UltraMonkey-L7 インストールマニュアル v1.10【v2.1.3-x対応版】 -------------------------------------------------------------------------------- [変更履歴] 2005.10.18 [v1.0] 初版 2005.11.15 [v1.1] マニュアルの不備を修正 2006.07.07 [v1.2] tcps 非カーネルパッチ版公開に伴う修正 2007.01.19 [v1.3] 追加機能に伴う修正 2007.10.12 [v1.3.1] l7vs-0.6.1 公開に伴う一部関連修正 2007.10.12 [v1.4] l7vs-1.0.0 公開に伴う一部関連修正 2008.05.30 [v1.5] v2.0.0-x 公開に伴う一部関連修正 2008.07.09 [v1.5.1] l7vs インストール時注意事項追記 2008.12.16 [v1.5.2] tar.gz ファイル名誤記修正 2008.12.16 [v1.6] v2.1.0-0 公開に伴う一部関連修正 2009.01.27 [v1.7] v2.1.1-0 公開に伴う一部関連修正 2009.03.25 [v1.8] v2.1.2-0 公開に伴う一部関連修正 2009.06.17 [v1.9] v2.1.2-2 公開に伴う一部関連修正 2009.08.18 [v1.10] v2.1.3-0 公開に伴う一部関連修正 -------------------------------------------------------------------------------- 1 前提条件 1.1 主な仕様 1.2 事前準備 2 L7 フレームワーク (l7vsd) のインストールと設定 2.1 L7 負荷分散フレームワークのインストール 2.2 L7 負荷分散フレームワークの起動方法 2.3 L7 負荷分散フレームワークの動作確認 3 L7 サーバ監視設定ツール (l7directord) の設定 3.1 l7directord の設定方法 3.2 l7directord の起動方法 3.3 l7directord の動作確認 -------------------------------------------------------------------------------- 1 前提条件 本マニュアルが想定する環境を以下に示します。 1.1 主な仕様 1.1.1 ハードウェア(推奨) CPU: Xeon 2.8GHz x2 相当、メモリ: 2GB 相当、HDD: 10GB 相当 Ethernet: 1000BASE-T、1000BASE-SX 1.1.2 主なソフトウェア OS:Red Hat Enterprise Linux 5.3 (kernel2.6.18-xx) x86 版, x86_64 版 L7 負荷分散フレームワーク (l7vsd) L7 サーバ監視設定ツール (l7directord) 1.1.3 本マニュアルで使用するソース ultramonkey-l7-2.1.3-0.tar.gz log4cxx-0.10.0 apr-1.2.12.tar.gz apr-util-1.2.12.tar.gz (※) 本マニュアルでは、上記のソースを使用することとして記述しております。 異なるバージョン等使用する際には注意願います。 1.2 事前準備 1.2.1 log4cxx のダウンロード log4cxx-0.10.0 を以下のサイトよりダウンロードします。 http://logging.apache.org/log4cxx/download.html また、log4cxx で必要となる apr ライブラリを以下のサイトよりダウンロー ドします。 http://apr.apache.org/download (※) OS 付属のメディアや yum を使って RPM パッケージでインストールする場合 はダウンロードする必要はありません 1.2.1.1 apr ライブラリのインストール apr ライブラリを解凍してインストールを行います。 # tar xvfz- apr-1.2.12.tar.gz # cd apr-1.2.12 # ./configure --prefix=/usr --libdir=/usr/lib64 (※) ただし、32bit 環境の場合は /usr/lib64 を /usr/lib に変更してください # make # make install これで apr ライブラリのインストールは終了です。 RPM パッケージでインストールする場合は、apr-devel.i386 をインストール してください。(x86_64 環境では apr-devel.x86_64) # rpm -ivh apr-devel-1.2.7-11.i386.rpm # rpm -ivh apr-devel-1.2.7-11.x86_64.rpm または # yum install apr-devel.i386 # yum install apr-devel.x86_64 1.2.1.2 apr-util ライブラリのインストール apr-util ライブラリを解凍してインストールを行います。 # tar xvfz- apr-util-1.2.12.tar.gz # cd apr-util-1.2.12 # ./configure --prefix=/usr --libdir=/usr/lib64 --with-apr=/usr (※) ただし、32bit 環境の場合は /usr/lib64 を /usr/lib に変更してください 64bit 構成の場合にはそのまま作成された Makefile ではエラーになります ので、Makefile を編集します。32bit 環境の場合には追加は必要ありません # vi Makefile (変更前) APRUTIL_LIBS = ... (変更後: -L/usr/lib64を追加) APRUTIL_LIBS = -L/usr/lib64 ... # make # make install これで apr-util のライブラリのインストールは終了です。 RPM パッケージでインストールする場合は、apr-util-devel.i386 をインス トールしてください。(x86_64 環境では apr-util-devel.x86_64) # rpm -ivh apr-util-devel-1.2.7-6.i386.rpm # rpm -ivh apr-util-devel-1.2.7-6.x86_64.rpm または # yum install apr-util-devel.i386 # yum install apr-util-devel.x86_64 1.2.1.3 log4cxx のインストール log4cxx ライブラリを解凍してインストールを行います。 # tar xvfz- apache-log4cxx-0.10.0.tar.gz # cd apache-log4cxx-0.10.0 # ./autogen.sh # ./configure --prefix=/usr --libdir=/usr/lib64 (※) ただし、32bit 環境の場合は /usr/lib64 を /usr/lib に変更してください # make # make install これで log4cxx のライブラリインストールは終了です。 1.2.2 Perl モジュールのインストール ヘルスチェックに必要な Perl モジュールをインストールします。使用する 監視方法によって必要となるモジュールが異なりますので、以下に従って必 要なモジュールをインストールします。(括弧なしは CPAN 経由のみ、括弧あ りは RHEL5.3 のメディアから RPM パッケージでインストールもできます) 1. HTTP 監視に必要なモジュール libwww-perl (perl-libwww-perl) 2. HTTPS 監視に必要なモジュール libwww-perl (perl-libwww-perl) Crypt::SSLeay (perl-Crypt-SSLeay) Net::SSLeay (perl-Net-SSLeay) IO-Socket::SSL (perl-IO-Socket-SSL) 3. IMAP Mail::IMAPClient 4. LDAP Net::LDAP 5. DNS Net::DNS (perl-Net-DNS) 6. MySQL DBI (perl-DBI) DBD::mysql (perl-DBD-MySQL) 7. PostgreSQL DBI (perl-DBI) DBD::Pg (perl-DBD-Pg) (※) CPAN 経由でインストールする場合の例 # cpan -i Crypt::SSLeay (※) RPM パッケージでインストールする場合の例 # rpm -ivh perl-Crypt-SSLeay-0.51-11.el5.x86_64.rpm yum でインストールする場合の例 # yum install perl-Crypt-SSLeay -------------------------------------------------------------------------------- 2 フレームワークのインストールと設定 2.1 L7 負荷分散フレームワークのインストール 2.1.1 L7 負荷分散フレームワークのインストール 2.1.1.1 l7vsd のインストール ultramonkey-l7-2.1.3-0.tar.gz を展開します。 # tar zxvf ultramonkey-l7-2.1.3-0.tar.gz # cd ultramonkey-l7-2.1.3-0 # ./configure --prefix=/usr --sysconfdir=/etc --localstatedir=/var \ --libdir='${prefix}/lib64' (※) ただし、32bit 環境の場合 --libdir='${prefix}/lib64' は不要です。 # make # make install 注意: make 実行時に次のようなエラーが発生する場合、 src/Makefile.am: required file './compile' not found make: *** [Makefile.in] Error 1 または、git でソースコードをチェックアウトするなどして configure スクリプトが存在しない場合は、一度 # autoreconf -if を実行した後、再度 # ./configure から実行して下さい。 補足: configure マクロには以下のオプションがあります。 --with-l7vs_moddir=[MODULE DIRECTORY] プロトコルモジュール及びスケジュールモジュールをインストールする ディレクトリを指定します。デフォルトは /usr/(libdir)/l7vs です。 libdir は ILP64 や ILP32 だとlib、LP64 や LLP64 だと /usr/lib64 です。 --with-l7vsadm-sockdir=[SOCKET DIRECTORY] l7vsadm と l7vsd の通信に使用するソケットファイルを格納するディレ クトリを指定します。デフォルトは /var/run/l7vs です。 --with-l7vs-maxvs=[NUM] l7vsd の VirtualService の上限を指定します。デフォルトは 64 個で す。これは 32bit 環境と 64bit 環境で登録できる最大数が変動するた め、その差異を埋めるためにどちらの環境でも登録できる 64 個で制限 しています。もし、64bit 環境でかつ 64 個以上の VirtualService を 登録する必要がある場合には、この数字を増やすことで対応可能です。 32bit 環境でも増やすことは出来ますが、その数について保証出来ませ ん。 (予期しない挙動をすることがあります) 2.2.1 L7 負荷分散フレームワークの起動 # /etc/init.d/l7vsd start 2.3 L7 負荷分散フレームワークの動作確認 2.3.1 l7vsd の正常起動を確認 # /etc/init.d/l7vsd status l7vsd running with pid: (PID) が表示されていることを確認します。 -------------------------------------------------------------------------------- 3 L7 サーバ監視設定ツールのインストールと設定 3.1 l7directord の設定方法 l7directord は設定ファイルを /etc/ha.d/conf/l7directord.cf に持ちます。 UltraMonkey-L7 管理マニュアル (uml7-administration_manual_2.1.3-0_ja) 参照 し、適宜設定を行ってください。 3.2 l7directord の起動方法 # /etc/init.d/l7directord start 3.3 l7directord の動作確認 # /etc/init.d/l7directord status を実行し、無事に起動できているかを確認してください。