Ruby、curses および gdbm ライブラリ
1. アーカイブの取得と展開
+
http://sourceforge.jp/projects/mave/downloads/44582/mave.tgz/ にアクセスする。
$ tar xvfz mave.tgz
$ cd mave
@configs[:EDITOR] = '/usr/bin/editor %s'
エディタを起動するコマンド定義です。%s はファイル名に置換されます。
+ 好みのビューア環境を設定してください。
+
+ @configs[:VIEWER_TYPE] = ['system'|'forkexec']
+ @configs[:VIEWER] = '/usr/bin/viewer %s'
+ 設定はエディタと同様です。
+
3. メールを蓄積するディレクトリの作成
$ mkdir ~/mave.mails
ここで指定したディレクトリ以外へ、ファイルを書き込むことはありません。
+ この時点で、メールを送信するなら、事前にアドレス帳を作成しておくことを勧めます。
+ 「15. アドレス帳の作成」の項を確認して下さい。
+
4. Mave の実行
$ ./mave
Vi エディタのように、それぞれ、h, j, k, l キーが、左、下、上、右に割り当てられています。
- 残念なことに、現在のところ Mave には、メールを送る機能は実装されていません。
-
メール一覧の表示の意味は以下になります。
x. 22 Amazon.co.jp <sh 11/22 日 15:40 579 .. +Amazon.co.jp ご注文の確認
r キー: 未読表示の切り替え f キー: フラグのオン、オフ
o キー: スレッドを折り畳む、開く n キー: 注意の印のオン、オフ
+ Ctrl + x、v と、キーを押すと、メールビューアが開きます。
+
7. インクリメンタル検索
メール一覧、または、本文表示で、Ctrl + s を押すと、インクリメンタル検索ダイアログが開きます。
Ctrl + x、n と、キーを押すと、新規メールを作成します。
Ctrl + x、r と、キーを押すと、返信メールを作成します。
- メールは 'drafts' フォルダに格納されます。
+ メールは「草稿」フォルダに格納されます。
Ctrl + x、e と、キーを押すと、既存のメールを編集します。
メールは上書きされます。
+ 送信先(To:, Cc:, Bcc:)の欄では、アドレス帳の機能を用いた宛先指定ができます。
+ 2 つのハイフンで囲った文字列は、アドレス帳で定義した ID と見なされ、以下のように変換されます。
+
+ 定義の例)
+ entries << { :MAIL => 'x-tanaka@google.com', :ID => '田中', }
+ entries << { :MAIL => 'y-kato@yahoo.co.jp', :ID => '加藤@private', :SEND => 'かとちゃん' }
+
+ 編集時) 送信時)
+ To: --田中--, => To: 田中 様 <x-tanaka@google.com>, かとちゃん <y-kato@yahoo.co.jp>
+ --加藤@private--
+
9. フォルダ機能
メール一覧ビューで、左(h)を押すと、フォルダ一覧ビューに移行します。
Ctrl + x、c と、キーを押すと、別のフォルダにメールをコピーできます。
Ctrl + x、d と、キーを押すと、メールを削除できます。
- ゴミ箱フォルダ以外での削除操作は、ゴミ箱フォルダへの移動になります。
- ゴミ箱フォルダで削除操作を行うと、メールは完全に削除されます。
+ 「ゴミ箱」フォルダ以外での削除操作は「ゴミ箱」フォルダへの移動になります。
+ 「ゴミ箱」フォルダで削除操作を行うと、メールは完全に削除されます。
+
+11. メールの送信
+
+ Ctrl + x、s と、キーを押すと「送信箱」フォルダにあるメールが送信されます。
+
+ 通常、編集したメールは「草稿」フォルダに格納されますので、
+ メールを書き上げ、送信準備が整ったら「送信箱」フォルダに移動し、送信対象とします。
+
+ 送信が完了したメールは「送信済み」フォルダに移動されます。
-11. メールのマーク
+12. メールのインポート
+
+ Ctrl + x、Shift + i と、キーを押すと、アカウント毎の設定にしたがって、メールがインポートされます。
+
+ インポートの設定は、インポート対象を標準出力にリストアップするコマンドで表されます。
+
+ 例)
+ account[:IMPORT_COMMAND] = %Q!/usr/bin/find /home/old_user/mave.mails -name '*.eml' |
+ grep -E '/Inbox/' | sed 's/\\/.*\\//& /'| sort -k 2 | sed 's/ //'!
+
+ 別途、テキストファイルに記載しておき、それを cat する方法も考えられます。
+ インポート対象は、1 メール、1 ファイルの形式である必要があります。
+ 現状、mbox 形式等には対応していません。
+
+ デフォルト設定には、Mave のマニュアルをメール形式にしたものを、インポートする設定が含まれています。
+ Mave 起動の直後に、Ctrl + x、Shift + i と、キーを押してみてください。
+
+13. メールのマーク
メール一覧ビューで、m キーを押すと、メールをマークできます。
マークされたメールは「M」で表示されます。
多くの機能は、マーク中、マークされたメールに対して作用します。
-12. スレッド操作
+14. スレッド操作
- メール一覧ビューで、Ctrl + x、shift + j と、キーを押すと、メールをスレッドから取り外せます。
+ メール一覧ビューで、Ctrl + x、Shift + j と、キーを押すと、メールをスレッドから取り外せます。
ESC、j と、キーを押すと、メールを元のスレッドにつなぎ直します。
Ctrl + x、j と、キーを押すと、メールを任意のスレッドにつなげられます。
つなぎたいメールをマークし、次に、つなぎ先のメールにカーソルを合わせて、Ctrl + x、j と、キーを押してください。
-13. 終了する
+15. アドレス帳の作成
+
+ $ cp mave_address.sample mave_address
+ $ vi mave_address
+
+ サンプルの記載に沿って、自分、家族、および、知人のメールアドレスを記載してください。
+
+ 例)
+ entries << { :MAIL => 'x-tanaka@google.com', :ID => '田中', }
+ entries << { :MAIL => 'y-kato@yahoo.co.jp', :ID => '加藤@private', :SEND => 'かとちゃん' }
+ entries << { :MAIL => 'z-suzuki@abc.co.jp', :ID => '鈴木@ABC', :SEND => '鈴木さん' }
+
+ アドレス帳スクリプトを実行することで、アドレス帳 DB に登録されます。
+
+ $ ./mave_address
+
+16. 終了する
Ctrl + x、c と、キーを押すと、Mave は終了します。