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8 +.\" Japanese Version Copyright (c) 2001-2005 Yuichi SATO
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21 .TH SFDISK 8 "June 2015" util\-linux "System Administration"
23 sfdisk \- ディスクパーティションテーブルの表示や操作を行う
25 によるアドレシングの機能はもはや提供していない。CHS が Linux
27 このアドレシング方法は、最近のデバイスでは全く無意味なのである。
31 +グループのマニュアルでは、「パーティションテーブル」と「ディスクラベル」の両方を、
32 +ほぼ同じ意味で、混ぜて使っている。強いて言えば、Linux や DOS
33 +(GPT や MBR) については「パーティションテーブル」を使い、他の OS
34 +の場合も含めて、より一般的に言うときは「ディスクラベル」を使うようにしているらしいが、
37 \fBsfdisk\fP は、(バージョン 2.26 以来) デフォルトの値が使用された場合や、
38 パーティションの開始点に相対的なサイズが指定された場合、
39 あるいは、サイズに (MiB などの) 乗数を表す接尾辞が使用された場合に、
41 パーティションのサイズが相対的な形で、すなわち乗数接尾辞を付けて指定されているならば、
42 I/O リミットに揃えるために、パーティションサイズの最適化が行われるかもしれない
43 (すなわち、サイズが増減されるかもしれない)。
46 +util-linux 所収の \fBblkid\fP(8) の man によれば、\fBblkid \-i\fP \fIdevice\fP
47 +で「I/O Limits (aka I/O topology)
48 +の情報を表示する」ことになっている。そこで、それを実行すると、MINIMUM_IO_SIZE,
49 +PHYSICAL_SECTOR_SIZE, LOGICAL_SECTOR_SIZE が表示された。I/O
50 +リミットとは、そうしたもののことなのだろう。「I/O 境界」「I/O 制約」と訳せるかもしれない。
52 +なお、上のパラグラフでは、「パーティションの開始点に相対的なサイズを指定する」ということが、
53 +わかりにくいかもしれない。 たとえば、開始点を \fB+100M\fP
54 +といった形で指定することで、現在の開始点より
55 +100MiB 後方という指示が可能なのである。\fB\-\-move\-data\fP
56 +オプションの用例の最初のコマンドがその一例である。
58 我々が推奨するのは、開始オフセットを全く指定せず、パーティションサイズを
59 MiB, GiB などの単位で指定する方法だ。その場合、sfdisk
60 は、すべてのパーティションをブロックデバイスの I/O リミットに合わせて整える
62 パーティションテーブルから取得されるデフォルトの値に従い、
63 プログラムに埋め込まれたデフォルトは使用しない。
64 \fB\-\-append\fP も参照していただきたい。
67 +対話セッションを行わず、いわゆる sfdisk
68 +互換スクリプトの読み込みも行わない場合の、sfdisk
69 +の典型的、かつ単純な使用法は、次のように指示を標準入力から読み込ませることである。
72 + # sfdisk /dev/sda <<END
79 +上記の指示は、/dev/sda に 3 個のパーティションを作っている。まず、2048
80 +セクタを開始オフセットとして 300 GiB の Linux filesystem (L)、/dev/sda1
81 +を作り、続いて開始オフセットの決定を sfdisk にまかせて、20 GiB の
82 +Linux swap (S)、/dev/sda2 を作る。
83 +そして最後に残りのすべてを /dev/sda3 にしている
84 +(タイプは、自動的にデフォルトの Linux filesystem になる)。
85 +指示の書式についての詳しいことは、「\fB入力の書式\fP」セクションをご覧いただきたい。
88 \fB\-A\fP,\fB \-\-activate \fP\fIdevice \fP[\fIpartition\-number...]\fP
89 指定されたパーティション (複数指定可) のブート可能フラグを ON