.\" Translated Fri Dec 26 13:14:47 JST 1997
.\" by HIROFUMI Nishizuka <nishi@rpts.cl.nec.co.jp>
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-.TH STPCPY 3 2012\-03\-15 GNU "Linux Programmer's Manual"
+.TH STPCPY 3 2014\-05\-10 GNU "Linux Programmer's Manual"
.SH 名前
stpcpy \- 文字列をコピーし、コピーした文字列の終りへのポインタを返す
.SH 書式
.ad
.PD
.SH 説明
-\fBstpcpy\fP() 関数は、\fIsrc\fP で指された文字列を (文字列を終端する NULL バイト (\(aq\e0\(aq) を含めて)
-\fIdest\fP で指された配列にコピーする。 文字列は重複してはならず、コピー先の文字列 \fIdest\fP はコピーを受け取る
-のに十分大きくなくてはならない。
+\fBstpcpy\fP() 関数は、\fIsrc\fP で指された文字列を (文字列を終端するヌルバイト (\(aq\e0\(aq) を含めて) \fIdest\fP
+で指された配列にコピーする。 文字列は重複してはならず、コピー先の文字列 \fIdest\fP はコピーを受け取る のに十分大きくなくてはならない。
.SH 返り値
-\fBstpcpy\fP() は、文字列 \fIdest\fP の始まりではなく \fB終り\fPを指すポインタ (すなわち、文字列を終端する NULL バイト)
-を返す。
+\fBstpcpy\fP() は、文字列 \fIdest\fP の始まりではなく \fB終り\fPを指すポインタ (すなわち、文字列を終端するヌルバイト) を返す。
+.SH 属性
+.SS "マルチスレッディング (pthreads(7) 参照)"
+\fBstpcpy\fP() 関数はスレッドセーフである。
.SH 準拠
この関数は POSIX.1\-2008 に追加された。 それ以前は、この関数は C や POSIX.1 標準の一部でも UNIX
-システムの慣習的なものでもなかったが、 GNU の発明というわけでもなかった。 ひょっとしたら MS\-DOS 由来のものかもしれない。 この関数は
-BSD 系にも存在する。
+システムの慣習的なものでもなかった。 この関数は Lattice C AmigaDOS コンパイラで初めて登場し、それは少なくとも 1986
+年時点ではそうであった。 その後、 1989 年に GNU fileutils と GNU textutils に登場し、 1992 年までには GNU
+C ライブラリにも存在していた。 この関数は BSD 系にも存在する。
.SH バグ
この関数はバッファ \fIdest\fP の範囲を行き過ぎてしまう可能性がある。
.SH 例
例として、このプログラムは \fBfoo\fP と \fBbar\fP を連結して \fBfoobar\fP を作るために \fBstpcpy\fP()
を使用し、その後表示する。
-.in +4n
.nf
#define _GNU_SOURCE
printf("%s\en", buffer);
}
.fi
-.in
.SH 関連項目
\fBbcopy\fP(3), \fBmemccpy\fP(3), \fBmemcpy\fP(3), \fBmemmove\fP(3), \fBstpncpy\fP(3),
\fBstrcpy\fP(3), \fBstring\fP(3), \fBwcpcpy\fP(3)
.SH この文書について
-この man ページは Linux \fIman\-pages\fP プロジェクトのリリース 3.53 の一部
+この man ページは Linux \fIman\-pages\fP プロジェクトのリリース 3.67 の一部
である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は
http://www.kernel.org/doc/man\-pages/ に書かれている。