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(split) LDP: Release pages for LDP v3.39.
[linuxjm/LDP_man-pages.git] / release / man2 / alloc_hugepages.2
index dda0d2f..7533923 100644 (file)
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+.\"*******************************************************************
 .\"
-.\" Japanese Version Copyright (c) 2004 Yuichi SATO
-.\"         all rights reserved.
-.\" Translated 2004-06-06, Yuichi SATO <ysato444@yahoo.co.jp>
-.\" Updated 2007-06-11, Akihiro MOTOKI <amotoki@dd.iij4u.or.jp>, LDP v2.54
+.\" This file was generated with po4a. Translate the source file.
 .\"
-.\"WORD:       huge page       ヒュージページ
-.\"
-.TH ALLOC_HUGEPAGES 2 2007-05-31 "Linux" "Linux Programmer's Manual"
+.\"*******************************************************************
+.TH ALLOC_HUGEPAGES 2 2007\-05\-31 Linux "Linux Programmer's Manual"
 .SH 名前
 alloc_hugepages, free_hugepages \- 大きなサイズのページの割り当てと解放を行う
 .SH 書式
 .nf
-.BI "void *alloc_hugepages(int " key ", void *" addr ", size_t " len ,
-.BI "                      int " prot ", int " flag );
 .\" asmlinkage unsigned long sys_alloc_hugepages(int key, unsigned long addr,
 .\" unsigned long len, int prot, int flag);
+\fBvoid *alloc_hugepages(int \fP\fIkey\fP\fB, void *\fP\fIaddr\fP\fB, size_t \fP\fIlen\fP\fB,\fP
+\fB                      int \fP\fIprot\fP\fB, int \fP\fIflag\fP\fB);\fP
 .sp
-.BI "int free_hugepages(void *" addr );
 .\" asmlinkage int sys_free_hugepages(unsigned long addr);
+\fBint free_hugepages(void *\fP\fIaddr\fP\fB);\fP
 .fi
 .SH 説明
-システムコール
-.BR alloc_hugepages ()
-と
-.BR free_hugepages ()
-は Linux 2.5.36 で導入され、2.5.54 で再び削除された。
-これらのシステムコールは i386 と ia64 のみで
-(かつ
-.B CONFIG_HUGETLB_PAGE
-を指定してビルドされた場合に) 存在する。
-Linux 2.4.20 では syscall 番号が存在するが、
-呼び出すとエラー
-.B ENOSYS
-で失敗する。
+システムコール \fBalloc_hugepages\fP()  と \fBfree_hugepages\fP()  は Linux 2.5.36
+で導入され、2.5.54 で再び削除された。 これらのシステムコールは i386 と ia64 のみで (かつ
+\fBCONFIG_HUGETLB_PAGE\fP を指定してビルドされた場合に) 存在する。 Linux 2.4.20 では syscall
+番号が存在するが、 呼び出すとエラー \fBENOSYS\fP で失敗する。
 .LP
-i386 では、メモリ管理ハードウェアは通常のページ (4 KiB) と
-大きなサイズのページ (以下、ヒュージページ; 2MiB または 4 MiB) を
-扱うことができる。
-同様に、ia64 もいくつかのサイズのヒュージページを扱うことができる。
-これらのシステムコールは、ヒュージページをプロセスのメモリにマップしたり、
-再び解放したりする。
+i386 では、メモリ管理ハードウェアは通常のページ (4 KiB) と 大きなサイズのページ (以下、ヒュージページ; 2MiB または 4 MiB)
+を 扱うことができる。 同様に、ia64 もいくつかのサイズのヒュージページを扱うことができる。
+これらのシステムコールは、ヒュージページをプロセスのメモリにマップしたり、 再び解放したりする。
 ヒュージページはメモリ内にロックされ、スワップされない。
 .LP
-.I key
-引き数は識別子である。
-0 の場合、ページは非公開になり、子プロセスに継承されない。
-正の場合、ページは同じ
-.I key
+\fIkey\fP 引き数は識別子である。 0 の場合、ページは非公開になり、子プロセスに継承されない。 正の場合、ページは同じ \fIkey\fP
 を使う他のアプリケーションと共有され、子プロセスに継承される。
 .LP
-.BR free_hugepages ()
-の
-.I addr
-引き数は、どのページを解放するかを指定する:
-.I addr
-は
-.BR alloc_hugepages ()
-の呼び出しの返り値である
-(全てのユーザがメモリを解放したときに、
-そのメモリは初めて実際に解放される)。
-.BR alloc_hugepages ()
-の
-.I addr
-引き数はヒントであり、カーネルはそれに従うかもしれないし、
-従わないかもしれない。
+\fBfree_hugepages\fP()  の \fIaddr\fP 引き数は、どのページを解放するかを指定する: \fIaddr\fP は
+\fBalloc_hugepages\fP()  の呼び出しの返り値である (全てのユーザがメモリを解放したときに、 そのメモリは初めて実際に解放される)。
+\fBalloc_hugepages\fP()  の \fIaddr\fP 引き数はヒントであり、カーネルはそれに従うかもしれないし、 従わないかもしれない。
 アドレスは正しく配置されなければならない。
 .LP
-.I len
-引き数は要求されたセグメントの長さである。
-これはヒュージページのサイズの倍数にしなければならない。
+\fIlen\fP 引き数は要求されたセグメントの長さである。 これはヒュージページのサイズの倍数にしなければならない。
 .LP
-.I prot
-引き数はセグメントのメモリ保護を指定する。
-これは
-.BR PROT_READ ,
-.BR PROT_WRITE ,
-.B PROT_EXEC
+\fIprot\fP 引き数はセグメントのメモリ保護を指定する。 これは \fBPROT_READ\fP, \fBPROT_WRITE\fP, \fBPROT_EXEC\fP
 のいずれかである。
 .LP
-.I key
-が正でない限り、
-.I flag
-引き数は無視される。
-.I key
-が正で、かつ
-.I flag
-が
-.B IPC_CREAT
-であり、かつ指定された
-.I key
-で (セグメントが) 何も存在しない場合、
-新しいヒュージページセグメントが作成される。
-.I flag
-が設定されておらず、かつ指定された
-.I key
-のセグメントが存在しない場合、
-.B ENOENT
-が返される。
+\fIkey\fP が正でない限り、 \fIflag\fP 引き数は無視される。 \fIkey\fP が正で、かつ \fIflag\fP が \fBIPC_CREAT\fP
+であり、かつ指定された \fIkey\fP で (セグメントが) 何も存在しない場合、 新しいヒュージページセグメントが作成される。 \fIflag\fP
+が設定されておらず、かつ指定された \fIkey\fP のセグメントが存在しない場合、 \fBENOENT\fP が返される。
 .SH 返り値
-成功した場合、
-.BR alloc_hugepages ()
-は割り当てられた仮想アドレスを返し、
-.BR free_hugepages ()
-は 0 を返す。
-失敗した場合、\-1 を返し、
-.I errno
-が適切に設定される。
+成功した場合、 \fBalloc_hugepages\fP()  は割り当てられた仮想アドレスを返し、 \fBfree_hugepages\fP()  は 0
+を返す。 失敗した場合、\-1 を返し、 \fIerrno\fP が適切に設定される。
 .SH エラー
-.TP
-.B ENOSYS
+.TP 
+\fBENOSYS\fP
 このシステムコールはカーネルでサポートされていない。
 .SH ファイル
-.TP
-.I /proc/sys/vm/nr_hugepages
-設定された hugetlb ページの数。
-このファイルは読み書きできる。
-.TP
-.I /proc/meminfo
-設定された hugetlb ページの数と、
-3 つの変数 HugePages_Total, HugePages_Free, Hugepagesize の
-サイズについての情報を提供する。
+\fI/proc/sys/vm/nr_hugepages\fP 設定された hugetlb ページの数。 このファイルは読み書きできる。
+.LP
+\fI/proc/meminfo\fP 設定された hugetlb ページの数と、 3 つの変数 HugePages_Total,
+HugePages_Free, Hugepagesize の サイズについての情報を提供する。
 .SH 準拠
-このシステムコールは Intel プロセッサ上の Linux に固有のものであり、
-移植性が必要なプログラムで使うべきでない。
+このシステムコールは Intel プロセッサ上の Linux に固有のものであり、 移植性が必要なプログラムで使うべきでない。
 .SH 注意
-これらのシステムコールはなくなった。
-これらは Linux 2.5.36 から 2.5.54 にのみ存在する。
-代わりに今は hugetlbfs ファイルシステムを使うことができる。
-(CPU がサポートしている場合) ヒュージページを持つメモリは、
-.BR mmap (2)
+これらのシステムコールはなくなった。 これらは Linux 2.5.36 から 2.5.54 にのみ存在する。 代わりに今は hugetlbfs
+ファイルシステムを使うことができる。 (CPU がサポートしている場合) ヒュージページを持つメモリは、 \fBmmap\fP(2)
 を使ってこの仮想ファイルシステムでファイルをマップすることで取得できる。
 .LP
-ヒュージページの最大数は、
-.B hugepages=
-起動パラメータを使って指定できる。
-.\" ("Processor type and features" 以下の) CONFIG_HUGETLB_PAGE 
-.\" ("Filesystems" 以下の).CONFIG_HUGETLBFS が必要である。
+ヒュージページの最大数は、 \fBhugepages=\fP 起動パラメータを使って指定できる。
+
+.\" requires CONFIG_HUGETLB_PAGE (under "Processor type and features")
+.\" and CONFIG_HUGETLBFS (under "Filesystems").
 .\" mount -t hugetlbfs hugetlbfs /huge
 .\" SHM_HUGETLB