.\" Copyright (c) Bruno Haible <haible@clisp.cons.org>
.\"
+.\" %%%LICENSE_START(GPLv2+_DOC_ONEPARA)
.\" This is free documentation; you can redistribute it and/or
.\" modify it under the terms of the GNU General Public License as
.\" published by the Free Software Foundation; either version 2 of
.\" the License, or (at your option) any later version.
+.\" %%%LICENSE_END
.\"
.\" References consulted:
.\" GNU glibc-2 source code and manual
.\" Dinkumware C library reference http://www.dinkumware.com/
.\" OpenGroup's Single UNIX specification http://www.UNIX-systems.org/online.html
.\"
-.\" About this Japanese page, please contact to JM Project <JM@linux.or.jp>
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.\" Translated Mon Oct 18 22:59:06 JST 1999
.\" by FUJIWARA Teruyoshi <fujiwara@linux.or.jp>
.\"
-.TH WCSNCASECMP 3 2010-09-15 "GNU" "Linux Programmer's Manual"
+.TH WCSNCASECMP 3 2014\-01\-22 GNU "Linux Programmer's Manual"
.SH 名前
wcsncasecmp \- 大文字と小文字を区別せず、2 つの固定長のワイド文字文字列を比較する
.SH 書式
.nf
-.B #include <wchar.h>
+\fB#include <wchar.h>\fP
.sp
-.BI "int wcsncasecmp(const wchar_t *" s1 ", const wchar_t *" s2 ", size_t " n );
+\fBint wcsncasecmp(const wchar_t *\fP\fIs1\fP\fB, const wchar_t *\fP\fIs2\fP\fB, size_t \fP\fIn\fP\fB);\fP
.fi
.sp
.in -4n
-glibc 向けの機能検査マクロの要件
-.RB ( feature_test_macros (7)
-参照):
+glibc 向けの機能検査マクロの要件 (\fBfeature_test_macros\fP(7) 参照):
.in
.sp
-.BR wcsncasecmp ():
+\fBwcsncasecmp\fP():
.PD 0
.ad l
.RS 4
-.TP 4
+.TP 4
glibc 2.10 以降:
_XOPEN_SOURCE\ >=\ 700 || _POSIX_C_SOURCE\ >=\ 200809L
-.TP
+.TP
glibc 2.10 より前:
_GNU_SOURCE
.RE
.ad
.PD
.SH 説明
-.BR wcsncasecmp ()
-関数は、
-.BR strncasecmp (3)
-関数に対応するワイド文字関
-数である。この関数は、\fIs1\fP が指すワイド文字文字列と \fIs2\fP が指
-すワイド文字文字列を比較するが、最大でも先頭のワイド文字 \fIn\fP 個
-しか比較しない。また、大文字と小文字
-.RB ( towupper (3),
-.BR towlower (3))
-は区別しない。
+\fBwcsncasecmp\fP() 関数は、 \fBstrncasecmp\fP(3) 関数に対応するワイド文字関 数である。この関数は、\fIs1\fP
+が指すワイド文字文字列と \fIs2\fP が指 すワイド文字文字列を比較するが、最大でも先頭のワイド文字 \fIn\fP 個 しか比較しない。また、大文字と小文字
+(\fBtowupper\fP(3), \fBtowlower\fP(3)) は区別しない。
.SH 返り値
-.BR wcsncasecmp ()
-関数は、\fIs1\fP と \fIs2\fP がそれぞれ指す文字列を
-\fIn\fP 文字に収まるように切り詰めたものを、大文字と小文字の違いを無視
-して比較したときに等しければ 0 を返す。この関数は、大文字と小文字を区
-別しない場合に、\fIs1\fP を切り詰めたものが \fIs2\fP を切り詰めたもの
-より大きければ正の値を返す。この関数は、大文字と小文字を区別しない場合
-に、\fIs1\fP を切り詰めたものが \fIs2\fP を切り詰めたものより小さけれ
-ば負の値を返す。
+\fBwcsncasecmp\fP() 関数は、\fIs1\fP と \fIs2\fP がそれぞれ指す文字列を \fIn\fP
+文字に収まるように切り詰めたものを、大文字と小文字の違いを無視 して比較したときに等しければ 0 を返す。この関数は、大文字と小文字を区
+別しない場合に、\fIs1\fP を切り詰めたものが \fIs2\fP を切り詰めたもの より大きければ正の値を返す。この関数は、大文字と小文字を区別しない場合
+に、\fIs1\fP を切り詰めたものが \fIs2\fP を切り詰めたものより小さけれ ば負の値を返す。
.SH バージョン
-.BR wcsncasecmp ()
-関数は glibc バージョン 2.1 以降で提供されている。
+\fBwcsncasecmp\fP() 関数は glibc バージョン 2.1 以降で提供されている。
+.SH 属性
+.SS "マルチスレッディング (pthreads(7) 参照)"
+\fBwcsncasecmp\fP() 関数は、例外付きのスレッドセーフである。実行中に \fBsetlocale\fP(3)
+を呼び出してロケールを変更しない限り、マルチスレッドアプリケーションで安全に使用することができる。
.SH 準拠
-POSIX.1-2008.
-この関数は POSIX.1-2001 では規定されていないが、
-Linux 以外の他のシステムで広く利用可能である。
+POSIX.1\-2008. この関数は POSIX.1\-2001 では規定されていないが、 Linux 以外の他のシステムで広く利用可能である。
.SH 注意
-.BR wcsncasecmp ()
-の動作は、現在のロケールの
-.B LC_CTYPE
-カテゴリに依存する。
+\fBwcsncasecmp\fP() の動作は、現在のロケールの \fBLC_CTYPE\fP カテゴリに依存する。
.SH 関連項目
-.BR strncasecmp (3),
-.BR wcsncmp (3)
+\fBstrncasecmp\fP(3), \fBwcsncmp\fP(3)
+.SH この文書について
+この man ページは Linux \fIman\-pages\fP プロジェクトのリリース 3.67 の一部
+である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は
+http://www.kernel.org/doc/man\-pages/ に書かれている。