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Update release for LDP 3.67
[linuxjm/LDP_man-pages.git] / release / man7 / unix.7
index 7399027..91e322a 100644 (file)
@@ -1,8 +1,11 @@
 .\" This man page is Copyright (C) 1999 Andi Kleen <ak@muc.de>.
+.\"
+.\" %%%LICENSE_START(VERBATIM_ONE_PARA)
 .\" Permission is granted to distribute possibly modified copies
 .\" of this page provided the header is included verbatim,
 .\" and in case of nontrivial modification author and date
 .\" of the modification is added to the header.
+.\" %%%LICENSE_END
 .\"
 .\" Modified, 2003-12-02, Michael Kerrisk, <mtk.manpages@gmail.com>
 .\" Modified, 2003-09-23, Adam Langley
 .\" This file was generated with po4a. Translate the source file.
 .\"
 .\"*******************************************************************
+.\"
+.\" Japanese Version Copyright (c) 1999 Shouichi Saito and
+.\"     NAKANO Takeo all rights reserved.
+.\" Translated 1999-12-06, NAKANO Takeo <nakano@apm.seikei.ac.jp>
+.\"     based on the work by Shouichi Saito <ss236rx@ymg.urban.ne.jp>
+.\" Updated 2003-01-07, Akihiro MOTOKI <amotoki@dd.iij4u.or.jp>
+.\" Updated 2005-02-21, Akihiro MOTOKI
+.\" Updated 2005-12-26, Akihiro MOTOKI
+.\" Updated 2008-08-08, Akihiro MOTOKI, LDP v3.05
+.\"
 .TH UNIX 7 2012\-05\-10 Linux "Linux Programmer's Manual"
 .SH 名前
 unix \- ローカルな プロセス間通信用のソケット
@@ -62,12 +75,13 @@ struct sockaddr_un {
 
 この構造体では 3 種類のアドレスが区別される。
 .IP * 3
-\fIpathname (パス名)\fP: \fBbind\fP(2) を使って、UNIX ドメインソケットを NULL 終端
-されたファイルシステム上の パス名に結び付けることができる。
-\fBgetsockname\fP(2), \fBgetpeername\fP(2), \fBaccept\fP(2) がソケットのアドレスを
-返す際には、その長さは
-\fIoffsetof(struct sockaddr_un, sun_path) + strlen(sun_path) + 1\fP
-であり、 \fIsun_path\fP に NULL 終端されたパス名が格納される。
+\fIpathname (パス名)\fP: \fBbind\fP(2) を使って、UNIX ドメインソケットをヌル終端されたファイルシステム上の
+パス名に結び付けることができる。 \fBgetsockname\fP(2), \fBgetpeername\fP(2), \fBaccept\fP(2)
+がソケットのアドレスを返す際には、その長さは
+
+    offsetof(struct sockaddr_un, sun_path) + strlen(sun_path) + 1
+
+であり、 \fIsun_path\fP にヌル終端されたパス名が格納される。
 .IP *
 .\" There is quite some variation across implementations: FreeBSD
 .\" says the length is 16 bytes, HP-UX 11 says it's zero bytes.
@@ -76,10 +90,10 @@ struct sockaddr_un {
 \fBgetpeername\fP(2), \fBaccept\fP(2)  が名前なしのソケットのアドレスを返す際には、 その長さは
 \fIsizeof(sa_family_t)\fP であり、 \fIsun_path\fP は検査すべきではない。
 .IP *
-\fIabstract (抽象)\fP: 抽象ソケットアドレスは、 \fIsun_path[0]\fP が NULL バイト
+\fIabstract (抽象)\fP: 抽象ソケットアドレスは、 \fIsun_path[0]\fP がヌルバイト
 (\(aq\e0\(aq) であることで区別される。この名前空間におけるソケットのアドレス
 は、 \fIsun_path\fP の残りのバイトの、アドレス構造体の指定された長さの範囲で表さ
-れる (名前中の NULL バイトには特別な意味はない)。この名前はファイルシステムの
+れる (名前中のヌルバイトには特別な意味はない)。この名前はファイルシステムの
 パス名とは何の関係もない。 \fBgetsockname\fP(2), \fBgetpeername\fP(2),
 \fBaccept\fP(2) が抽象ソケットのアドレスを返す際には、返される \fIaddrlen\fP は
 \fIsizeof(sa_family_t)\fP より大きく (つまり 2 より大きく)、ソケットの名前は
@@ -95,12 +109,12 @@ struct sockaddr_un {
 セットされていて、まだソケットが接続されていないと、抽象名前空間に他と重なら
 ない名前が自動的に生成される。ブール整数値のフラグを取る。
 .SS "自動バインド (autobind) 機能"
-.\" i.e. sizeof(short)
+.\" i.e., sizeof(short)
 \fBbind\fP(2) 呼び出しで \fIsizeof(sa_family_t)\fP として \fIaddrlen\fP を指定するか、
 アドレスに明示的にバインドされていないソケットに対して
 \fBSO_PASSCRED\fP ソケットオプションが指定されていた場合、
 そのソケットは抽象アドレスに自動的にバインドされる。
-このアドレスは、1 個の NULL バイトの後に、文字集合 \fI[0\-9a\-f]\fP のバイトが
+このアドレスは、1 個のヌルバイトの後に、文字集合 \fI[0\-9a\-f]\fP のバイトが
 5 個続く形式である。したがって、自動的にバインドされるアドレス数には
 2^20 個という上限が存在する。
 (Linux 2.1.15 以降で、自動バインド機能が追加されたときには、
@@ -242,14 +256,11 @@ LISTEN 状態にあってはならず、さもないとエラー (\fBEINVAL\fP)
 \fBSCM_CREDENTIALS\fP と抽象名前空間は、Linux 2.2 で導入された。 移植性が必要なプログラムでは使うべきではない。 (BSD
 由来のシステムの中にも信任状の送受信をサポートしているものがあるが、 その実装の詳細はシステムによって異なる)
 .SH 注意
-Linux の実装では、ファイルシステム上から見えるソケットは、それらが置かれてい
-るディレクトリのパーミッションに従う。ソケットの所有者、グループ、パーミッショ
-ンは変更できる。新しいソケットを作るとき、作ろうとするディレクトリに対して プ
-ロセスが書き込みと検索 (実行) 権限を持っていなければ、作成に失敗する。ソケッ
-トオブジェクトに接続するには、 read/write 権限が必要である。この動作は、多く
-の BSD 由来のシステムとは異なっている (BSD では UNIX ドメインソケットに対して
-はパーミッションを無視する)。 移植性の必要なプログラムでは、セキュリティをこ
-の仕様に依存してはならない。
+Linux の実装では、 ファイルシステム上から見えるソケットは、 それらが置かれているディレクトリのパーミッションに従う。 ソケットの所有者、
+グループ、 パーミッションは変更できる。 新しいソケットを作るとき、 作ろうとするディレクトリに対して プロセスが書き込みと検索 (実行)
+権限を持っていなければ、 作成に失敗する。 ソケットオブジェクトに接続するには、 read/write 権限が必要である。 この動作は、 多くの BSD
+由来のシステムとは異なっている (BSD では UNIX ドメインソケットに対してはパーミッションを無視する)。
+移植性の必要なプログラムでは、セキュリティをこの仕様に依存してはならない。
 
 ファイル名を指定してソケットにバインドすると、ファイルシステムにソケットが
 生成される。これは必要なくなったときに呼びだしたユーザーが削除しなければ
@@ -269,6 +280,6 @@ UNIX ドメインのストリーム・ソケットでは、 帯域外データ
 \fBrecvmsg\fP(2), \fBsendmsg\fP(2), \fBsocket\fP(2), \fBsocketpair\fP(2), \fBcmsg\fP(3),
 \fBcapabilities\fP(7), \fBcredentials\fP(7), \fBsocket\fP(7)
 .SH この文書について
-この man ページは Linux \fIman\-pages\fP プロジェクトのリリース 3.41 の一部
+この man ページは Linux \fIman\-pages\fP プロジェクトのリリース 3.67 の一部
 である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は
 http://www.kernel.org/doc/man\-pages/ に書かれている。