OSDN Git Service

bzip2: Update release deliverables
[linuxjm/jm.git] / manual / bzip2 / release / man1 / bzip2.1
index a3e7d98..2a48d24 100644 (file)
@@ -5,7 +5,8 @@
 .\"
 .\"*******************************************************************
 .\"
-.\" Japanese Version Copyright (c) 2000-2003 Yuichi SATO
+.\" Japanese Version Copyright (c) 2000-2003, 2012, 2022
+.\" Yuichi SATO and Akihiro Motoki
 .\"         all rights reserved.
 .\" Translated 2000-12-20, Yuichi SATO <sato@complex.eng.hokudai.ac.jp>
 .\" Updated & Modified 2003-04-29, Yuichi SATO <ysato444@yahoo.co.jp>
@@ -52,7 +53,7 @@ bzip2recover \- 破損した bzip2 ファイルからデータを復元する
 は圧縮された出力を端末には書き出しません。 なぜなら、この出力は全く分かりにくくて、無駄なものだからです。
 
 \fIbunzip2\fP (または \fIbzip2 \-d\fP)  は、指定された全てのファイルを伸長します。 \fIbzip2\fP
-で圧縮されていないファイルは検知され、無視されます。 さらに警告が出されます。 \fIbzip2\fP
+で圧縮されていないファイルは検知され、無視されます。 さらに警告が出されます。 \fIbzip2\fP
 は、以下のようにして圧縮ファイルの名前から伸長後のファイル名を推測します。
 
        filename.bz2  は filename         になります。
@@ -62,7 +63,7 @@ bzip2recover \- 破損した bzip2 ファイルからデータを復元する
        anyothername  は anyothername.out になります。
 
 ファイル名が \fI.bz2\fP, \fI.bz\fP, \fI.tbz2\fP, \fI.tbz\fP のような認識される拡張子のいずれかで終っていない場合、
-\fIbzip2\fP は元のファイル名が推測できないという警告を出し、 \fI.out\fP を付加した名前を元のファイル名として使ます。
+\fIbzip2\fP は元のファイル名が推測できないという警告を出し、 \fI.out\fP を付加した名前を元のファイル名として使用します。
 
 圧縮の場合と同様に、 ファイル名が指定されない場合は、 標準入力を伸長して標準出力に書き出します。
 
@@ -167,13 +168,13 @@ bzip2recover \- 破損した bzip2 ファイルからデータを復元する
        伸長:   100k + ( 4 x ブロックサイズ ), または
                100k + ( 2.5 x ブロックサイズ )
 
-大きいブロックサイズにすると、境界の返り値をすぐに減少させます。 大部分の圧縮は、最初の 200kB から 300kB のブロックサイズでつくられます。
-\fIbzip2\fP をメモリの少ない計算機で使う場合は、 このことを覚えておく価値があります。 さらに、伸長に必要なメモリは、
-圧縮時のブロックサイズの選択で決まる点を知っておくことも重要です。
+ブロックサイズを大きくした場合に得られる効果は、 ブロックサイズが大きくなるにつれて急激に減少していきます。 大部分の圧縮は、最初の 200kB から
+300kB のブロックサイズで作られます。 \fIbzip2\fP をメモリの少ない計算機で使う場合は、 このことを覚えておく価値があります。
+また、伸長に必要なメモリは、 圧縮時のブロックサイズの選択で決まる点を知っておくことも重要です。
 
\83\87ã\83\95ã\82©ã\83«ã\83\88ã\81® 900kB ã\83\96ã\83­ã\83\83ã\82¯ã\82µã\82¤ã\82ºã\81§å\9c§ç¸®ã\81\95ã\82\8cã\81\9fã\83\95ã\82¡ã\82¤ã\83«ã\81«å¯¾ã\81\97ã\81¦ã\80\81 \fIbunzip2\fP ã\81¯ä¼¸é\95·æ\99\82ã\81«ç´\84 3700kB ã\81®ã\83¡ã\83¢ã\83ªã\82\92å¿\85è¦\81ã\81¨ã\81\97ã\81¾ã\81\99ã\80\82
-4MB のメモリの計算機でどんなファイルでも伸長できるようにするため、 \fIbunzip2\fP このメモリ量の約半分、約 2300kB
\82\92使ã\81£ã\81¦ä¼¸é\95·ã\82\92è¡\8cã\81\86ã\82ªã\83\97ã\82·ã\83§ã\83³ã\81\8cã\81\82ã\82\8aã\81¾ã\81\85。 伸長速度も半分になるので、このオプションは必要な場合にのみ使うべきです。 関連するフラグとして \-s
\83\87ã\83\95ã\82©ã\83«ã\83\88ã\81® 900kB ã\83\96ã\83­ã\83\83ã\82¯ã\82µã\82¤ã\82ºã\81§å\9c§ç¸®ã\81\95ã\82\8cã\81\9fã\83\95ã\82¡ã\82¤ã\83«ã\81®å ´å\90\88ã\80\81 \fIbunzip2\fP ã\81¯ä¼¸é\95·æ\99\82ã\81«ç´\84 3700kB ã\81®ã\83¡ã\83¢ã\83ªã\82\92å¿\85è¦\81ã\81¨ã\81\97ã\81¾ã\81\99ã\80\82 4MB
+のメモリの計算機でどんなファイルでも伸長できるようにするため、 \fIbunzip2\fP には、このメモリ量の約半分、約 2300kB
\82\92使ã\81£ã\81¦ä¼¸é\95·ã\82\92è¡\8cã\81\86ã\82ªã\83\97ã\82·ã\83§ã\83³ã\81\8cã\81\82ã\82\8aã\81¾ã\81\99。 伸長速度も半分になるので、このオプションは必要な場合にのみ使うべきです。 関連するフラグとして \-s
 があります。
 
 一般的には、メモリの制限が許す限り一番大きなブロックサイズを使ってください。 こうすることで圧縮率が最も良くなります。
@@ -184,10 +185,11 @@ bzip2recover \- 破損した bzip2 ファイルからデータを復元する
 のファイルを \-9 フラグで圧縮する場合、 7600kB のメモリが確保されますが、400k + 20000 * 8 = 560kB しか使用しません。
 同様に、伸長時には 3700kB が確保されますが、 100k + 20000 * 4 = 180 kB しか使用しません。
 
-異なるブロックサイズに対しての最大メモリ使用量をまとめたテーブルを以下に示します。 カルガリー大学のテキスト圧縮コーパス (14 個のファイル、合計
-3,141,622 バイト) を 圧縮したサイズも記録されています。 行毎に比べると、ブロックサイズによって圧縮が
-どのように変わるかを知ることができます。 この数字は、大きなファイルに対して大きなブロックサイズを使うことの利点を、 控え目にしか述べていません。
-なぜなら、このコーパスが小さめのファイルで占められているためだからです。
+様々なブロックサイズに対しての最大メモリ使用量をまとめたテーブルを以下に示します。 カルガリー大学のテキスト圧縮コーパス (14 個のファイル、合計
+3,141,622 バイト) を圧縮した合計サイズも記載しています。
+この合計サイズの列を見ると、ブロックサイズによって圧縮がどのように変わるかを知ることができます。
+この数字は、大きなファイルに対して大きなブロックサイズを使うことの利点を、 控え目にしか示していません。
+なぜなら、このコーパスは小さめのファイルが多いからです。
 
             圧縮時の   伸長時の  \-s 伸長時の  コーパスの
    フラグ    使用量     使用量      使用量      サイズ
@@ -209,52 +211,47 @@ bzip2recover \- 破損した bzip2 ファイルからデータを復元する
 各ブロックの圧縮された表現は、48 ビットのパターンで区切られます。 このパターンにより、妥当な確実性でブロック境界を見つけることができます。
 各ブロックにはそれぞれの 32 ビット CRC があるので、 破損したブロックは破損していないものと区別できます。
 
-\fIbzip2recover\fP は簡単なプログラムで、.bz2 ファイルの各ブロックを検索し、 それ独自の .bz2
\83\95ã\82¡ã\82¤ã\83«ã\81«å\90\84ã\83\96ã\83­ã\83\83ã\82¯ã\82\92æ\9b¸ã\81\8då\87ºã\81\97ã\81¾ã\81\99ã\80\82 ã\83¦ã\83¼ã\82¶ã\83¼ã\81¯ã\80\81 \fIbzip2\fP \-t ã\82\92使ã\81£ã\81¦å¾\97ã\82\89ã\82\8cã\81\9fã\83\95ã\82¡ã\82¤ã\83«ã\81®å®\8cå\85¨æ\80§ã\82\92テストし、
-ç ´æ\90\8dã\81\97ã\81¦ã\81\84ã\81ªã\81\84ã\83\95ã\82¡ã\82¤ã\83«ã\81¨ã\81\97ã\81¦伸長できます。
+\fIbzip2recover\fP は簡単なプログラムで、.bz2 ファイルのブロックを探索し、 各ブロックをそれぞれ .bz2
\83\95ã\82¡ã\82¤ã\83«ã\81¨ã\81\97ã\81¦æ\9b¸ã\81\8då\87ºã\81\97ã\81¾ã\81\99ã\80\82 ã\83¦ã\83¼ã\82¶ã\83¼ã\81¯ã\80\81 å¾\97ã\82\89ã\82\8cã\81\9fã\83\95ã\82¡ã\82¤ã\83«ã\81®å®\8cå\85¨æ\80§ã\82\92 \fIbzip2\fP \-t ã\82\92使ã\81£ã\81¦テストし、
+ç ´æ\90\8dã\81\97ã\81¦ã\81\84ã\81ªã\81\84ã\83\95ã\82¡ã\82¤ã\83«ã\82\92伸長できます。
 
 \fIbzip2recover\fP は、破損したファイルの名前を唯一の引数として受け取り、  "rec00001file.bz2",
 "rec00002file.bz2", ..., という、抽出されたブロックが入ったファイルをたくさん書き出します。 出力ファイルの名前は、
 その後の処理でワイルドカードが使えるように設計されています \-\- 例えば、 "bzip2 \-dc rec*file.bz2 >
 recovered_data" \-\- とすれば、ファイルを正しい順番で処理することができます。
 
-ほとんどの場合、 \fIbzip2recover\fP が使われるのは、大きな .bz2 ファイルに対してです。 大きな .bz2
+\fIbzip2recover\fP が使われるのは、大きな .bz2 ファイルに対してがほとんどです。 大きな .bz2
 ファイルにはブロックが多く含まれているからです。 1 ブロックで構成されるファイルが破損した場合に使っても明らかに無駄です。
 破損したブロックは復元できないからです。 メディアエラーや転送エラーによる潜在的なデータ損失を少なくしたいなら、
 小さいブロックサイズで圧縮することを考えた方が良いでしょう。
 
 .SH 性能に関する注意
 圧縮のソートフェーズでは、ファイル内の同一の文字列を集めます。 そのため、"aabaabaabaab ..." のように同じシンボルが (数百回)
-長く繰り返されているファイルは、 通常のものより圧縮が遅くなります。 バージョン 0.9.5
-以降ではそれ以前のバージョンに比べると、この点が良くなっています。 圧縮時間の最も悪い場合と平均の場合の比率は、10:1 の範囲です。
+長く繰り返されているファイルは、 通常のものより圧縮が遅くなります。 バージョン 0.9.5 以降では、
+それ以前のバージョンに比べると、この点がかなり良くなっています。 圧縮時間の最も悪い場合と平均の場合の比率は、10:1 の範囲です。
 以前のバージョンでは、この比率は 100:1 でした。 もし見てみたいなら、\-vvvv オプションを使って、 詳細な圧縮過程の進行を見ることができます。
 
-伸長は、この現象に影響されません。
+伸長速度は、この現象に影響されません。
 
-\fIbzip2\fP は通常、操作のために数メガバイトのメモリを確保し、 とてもランダムな方法で確保されたメモリを変更します。
\81\93ã\82\8cã\81¯ã\80\81ã\80\8cå\9c§ç¸®ã\83»ä¼¸é\95·ã\81®ä¸¡æ\96¹ã\81®æ\80§è\83½ã\81¯ã\80\81 ã\82­ã\83£ã\83\83ã\82·ã\83¥ã\81«ã\81ªã\81\84場合に計算機が対応する速度に大きく依存する」 ということを意味します。
\81\9dã\81®ã\81\9fã\82\81ã\80\81ã\82­ã\83£ã\83\83ã\82·ã\83¥ã\81«ã\81ªã\81\84割合を減らすためのちょっとしたコードの変更が、 非常に大きな性能の向上をもたらしたのを見たことがあります。 \fIbzip2\fP
+\fIbzip2\fP は通常、操作のために数メガバイトのメモリを確保し、 確保されたメモリ全体にわたってかなりランダムなアクセスで変更を行います。
\81\93ã\82\8cã\81¯ã\80\81ã\80\8cå\9c§ç¸®ã\83»ä¼¸é\95·ã\81®ä¸¡æ\96¹ã\81®æ\80§è\83½ã\81¯ã\80\81 ã\82­ã\83£ã\83\83ã\82·ã\83¥ã\83\9fã\82¹ã\81\8cèµ·ã\81\93ã\81£ã\81\9f場合に計算機が対応する速度に大きく依存する」 ということを意味します。
\81\9dã\81®ã\81\9fã\82\81ã\80\81ã\82­ã\83£ã\83\83ã\82·ã\83¥ã\83\9fã\82¹ã\81®割合を減らすためのちょっとしたコードの変更が、 非常に大きな性能の向上をもたらしたのを見たことがあります。 \fIbzip2\fP
 は、非常に大きなキャッシュを持った計算機で、 最も良い性能を発揮すると考えられます。
 
 .SH 警告
 I/O エラーのメッセージは、それほど役立たちません。 \fIbzip2\fP は、できるだけ I/O エラーを検知してきれいに終了しようとします。
\81\97ã\81\8bã\81\97ã\80\81ä½\95ã\81\8cå\95\8fé¡\8cã\81ªã\81®ã\81\8bã\81®è©³ç´°ã\81¯ã\80\81æ\99\82ã\81¨ã\81\97ã\81¦ã\81\8bã\81ªã\82\8a誤解ã\81\97ã\82\84ã\81\99ã\81\84ã\82\82ã\81®ã\81«è¦\8bã\81\88ます。
\81\97ã\81\8bã\81\97ã\80\81ä½\95ã\81\8cå\95\8fé¡\8cã\81ªã\81®ã\81\8bã\81®è©³ç´°ã\81¯ã\80\81æ\99\82ã\81¨ã\81\97ã\81¦ã\81\8bã\81ªã\82\8a誤解ã\82\92æ\8b\9bã\81\8dã\82\84ã\81\99ã\81\84ã\82\82ã\81®ã\81«ã\81ªã\82\8bã\81\93ã\81¨ã\82\82ã\81\82ã\82\8aます。
 
-この man ページは、バージョン 1.0.8 の \fIbzip2\fP について述べています。
-このバージョンで生成された圧縮データは、 以前のパブリックリリースである
-バージョン 0.1pl2, 0.9.0, 0.9.5, 1.0.0, 1.0.1, 1.0.2 とそれ以降に対して、
-前方互換と後方互換があります。 ただし、次のような例外があります: 0.9.0 以降では
-複数のファイルを連結して圧縮したファイルを伸長できますが、 0.1pl2 では
-伸長できず、ストリームの最初にあるファイルを伸長した後に停止します。
+この man ページは、バージョン 1.0.8 の \fIbzip2\fP について述べています。 このバージョンで生成された圧縮データは、
+以前のパブリックリリースであるバージョン 0.1pl2, 0.9.0, 0.9.5, 1.0.0, 1.0.1, 1.0.2 とそれ以降に対して、
+前方互換性と後方互換性があります。 ただし、次のような例外があります: 0.9.0 以降では複数のファイルを連結して圧縮したファイルを伸長できますが、
+0.1pl2 では伸長できず、ストリームの最初にあるファイルを伸長した後に停止します。
 
-1.0.2 より前の \fIbzip2recover\fP は、圧縮ファイルでのビット位置を表現するために、
-32 ビット整数を使っていました。そのため 512MB 以上の圧縮ファイルを扱えませんでした。
-バージョン 1.0.2 以降では、 64 ビット整数をサポート可能なプラットフォーム
-(GNU がサポートするターゲットと Windows) では、 64 ビット整数を使用しています。
-この制限の有無について bzip2recover がビルドされているかを確認するには、
-bzip2recover を引数なしで実行してください。
-少なくとも MaybeUInt64 を符号なし 64 ビット整数型に設定して再コンパイル
-することにより、 制限のないバージョンをビルドすることができます。
+1.0.2 より前の \fIbzip2recover\fP は、圧縮ファイルでのビット位置を表現するために、 32 ビット整数を使っていました。そのため
+512MB 以上の圧縮ファイルを扱えませんでした。 バージョン 1.0.2 以降では、 64 ビット整数をサポート可能なプラットフォーム (GNU
+がサポートするターゲットと Windows) では、 64 ビット整数を使用します。 この制限の有無について bzip2recover
+がビルドされているかを確認するには、 bzip2recover を引数なしで実行してください。 少なくとも MaybeUInt64 を符号なし 64
+ビット整数型に設定して再コンパイルすることにより、 制限のないバージョンをビルドすることができます。
 
 
 
@@ -266,7 +263,7 @@ https://sourceware.org/bzip2/
 \fIbzip2\fP に含まれているアイデアは、(少なくとも) 以下の方々のおかげです:
 Michael Burrows, David Wheeler (ブロックソート変換),
 David Wheeler (Huffman 符号化についても),
-Peter Fenwick (オリジナルの \fIbzip\fP における構造符号化モデル、そして多くの改良),
+Peter Fenwick (オリジナルの \fIbzip\fP における構造符号化モデル、そして多くの改良),
 Alistair Moffat, Radford Neal, Ian Witten (オリジナルの \fIbzip\fP における算術符号化)。
 私は、彼らの助け、サポート、助言に対して感謝しています。
 ドキュメントのソースの場所については、ソース配布の中のマニュアルを参照してください。