目次 - API(機能別) - 特定の環境 - SDL_AndroidGetJNIEnv

SDL_AndroidGetJNIEnv

Androidの現在のスレッドのJavaネイティブインターフェースオブジェクト(JNIEnv)を得る

構文

void* SDL_AndroidGetJNIEnv()

戻り値

現在アタッチしているスレッドのJavaネイティブインターフェースオブジェクト(JNIEnv)を戻す. 失敗のとき0を戻す.

サンプルコード

#include "SDL.h"
#include <jni.h>

// このサンプルはC++と "void showHome()" という名前のJavaカスタムメソッドが必要である

// Javaのアクティビティのインスタンスの void showHome() メソッドを呼ぶ
void showHome(void)
{
    // JNI環境を得る
    JNIEnv* env = (JNIEnv*)SDL_AndroidGetJNIEnv();

    // SDLActivityのJavaインスタンスを得る
    jobject activity = (jobject)SDL_AndroidGetActivity();

    // アクティビティのJavaクラスを検索する. SDLActivityかそのサブクラスである必要がある
    jclass clazz(env->GetObjectClass(activity));

    // メソッドのIDを得る
    jmethodID method_id = env->GetMethodID(clazz, "showHome", "()V");

    // Javaメソッドを実際に呼ぶ
    env->CallVoidMethod(activity, method_id);

    // ローカル参照を解放する
    env->DeleteLocalRef(activity);
    env->DeleteLocalRef(clazz);

    // 注意(とAndroid用SDLの実装の詳細に関する記述):
    // もしJava側が呼んだネイティブ関数から戻ると, ローカル参照は自動的に削除
    // される. SDLではmain()それ自身がネイティブ関数である. したがって, 参照
    // は手動で削除しなければならない. そうしないとmain()から戻って(アプリケー
    // ションが終了して)始めて参照が削除されるからである.
}

詳細

この関数はJNIEnv型を戻すが, 戻り値の関数プロトタイプはvoid*で定義されている. SDLのヘッダにはjni.jがインクルードされていないためである.

バージョン

SDL 2.0.0以降

関連項目(関数)

SDL_AndroidGetActivity

SDL Wikiへのリンク

SDL_AndroidGetJNIEnv - SDL Wiki