OSDN Git Service

Update README
[linuxjm/LDP_man-pages.git] / draft / man5 / locale.5
1 .\" t -*- coding: UTF-8 -*-
2 .\" Copyright (C) 1994  Jochen Hein (Hein@Student.TU-Clausthal.de)
3 .\" Copyright (C) 2008  Petr Baudis (pasky@suse.cz)
4 .\" Copyright (C) 2014 Michael Kerrisk <mtk@manpages@gmail.com>
5 .\"
6 .\" %%%LICENSE_START(GPLv2+_SW_3_PARA)
7 .\" This program is free software; you can redistribute it and/or modify
8 .\" it under the terms of the GNU General Public License as published by
9 .\" the Free Software Foundation; either version 2 of the License, or
10 .\" (at your option) any later version.
11 .\"
12 .\" This program is distributed in the hope that it will be useful,
13 .\" but WITHOUT ANY WARRANTY; without even the implied warranty of
14 .\" MERCHANTABILITY or FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE.  See the
15 .\" GNU General Public License for more details.
16 .\"
17 .\" You should have received a copy of the GNU General Public
18 .\" License along with this manual; if not, see
19 .\" <http://www.gnu.org/licenses/>.
20 .\" %%%LICENSE_END
21 .\"
22 .\" 2008-06-17 Petr Baudis <pasky@suse.cz>
23 .\"     LC_TIME: Describe first_weekday and first_workday
24 .\"
25 .\"*******************************************************************
26 .\"
27 .\" This file was generated with po4a. Translate the source file.
28 .\"
29 .\"*******************************************************************
30 .\"
31 .\" Japanese Version Copyright (c) 1997 HANATAKA Shinya
32 .\"         all rights reserved.
33 .\" Translated 1998-02-11, HANATAKA Shinya <hanataka@abyss.rim.or.jp>
34 .\" Updated & Modified 2001-10-18, Akihiro MOTOKI <amotoki@dd.iij4u.or.jp>
35 .\" Updated 2008-08-11, Akihiro MOTOKI, LDP v3.05
36 .\"
37 .TH LOCALE 5 2015\-01\-22 Linux "Linux User Manual"
38 .SH 名前
39 locale \- ロケール定義ファイル
40 .SH 説明
41 \fBロケール (locale)\fP 定義ファイルは \fBlocaledef\fP(1)  コマンドがバイナリのロケールデータベースに変換するのに
42 必要な全ての情報を含んでいる。
43
44 定義ファイルは、いくつかのセクションから構成されており、各セクション にはロケールのカテゴリーが詳細に記述される。
45 .SS 文法
46 ロケール定義ファイルは以下のキーワードから構成されるヘッダーで始まる:
47 .TP 
48 \fI<escape_char>\fP
49 ファイルの残りの部分でエスケープキャラクターとして使用する文字を 指定する。これは特殊な意味に解釈される文字をエスケープするのに使用する。
50 デフォルトはバックスラッシュ (\e) である。
51 .TP 
52 \fI<comment_char>\fP
53 ファイルの残りの部分でコメントキャラクターとして使用する文字 を指定する。デフォルトではシャープ (#) である。
54 .PP
55 ロケールの定義はロケールのカテゴリー毎の定義を行う部分から構成される。 各部分は、定義済みの他のロケールのコピーを元に定義することもできるし、
56 最初から定義することもできる。カテゴリーをコピーする場合、定義の中に \fBcopy\fP
57 というキーワードに続けてコピーするロケールの名前をダブルクォートの中に書く。
58 .PP
59 カテゴリーを一から定義する際には、 すべてのフィールドの説明と文字列を、  Unicode コードポイントをかぎ括弧で囲って定義する必要がある。
60 下記の説明で定義しなくてもよいと書かれている場合はこの限りではない。 例えば、 "€" は "<U20AC>"、 "%a" は
61 "<U0025><U0061>"、 "Monday" は
62 "<U0053><U0075><U006E><U0064><U0061><U0079>"
63 と表現される。 Unicode コードポイントとして定義される値は二重引用符で囲まなければならず、 通常の数値は引用符で囲まれない (ただし、
64 \fBLC_CTYPE\fP と \fBLC_COLLATE\fP は特別なフォーマットを使用しており、 例についてはシステムが提供するロケールファイルを参照)。
65 .SS ロケールカテゴリー
66 以下のカテゴリーが POSIX で定義されている。
67 .IP * 3
68 \fBLC_CTYPE\fP
69 .IP *
70 \fBLC_COLLATE\fP
71 .IP *
72 \fBLC_MESSAGES\fP
73 .IP *
74 \fBLC_MONETARY\fP
75 .IP *
76 \fBLC_NUMERIC\fP
77 .IP *
78 \fBLC_TIME\fP
79 .PP
80 また、バージョン 2.2 以降の GNU C ライブラリでは以下の非標準のカテゴリーにも対応している。
81 .IP * 3
82 \fBLC_ADDRESS\fP
83 .IP *
84 \fBLC_IDENTIFICATION\fP
85 .IP *
86 \fBLC_MEASUREMENT\fP
87 .IP *
88 \fBLC_NAME\fP
89 .IP *
90 \fBLC_PAPER\fP
91 .IP *
92 \fBLC_TELEPHONE\fP
93 .PP
94 各カテゴリーの詳細な説明は \fBlocale\fP(7) を参照。
95
96 .SS LC_ADDRESS
97 このカテゴリーの定義は最初のカラムに \fBLC_ADDRESS\fP という文字列を置くことで始める。
98
99 .\" Thanks to the kind folk who wrote localedata/locales/uk_UA
100 ここでは以下のキーワードが使用できる:
101 .TP 
102 \fIpostal_fmt\fP
103 .\" From localedata/locales/uk_UA:
104 このロケールでの郵便の住所に使用するフォーマットを定義するフィールド記述子が入った文字列を指定する。 以下のフィールド指定子を使用できる。
105 .RS
106 .\" .TP
107 .\" %n
108 .\"     BUG: %l escape sequence from ISO/IEC 14652:2002 is not supported
109 .\"     by glibc
110 .\" Person's name, possibly constructed with the
111 .\" .B LC_NAME
112 .\" .I name_fmt
113 .\" keyword.
114 .\"
115 .\" https://sourceware.org/bugzilla/show_bug.cgi?id=16983
116 .TP 
117 %a
118 気付、組織
119 .TP 
120 %f
121 社名
122 .TP 
123 %d
124 部署名
125 .TP 
126 %b
127 ビル名
128 .TP 
129 %s
130 通り、ブロック名
131 .TP 
132 %h
133 番地
134 .TP 
135 %N
136 直前の記述子の値が空でない場合 end\-of\-line を挿入する。 そうでない場合は無視される。
137 .TP 
138 %t
139 直前の記述子の値が空でない場合、 スペースを挿入する。 そうでない場合は無視される。
140 .TP 
141 %r
142 部屋番号
143 .TP 
144 %e
145 フロア番号
146 .TP 
147 %C
148 .\" .TP
149 .\" %l
150 .\"      BUG: %l escape sequence from ISO/IEC 14652:2002 is not
151 .\"     supported by glibc
152 .\" Local township within town or city.
153 .\"
154 .\" https://sourceware.org/bugzilla/show_bug.cgi?id=16983
155 国、 <country_post> キーワードから指定する
156 .TP 
157 %z
158 郵便番号
159 .TP 
160 %T
161 町、市
162 .TP 
163 %S
164 州、省、県
165 .TP 
166 %c
167 国。 データレコードから取得される。
168 .PP
169 各フィールドでは \(aq%\(aq の後ろに \(aqR\(aq を置いて、 その要素のローマ字版の文字列を使用するように指定することができる。
170 .RE
171
172 .TP 
173 \fIcountry_name\fP
174 そのドキュメントの言語での国名を指定する (例えば、 \fIde_DE\fP ロケールでは "Deutschland")
175 .TP 
176 \fIcountry_post\fP
177 国の省略名を指定する (CERT_MAILCODES 参照)
178 .TP 
179 \fIcountry_ab2\fP
180 国の 2 文字の省略形を指定する (ISO 3166)
181 .TP 
182 \fIcountry_ab3\fP
183 国の 3 文字の省略形を指定する (ISO 3166)
184 .TP 
185 \fIcountry_num\fP
186 数字の国コードを通常の数字として指定する (ISO 3166)
187 .TP 
188 \fIcountry_car\fP
189 自動車番号の国コードを指定する
190 .TP 
191 \fIcountry_isbn\fP
192 (書籍用の) ISBN コードを通常の数字として指定する
193 .TP 
194 \fIlang_name\fP
195 そのドキュメントの言語での言語名を指定する
196 .TP 
197 \fIlang_ab\fP
198 言語の 2 文字の省略形を指定する (ISO 639)
199 .TP 
200 \fIlang_term\fP
201 言語の 3 文字の省略形を指定する (ISO 639\-2/T)
202 .TP 
203 \fIlang_lib\fP
204 ライブラリで使用する言語の 3 文字の省略形を指定する (ISO 639\-2/B)。 一般には、アプリケーションは \fIlang_lib\fP よりも
205 \fIlang_term\fP を優先すべきである。
206 .PP
207 \fBLC_ADDRESS\fP の定義は \fIEND LC_ADDRESS\fP という文字列で終了する。
208 .SS LC_CTYPE
209 このカテゴリーの定義は最初のカラムに \fBLC_CTYPE\fP という文字列を置くことで始める。
210
211 .\" FIXME The following LC_CTYPE keywords are not documented:
212 .\"     translit_start + translit_end
213 .\"     charclass
214 .\"     charconv
215 .\"     outdigit
216 .\"     include
217 .\"     map (to_inpunct, to_outpunct)
218 ここでは以下のキーワードが使用できる:
219 .TP 
220 \fIupper\fP
221 大文字 (uppercase letter) のリストを指定する。 \fBA\fP から \fBZ\fP までの文字は自動的に含まれる。 \fBcntrl\fP,
222 \fBdigit\fP, \fBpunct\fP, \fBspace\fP に指定された文字を指定することはできない。
223 .TP 
224 \fIlower\fP
225 小文字 (lowercase letter) のリストを指定する。 \fBa\fP から \fBz\fP までの文字は自動的に含まれる。 \fBcntrl\fP,
226 \fBdigit\fP, \fBpunct\fP, \fBspace\fP に指定された文字を指定することはできない。
227 .TP 
228 \fIalpha\fP
229 アルファベットの文字を指定する。 \fBupper\fP と \fBlower\fP を指定した全ての文字は自動的に含まれる。 \fBcntrl\fP,
230 \fBdigit\fP, \fBpunct\fP, \fBspace\fP に指定された文字を指定することはできない。
231 .TP 
232 \fIdigit\fP
233 数字として使用される文字を指定する。数字としては \fB0\fP から \fB9\fP のみが使用できる。これらはデフォルトで含まれている。
234 .TP 
235 \fIspace\fP
236 空白として使用する文字のリストを指定する。 \fBupper\fP, \fBlower\fP, \fBalpha\fP, \fBdigit\fP, \fBgraph\fP,
237 \fBxdigit\fP に指定された文字を指定することはできない。 \fB<space>\fP, \fB<form\-feed>\fP,
238 \fB<newline>\fP, \fB<carriage\-return>\fP, \fB<tab>\fP,
239 \fB<vertical\-tab>\fP は自動的に含まれる。
240 .TP 
241 \fIcntrl\fP
242 コントロールキャラクターのリストを指定する。 \fBupper\fP, \fBlower\fP, \fBalpha\fP, \fBdigit\fP, \fBpunct\fP,
243 \fBgraph\fP, \fBprint\fP, \fBxdigit\fP に指定された文字を指定することはできない。
244 .TP 
245 \fIpunct\fP
246 句読点文字のリストを指定する。 \fBupper\fP, \fBlower\fP, \fBalpha\fP, \fBdigit\fP, \fBcntrl\fP, \fBxdigit\fP,
247 \fB<space>\fP に指定された文字を指定することはできない。
248 .TP 
249 \fIgraph\fP
250 表示可能文字のリストを指定するが、 \fB<space>\fP 文字は含まない。 \fBupper\fP, \fBlower\fP, \fBalpha\fP,
251 \fBdigit\fP, \fBxdigit\fP, \fBpunct\fP を指定した文字は自動的に含まれる。 \fBcntrl\fP
252 に指定された文字を指定することはできない。
253 .TP 
254 \fIprint\fP
255 \fB<space>\fP 文字を含めた表示可能文字のリストを指定する。 \fBupper\fP, \fBlower\fP, \fBalpha\fP,
256 \fBdigit\fP, \fBxdigit\fP, \fBpunct\fP, \fB<space>\fP に指定した文字は自動的に含まれる。 \fBcntrl\fP
257 に指定された文字を指定することはできない。
258 .TP 
259 \fIxdigit\fP
260 16 進数として使用する文字のリストを指定する。10 進の数字に加えて、 6 文字を昇順で続ける。デフォルトでは以下の文字が含まれている: \fB0\fP
261 から \fB9\fP、 \fBa\fP から \fBf\fP、 \fBA\fP から \fBF\fP。
262 .TP 
263 \fIblank\fP
264 \fB無地 (blank)\fP に分類される文字のリストを指定する。 \fB<space>\fP と \fB<tab>\fP
265 は自動的に含まれる。
266 .TP 
267 \fItoupper\fP
268 小文字から大文字への対応リストを指定する。各対応は小文字と大文字のペアを \fB,\fP で区切って括弧で括って指定する。
269 リストの各メンバーはセミコロンで区切る。
270 .TP 
271 \fItolower\fP
272 大文字から小文字への対応リストを指定する。tolower という キーワードが無い場合には toupper を逆にしたものが使用される。
273 .PP
274 \fBLC_CTYPE\fP の定義は \fIEND LC_CTYPE\fP という文字列で終了する。
275 .SS LC_COLLATE
276 glibc による制限のため POSIX オプションの全てが実装されているわけではない。
277
278 このカテゴリーの定義は最初のカラムに \fBLC_COLLATE\fP を置くことで始める。
279
280 .\" FIXME The following LC_COLLATE keywords are not documented:
281 .\"     script
282 .\"     symbol-equivalence
283 ここでは以下のキーワードが使用できる:
284 .TP 
285 \fIcollating\-element\fP
286 複数文字からなる照合要素を表す照合要素シンボル (collating\-element symbol) の定義を指定する。
287 .TP 
288 \fIcollating\-symbol\fP
289 照合順序定義 (order_start) で使用できる照合シンボル (collating symbol) の定義を指定する。
290 .PP
291 順序の定義は以下の行で始める:
292 .TP 
293 \fIorder_start\fP
294 .\" FIXME The following LC_COLLATE keywords are not documented:
295 .\"     reorder-after
296 .\"     reorder-end
297 .\"     reorder-sections-after
298 .\"     reorder-sections-end
299 これに \fBforward\fP, \fBbackward\fP, \fBposition\fP のいずれかのキーワードが続く。 順序を記述する行が続き、キーワード
300 \fIorder_end\fP で終る:
301 .PP
302 \fBLC_COLLATE\fP 定義は \fIEND LC_COLLATE\fP という文字列で終了する。
303 .SS LC_IDENTIFICATION
304 このカテゴリーの定義は最初のカラムに \fBLC_IDENTIFICATION\fP という文字列を置くことで始める。
305
306 このカテゴリーの値は普通の文字列として定義される。
307
308 ここでは以下のキーワードが使用できる:
309 .TP 
310 \fItitle\fP
311 このロケール文書のタイトル (例えば "Maori language locale for New Zealand"
312 (「ニュージーランドのマオリ語のロケール」))。
313 .TP 
314 \fIsource\fP
315 この文書を管理している組織名。
316 .TP 
317 \fIaddress\fP
318 この文書を管理している組織の住所。
319 .TP 
320 \fIcontact\fP
321 この文書を管理している組織の担当者の名前。
322 .TP 
323 \fIemail\fP
324 この文書を管理している組織の担当者の電子メールアドレス。
325 .TP 
326 \fItel\fP
327 この文書を管理している組織の (国際的なフォーマットでの) 電話番号。
328 .TP 
329 \fIfax\fP
330 この文書を管理している組織の (国際的なフォーマットでの) FAX 番号。
331 .TP 
332 \fIlanguage\fP
333 この文書が適用される言語名。
334 .TP 
335 \fIterritory\fP
336 この文書が適用される国や地理的範囲の名前。
337 .TP 
338 \fIaudience\fP
339 この文書が想定する対象者の説明。
340 .TP 
341 \fIapplication\fP
342 この文書が想定する特別な適用先を記載する。
343 .TP 
344 \fIabbreviation\fP
345 .\" as far as I can tell... (mtk)
346 この文書の省略名。
347 .TP 
348 \fIrevision\fP
349 この文書の版数。
350 .TP 
351 \fIdate\fP
352 この文書のこの版の日付。
353 .PP
354 さらに、 この文書で定義されるカテゴリー毎に、キーワード \fIcategory\fP で始まり以下の内容が続く行を用意する必要がある。
355 .IP * 3
356 このロケールカテゴリー定義を識別する文字列
357 .IP *
358 セミコロン
359 .IP *
360 \fBLC_\fP\fI*\fP 識別子のいずれか 1 つ
361 .PP
362 \fBLC_IDENTIFICATION\fP の定義は \fIEND LC_IDENTIFICATION\fP という文字列で終了する。
363 .SS LC_MESSAGES
364 このカテゴリーの定義は最初のカラムに \fBLC_MESSAGES\fP という文字列を置くことで始める。
365
366 ここでは以下のキーワードが使用できる:
367 .TP 
368 \fIyesexpr\fP
369 「はい (yes)」を意味する正規表現を指定する。
370 .TP 
371 \fInoexpr\fP
372 「いいえ (no)」を意味する正規表現を指定する。
373 .TP 
374 \fIyesstr\fP
375 "yes" に対応する出力文字列を指定する。
376 .TP 
377 \fInostr\fP
378 "no" に対応する出力文字列を指定する。
379 .PP
380 \fBLC_MESSAGES\fP の定義は \fIEND LC_MESSAGES\fP という文字列で終了する。
381 .SS LC_MEASUREMENT
382 このカテゴリーの定義は最初のカラムに \fBLC_MEASUREMENT\fP という文字列を置くことで始める。
383
384 ここでは以下のキーワードが使用できる:
385 .TP 
386 \fImeasurement\fP
387 単位系として使用される標準を指定する数値。 以下の値が使用できる。
388 .RS
389 .TP 
390 \fB1\fP
391 メートル法
392 .TP 
393 \fB2\fP
394 US で使用される単位系
395 .RE
396 .PP
397 \fBLC_MEASUREMENT\fP の定義は \fIEND LC_MEASUREMENT\fP という文字列で終了する。
398 .SS LC_MONETARY
399 \fBLC_MONETARY\fP の定義は最初のカラムに \fBLC_MONETARY\fP を置くことで始める。
400
401 \fIint_curr_symbol\fP, \fIcurrency_symbol\fP, \fImon_decimal_point\fP,
402 \fImon_thousands_sep\fP, \fIpositive_sign\fP, \fInegative_sign\fP は Unicode
403 コードポイントとして定義されている。 それ以外には通常の数字を指定する。
404
405 ここでは以下のキーワードが使用できる:
406 .TP 
407 \fIint_curr_symbol\fP
408 国際通貨記号を指定する。これは ISO 4217 規格に定義された国際通貨 記号 (3 文字) に区切り文字を続けた 4 文字である必要がある。
409 .TP 
410 \fIcurrency_symbol\fP
411 地域的な通貨記号を指定する。
412 .TP 
413 \fImon_decimal_point\fP
414 金額をフォーマットする際の小数点に使用する文字列を指定する。
415 .TP 
416 \fImon_thousands_sep\fP
417 金額をフォーマットする際に桁の区切りに使用する文字列を指定する。
418 .TP 
419 \fImon_grouping\fP
420 金額の表示方法を規定する整数の列。 セミコロン区切りの通常の数字。 詳細は下記の \fIgrouping\fP を参照。
421 .TP 
422 \fIpositive_sign\fP
423 数値において正の符号に使用する文字列を指定する。
424 .TP 
425 \fInegative_sign\fP
426 数値において負の符号に使用する文字列を指定する。
427 .TP 
428 \fIint_frac_digits\fP
429 \fIint_curr_symbol\fP でフォーマットする時に使用すべき端数の桁数を指定する。
430 .TP 
431 \fIfrac_digits\fP
432 \fIcurrency_symbol\fP でフォーマットする際に使用すべき端数の桁数を指定する。
433 .TP 
434 \fIp_cs_precedes\fP
435 負でない金額を表示する際に \fIcurrency_symbol\fP を置く位置を示す数字を指定する。
436 .RS
437 .TP 
438 \fB0\fP
439 記号は数値の後におく。
440 .TP 
441 \fB1\fP
442 記号は数値の前におく。
443 .RE
444 .TP 
445 \fIn_cs_precedes\fP
446 負の金額を表示する際に \fIcurrency_symbol\fP を置く位置を示す数字を指定する。 指定できる値は \fIp_cs_precedes\fP
447 と同じである。
448 .TP 
449 \fIint_p_cs_precedes\fP
450 負でない金額を国際的なフォーマットで表示する際に \fIint_currency_symbol\fP を置く位置を示す数字を指定する。 指定できる値は
451 \fIp_cs_precedes\fP と同じである。
452 .TP 
453 \fIint_n_cs_precedes\fP
454 負の金額を国際的なフォーマットで表示する際に \fIint_currency_symbol\fP を置く位置を示す数字を指定する。 指定できる値は
455 \fIp_cs_precedes\fP と同じである。
456 .TP 
457 \fIp_sep_by_space\fP
458 負でない金額を表示する際に、 \fIcurrency_symbol\fP、 符号記号、 値の区切り方を示す数値を指定する。 以下の値が使用できる。
459 .RS
460 .TP 
461 \fB0\fP
462 通貨記号と値の間にスペースを入れない。
463 .TP 
464 \fB1\fP
465 通貨記号と符号記号が隣り合う場合、 値との間にスペースを入れる。 そうでない場合、通貨記号と値の間スペースを置く。
466 .TP 
467 \fB2\fP
468 通貨記号と符号記号が隣り合う場合、 値との間にスペースを入れる。 そうでない場合、符号記号と値はそれぞれスペースで区切られる。
469 .RE
470 .TP 
471 \fIn_sep_by_space\fP
472 負の金額を表示する際に、 \fIcurrency_symbol\fP、 符号記号、 値の区切り方を示す数値を指定する。 指定できる値は
473 \fIp_sep_by_space\fP である。
474 .TP 
475 \fIint_p_sep_by_space\fP
476 負でない金額を国際的なフォーマットで表示する際に、 \fIint_currency_symbol\fP、 符号記号、 値の区切り方を示す数値を指定する。
477 指定できる値は \fIp_sep_by_space\fP である。
478 .TP 
479 \fIint_n_sep_by_space\fP
480 負の金額を国際的なフォーマットで表示する際に、 \fIint_currency_symbol\fP、 符号記号、 値の区切り方を示す数値を指定する。
481 指定できる値は \fIp_sep_by_space\fP である。
482 .TP 
483 \fIp_sign_posn\fP
484 負でない金額の場合に \fIpositive_sign\fP を置く必要があるかを示す整数を指定する。
485 .RS
486 .TP 
487 \fB0\fP
488 値と \fIcurrency_symbol\fP または \fIint_curr_symbol\fP を括弧で括る。
489 .TP 
490 \fB1\fP
491 符号を値と \fIcurrency_symbol\fP または \fIint_curr_symbol\fP の前に置く。
492 .TP 
493 \fB2\fP
494 符号を値と \fIcurrency_symbol\fP または \fIint_curr_symbol\fP の後に置く。
495 .TP 
496 \fB3\fP
497 符号を \fIcurrency_symbol\fP または \fIint_curr_symbol\fP の前に置く。
498 .TP 
499 \fB4\fP
500 符号を \fIcurrency_symbol\fP または \fIint_curr_symbol\fP の後に置く。
501 .RE
502 .TP 
503 \fIn_sign_posn\fP
504 負の金額の場合に \fInegative_sign\fP を置く必要があるかを示す整数を指定する。 指定できる値は \fIp_sign_posn\fP
505 と同じである。
506 .TP 
507 \fIint_p_sign_posn\fP
508 負でない金額を国際的なフォーマットで表示する際に \fIpositive_sign\fP を置く必要があるかを示す整数を指定する。 指定できる値は
509 \fIp_sign_posn\fP と同じである。
510 .TP 
511 \fIint_n_sign_posn\fP
512 負の金額を国際的なフォーマットで表示する際に \fInegative_sign\fP を置く必要があるかを示す整数を指定する。 指定できる値は
513 \fIp_sign_posn\fP と同じである。
514 .PP
515 \fBLC_MONETARY\fP の定義は \fIEND LC_MONETARY\fP という文字列で終了する。
516 .SS LC_NAME
517 このカテゴリーの定義は最初のカラムに \fBLC_NAME\fP という文字列を置くことで始める。
518
519 様々なキーワードを指定できるが、  必須なのは \fIname_fmt\fP だけである。 それ以外のキーワードは、 このロケールで、
520 対応するあいさつを使う慣習が普及している場合にのみ指定が必要である。 指定できるキーワードは以下のとおりである。
521 .TP 
522 \fIname_fmt\fP
523 .\" From localedata/locales/uk_UA:
524 このロケールで名前に対して使用する表示方法を定義するフィールド記述子が入った文字列を指定する。 以下のフィールド記述子を使用できる。
525 .RS
526 .TP 
527 %f
528 姓 (family name)
529 .TP 
530 %F
531 大文字の姓 (family name)
532 .TP 
533 %g
534 名 (first given name)
535 .TP 
536 %G
537 名の頭文字
538 .TP 
539 %l
540 ラテン文字での名 (first given name)
541 .TP 
542 %o
543 他の短い名前
544 .TP 
545 %m
546 追加の名前 (given name)
547 .TP 
548 %M
549 追加の名前の頭文字
550 .TP 
551 %p
552 職業
553 .TP 
554 %s
555 呼びかけの言葉 (例えば「Doctor」など)
556 .TP 
557 %S
558 省略形の呼びかけの言葉 ("Mr." や "Dr.")
559 .TP 
560 %d
561 .\"  1 for the name_gen
562 .\"         In glibc 2.19, %d1 is used in only:
563 .\"             /home/mtk/ARCHIVE/GLIBC/glibc-2.19/localedata/locales/bem_ZM
564 .\"             /home/mtk/ARCHIVE/GLIBC/glibc-2.19/localedata/locales/zh_HK
565 .\"         In glibc 2.19, %d[2-5] appear to be not used at all
566 .\"  2 for name_mr
567 .\"  3 for name_mrs
568 .\"  4 for name_miss
569 .\"  5 for name_ms
570 FDCC (Formal Definitions of Cultural Convention) 集合で使用される呼びかけの言葉
571 .TP 
572 %t
573 直前のフィールド記述子が空文字列になった場合、 空文字列となる。 それ以外の場合、 スペース文字となる。
574 .RE
575 .TP 
576 \fIname_gen\fP
577 男性・女性を問わず使える一般的な呼びかけの言葉
578 .TP 
579 \fIname_mr\fP
580 男性に対する呼びかけの言葉
581 .TP 
582 \fIname_mrs\fP
583 既婚女性に対する呼びかけの言葉
584 .TP 
585 \fIname_miss\fP
586 未婚女性に対する呼びかけの言葉
587 .TP 
588 \fIname_ms\fP
589 どの女性にも使用できる呼びかけの言葉
590 .PP
591 \fBLC_NAME\fP の定義は \fIEND LC_NAME\fP という文字列で終了する。
592 .SS LC_NUMERIC
593 このカテゴリーの定義は最初のカラムに \fBLC_NUMERIC\fP という文字列を置くことで始める。
594
595 ここでは以下のキーワードが使用できる:
596 .TP 
597 \fIdecimal_point\fP
598 数値をフォーマットする際に小数点に使用する文字列を指定する。
599 .TP 
600 \fIthousands_sep\fP
601 数値をフォーマットする際に桁の区切りに使用する文字列を指定する。
602 .TP 
603 \fIgrouping\fP
604 数値の表示方法を規定する整数の列。 セミコロン区切りの通常の数字。
605 .IP
606 各数字はグループ内の数字の桁数を指定する。 最初の整数は小数点のすぐ左側のグループのサイズを規定する。
607 それ以降の数字は一つ前のグループの左側のグループのサイズを順に規定する。 最後の数字が \-1 でない場合、 (グループがある場合)
608 直前のグループのサイズがそれ以降の桁についても使用される。 最後の整数が \-1 の場合、 それ以降はグループ化を行わない。
609 .PP
610 The \fBLC_NUMERIC\fP の定義は \fIEND LC_NUMERIC\fP という文字列で終了する。
611 .SS LC_PAPER
612 このカテゴリーの定義は最初のカラムに \fBLC_PAPER\fP という文字列を置くことで始める。
613
614 このカテゴリーの値は通常の数字で指定する。
615
616 ここでは以下のキーワードが使用できる:
617 .TP 
618 \fIheight\fP
619 標準の紙のサイズの高さをミリメートル単位で指定する。
620 .TP 
621 \fIwidth\fP
622 標準の紙のサイズの幅をミリメートル単位で指定する。
623 .PP
624 \fBLC_PAPER\fP の定義は \fIEND LC_PAPER\fP という文字列で終了する。
625 .SS LC_TELEPHONE
626 このカテゴリーの定義は最初のカラムに \fBLC_TELEPHONE\fP という文字列を置くことで始める。
627
628 ここでは以下のキーワードが使用できる:
629 .TP 
630 \fItel_int_fmt\fP
631 .\" From localedata/locales/uk_UA
632 国際番号に電話をかける場合に使用するフォーマットを示すフィールド記述子を含む文字列を指定する。 以下のフィールド記述子を使用できる。
633 .RS
634 .TP 
635 %a
636 全国で一意なプレフィックスを含まないエリアコード (多くの場合、プレフィックスは "00")。
637 .TP 
638 %A
639 全国で一意なプレフィックスを含んだエリアコード。
640 .TP 
641 %l
642 (エリア内の) 市内局番。
643 .TP 
644 %e
645 (市内局番に対する) 内線番号。
646 .TP 
647 %c
648 国番号。
649 .TP 
650 %C
651 海外通話の際に使用される代わりのキャリアーサービスコード。
652 .TP 
653 %t
654 直前のフィールド記述子が空文字列になった場合、 空文字列となる。 それ以外の場合、 スペース文字となる。
655 .RE
656 .TP 
657 \fItel_dom_fmt\fP
658 国内番号に電話をかける場合に使用するフォーマットを示すフィールド記述子を含む文字列を指定する。 使用できるフィールド記述子は
659 \fItel_int_fmt\fP と同じである。
660 .TP 
661 \fIint_select\fP
662 国際電話番号に電話をかける際に使用するプレフィックスを指定する。
663 .TP 
664 \fIint_prefix\fP
665 他の国からこの国に電話をかける際に使用するプレフィックスを指定する。
666 .PP
667 \fBLC_TELEPHONE\fP の定義は \fIEND LC_TELEPHONE\fP という文字列で終了する。
668 .SS LC_TIME
669 このカテゴリーの定義は最初のカラムに \fBLC_TIME\fP という文字列を置くことで始める。
670
671 .\" FIXME The following LC_TIME keywords are not documented:
672 .\"     era
673 .\"     era_d_fmt
674 .\"     era_d_t_fmt
675 .\"     era_t_fmt
676 .\"     timezone
677 ここでは以下のキーワードが使用できる:
678 .TP 
679 \fIabday\fP
680 曜日の名前の省略形のリストを指定する。 リストは \fIweek\fP で指定された週の開始曜日 (デフォルトでは日曜日) から始める。 「注意」を参照。
681 .TP 
682 \fIday\fP
683 曜日の名前のリストを指定する。 リストは \fIweek\fP で指定された週の開始曜日 (デフォルトでは日曜日) から始める。 「注意」を参照。
684 .TP 
685 \fIabmon\fP
686 月の名前の省略形のリストを指定する。
687 .TP 
688 \fImon\fP
689 月の名前のリストを指定する。
690 .TP 
691 \fIam_pm\fP
692 それぞれ \fB午前 (am)\fP と \fB午後 (pm)\fP に対応する文字列を指定する。 AM/PM
693 を使う慣習がないロケールでは、このフィールドは空にすべきである。
694 .TP 
695 \fId_t_fmt\fP
696 適切な日付け (date) と時刻 (time) のフォーマットを指定する。
697 .TP 
698 \fId_fmt\fP
699 適切な日付け (date) のフォーマットを指定する。
700 .TP 
701 \fIt_fmt\fP
702 適切な時刻 (time) のフォーマットを指定する。
703 .TP 
704 \fIt_fmt_ampm\fP
705 12 時間時計を使う際に使用する時刻形式を指定する。 午前/午後の表記を使用しないロケールではこのフィールドは空にすること。
706 .TP 
707 \fIweek\fP
708 3 つの通常の数字からなるリストを指定する。 リストは、一週間の日数 (デフォルトでは 7)、 週の開始曜日 (デフォルトでは日曜に対応)、
709 一年の最初の週の最小の長さ (デフォルトでは 4) から構成される。 週の開始曜日については、週の開始日が日曜日の場合には \fB19971130\fP
710 を、月曜日の場合には \fB19971201\fP を使用する。 「注意」を参照。
711 .TP 
712 \fIfirst_weekday\fP (glibc 2.2 以降)
713 カレンダーアプリケーションで最初に表示する曜日の \fIday\fP リストにおける番号。 デフォルト値の \fB1\fP (通常の数字)
714 は日曜日か月曜日に対応する。 どちらに対応するかは \fIweek\fP リストの二番目の項目の値で決まる。 「注意」を参照。
715 .TP 
716 \fIfirst_workday\fP (glibc 2.2 以降)
717 最初の就業日を示す \fIday\fP リストにおける曜日の番号。 デフォルト値は \fB2\fP (通常の数字) である。 「注意」を参照。
718 .TP 
719 \fIcal_direction\fP
720 .\" from localedata/locales/uk_UA
721 カレンダーの日付を表示する方向を示す通常の数字を指定する。指定できる値は以下のとおり。
722 .RS
723 .TP 
724 \fB1\fP
725 左から右を、上から順に。
726 .TP 
727 \fB2\fP
728 上から下を、左から順に。
729 .TP 
730 \fB3\fP
731 右から左を、上から順に。
732 .RE
733 .TP 
734 \fIdate_fmt\fP
735 \fBdate\fP(1) に適した日付の表現を指定する。
736 .PP
737 \fBLC_TIME\fP の定義は \fIEND LC_TIME\fP という文字列で終了する。
738 .SH ファイル
739 .TP 
740 \fI/usr/lib/locale/locale\-archive\fP
741 通常のデフォルトのロケールアーカイブファイル
742 .TP 
743 \fI/usr/share/i18n/locales\fP
744 ロケール定義ファイルの通常のデフォルトパス
745 .SH 準拠
746 POSIX.2, ISO/IEC TR 14652.
747 .SH 注意
748 \fIabday\fP, \fIday\fP, \fIweek\fP, \fIfirst_weekday\fP, \fIfirst_workday\fP に関する GNU C
749 ライブラリコミュニティーで培ったノウハウについて https://sourceware.org/glibc/wiki/Locales
750 で以下のように書かれている。
751 .IP * 3
752 \fIweek\fP リストの 2 番目の項目の値は \fIabday\fP と \fIday\fP のリストの起点となる日を指定する。
753 .IP *
754 \fIfirst_weekday\fP は \fIabday\fP と \fIday\fP のリストの中で最初に表示する週の曜日 (オフセット) を指定する。
755 .IP *
756 For compatibility reasons, all glibc locales should set the value of the
757 second \fIweek\fP list item to \fB19971130\fP (Sunday) and base the \fIabday\fP and
758 \fIday\fP lists appropriately, and set \fIfirst_weekday\fP and \fIfirst_workday\fP to
759 \fB1\fP or \fB2\fP, depending on whether the week and work week actually starts on
760 Sunday or Monday for the locale.
761 .SH バグ
762 .\" .SH AUTHOR
763 .\" Jochen Hein (Hein@Student.TU-Clausthal.de)
764 このマニュアルは完全ではない。
765 .SH 関連項目
766 \fBlocale\fP(1), \fBlocaledef\fP(1), \fBlocaleconv\fP(3), \fBnewlocale\fP(3),
767 \fBsetlocale\fP(3), \fBuselocale\fP(3), \fBcharmap\fP(5), \fBcharsets\fP(7),
768 \fBlocale\fP(7), \fBunicode\fP(7), \fButf\-8\fP(7)
769 .SH この文書について
770 この man ページは Linux \fIman\-pages\fP プロジェクトのリリース 3.79 の一部
771 である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は
772 http://www.kernel.org/doc/man\-pages/ に書かれている。