OSDN Git Service

(split) LDP: Update the version to 3.53 in PO files
[linuxjm/LDP_man-pages.git] / draft / man2 / mkdir.2
1 .\" This manpage is Copyright (C) 1992 Drew Eckhardt;
2 .\"             and Copyright (C) 1993 Michael Haardt
3 .\"             and Copyright (C) 1993,1994 Ian Jackson.
4 .\"
5 .\" %%%LICENSE_START(GPL_NOVERSION_ONELINE)
6 .\" You may distribute it under the terms of the GNU General
7 .\" Public License. It comes with NO WARRANTY.
8 .\" %%%LICENSE_END
9 .\"
10 .\"*******************************************************************
11 .\"
12 .\" This file was generated with po4a. Translate the source file.
13 .\"
14 .\"*******************************************************************
15 .TH MKDIR 2 2013\-01\-27 Linux "Linux Programmer's Manual"
16 .SH 名前
17 mkdir \- ディレクトリを作成する
18 .SH 書式
19 .nf
20 .\" .B #include <unistd.h>
21 \fB#include <sys/stat.h>\fP
22 \fB#include <sys/types.h>\fP
23 .sp
24 \fBint mkdir(const char *\fP\fIpathname\fP\fB, mode_t \fP\fImode\fP\fB);\fP
25 .fi
26 .SH 説明
27 \fBmkdir\fP()  は \fIpathname\fP で示される名前のディレクトリを作成しようとする。
28
29 \fImode\fP 引き数は、作成されたディレクトリの許可属性を決定するのに使われる。 この値に、通常通りプロセスの \fIumask\fP
30 による修正が加えられる。 したがって、作成されたディレクトリの許可属性は (\fImode\fP & ~\fIumask\fP & 0777)  となる。
31 作成されたディレクトリのその他のモードビットはオペレーティングシステムに 依存する。Linux の場合は、以下の通りである。
32
33 新しく作成されたディレクトリの所有者はプロセスの実効ユーザ ID に設定される。 新たに作成されたディレクトリが含まれる親ディレクトリに set
34 group ID ビットがセットされていたり、ファイルシステムが BSD の グループセマンティクス (\fImount \-o bsdgroups\fP
35 あるいは、同じ意味の \fImount \-o grpid\fP)  に従ってマウントされている場合には、
36 新たに作成されたディレクトリのグループ所有権は親ディレクトリの ものが継承される (親ディレクトリと同じになる)。
37 それ以外の場合は、グループ所有権はプロセスの実効グループ ID となる。
38
39 もし親ディレクトリに set group ID ビットがセットされていれば新しく作成される ディレクトリにも set group ID
40 ビットがセットされる。
41 .SH 返り値
42 \fBmkdir\fP()  は成功した場合 0 を、失敗した場合 \-1 を返す (また、 \fIerrno\fP がエラーの内容にしたがって適切に設定される)。
43 .SH エラー
44 .TP 
45 \fBEACCES\fP
46 プロセスが親ディレクトリへの書き込み許可を持たない、もしくは \fIpathname\fP 中のディレクトリのどれかに検索許可属性が無い
47 (\fBpath_resolution\fP(7)  も参照)。
48 .TP 
49 \fBEDQUOT\fP
50 ディスクブロックか inode がそのファイルシステムのユーザクォータに達していた。
51 .TP 
52 \fBEEXIST\fP
53 \fIpathname\fP が既に存在している(ただしそれがディレクトリであるとは限らない)。 \fIpathname\fP がシンボリックリンクの場合も
54 (その指定先が存在するかどうかに関らず)エラーになる。
55 .TP 
56 \fBEFAULT\fP
57 \fIpathname\fP がアクセス可能なアドレス空間の外を指している。
58 .TP 
59 \fBELOOP\fP
60 \fIpathname\fP を解決するときに、解決すべきシンボリックリンクが多すぎた。
61 .TP 
62 \fBEMLINK\fP
63 親ディレクトリへのリンク数が \fBLINK_MAX\fP を超えてしまう。
64 .TP 
65 \fBENAMETOOLONG\fP
66 \fIpathname\fP が長すぎる。
67 .TP 
68 \fBENOENT\fP
69 \fIpathname\fP の構成要素のディレクトリのいずれかが存在しないか、 またはリンク先が存在しないシンボリックリンクである。
70 .TP 
71 \fBENOMEM\fP
72 カーネルに十分なメモリがない。
73 .TP 
74 \fBENOSPC\fP
75 \fIpathname\fP を含むデバイスに新たにディレクトリを作成する空きが無い。
76 .TP 
77 \fBENOSPC\fP
78 もしくはユーザーのディスク quota が使い切られているため、 新たにディレクトリを作成することができない。
79 .TP 
80 \fBENOTDIR\fP
81 \fIpathname\fP のディレクトリ部分が実際にはディレクトリでない。
82 .TP 
83 \fBEPERM\fP
84 \fIpathname\fP を含むファイルシステムがディレクトリの作成をサポートしていない。
85 .TP 
86 \fBEROFS\fP
87 \fIpathname\fP が読み出し専用ファイルシステム上のファイルを指している。
88 .SH 準拠
89 .\" SVr4 documents additional EIO, EMULTIHOP
90 SVr4, BSD, POSIX.1\-2001.
91 .SH 注意
92 Linux では、許可ビット以外で意味を持つのは、 \fBS_ISVTX\fP モードビットだけである。 つまり、Linux
93 では作成されたディレクトリは実際には (\fImode\fP & ~\fIumask\fP & 01777)  のモードを持つことになる。 \fBstat\fP(2)
94 を参照のこと。
95 .PP
96 NFS を実現しているプロトコルには多くの不備が存在し、 それら中には \fBmkdir\fP()  に影響を与えるものもある。
97 .SH 関連項目
98 \fBmkdir\fP(1), \fBchmod\fP(2), \fBchown\fP(2), \fBmkdirat\fP(2), \fBmknod\fP(2),
99 \fBmount\fP(2), \fBrmdir\fP(2), \fBstat\fP(2), \fBumask\fP(2), \fBunlink\fP(2),
100 \fBpath_resolution\fP(7)
101 .SH この文書について
102 この man ページは Linux \fIman\-pages\fP プロジェクトのリリース 3.53 の一部
103 である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は
104 http://www.kernel.org/doc/man\-pages/ に書かれている。