目次 - API(機能別) - スレッド - SDL_WaitThread

SDL_WaitThread

スレッドが終了するまで待つ

構文

void SDL_WaitThread(SDL_Thread* thread, int* status)

引数

threadSDL_CreateThread()で開始されたスレッドのSDL_Threadポインタ
statusスレッド関数がreturnで戻した値を代入する整数の変数へのポインタ

サンプルコード

#include <stdio.h>
#include "SDL_thread.h"
#include "SDL_timer.h"

// とても簡単なスレッド - 50ms間隔で0から9までカウントする
int TestThread(void *ptr)
{
    int cnt;

    for (cnt = 0; cnt < 10; ++cnt) {
        printf("\nスレッドカウンタ: %d", cnt);
        SDL_Delay(50);
    }

    return cnt;
}

int main(int argc, char *argv[])
{
    SDL_Thread   *thread;
    SDL_threadID threadID;
    int          threadReturnValue;

    printf("\n簡単なSDL_CreateThreadのテスト:");

    // 単にスレッドを生成する
    thread = SDL_CreateThread(TestThread, "TestThread", (void *)NULL);

    if (NULL == thread) {
        printf("\nSDL_CreateThread 失敗: %s\n", SDL_GetError());
        exit(-1);
    }

    // 新しく開始されたスレッドのIDを得る
    threadID = SDL_GetThreadID(thread);

    // スレッドの完了を待ち戻り値を得る
    SDL_WaitThread(thread, &threadReturnValue);
    printf("\nスレッドの戻り値: %d", threadReturnValue);

    return 0;
}

詳細

スレッドの終了を待つ. デタッチされていないスレッドは, この関数で消滅するまで(「ゾンビ」のように)残る. これを行わないとリソースリークを引き起こす.

この関数でスレッドが消滅すると, そのSDL_Threadは使えなくなるので再び参照してはならない. 1つのスレッドの終了をSDL_WaitThread()で待つのは, 別の1つのスレッドのみにしたほうがよい.

スレッド関数の戻り値は, statusがNULLでなければ, statusの領域に書き込まれる.

デタッチされたスレッドに対してSDL_WaitThread()を呼んではならない. SDL_WaitThread()SDL_DetachThread()のどちらかであり, 両方を使ってはならない. さもなくば, その動作は未定義のものになる.

引数をNULLとしても安全である. その場合は無視される.

threadポインタはこの関数で解放されるため, その後は使えないので注意すること.

関連項目(関数)

SDL_CreateThread
SDL_DetachThread

SDL Wikiへのリンク

SDL_WaitThread - SDL Wiki