.\" Written Feb 1994 by Steve Greenland (stevegr@neosoft.com)
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.\" Updated 1999.12.19 by Karl M. Hegbloom <karlheg@debian.org>
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-.TH SYSLOG 3 2008\-11\-12 Linux "Linux Programmer's Manual"
+.\"
+.\" Translated Sep 1 20:14:01 JST 1996
+.\" by Shoichi OZAWA <ozawa@omika.hitachi.co.jp>
+.\" Updated Thu Oct 18 01:00:02 JST 2001
+.\" by Akihiro MOTOKI <amotoki@dd.iij4u.or.jp>
+.\" Updated Fri Jan 4 22:15:21 JST 2002
+.\" by Akihiro MOTOKI <amotoki@dd.iij4u.or.jp>
+.\" Updated 2002-04-14 by Kentaro Shirakata <argrath@ub32.org>
+.\" Updated 2007-01-01 by Kentaro Shirakata <argrath@ub32.org>
+.\" Updated 2012-05-29, Akihiro MOTOKI <amotoki@gmail.com>
+.\" Updated 2013-03-26, Akihiro MOTOKI <amotoki@gmail.com>
+.\"
+.TH SYSLOG 3 2012\-08\-17 Linux "Linux Programmer's Manual"
.SH 名前
closelog, openlog, syslog, vsyslog \- システムロガーにメッセージを送る
.SH 書式
\fBcloselog\fP() はシステムのログ記録用プログラム(システムロガー \fBsyslogd\fP(8)) ヘの接続を終了する。
\fBcloselog\fP() は必須ではない。
.sp
-\fBopenlog\fP() はログを出力しようとしているプログラムからログ記録用プログラムへの 接続を開始する。 \fIident\fP
-で指定した文字列(通常は \fBopenlog\fP() したプログラムの名前)はログ出力の一文一文に追加され、どのプログラム
-が出力したログかを識別するために使われる。 \fIoption\fP 引き数は、 \fBopenlog\fP() の動作とその後の \fBsyslog\fP()
-の呼び出しを制御するフラグを指定する。 \fIfacility\fP 引き数は、後で \fBsyslog\fP() を呼び出す際に facility
-が指定されなかった場合に使用される デフォルト値を決定する。 \fIoption\fP と \fIfacility\fP については後述する。
-\fBopenlog\fP() は必須ではなく、必要に応じて \fBsyslog\fP() から呼び出される。 \fBsyslog\fP() が呼び出した場合、
-\fIident\fP のデフォルト値は NULL になる。
+\fBopenlog\fP() はログを出力しようとしているプログラムからログ記録用
+プログラム (system logger) への 接続を開始する。
+\fIident\fP で指定した文字列は各メッセージの前に付与される。
+通常は \fIident\fP にはプログラム名が設定される。
+\fIident\fP が NULL の場合、プログラムが \fIident\fP として使用される
+(POSIX.1\-2008 では \fIident\fP が NULL の場合の動作は規定されていない)。
+
+\fIoption\fP 引き数は、 \fBopenlog\fP() の動作とその後の \fBsyslog\fP() の呼び
+出しを制御するフラグを指定する。 \fIfacility\fP 引き数は、後で \fBsyslog\fP()
+を呼び出す際に facility が指定されなかった場合に使用される デフォルト値
+を決定する。 \fIoption\fP と \fIfacility\fP については後述する。
+\fBopenlog\fP() は必須ではなく、必要に応じて \fBsyslog\fP() から呼び出される。
+\fBsyslog\fP() が呼び出した場合、 \fIident\fP のデフォルト値は NULL になる。
.sp
\fBsyslog\fP() はログメッセージを出力し、 \fBsyslogd\fP(8) がそのメッセージを記録する。 \fIpriority\fP 引き数は
\fIfacility\fP と \fIlevel\fP との組合せで指定する。 \fIfacility\fP と \fIlevel\fP の取りうる値は後述する。 残りの
(このオプションはデフォルトであり、特に指定する必要はない。)
.TP
\fBLOG_PERROR\fP
-stderr にも出力する。(POSIX.1\-2001 では定義されていない)
+stderr にも出力する。
+(POSIX.1\-2001 と POSIX.1\-2008 では定義されていない)
.TP
\fBLOG_PID\fP
個々のメッセージに PID を含める。
これによって異なるタイプのプログラムからのメッセージは異なる扱いを するように設定ファイル( \fBsyslog.conf\fP(5)) に定義できる。
.TP 15
\fBLOG_AUTH\fP
-セキュリティ/認証 メッセージ (非推奨。代わりに \fBLOG_AUTHPRIV\fP を使用すること)
+セキュリティ/認証 メッセージ
.TP
\fBLOG_AUTHPRIV\fP
セキュリティ/認証 メッセージ (プライベート)
.\" .I <varargs.h>
.\" mechanism, which is not compatible with
.\" .IR <stdarg.h> .
-\fBopenlog\fP(), \fBcloselog\fP(), \fBsyslog\fP() は SUSv2 と POSIX.1\-2001 で規定されている
-(但し \fBvsyslog\fP() は除く)。 POSIX.1\-2001 では \fIfacility\fP として \fBLOG_USER\fP と
-\fBLOG_LOCAL*\fP の値が規定されているだけである。 しかしながら、 \fBLOG_AUTHPRIV\fP と \fBLOG_FTP\fP
-という例外はあるが、 それ以外の \fIfacility\fP の値は多くの UNIX システムで使われている。 \fIoption\fP の値の
-\fBLOG_PERROR\fP の値は、 POSIX.1\-2001 では規定されていないが、 UNIX の多くのバージョンで使用可能である。
+\fBopenlog\fP(), \fBcloselog\fP(), \fBsyslog\fP() は SUSv2, POSIX.1\-2001,
+POSIX.1\-2008 で規定されている (但し \fBvsyslog\fP() は除く)。
+POSIX.1\-2001 では \fIfacility\fP として \fBLOG_USER\fP と \fBLOG_LOCAL*\fP の値
+が規定されているだけである。 しかしながら、 \fBLOG_AUTHPRIV\fP と
+\fBLOG_FTP\fP という例外はあるが、 それ以外の \fIfacility\fP の値は多くの
+UNIX システムで使われている。 \fIoption\fP の値の \fBLOG_PERROR\fP の値は、
+POSIX.1\-2001 と POSIX.1\-2008 では規定されていないが、
+UNIX の多くのバージョンで使用可能である。
.SH 注意
\fBopenlog\fP() 呼び出しの \fIident\fP 引き数は、値がそのまま保持されていることを前提にしている。 それゆえ、 \fIident\fP
で指定された文字列が変更されると、 \fBsyslog\fP() は変更された文字列の追加するだろうし、
.SH 関連項目
\fBlogger\fP(1), \fBsetlogmask\fP(3), \fBsyslog.conf\fP(5), \fBsyslogd\fP(8)
.SH この文書について
-この man ページは Linux \fIman\-pages\fP プロジェクトのリリース 3.40 の一部
+この man ページは Linux \fIman\-pages\fP プロジェクトのリリース 3.53 の一部
である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は
http://www.kernel.org/doc/man\-pages/ に書かれている。