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-.TH SIGPAUSE 3 2010\-09\-12 Linux "Linux Programmer's Manual"
+.\"
+.\" Japanese Version Copyright (c) 1997 HANATAKA Shinya
+.\" all rights reserved.
+.\" Translated 1997-03-03, HANATAKA Shinya <hanataka@abyss.rim.or.jp>
+.\" Updated 2005-12-05, Akihiro MOTOKI <amotoki@dd.iij4u.or.jp>
+.\" Catch up to LDP man-pages 2.16
+.\" Rename sigpause.2 to sigpause.3, and modified a little.
+.\"
+.TH SIGPAUSE 3 2014\-01\-07 Linux "Linux Programmer's Manual"
.SH 名前
sigpause \- ブロックされたシグナルをアトミックに解放して割り込みを待つ
.SH 書式
.nf
\fB#include <signal.h>\fP
.sp
-\fBint sigpause(int \fP\fIsigmask\fP\fB); /* BSD */\fP
+\fBint sigpause(int \fP\fIsigmask\fP\fB); /* BSD (ただし「備考」を参照) */\fP
.sp
\fBint sigpause(int \fP\fIsig\fP\fB); /* System V / UNIX 95 */\fP
.fi
.SH 返り値
\fBsigpause\fP() が返った場合、この関数はシグナルによって割り込まれている。 返り値は \-1 で、 \fIerrno\fP は \fBEINTR\fP
に設定される。
+.SH 属性
+.SS "マルチスレッディング (pthreads(7) 参照)"
+\fBsigpause\fP() 関数はスレッドセーフである。
.SH 準拠
System V 版の \fBsigpause\fP() は POSIX.1\-2001 で標準化されている。
.SH 注意
この関数の古典的な BSD 版は 4.2BSD で登場した。 この関数はプロセスのシグナルマスクを \fIsigmask\fP に設定する。 UNIX 95
では BSD 版と互換性のない System V 版のこの関数が標準化された。 UNIX 95 版は、指定されたシグナル \fIsig\fP
をプロセスのシグナルマスクから削除するだけである。 同じ名前で互換性のない 2 つの関数があるという不幸な事態は、 \fB\%sigsuspend\fP(2)
-関数によって解消された。 この関数は (\fIint\fP の代わりに) \fBsigset_t *\fP 引き数をとる。
+関数によって解消された。 この関数は (\fIint\fP の代わりに) \fBsigset_t\ *\fP 引き数をとる。
.SS "Linux での注意"
Linux では、このルーチンは Sparc (sparc64) アーキテクチャでのみ システムコールとなっている。
.\" to indicate that no signals are to be blocked.
機能検査マクロ \fB_BSD_SOURCE\fP が定義され、 \fB_POSIX_SOURCE\fP, \fB_POSIX_C_SOURCE\fP,
\fB_XOPEN_SOURCE\fP, \fB_GNU_SOURCE\fP, \fB_SVID_SOURCE\fP のいずれも定義されていない場合、 glibc は
-BSD 版を使う。 それ以外の場合には、System V 版を使用する。
+BSD 版を使う。 それ以外の場合には、System V 版を使用する (宣言を得るためには \fB_XOPEN_SOURCE\fP
+が定義されていなければならない)。 glibc 2.19 以降では、 \fI<signal.h>\fP では System V
+版だけが公開される。 BSD 版の \fBsigpause\fP() を使用していたアプリケーションは \fBsigsuspend\fP(2)
+を使用するように修正すべきである。
.SH 関連項目
\fBkill\fP(2), \fBsigaction\fP(2), \fBsigprocmask\fP(2), \fBsigsuspend\fP(2),
\fBsigblock\fP(3), \fBsigvec\fP(3), \fBfeature_test_macros\fP(7)
.SH この文書について
-この man ページは Linux \fIman\-pages\fP プロジェクトのリリース 3.51 の一部
-である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は
-http://www.kernel.org/doc/man\-pages/ に書かれている。
+この man ページは Linux \fIman\-pages\fP プロジェクトのリリース 3.68 の一部である。
+プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は \%http://www.kernel.org/doc/man\-pages/ に書かれている。