.PP
カーネル 2.6.2 以降では、このドライバは sysfs ディレクトリ \fI/sys/class/scsi_tape\fP
に、アタッチしたデバイスとそのデバイスに割当てたパラメータをエクスポートする。
-.SS "Data transfer"
+.SS データ転送
このドライバは固定長ブロックモードと可変長ブロックモードの 両方をサポートしている (ドライブがサポートしていれば)。
固定長ブロックモードでは、ドライブは決まったサイズのブロックを (複数個) 書き込む。このブロックサイズは write
システムコールのバイト数によらない。 可変長ブロックモードでは、 write コールごとに一つのテープブロックに書き込みが行われる。
.SS ioctl
ドライバは 3 つの \fBioctl\fP(2) 要求をサポートしている。 \fBst\fP ドライバによって認識されなかった要求は \fBSCSI\fP
ドライバにわたされる。 以下の定義は \fI/usr/include/linux/mtio.h\fP による。
-.SS "MTIOCTOP \(em perform a tape operation"
+.SS "MTIOCTOP \(em テープ操作の実行"
.PP
この要求は \fI(struct mtop *)\fP 型の引数をとる。全てのドライブが全ての操作をサポートしているわけではない。
ドライブが操作を拒否すると、ドライバは \fBEIO\fP エラーを返す。
sense data) が用いられる。第 9\-16 ビットは注目すべきビットを選択するためのマスクを指定し、 第 17\-23
ビットは探すべきビットパターンを指定する。 このビットパターンが 0 のときは、 マスク下のビット (群) がクリーニング要求を示す。パターンが 0
でなければ、 このパターンがマスク後の状態データバイトにマッチしなければならない。
-.SS "MTIOCGET \(em get status"
+.SS "MTIOCGET \(em ステータスの取得"
.PP
このリクエストは \fI(struct mtget *)\fP という型の引数をとる。
.PP
.IP \fImt_blkno\fP
現在のファイル中の(ゼロから数えた)ブロック番号を報告する。 ブロック番号がわからない時 (例えば \fBMTBSF\fP, \fBMTBSS\fP,
\fBMTSEEK\fP の後など) には \-1 にセットされる。
-.SS "MTIOCPOS \(em get tape position"
+.SS "MTIOCPOS \(em テープ位置の取得"
.PP
このリクエストは \fI(struct mtpos *)\fP 型の引数をとり、ドライブが保持している現在のテープブロック番号を報告する。 これは、
\fBMTIOCGET\fP により返される \fImt_blkno\fP と同じではない。 ドライブは \fBREAD POSITION\fP コマンド
.SH 関連項目
\fBmt\fP(1)
.PP
-The file \fIdrivers/scsi/README.st\fP or \fIDocumentation/scsi/st.txt\fP (kernel
->= 2.6) in the Linux kernel source tree contains the most recent
-information about the driver and its configuration possibilities
+Linux カーネルソースの \fIdrivers/scsi/README.st\fP や \fIDocumentation/scsi/st.txt\fP
+(カーネル 2.6 以降) の各ファイルには、 ドライバに関するより新しい情報や、 その設定可能な範囲に関する内容が含まれている。
.SH この文書について
この man ページは Linux \fIman\-pages\fP プロジェクトのリリース 3.50 の一部
である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は