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[linuxjm/LDP_man-pages.git] / draft / man3 / grantpt.3
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10 .TH GRANTPT 3 2008\-06\-14 GNU "Linux Programmer's Manual"
11 .SH 名前
12 grantpt \- スレーブ擬似端末へのアクセスを許可する
13 .SH 書式
14 .nf
15 \fB#define _XOPEN_SOURCE\fP       /* feature_test_macros(7) 参照 */
16 .br
17 \fB#include <stdlib.h>\fP
18 .sp
19 \fBint grantpt(int \fP\fIfd\fP\fB);\fP
20 .fi
21 .SH 説明
22 \fBgrantpt\fP()  関数は、 \fIfd\fP で参照されたマスタ擬似端末に対応するスレーブ擬似端末デバイス のモードと所有者を変更する。
23 スレーブのユーザID は呼び出したプロセスの実 UID に設定される。 グループID として設定される値は規定されていない (例えば \fItty\fP
24 になる)。 スレーブのモードは 0620 (crw\-\-w\-\-\-\-) に設定される。
25 .PP
26 \fBSIGCHLD\fP シグナルを捕捉するためにシグナル・ハンドラが設定されている場合の \fBgrantpt\fP()  の動作は規定されていない。
27 .SH 返り値
28 成功した場合、 \fBgrantpt\fP()  は 0 を返す。そうでない場合、\-1 を返し、 \fIerrno\fP に適切な値がセットされる。
29 .SH エラー
30 .TP 
31 \fBEACCES\fP
32 対応するスレーブ擬似端末にアクセスできなかった。
33 .TP 
34 \fBEBADF\fP
35 引き数 \fIfd\fP が有効なオープンされたファイル・ディスクリプタでない。
36 .TP 
37 \fBEINVAL\fP
38 引き数 \fIfd\fP は有効だが、マスタ擬似端末に対応するものではない。
39 .SH バージョン
40 \fBgrantpt\fP()  は、バージョン 2.1 以降の glibc で提供されている。
41 .SH 準拠
42 POSIX.1\-2001.
43 .SH 注意
44 これは UNIX 98 擬似端末 (pseudoterminal) 仕様の一部である。 \fBpts\fP(4)  を参照のこと。
45 多くのシステムでは、この関数は "pt_chown" と呼ばれる set\-user\-ID された 補助バイナリを用いて実装されている。 Linux の
46 devpts では、このような補助バイナリを必要としない。
47 .SH 関連項目
48 \fBopen\fP(2), \fBposix_openpt\fP(3), \fBptsname\fP(3), \fBunlockpt\fP(3), \fBpts\fP(4),
49 \fBpty\fP(7)
50 .SH この文書について
51 この man ページは Linux \fIman\-pages\fP プロジェクトのリリース 3.52 の一部
52 である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は
53 http://www.kernel.org/doc/man\-pages/ に書かれている。