファイルディスクリプタ 2) は
-標準出力と同様に扱われ、リモートプロセスに任意のシグナルを送るための
-手段は提供されない。但し、リモートプロセスに対してトリガをかけるために、
-帯域外データ (out-of-band data) を使うことはできる。
+接続に成功すると、インターネットドメインの \fBSOCK_STREAM\fP 型のソケットが返され、そのソケットはリモートコマンドの
+標準入力および標準出力となる。 \fIfd2p\fP が 0 以外の場合、制御プロセスへの補助チャンネルがセットアップされ、 補助チャンネルのディスクリプタが
+\fI*fd2p\fP に書かれる。 制御プロセスはコマンドからの診断メッセージ出力 (ファイルディスクリプタ 2)
+をこのチャンネルで返す。また、このチャンネル経由で UNIX のシグナル番号を示すバイトを受信する。受信したシグナルは
+コマンドが属すプロセスグループに転送される。 診断情報にはリモートの認証失敗は含まれない。なぜなら、認証の確認が行われた
+後で補助チャンネルの接続はセットアップされるからである。 \fIfd2p\fP が 0 の場合、標準エラー (リモートコマンドのファイルディスクリプタ 2)
+は 標準出力と同様に扱われ、リモートプロセスに任意のシグナルを送るための 手段は提供されない。但し、リモートプロセスに対してトリガをかけるために、
+帯域外データ (out\-of\-band data) を使うことはできる。
+.SS rexec_af()
+\fBrexec\fP() 関数は IPv4 (\fBAF_INET\fP) 上で動作する。
+これに対して、 \fBrexec_af\fP() 関数は追加の引き数 \fIaf\fP があり、
+この引き数で呼び出し側がプロトコルを選択できる。
+この引き数には \fBAF_INET\fP, \fBAF_INET6\fP, \fBAF_UNSPEC\fP を指定できる
+(\fBAF_UNSPEC\fP は実装側がプロトコルを選択することを意味する)。
+.SH バージョン
+\fBrexec_af\fP() 関数は glibc バージョン 2.9 で追加された。
+.SH 属性
+.SS "マルチスレッディング (pthreads(7) 参照)"
+関数 \fBrexec\fP() と \fBrexec_af\fP() はスレッドセーフではない。
 .SH 準拠
-POSIX.1-2001 にはない。
-BSD 系、Solaris や他の多くのシステムに存在する。
-.BR rexec ()
-関数は 4.2BSD で始めて登場した。
+これらの関数は POSIX.1\-2001 にはない。\fBrexec\fP() 関数は 4.2BSD で始めて
+登場し、BSD 系、Solaris や他の多くのシステムに存在する。\fBrexec_af\fP()
+関数はもっと新しく、それほど広く使われているわけではない。
 .SH バグ
-.BR rexec ()
-関数はネットワークに暗号化されていないパスワードを送信する。
+\fBrexec\fP()  関数はネットワークに暗号化されていないパスワードを送信する。
 .PP
 基礎的なサービスにおいては大きなセキュリティホールと考えられるため、
-多くのサイトで無効になっている。詳細は
-.BR rexecd (8)
-を参照。
+多くのサイトで無効になっている。詳細は \fBrexecd\fP(8) を参照。
 .SH 関連項目
-.BR rcmd (3),
-.BR rexecd (8)
+\fBrcmd\fP(3), \fBrexecd\fP(8)
+.SH この文書について
+この man ページは Linux \fIman\-pages\fP プロジェクトのリリース 3.67 の一部
+である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は
+http://www.kernel.org/doc/man\-pages/ に書かれている。