レガシーな関数 \fBttyslot\fP() は、あるファイルに書かれているカレントユーザのエントリのインデックスを返す。
.LP
「どのファイルなのか?」という質問があるだろう。 では、まず最初にその歴史を見てみよう。
-.SS "Ancient history"
+.SS 大昔の歴史
UNIX V6 では \fI/etc/ttys\fP ファイルが使われていた。 \fBinit\fP(8) プログラムは、このファイルを読み込み、
各端末行で何をすべきかを探す。 各行は 3 文字から構成されている。 1 文字目は \(aq0\(aq または \(aq1\(aq であり、
\(aq0\(aq は「無視する」ことを表す。 2 文字目は端末を示す: \(aq8\(aq は "/dev/tty8" を表す。 3 文字目は
を表す)、 行の残り (の文字) は端末名となった。 よって、一般的な行は "14console" となる。
.LP
後者のシステムの書式は、より精巧である。 System V 系のシステムでは、代わりに \fI/etc/inittab\fP がある。
-.SS "Ancient history (2)"
+.SS "大昔の歴史 (2)"
一方、現在ログインしている人をリストするファイル \fI/etc/utmp\fP がある。 これは \fBlogin\fP(1) によって管理されている。
このファイルは固定されたサイズであり、ファイル内の適切なインデックスは、 \fBlogin\fP(1) によって決定される。 この際に
\fBttyslot\fP() が呼ばれて、 \fI/etc/ttys\fP における行番号を見つける (行番号は 1 から数える)。