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(split) Fix [JM:00849] (duplicated にに -> に)
[linuxjm/LDP_man-pages.git] / release / man7 / inotify.7
index 8027791..57c6e82 100644 (file)
@@ -82,10 +82,11 @@ struct inotify_event {
 
 \fImask\fP には発生したイベント (下記参照) を記述するためのビットが含まれる。
 
-\fIcookie\fP is a unique integer that connects related events.  Currently this
-is only used for rename events, and allows the resulting pair of
-\fBIN_MOVED_FROM\fP and \fBIN_MOVED_TO\fP events to be connected by the
-application.  For all other event types, \fIcookie\fP is set to 0.
+\fIcookie\fP は関連するイベントを関連づけるための一意な整数である。
+現在のところ、この値は rename イベントに対してのみ使われており、
+結果のペアである \fBIN_MOVED_FROM\fP と \fBIN_MOVED_TO\fP イベントを
+アプリケーションで関連づけることができる。
+他のイベント種別の場合には、 \fIcookie\fP は 0 に設定する。
 
 \fIname\fP フィールドは監視しているディレクトリ内のファイルに対して イベントが返される場合のためにだけ存在する。
 監視するディレクトリからのファイルの相対パス名を表す。 このパス名は NULL で終端され、 その後の読み込みで適切なアドレス境界に調整するために、
@@ -172,14 +173,11 @@ application.  For all other event types, \fIcookie\fP is set to 0.
 .TP 
 \fBIN_EXCL_UNLINK\fP (Linux 2.6.36 以降)
 .\" commit 8c1934c8d70b22ca8333b216aec6c7d09fdbd6a6
-デフォルトでは、あるディレクトリの子ファイルに関するイベントを監視 (watch)
-した際、ディレクトリからその子ファイルが削除 (unlink) された場合であっても
-その子ファイルに対してイベントが生成される。このことは、アプリケーションに
-よってはあまり興味のないイベントが大量に発生することにつながる (例えば、\fI/tmp\fP
-を監視している場合、たくさんのアプリケーションが、すぐにその名前が削除される
-一時ファイルをそのディレクトリにに作成する)。 \fBIN_EXCL_UNLINK\fP を指定すると
-このデフォルトの動作を変更でき、監視対象のディレクトリから子ファイルが削除
-された後に子ファイルに関するイベントが生成されなくなる。
+デフォルトでは、あるディレクトリの子ファイルに関するイベントを監視 (watch) した際、ディレクトリからその子ファイルが削除 (unlink)
+された場合であってもその子ファイルに対してイベントが生成される。このことは、アプリケーションによってはあまり興味のないイベントが大量に発生することにつながる
+(例えば、\fI/tmp\fP を監視している場合、たくさんのアプリケーションが、すぐにその名前が削除される一時ファイルをそのディレクトリに作成する)。
+\fBIN_EXCL_UNLINK\fP
+を指定するとこのデフォルトの動作を変更でき、監視対象のディレクトリから子ファイルが削除された後に子ファイルに関するイベントが生成されなくなる。
 .TP 
 \fBIN_MASK_ADD\fP
 \fIpathname\fP に対する監視マスクが既に存在する場合、 (マスクの置き換えではなく) イベントを追加 (OR) する。
@@ -254,10 +252,8 @@ inotify によるディレクトリの監視は再帰的に行われない: あ
 サブディレクトリを監視する場合、 監視対象を追加で作成しなければならない。
 大きなディレクトリツリーの場合には、この作業にかなり時間がかかることがある。
 
-The inotify API provides no information about the user or process that
-triggered the inotify event.  In particular, there is no easy way for a
-process that is monitoring events via inotify to distinguish events that it
-triggers itself from those that are triggered by other processes.
+inotify API では、inotify イベントが発生するきっかけとなったユーザやプロセスに関する情報は提供されない。とりわけ、inotify
+経由でイベントを監視しているプロセスが、自分自身がきっかけとなったイベントと他のプロセスがきっかけとなったイベントを区別する簡単な手段はない。
 
 イベントキューは溢れる場合があることに注意すること。この場合にはイベントは
 失われてしまう。堅牢性が必要なアプリケーションでは、イベントが失われる可能性
@@ -282,7 +278,7 @@ inotify API では影響が受けるファイルをファイル名で特定す
 \fBinotify_add_watch\fP(2), \fBinotify_init\fP(2), \fBinotify_init1\fP(2),
 \fBinotify_rm_watch\fP(2), \fBread\fP(2), \fBstat\fP(2)
 
-\fIDocumentation/filesystems/inotify.txt\fP in the Linux kernel source tree
+Linux カーネルソース内の \fIDocumentation/filesystems/inotify.txt\fP
 .SH この文書について
 この man ページは Linux \fIman\-pages\fP プロジェクトのリリース 3.50 の一部
 である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は