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7 .TH CP 1 "March 2012" "GNU coreutils 8.16" ユーザーコマンド
9 cp \- ファイルやディレクトリのコピーを行う
11 \fBcp\fP [\fIOPTION\fP]... [\fI\-T\fP] \fISOURCE DEST\fP
13 \fBcp\fP [\fIOPTION\fP]... \fISOURCE\fP... \fIDIRECTORY\fP
15 \fBcp\fP [\fIOPTION\fP]... \fI\-t DIRECTORY SOURCE\fP...
17 .\" Add any additional description here
19 SOURCE から DEST へのコピー、または複数の SOURCE を DIRECTORY にコピーします。
21 長いオプションでの必須の引き数は、短いオプションにおいても必須です。
23 \fB\-a\fP, \fB\-\-archive\fP
24 \fB\-dR\fP \fB\-\-preserve\fP=\fIall\fP と同じです。
26 \fB\-\-attributes\-only\fP
27 ファイルのデータをコピーは行わず、属性だけをコピーします。
29 \fB\-\-backup\fP[=\fICONTROL\fP]
30 コピー先にファイルが存在する場合、バックアップを作成します。
33 \fB\-\-backup\fP と同様だが、引き数を取りません。
35 \fB\-\-copy\-contents\fP
36 再帰的コピーの際に、特殊ファイルの内容をコピーします。
39 \fB\-\-no\-dereference\fP \fB\-\-preserve\fP=\fIlinks\fP と同じです。
41 \fB\-f\fP, \fB\-\-force\fP
42 コピー先のファイルが存在し、そのファイルを開けない場合、
44 (\fB\-n\fP オプションを使った場合には意味を持ちません)
46 \fB\-i\fP, \fB\-\-interactive\fP
47 上書きする前に確認します。(前に指定した \fB\-n\fP オプションを上書きします)
50 SOURCE にあるコマンドラインのシンボリックリンクを辿ります。
52 \fB\-l\fP, \fB\-\-link\fP
53 コピーする代わりにハードリンクを作成します。
55 \fB\-L\fP, \fB\-\-dereference\fP
56 SOURCE にあるシンボリックリンクを常に辿ります。
58 \fB\-n\fP, \fB\-\-no\-clobber\fP
60 (前に指定した \fB\-i\fP オプションを上書きします)
62 \fB\-P\fP, \fB\-\-no\-dereference\fP
63 SOURCE にあるシンボリックリンクを辿ることはありません。
66 \fB\-\-preserve\fP=\fImode\fP,ownership,timestamps と同じです。
68 \fB\-\-preserve\fP[=\fIATTR_LIST\fP]
69 指定した属性を保持します (デフォルト: mode, ownership, timestamps)。
70 可能な場合に追加できる属性: context, links, xattr, all
72 \fB\-\-no\-preserve\fP=\fIATTR_LIST\fP
76 DIRECTORY 以下に SOURCE のフルパス名でコピーを行います。
78 \fB\-R\fP, \fB\-r\fP, \fB\-\-recursive\fP
81 \fB\-\-reflink\fP[=\fIWHEN\fP]
82 clone/CoW コピーの制御を行います。下記を参照のこと。
84 \fB\-\-remove\-destination\fP
85 コピー先にファイルが存在する場合、開こうとする前に削除を行います
86 (\fB\-\-force\fP と反対の動作になります)。
88 \fB\-\-sparse\fP=\fIWHEN\fP
89 スパースファイルの作成を制御します。下記を参照のこと。
91 \fB\-\-strip\-trailing\-slashes\fP
92 各 SOURCE 引き数の末尾のスラッシュを全て削除します。
94 \fB\-s\fP, \fB\-\-symbolic\-link\fP
95 コピーする代わりにシンボリックリンクを作成します。
97 \fB\-S\fP, \fB\-\-suffix\fP=\fISUFFIX\fP
98 通常のバックアップの接尾辞 (suffix) を上書きします。
100 \fB\-t\fP, \fB\-\-target\-directory\fP=\fIDIRECTORY\fP
101 SOURCE 引き数のすべてを DIRECTORY にコピーします。
103 \fB\-T\fP, \fB\-\-no\-target\-directory\fP
104 DEST を通常のファイルとして扱います。
106 \fB\-u\fP, \fB\-\-update\fP
107 SOURCE ファイルがコピー先のファイルより新しいか、
108 コピー先のファイルが存在しない場合にのみコピーを行います。
110 \fB\-v\fP, \fB\-\-verbose\fP
113 \fB\-x\fP, \fB\-\-one\-file\-system\fP
114 処理対象を同じファイルシステム内に限定します。
122 デフォルトでは、SOURCE のスパースファイルの検出はかなり大雑把な発見的手法で行われ、
123 対応する DEST ファイルもスパースファイルとして作成されます。
124 これは \fB\-\-sparse\fP=\fIauto\fP が選択された場合の動作です。
125 \fB\-\-sparse\fP=\fIalways\fP を指定すると、SOURCE ファイルに
126 0 のバイトが十分な長さ連続する部分が含まれている場合には常に
127 DEST ファイルはスパースファイルとして作成されます。
128 スパースファイルの作成を禁止するには、\fB\-\-sparse\fP=\fInever\fP を使って下さい。
130 \fB\-\-reflink\fP[=\fIalways\fP] が指定された場合、軽量コピーが実行されます。
131 軽量コピーでは、変更があった場合のみデータブロックがコピーされます。
132 コピーが失敗した場合や \fB\-\-reflink\fP=\fIauto\fP が指定された場合には、
135 \fB\-\-suffix\fP も環境変数 SIMPLE_BACKUP_SUFFIX も設定されていない場合、
136 バックアップ接尾辞 (suffix) は '~' になります。
139 (\fB\-\-backup\fP を指定した場合でも) バックアップを作成しません。
145 番号付きのバックアップがある場合は番号付きのバックアップを作成します。
146 そうでなければ単純なバックアップを行います。
152 オプション \fB\-\-force\fP と \fB\-\-backup\fP が指定され、
153 SOURCE と DEST が同じファイルで、すでに存在する通常のファイルの場合には、
154 cp は SOURCE のバックアップを作成します。
156 Torbjorn Granlund, David MacKenzie, Jim Meyering が作成しました。
158 cp のバグは bug\-coreutils@gnu.org に報告してください。
160 GNU coreutils のホームページは <http://www.gnu.org/software/coreutils/> です。
162 GNU ソフトウェアを使用するための一般的なヘルプは
163 <http://www.gnu.org/gethelp/> にあります。
165 cp の翻訳のバグは <http://translationproject.org/team/> に報告してください。
167 Copyright \(co 2012 Free Software Foundation, Inc. License GPLv3+: GNU GPL
168 version 3 or later <http://gnu.org/licenses/gpl.html>.
170 This is free software: you are free to change and redistribute it. There is
171 NO WARRANTY, to the extent permitted by law.
173 \fBcp\fP の完全なマニュアルは Texinfo マニュアルとして用意されています。
174 \fBinfo\fP と \fBcp\fP のプログラムがお使いの環境に適切にインストールされているならば、
177 \fBinfo coreutils \(aqcp invocation\(aq\fP
179 を実行すると、完全なマニュアルを読むことができるはずです。