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-.TH REXEC 3 2010\-09\-10 Linux "Linux Programmer's Manual"
+.TH REXEC 3 2012\-04\-23 Linux "Linux Programmer's Manual"
.SH 名前
-rexec \- リモートコマンドへのストリームを返す
+rexec, rfexec_af \- リモートコマンドへのストリームを返す
.SH 書式
.nf
\fB#define _BSD_SOURCE\fP /* feature_test_macros(7) 参照 */
.sp
\fBint rexec(char **\fP\fIahost\fP\fB, int \fP\fIinport\fP\fB, char *\fP\fIuser\fP\fB, \fP
\fB char *\fP\fIpasswd\fP\fB, char *\fP\fIcmd\fP\fB, int *\fP\fIfd2p\fP\fB);\fP
+.sp
+\fBint rexec_af(char **\fP\fIahost\fP\fB, int \fP\fIinport\fP\fB, char *\fP\fIuser\fP\fB, \fP
+\fB char *\fP\fIpasswd\fP\fB, char *\fP\fIcmd\fP\fB, int *\fP\fIfd2p\fP\fB,\fP
+\fB sa_family_t \fP\fIaf\fP\fB);\fP
.fi
.SH 説明
このインタフェースは \fBrcmd\fP(3) によって置き換えられた。
後で補助チャンネルの接続はセットアップされるからである。 \fIfd2p\fP が 0 の場合、標準エラー (リモートコマンドのファイルディスクリプタ 2)
は 標準出力と同様に扱われ、リモートプロセスに任意のシグナルを送るための 手段は提供されない。但し、リモートプロセスに対してトリガをかけるために、
帯域外データ (out\-of\-band data) を使うことはできる。
+.SS rexec_af()
+\fBrexec\fP() 関数は IPv4 (\fBAF_INET\fP) 上で動作する。
+これに対して、 \fBrexec_af\fP() 関数は追加の引き数 \fIaf\fP があり、
+この引き数で呼び出し側がプロトコルを選択できる。
+この引き数には \fBAF_INET\fP, \fBAF_INET6\fP, \fBAF_UNSPEC\fP を指定できる
+(\fBAF_UNSPEC\fP は実装側がプロトコルを選択することを意味する)。
+.SH バージョン
+\fBrexec_af\fP() 関数は glibc バージョン 2.9 で追加された。
.SH 準拠
-POSIX.1\-2001 にはない。 BSD 系、Solaris や他の多くのシステムに存在する。 \fBrexec\fP() 関数は 4.2BSD
-で始めて登場した。
+これらの関数は POSIX.1\-2001 にはない。\fBrexec\fP() 関数は 4.2BSD で始めて
+登場し、BSD 系、Solaris や他の多くのシステムに存在する。\fBrexec_af\fP()
+関数はもっと新しく、それほど広く使われているわけではない。
.SH バグ
\fBrexec\fP() 関数はネットワークに暗号化されていないパスワードを送信する。
.PP
-基礎的なサービスにおいては大きなセキュリティホールと考えられるため、 多くのサイトで無効になっている。詳細は \fBrexecd\fP(8) を参照。
+基礎的なサービスにおいては大きなセキュリティホールと考えられるため、
+多くのサイトで無効になっている。詳細は \fBrexecd\fP(8) を参照。
.SH 関連項目
\fBrcmd\fP(3), \fBrexecd\fP(8)
+.SH この文書について
+この man ページは Linux \fIman\-pages\fP プロジェクトのリリース 3.40 の一部
+である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は
+http://www.kernel.org/doc/man\-pages/ に書かれている。