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Update release for LDP 3.67
[linuxjm/LDP_man-pages.git] / release / man4 / tty_ioctl.4
index 505168d..5335ea3 100644 (file)
 .\" This file was generated with po4a. Translate the source file.
 .\"
 .\"*******************************************************************
-.TH TTY_IOCTL 4 2008\-10\-29 Linux "Linux Programmer's Manual"
+.\"
+.\" Japanese Version Copyright (c) 2004 Yuichi SATO
+.\"         all rights reserved.
+.\" Translated Sat Oct 16 06:08:24 JST 2004
+.\"         by Yuichi SATO <ysato444@yahoo.co.jp>
+.\"
+.TH TTY_IOCTL 4 2013\-11\-12 Linux "Linux Programmer's Manual"
 .SH 名前
 tty_ioctl \- 端末とシリアルラインの ioctl (入出力制御)
 .SH 書式
@@ -63,8 +69,7 @@ tty_ioctl \- 端末とシリアルラインの ioctl (入出力制御)
 端末の \fItermios\fP 構造体のロック状態を取得する。
 .TP 
 \fBTIOCSLCKTRMIOS      const struct termios *\fP\fIargp\fP
-端末の \fItermios\fP 構造体のロック状態を設定する。 root のみ (より正確には、 \fBCAP_SYS_ADMIN\fP
-ケーパビリティを持つプロセス) がこれを実行できる。
+端末の \fItermios\fP 構造体のロック状態を設定する。 \fBCAP_SYS_ADMIN\fP ケーパビリティを持つプロセスだけがこれを実行できる。
 .SS ウィンドウサイズの取得と設定
 ウィンドウサイズはカーネル内に保持されるが、 カーネルによって使用されない (仮想コンソールの場合は例外であり、新しいフォントを読み込んだ場合など、
 仮想端末のサイズが変更された場合、カーネルはウィンドウサイズを更新する)。
@@ -144,17 +149,19 @@ break をオフにする。 つまり 0 のビット列の送信を停止する
 \fBTIOCCONS    void\fP
 \fI/dev/console\fP または \fI/dev/tty0\fP に送られる出力を、指定された端末リダイレクトする。 指定された端末が疑似端末
 (pseudoterminal) のマスタの場合、 出力はスレーブに送られる。 バージョン 2.6.10 より前の Linux
-では、出力がまだリダイレクトされて いなければ、誰でもリダイレクトを行うことができる。 バージョン 2.6.10 以降では、root
-(\fBCAP_SYS_ADMIN\fP ケーパビリティを持つプロセス) だけがリダイレクトを行うことができる。 出力がすでにリダイレクトされている場合は
+では、出力がまだリダイレクトされて いなければ、誰でもリダイレクトを行うことができる。 バージョン 2.6.10 以降では、
+\fBCAP_SYS_ADMIN\fP ケーパビリティを持つプロセスだけがリダイレクトを行うことができる。 出力がすでにリダイレクトされている場合は
 \fBEBUSY\fP が返されるが、 \fI/dev/console\fP か \fI/dev/tty0\fP を指している \fIfd\fP に対してこの ioctl
 を使用することで、リダイレクトを止めることができる。
 .SS 端末の制御
 .TP 
 \fBTIOCSCTTY   int \fP\fIarg\fP
 指定された端末を呼び出し元のプロセスの制御端末にする。 呼び出し元のプロセスはセッションリーダでなければならず、
-かつ既に制御端末を持っていてはならない。 この端末が既に他のセッショングループの制御端末である場合、 ioctl は \fBEPERM\fP
-で失敗する。ただし呼び出したユーザが root で (より正確には \fBCAP_SYS_ADMIN\fP ケーパビリティを持っていて)、かつ \fIarg\fP
-が 1 である場合を除く。 この場合、端末は盗まれ (stolen)、 この端末を制御端末としていた全てのプロセスは端末を失う。
+かつ既に制御端末を持っていてはならない。 この場合 \fIarg\fP には 0 を指定すべきである。
+
+この端末が既に他のセッショングループの制御端末である場合、 ioctl は \fBEPERM\fP で失敗する。ただし呼び出したユーザが
+\fBCAP_SYS_ADMIN\fP ケーパビリティを持っていて、かつ \fIarg\fP が 1 である場合を除く。 この場合、端末は盗まれ (stolen)、
+この端末を制御端末としていた全てのプロセスは端末を失う。
 .TP 
 \fBTIOCNOTTY   void\fP
 指定された端末が呼び出し元のプロセスの制御端末である場合、 この制御端末を放棄する。 プロセスがセッションリーダの場合、
@@ -176,8 +183,8 @@ break をオフにする。 つまり 0 のビット列の送信を停止する
 .SS 排他モード
 .TP 
 \fBTIOCEXCL    void\fP
-端末を排他モードにする。 端末に対して、これ以降の \fBopen\fP(2)  操作を禁止する。 (root 以外の場合、つまり
-\fBCAP_SYS_ADMIN\fP ケーパビリティを持たないプロセスの場合、これ以降の \fBopen\fP(2)  は \fBEBUSY\fP で失敗する。)
+端末を排他モードにする。 端末に対して、これ以降の \fBopen\fP(2)  操作を禁止する。 (\fBCAP_SYS_ADMIN\fP
+ケーパビリティを持たないプロセスの場合、これ以降の \fBopen\fP(2)  は \fBEBUSY\fP で失敗する。)
 .TP 
 \fBTIOCNXCL    void\fP
 排他モードを無効にする。
@@ -326,6 +333,6 @@ main(void)
 .\" TIOCGSERIAL, TIOCSSERIAL (see above)
 \fBioctl\fP(2), \fBtermios\fP(3), \fBconsole_ioctl\fP(4), \fBpty\fP(7)
 .SH この文書について
-この man ページは Linux \fIman\-pages\fP プロジェクトのリリース 3.53 の一部
+この man ページは Linux \fIman\-pages\fP プロジェクトのリリース 3.67 の一部
 である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は
 http://www.kernel.org/doc/man\-pages/ に書かれている。