X-Git-Url: http://git.osdn.net/view?p=linuxjm%2Fjm.git;a=blobdiff_plain;f=manual%2Fkmod%2Fdraft%2Fman8%2Fmodinfo.8;fp=manual%2Fkmod%2Fdraft%2Fman8%2Fmodinfo.8;h=c8d30f04098d60a34993fdd38c839cbfe3bdc895;hp=c87b8731a672862018d215dbb2318037828104b7;hb=46d0bd4c61d309c11a9267cbd727c66bd4060c69;hpb=835a7e53972ff2076c87a6e0decd1166da9cebf4 diff --git a/manual/kmod/draft/man8/modinfo.8 b/manual/kmod/draft/man8/modinfo.8 index c87b8731..c8d30f04 100644 --- a/manual/kmod/draft/man8/modinfo.8 +++ b/manual/kmod/draft/man8/modinfo.8 @@ -13,7 +13,29 @@ .\" .\"******************************************************************* .\" -.\" translated for 29, 2022-05-31 ribbon +.\" Japanese Version Copyright (C) 2005 Suzuki Takashi, +.\" and ribbon, +.\" and Chonan Yoichi, +.\" all rights reserved. +.\" Translated (module-init-tools) Sat Jul 9 17:17:44 JST 2005 +.\" by Suzuki Takashi . +.\" New Translation (kmod version 29) Tue May 31 2022 +.\" by ribbon +.\" Modified Tue Oct 25 09:28:07 JST 2022 +.\" by Chonan Yoichi +.\" +.\" This program is free software: you can redistribute it and/or modify +.\" it under the terms of the GNU General Public License as published by +.\" the Free Software Foundation, either version 2 of the License, or +.\" (at your option) any later version. +.\" +.\" This program is distributed in the hope that it will be useful, +.\" but WITHOUT ANY WARRANTY; without even the implied warranty of +.\" MERCHANTABILITY or FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE. See the +.\" GNU General Public License for more details. +.\" +.\" You should have received a copy of the GNU General Public License +.\" along with this program. If not, see . .\" .TH MODINFO 8 2021/01/29 kmod modinfo .ie \n(.g .ds Aq \(aq @@ -36,7 +58,7 @@ .\" * MAIN CONTENT STARTS HERE * .\" ----------------------------------------------------------------- .SH 名前 -modinfo \- Linux カーネルモジュールに関する情報を表示する +modinfo \- Linux カーネルモジュールについて情報を表示する .SH 書式 .HP \w'\fBmodinfo\fR\ 'u \fBmodinfo\fP [\fB\-0\fP] [\fB\-F\ \fP\fIfield\fP] [\fB\-k\ \fP\fIkernel\fP] @@ -47,14 +69,16 @@ modinfo \- Linux カーネルモジュールに関する情報を表示する \fBmodinfo \-h\fP .SH 説明 .PP -\fBmodinfo\fP は、 コマンドラインから与えられた Linux カーネルモジュールから、 その情報を抽出します。 -モジュール名がファイル名でない場合は、 /lib/modules/\fIversion\fP ディレクトリが検索されます。 -これはカーネルモジュールがロードされる際に \fBmodprobe\fP(8) によっても行われます。 +\fBmodinfo\fP は、コマンドラインで指定された Linux +のカーネルモジュールから情報を取り出します。モジュールの名前がファイル名でない場合は、 +/lib/modules/\fIversion\fP ディレクトリが検索されます。 +これは、カーネルモジュールをロードするときの \fBmodprobe\fP(8) の動作と同じです。 .PP -\fBmodinfo\fP がモジュールの各属性を一覧表示するにあたって、 デフォルトでは、 読みやすさを考慮して \fIfieldname\fP : -\fIvalue\fP という形式の出力を行います。 ファイル名も同様にして一覧出力されます (ただしファイル名は、 実際の属性ではありません)。 +\fBmodinfo\fP は、デフォルトでは、指定されたモジュールの各属性を、読みやすいように +\fIfieldname\fP : \fIvalue\fP の形式で列挙します。また、同じ形式でファイル名も表示します +(ファイル名は、実際には属性ではありませんが)。 .PP -\fBmodinfo\fP の本バージョンでは、 どのような Linux カーネルアーキテクチャーのモジュールでも解釈します。 +このバージョンの \fBmodinfo\fP は、どんな Linux カーネルアーキテクチャのモジュールも理解できます。 .SH オプション .PP \fB\-V\fP, \fB\-\-version\fP @@ -64,41 +88,48 @@ modinfo のバージョンを表示します。 .PP \fB\-F\fP, \fB\-\-field\fP .RS 4 -指定された項目値だけを 1 行ずつに表示します。 これはスクリプト内で用いる際に便利です。 項目名は、 大文字小文字を区別します。 一般的な項目は -(すべてのモジュールに含まれるわけではないですが)、 著者 (author)、 説明 (description)、 ライセンス (license)、 -引数 (param)、 依存モジュール (depends)、 エイリアス (alias)、 依存モジュールの項目、 -です。特別な項目としてファイル名があり、 モジュールのファイル名を一覧表示します。 +指定されたフィールドの値だけを、1 行に 1 つずつ表示します。 +この動作は、スクリプトで特に役に立ちます。 +フィールド名は、大文字小文字を区別しません (訳注: 実際には区別します)。 +よく使われるフィールドには (すべてのモジュールに存在するとはかぎりませんが)、 +author, description, license, parm, depends, alias などがあります。 +parm, alias, depends については、複数のフィールドがあることも珍しくありません。 +スペシャルフィールド filename には、モジュールのファイル名が入っています。 .RE .PP \fB\-b \fP\fIbasedir\fP, \fB\-\-basedir \fP\fIbasedir\fP .RS 4 -モジュールのルートディレクトリ。 デフォルトは / です。 +モジュール群にとってのルートディレクトリ。デフォルトでは / です。 .RE .PP \fB\-k \fP\fIkernel\fP .RS 4 -実行中のカーネルではない、 別のカーネルに関する情報を表示します。 これが必要になるのは、 ディストリビューションにおいて、 新たにインストールされた -(まだ稼働していない) 一連のカーネルモジュールについて、 そこからの情報を取得する場合です。 たとえば、 -新たなカーネルにおける種々のモジュールに対して、 必要となるファームウェアファイルは何であるのかを調べたいような場合です。 その場合には、 起動時に -initrd/initramfs イメージの読み込みを行わなければならないためです。 +現在稼働しているカーネル以外のカーネルについて情報を提供します。 +これがとりわけ役に立つのは、ディストリビューションにとって、新たにインストールした +(しかし、まだ動作していない) カーネルモジュール一式から情報を取り出す必要がある場合です。 +たとえば、新しいカーネルでブートする前には、そのカーネル用の +initrd/initramfs イメージを作らなければなりませんが、 +そのために、新しいカーネルの様々なモジュールが、 +どんなファームウェア・ファイルを必要としているかを知りたい場合がそれに当たります。 .RE .PP \fB\-0\fP, \fB\-\-null\fP .RS 4 -項目値の区切りとして、 改行文字ではなく ASCII ゼロ文字を用います。 これはスクリプト内で用いる際に便利です。 理論的には、 -改行文字が項目内に含まれる場合があるためです。 +フィールドの値の区切りに改行ではなく、ASCII ゼロ文字を使用します。 +理論上では改行がフィールド中に現れることもあり得るので、これはスクリプトで役に立ちます。 .RE .PP \fB\-a\fP \fB\-\-author\fP, \fB\-d\fP \fB\-\-description\fP, \fB\-l\fP \fB\-\-license\fP, \fB\-p\fP \fB\-\-parameters\fP, \fB\-n\fP \fB\-\-filename\fP .RS 4 -これは \fB\-\-field\fP フラグにおける各引数、 つまり author, description, license, parm, filename -に対するショートカットです。 かつての modutils の \fBmodinfo\fP を使っていた方が、 扱いやすくなるようにしたものです。 +こうしたものは、\fB\-\-field\fP フラグの引数に author, description, +license, parm, filename を指定する場合の簡易表記です。古い modutils の +\fBmodinfo\fP からの移行を容易にするためにあります。 .RE .SH 著作権 .PP -この man ページの元々の著作権表記は Copyright 2003, Rusty Russell, IBM Corporation です。 現在は -Jon Masters その他が保守を行っています。 +このマニュアルページの最初の版は、"Copyright 2003, Rusty Russell, +IBM Corporation" でした。現在では、Jon Masters ほか数名によって保守されています。 .SH 関連項目 .PP \fBmodprobe\fP(8)