X-Git-Url: http://git.osdn.net/view?p=linuxjm%2Fjm.git;a=blobdiff_plain;f=manual%2Fkmod%2Fdraft%2Fman5%2Fdepmod.d.5;fp=manual%2Fkmod%2Fdraft%2Fman5%2Fdepmod.d.5;h=accfc48ea1dc8da3b9b88917290fdd04a08edcbb;hp=926fcda7eda7e39b48a3bcb6b7047ba1128bdda6;hb=46d0bd4c61d309c11a9267cbd727c66bd4060c69;hpb=835a7e53972ff2076c87a6e0decd1166da9cebf4 diff --git a/manual/kmod/draft/man5/depmod.d.5 b/manual/kmod/draft/man5/depmod.d.5 index 926fcda7..accfc48e 100644 --- a/manual/kmod/draft/man5/depmod.d.5 +++ b/manual/kmod/draft/man5/depmod.d.5 @@ -13,7 +13,26 @@ .\" .\"******************************************************************* .\" -.\" translated for 29, 2022-05-31 ribbon +.\" Japanese Version Copyright (C) 2022 ribbon, +.\" and 2022 Chonan Yoichi, +.\" all right reserved. +.\" Translated (kmod version 29) Tue May 31 2022 +.\" by ribbon +.\" Modified Tue Oct 25 09:28:07 JST 2022 +.\" by Chonan Yoichi +.\" +.\" This program is free software: you can redistribute it and/or modify +.\" it under the terms of the GNU General Public License as published by +.\" the Free Software Foundation, either version 2 of the License, or +.\" (at your option) any later version. +.\" +.\" This program is distributed in the hope that it will be useful, +.\" but WITHOUT ANY WARRANTY; without even the implied warranty of +.\" MERCHANTABILITY or FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE. See the +.\" GNU General Public License for more details. +.\" +.\" You should have received a copy of the GNU General Public License +.\" along with this program. If not, see . .\" .TH DEPMOD\&.D 5 2021/01/29 kmod depmod.d .ie \n(.g .ds Aq \(aq @@ -36,8 +55,8 @@ .\" * MAIN CONTENT STARTS HERE * .\" ----------------------------------------------------------------- .SH 名前 -depmod.d \- depmod 向けの設定ディレクトリ -.SH 書式 +depmod.d \- depmod 用の設定ディレクトリ +.SH 概要 .PP /usr/lib/depmod\&.d/*\&.conf .PP @@ -48,50 +67,71 @@ depmod.d \- depmod 向けの設定ディレクトリ /etc/depmod\&.d/*\&.conf .SH 説明 .PP -\fBdepmod\fP コマンドによって処理されるモジュールの順番は、 グローバルにもモジュールごとにでも変更できます。 このことが役立つ場面としては、 -ビルトインのカーネルモジュールが、 カスタムビルドされている場合です。 そしてユーザーが望む動作として、 -カーネルにより提供されるモジュールバージョンを上書きして、 処理優先度を制御したい場合です。 +モジュールが \fBdepmod\fP コマンドによって処理される順番は、 +全体としても、モジュールごとにも変更することができます。 +これが役に立つ典型的なケースは、カーネルに付属するモジュールが、 +同じモジュールのカスタムビルト版で補正されており、 +ユーザとしては、カーネルの供給するモジュールのバージョンを使わないようにするために、 +処理の優先順位を変更したい場合です。 .PP -depmod\&.d 配下にあるファイルのフォーマットは単純です。 1 行に 1 つのコマンドを記述します。 空行や \*(Aq#\*(Aq -で始まる行は無視されます (コメント行として利用できます)。 行末に \*(Aq\e\*(Aq を記述すれば、 次の行への継続を表します。 -これを使えば、ファイルが多少すっきりします。 +depmod\&.d の下にあるファイルの書式は単純です。1 行 1 コマンドで、空行や +\*(Aq#\*(Aq で始まる行は無視されます (後者はコメントを付けるのに使えます)。行末に +1 個の \*(Aq\e\*(Aq があると、その行は次の行に続くことになります。これを使うと、 +ファイルの見かけがちょっとよくなります。 .SH コマンド .PP search \fIsubdirectory\&.\&.\&.\fP .RS 4 -これは、 \fBdepmod\fP によって処理される /lib/modules (あるいは設定されたモジュールディレクトリ) -配下のサブディレクトリの処理順の指定を行います。 ディレクトリを順に列記して、 最も優先度の高いディレクトリを先頭に記述します。 -同じく最も優先度の低いディレクトリを最後に記述します。 特別なキーワード \fBbuilt\-in\fP は、 -カーネルによってインストールされた標準的なモジュールディレクトリを参照します。 別のキーワード \fBexternal\fP は、 -外部ディレクトリの一覧を参照するものであり、 \fBexternal\fP コマンドによって定義します。 +このコマンドを使うと、/lib/modules +(あるいは、モジュールの置き場として設定されたほかの場所) +以下のサブディレクトリが、\fBdepmod\fP によって処理される順番を指定することができます。 +リストするディレクトリの順番では、最初のものの優先度が最も高く、 +最後のものの優先度が最も低くなります。スペシャルキーワードの \fBbuilt\-in\fP +は、カーネルによってインストールされる標準のモジュールディレクトリを指しています。 +もう一つのスペシャルキーワード \fBexternal\fP は、\fBexternal\fP +コマンドによって定義される外部のディレクトリのリストを指しています。 .sp -デフォルトで depmod は、 ビルトインに対する検索文字列 "updates built\-in" を用いることで、 \fBupdates\fP -という名前のディレクトリを、 より優先度を上げて検索することができます。 ただしこれよりも、 さらに複雑な設定も可能であり、 -代表的なディストリビューションでは、 そのような指定も利用されています。 +デフォルトでは、\fBdepmod\fP は、プログラムに埋め込まれた "updates built\-in" +という検索文字列を使って、\fBupdates\fP という名前のディレクトリに、\fBbuilt\-in\fP +よりも高い優先度を与えています。でも、もっと複雑な順番の設定も可能であり、 +有名なディストリビューションのいくつかでは、 +そうした順番が実際に使われています。 .RE .PP override \fImodulename\fP \fIkernelversion\fP \fImodulesubdirectory\fP .RS 4 -このコマンドは、 \fBdepmod\fP コマンドにおいて同一の名前を共有する複数のモジュールが処理される場合に、 -特定のどのバージョンのモジュールを用いるかを、 上書き指定できるものです。 1 つのカーネルを指定することや、 ワイルドカード指定 * を用いれば、 -複数のカーネルの指定が可能です。 \fImodulesubdirectory\fP は /lib/modules -(あるいは別に指定されたモジュールディレクトリ) 配下のサブディレクトリ名であり、 対象とするモジュールがインストールされているディレクトリです。 +このコマンドを使うと、同じ名前を持つ複数のモジュールが \fBdepmod\fP +コマンドの処理の対象になる場合に、 +特定のモジュールについて、使用するバージョンを変更することができます。 +ある一つのカーネルを指定することもできますし、ワイルドカードの * +を使って、すべてのカーネルを指定することも可能です。(書式中の) +\fImodulesubdirectory\fP は、/lib/modules +(あるいは、モジュールの存在するほかの場所) 以下のサブディレクトリの名前であり、 +処理対象になるモジュールがインストールされているところです。 .sp -たとえば、 \fBkmod\fP という名のテストモジュールが更新されたので、 その優先順位を上書きするには、 以下のコマンド "override kmod -* extra" を指定します。 これを行うことで、 /lib/modules (または別に指定されたモジュールディレクトリ) 配下のサブディレクトリ -\fBextra\fP に、 その名称に一致するモジュールがあれば、 カーネルが同様な名前のモジュールを提供していたとしても、 それが優先的に用いられます。 +たとえば、更新版の出た \fBkmod\fP +という名前のテストモジュールの優先度を、"override kmod * extra" +というコマンドを指定することで変更することができます。 +このようにすると、/lib/modules (あるいは、モジュールの存在するほかの場所) +の内にある \fBextra\fP というサブディレクトリ以下にインストールされているモジュールの中に、 +モジュール名のマッチするものがあれば、 +カーネルによってすでに提供されている同名のどんなモジュールよりも、 +それが高い優先度を持つようになるのです。 .RE .PP external \fIkernelversion\fP \fIabsolutemodulesdirectory\&.\&.\&.\fP .RS 4 -これはディレクトリの一覧を指定するものであり、 \fBsearch\fP コマンドにおける優先順位に際してチェックされるものです。 一覧の並び順に意味があり、 -最初に示されたディレクトリが、 最も優先度の高いものです。 +このコマンドでは、ディレクトリのリストを指定しますが、そのリストは、\fBsearch\fP +コマンドにおける優先順位に従って照合されることになります。 +順序はここでも意味があり、先に挙げたディレクトリが、より高い優先度を持ちます。 .sp -\fIkernelversion\fP は POSIX 正規表現、 またはワイルドカード * を指定します。 これは \fBoverride\fP と同様です。 +\fIkernelversion\fP は、POSIX の正規表現、またはワイルドカードの * です。\fBoverride\fP +におけると同様です .RE .SH 著作権 .PP -This manual page Copyright 2006\-2010, Jon Masters, Red Hat, Inc\&. +このマニュアルページは、"Copyright 2006\-2010, Jon Masters, +Red Hat, Inc" です。 .SH 関連項目 .PP \fBdepmod\fP(8)